資料4 (田中構成員提出資料) 地方創生 IT 利活用推進会議 第2回政策企画ワーキンググループ 農業分野における課題について 農業分野は地域産業の振興や雇用の面から、地方創生における重要な要素と考えら れる。しかしながら、安定経営や規模の拡大を進めるうえで障壁となる規制等が少な からず存在する。 農業生産法人を経営する立場として、課題と考えられる点を以下に列挙する。 ◎建築基準法関係 ・建築確認が必要となる基準が不明確である(管理棟、温室構造、ボイラールーム 等)。特に管理棟の扱いが各県によって異なり、大変困惑している。温室構造内で 管理棟が建てられないと、別棟をたてるためにコストが 1 億以上かかることもあ り、また、生産工程管理上大変不便なものとなる。 温室そのものについても県によって判断が違い、また大変不利な条件になること がある。 ・土間コンクリート工事は、センシングやモニタリング、自働化に取り組む中では 必須であるが、これが建築確認を要するものに該当すると、生産施設として投資 に見合わなくなってしまう。 ◎農地法関係 ・生産に必要な管理棟や出荷施設、従業員の福利厚生に必要なものや従業員の駐車 場を新設する際に農地転用許可が必要なこと(その他トイレ、原水タンク、調整 池、温室外連絡管理通路、ガスタンク、太陽光パネルなどの農業生産用ジェネレ ータ等生産設備用地一切の建設に際して同様) ・農地から除外した土地を柔軟に農地へ転用可としてほしい ・法律による規定により、圃場では必要性が低いと思われる付け替え道路をつくる よう指導がなされる ◎その他 ・景観条例の規制(大型建設物等が対象となる可能性あり) ・上水の料金設定を農業用に安くできないこと ・井戸の新設規制は本数で規制されており、現実に即した組み上げ量からの規制と ならないこと(地下水採取規制に係る条例) ・農業残さを産業廃棄物としなければならないこと(廃掃法) ・雨水排水の確保や下流地域の許可の取得が必要(河川法) 以上
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