2015年研究室紹介 - 社会基盤創造工学分野

社会基盤創造工学分野
社会基盤工学専攻 地盤力学講座
本研究室は,地盤や土構造物の力学挙動に関する研究 ,
世界の貧困削減に向けた研究を行っています.
問題が発生している現場の様子を正確に把握した上で,実
験や解析,現場でのフィールドワークを通じて解決策を開発
し,現場へ提案しています.
2014年9月よりティラポン准教授が赴任され,アーチ効果に
基づく地盤や土構造物の力学挙動の予測に関する研究が研
究テーマの中心になります.
前身である木村研究室の研究テーマにも取り組んでいます.
トンネル
国際協力
斜面
補強土
例えばこんな研究をしていました
アーチ効果に基づく盛土の沈下実験
盛土破壊の模型実験
チェーンを補強材に用いた
補強土壁に関する研究
チェーン長が及ぼす影響を
検討した数値解析
アーチカルバートの
地震時挙動に関する研究
遠心模型実験
土のうで補強されたブラックコットンソイル
地盤における実物大走行試験
実物大走行試験
2014年度
年間行事
現場見学(箕面トンネル)
研究室旅行(富士山)
論文提出の様子
追いコン
院1回生
灰藤君から見た研究室
私は,チェーンを用いた補強土壁の耐震性に関する研究をしています.
四回生で配属が決まると,前期は院試の勉強をしながら,ゼミなどに参加し先輩たちの研
究を通して知識を広げます.私は10月まで部活をしていたので,11月から卒論に向けて
取り組んでいきました.最初は右も左もわからない状態ですが,先生や先輩に助けて頂き
ながら,次第に研究の進め方がわかってきます.
社会基盤創造工学研究室は現場見学などの機会も多く,さまざまな経験を得ることがで
きます.また,少人数の研究室なのでゼミでは毎回発表の機会があり,そこで頂く先生の的
確なアドバイスによって研究の質を高めていけます.
研究室のメンバーには,海外で道を直したり,橋を建設したりと国際技術開発に関する研
究を行う人がいて,彼らの機知に富んだ体験談にはいつも面白可笑しくさせられています.
少人数ですが個性豊かな人材がそろうこの研究室で,お互い助け合いながら楽しく研究室
生活を送っています.
院1回生
宮崎君から見た研究室
私はアーチカルバート縦断方向の地震時挙動に関する研究をしています.先生や先輩方のご
指導頂きながら,実際に実験を行い,結果の整理をし,実験結果の考察をする過程を非常に
楽しんでいます.
二週間に一度のゼミを区切りに,『どこまで自分の全力を尽くして研究に打ち込めるか』とい
う気持ちを大切にして研究を行っています.たまに息切れすることもありますが,振り返ると研
究室に来てからの自分の伸び幅を強く実感しています.
研究における木村先生のご指導を山登りで例えると,山頂に辿り着く道順,必要な道具,そ
れらを活用する方法は・・・といった詳細を伝えるのではなく,山頂の方向を教える,登り方は自
分で考えよ!といったスタイルで,求められるのは自分で考えて選択する能力と責任感です.
もちろん,もし違う方向に進めば「そっちにいったらダメだ!」と軌道修正をして頂けます.
社会基盤創造工学研究室は,やりがいを持ちながら高い目標に向かって研究ができる場所
だと思います.