ネイティブが使う英語表現

ネイティブが使う英語表現
3 年A組 23 番
稲田
和奈
目次
1.研究の動機
2.研究方法
3.研究結果
4.考察
5.感想
6.参考文献
I have been interested in English when I talked with Taiwanese and Chinese students.
But
I couldn’t speak English well then. So, I studied the right English expressions. This
information will help you to talk with foreign people in English.
The way is to listen to SPEED LEARNING.
In conclusion, I could learn that we usually spoke wrong English and understood that the
nuance of words were different between foreign countries and Japan.
1研究の動機
以前、台湾や中国の学生と英語で交流をしたとき、私は What is your name?と学生の方に名前を聞
いた。私は英語で相手に名前を聞く表現をこれしか知らなかった。このとき、この表現は初対面の方
に使うのは失礼なのではないか、丁寧に相手の名前を聞く表現は他にあるのではないかと思った。英
語を正しく使って、楽しく海外の方と会話をしたい。だから海外で実際に使われている正しい英語表
現を調べてみたいと思った。
2研究方法
アメリカで体験したことをもとにして作られた SPEED LEARNIG と言う英会話教材の CD を聴いて、
その中から気になる単語や表現を見つけた。そして、その単語や表現について辞書で調べたり、ネイ
ティブの方にインタビューをしたり、和大生の方に教えていただいたりした。
3研究結果
・挨拶
日本人である私たちは、
“Hello.”と声をかけられたら、ほとんどの人が“Hello.”と答える。
しかし、CD を聞いていると、“Hello.”と声をかけられた人が“Hi.”と答えている会話がたくさん
あった。なぜなら、海外の方は“Hello.”に対して“Hello.”と答えるといったおうむ返しを嫌う
からだ。海外では、同じ言い回しを使うと賢く思われず、自分は相手によく思われていないのでは
ないかと解釈されることがある。
しかし、“Hi”自体はカジュアルな表現で、親しい者同士で使われる言葉である。アメリカは日
本ほど上下関係がない。友達や、初対面の人に“Hello.”と声をかけられて“Hi.”と答えるのは
良い。しかし、目上の方に“Hello.”と声をかけられたら、
“Hi.”ではなく“Hello.”と答えたほ
うが相手に好印象を与えることができる。
~他の例~
A: Good afternoon.
B: Hello.
A: Bye.
B: See you later.
・相手に名前を聞く
×What’s your name?
「お前の名前は何?」というニュアンスになる。
この場合、相手に名前を教えることしか選択肢を与えていない。
この表現は、上から目線の失礼な表現になる。海外では、警察官が尋問のときに使う。
○May I have your name, please?
「あなたの名前を聞いてもいいですか?」というニュアンスになる。この文に「聞く」という動
詞はない。その代わりに have がある。have には「持つ」という意味があり、
「相手の名前を持
つ=相手の名前をもらう=相手の名前を聞く」という意味になる。
この場合、相手に名前を聞くこと自体をしてもいいですかと相手に選択肢を与えている。
また、英語では、文頭や文末に please をつけることで丁寧な意味になる。この表現はビジネ
スの場や初対面の相手に使われている。
~May I~?のように間接的に聞きたいときに使う疑問詞~
・Will
・Can
・Could
・Would
×What’s your name please?
please をつけているからと言ってすべて丁寧な文になるとは限らない。
この表現は、「お前の名前は何、教えて下さい。」という変なニュアンスになる。
○What’s name?
友達感覚で名前を聞くときに使う。
○May I ask who’s calling?
「どちらさまでしょうか。」というニュアンスになる。
電話で相手に名前を聞くときに使う。CD ではビジネスの場で使われていた。
○What’s calling?
電話で相手に名前を聞くときに使う。友達に電話をかけるときに使われていた。
↓
相手に名前を聞くときは、相手と場所を考えて「○」と書いている正しい表現を使う。相手に名
前を聞くときは I’m 名前. May I have your name please? や I’m 名前. What’s name? という
ように、先に自分の名前を名乗ってから相手に名前を聞くのが海外では礼儀。
・よろしくお願いします
A: I’m 名前. May I have your name, please?
B: I’m 名前. Nice to meet you.
A: It’s nice to meet you.
CD で上のような会話を見つけた。これは相手と出会ったときにする定番の挨拶だ。
“Nice to meet you”は“It’s nice to meet you”を短縮した表現だ。だから“Nice to meet
you”も“It’s nice to meet you”も「よろしくおねがいします。」や「よろしく。」と言う同じ意
味である。
CD では、友達感覚でも、ビジネスの場でも使われていた。また、
A: Nice to meet you, B.
B: Nice to meet you too, A.
という会話があった。
「よろしくお願いします。
」と伝えたい相手の名前を“Nice to meet you.”や
“Nice to meet you too.”の後に言うと、言われた相手は、嬉しく思う。
また、男性に言うときは“Nice to meet you sir.”女性には“Nice to meet you madam.”と言う。
そうすることで“Nice to meet you.”とだけ言うよりはやや丁寧なニュアンスになる。
・相手に時間を聞く
×What time is it now?
日本人がよく使う表現だが、海外では使われない。now がついているから「今すぐ何時か知りた
い。」というニュアンスになり、海外の方は自分が馬鹿にされているように感じる。
○Do you have the time?
「あなたは時間を持っていますか。=何時ですか。
」と言うニュアンスになる。
英語での一般的な時間の聞き方。
・great の使い方。
A: I’m going to the meeting with you.「君と一緒に会議に行くよ。」
B: Great.「良いね」
A: Would you like some coffee or tea?「コーヒーとお茶どちらがいいですか」
B: Tea would be great.「お茶のほうが良いです、ありがとうございます」
上に挙げた例のように、SPEAD LEARNING にはどこかに一緒に行こうと誘われたときや、何かに同意を
するときによく great が使われていた。
英英辞書(LONGMAN)に、great は of excellent quality or ability「すばらしい資質または能力」
、
very good「とても良い」という意味だと書かれていた。
だから、great は good や nice より「良い」という意味が強く、相手に同意している気持ちや、感謝
している気持ちを強く伝えることができる。
・okay の使い方
部長: Everyone needs to prepare a progress report.「各自経過報告書を用意するように。
」
秘書: Okay.「わかりました。
」
上に書いた会話が CD にあった。日本で秘書が部長に okay と言うのは失礼に当たる。
英和辞書(O LEX)に、okay は「大丈夫な、同意する」という意味があり、英英辞書(LONGMAN)に、okay
は all right「大丈夫」
、 agree「同意する」という意味があったことから、日本と海外での okay の
意味に違いはなかった。
しかし、アメリカは日本ほど上下関係がない。友達同士の会話と、部長と秘書の会話とで丁寧さに違
いがないときがある。だから、時、場所、場合によるが、特別フォーマルな場合でなければ目上の方
にも okay が使われる。特別フォーマルな場合は、okay よりやや丁寧な意味を持つ all right を使
う。
・ありがとう
「ありがとう」と誰かに伝えるときに“Thank you.”と言うのが一般的だ。CD では、友達同士では
“Thanks.”がよく使われていて、ビジネスの場では“Thank you very much.”がよく使われていた。
フォーマルな場で目上の相手に丁寧に感謝の気持ちを伝えたいときは“I really appreciate it.”
を使う。
~「ありがとう」の伝え方(下へいくにつれてより丁寧な表現になる)~
Thanks.
Thank you.
Thank you very much.
I appreciate it.
I really appreciate it.
4考察
おうむ返しはよくないこと、普段私たちは間違った英語を使っていること、海外と日本では言葉の
ニュアンスが違うこと、相手に名前を聞くときは先に自分の名前を名乗ることがわかった。
おうむ返しについて、
“Hello.”に対して“Hello.”と答えるというおうむ返しをネイティブの方
は嫌うということがわかった。日本では、「おはようございます。
」と言われたら、
「おはようござい
ます。
」と答えるし、
「こんにちは。
」と言われれば「こんにちは。
」と答える。「こんにちは。
」に対し
て「こんにちは。」と答えて不快に思う日本人はいないが、会話をしているときに同じことを何度も
言われると不快に思う日本人はたくさんいると思う。私は、ネイティブの方がおうむ返しを嫌うのは
このことと同じではないかと思う。また、おうむ返しを使うと賢く思われないということについて
は、“Hello.”に対して“Hello.”ではない言葉で答えたほうが、自分はたくさん単語を知っている
ということを相手に伝えることができ、相手もこの人は単語をたくさん知っている賢い方だと認識す
るからではないかと思った。
相手に名前を聞くときは、
「私の名前は○○です。あなたの名前は何ですか?」と先に自分の名前
を名乗ることは日本でも礼儀だ。また、
「よろしくお願いします、○○さん。
」というように「よろし
くお願いします。」の後に相手の名前を言うと、言われた相手は嬉しいと思う。このような少しの気
遣いが大切で、これらの点は日本語も英語も同じだということがわかった。
また、英語には日本のような敬語がない。だから一つ一つの単語の意味をよく理解し、それらをつ
なげて正しく使わなければならない。また、遠まわしに相手と話すことによっても丁寧になる。先ほ
ど例に挙げたもので言うと“May I have your name please?”や“Do you have the time?”だ。
アメリカと日本で言葉のニュアンスが違うことには、日本とアメリカでの上下関係が違うことに関
係している。また、TPO によって言葉を使い分けなければならない。例で挙げたことで言えば、海外
での okay の使われ方だ。言葉のニュアンスの違いには、その国の社会の状態が関係していると言え
る。
「ありがとう」の伝え方は、“Thank you.”だけではなく、“Thanks.”や“I really appreciate
it.”などさまざまな伝え方がある。
“Thanks.”より“I really appreciate it.”のほうが丁寧であ
るというように、同じ「ありがとう。」という意味でも、さまざまな伝え方があると言うことがわか
った。これについても、TPO によって言葉を使い分けなければならない。
また、自分で CD を聴いてこの研究を進めたことから、ネイティブの方のような英語を使えるよう
になるためには、ネイティブの方が話す生の英語に触れることが大切だということもわかった。
5感想
今回、よく使うであろう日常表現を主に調べた。日常でよく使う簡単な会話でも、私たちは間違っ
た英語を使っているということに驚いた。だから、以前台湾や中国の学生の方と英語で交流をしたと
きに、自分は正しい英語を話せていなくて、相手に不快な思いをさせたのではないかと感じた。
学校で英語を学ぶのは大切なことだ。しかし、自分で CD を聴いてこの研究を進めていくなかで、
正しい英語を話せるようになるには、学校で学ぶ英語だけでなく、ネイティブの方が話す正しい生の
英語に触れることが大切だということがわかった。ネイティブの方が話す英語に触れることによっ
て、正しい英語表現だけでなく正しい発音も学ぶことができる。また、英語で会話をするときも日本
語で会話をするときと同じように相手を思いやり、丁寧に話せば相手に自分の想いが伝わるのではな
いかと思った。今後、英語で他国の方と話す機会があると思う。そのときはこの研究で学んだことを
生かし、楽しく英語で会話をしたいと思う。
6参考文献
・SPEED LEARNING
・英英辞書『LONGMAN』
・英和辞書『O LEX』