18 伝説を活かした村のブランド化事業 ∼伝統野菜による『檜原◇四季彩弁当』之巻∼ 現状・課題 企画提案者:合同会社数馬観光デザインセンター 委託事業者:まちづくりラボ・サルベージ株式会社 実施区市町村 対象地域 檜原村 檜原村 成果 檜原村では、 「ヘルスツーリズム」が進められているが、魅力のさらなる向上が求められている。また、檜原村 ❶ 旬と定番の食材を組み合わせた料理で地域らしさを表現できる。 のウィークポイントとなっている「食事」及び「冬の魅力」を補うため、山村集落で古くから伝えらえてきた伝 ❷ 量・色・盛り付けの改善で田舎料理の魅力が高まる。 説を活用した特産品開発が求められている。 ❸ 地域固有の食のもてなし作法は集客の強みになる。 そこで、伝説・伝統野菜を活用し、健康的で四季折々の食材を舌と目で楽しめる「檜原村ご膳」のメニュー開発 ❹ 地域食材を活用した料理はヘルスツーリズムの重要なプログラムになる。 を行う。 ❺ 地域での食の開発は観光まちづくりへの女性参加を促す。 ❻ 平成26年度から、開発した「檜原村ご膳」を「おいねめし」という名称で協力先において提供を開始した。 ❼ 春、夏、秋、冬と季節ごとのレシピを開発した。 実施内容 ❶ 檜原村における地域資源の状況把握 ヘルスツーリズムに関する取組状況の把握と「檜原村ご膳」に関する地域資源の整理等を実施した。 ❷ 伝説野菜による「檜原村ご膳」の開発 • ヘルスツーリズムに関わる地域資源の整理 • 「檜原村ご膳」の開発方針の検討 檜原村で生産されている食材を活用したヘルシーでおいしい料理を村内各施設で提供できるように、新しい アイディアを出し合い、各施設の料理のスキルアップを図ることを目的とする。レシピコンテストを通じて 各施設で開発した「檜原村ご膳」を広くPRし、新規顧客の獲得や観光客の再来訪を促進する。 • 料理研究家による料理教室 料理の考え方や技術のスキルアップを図るため、 「檜原村ご膳」のテーマ食材を活用した料理教室を開催した。 • レシピ発表会の開催 課題 ❶ 伝説の食材「おいねつるいも」の生産量の確保 料理研究家によるレシピ提案やレシピ開発の考え方を参考に、各事業者で提供する「檜原村ご膳」を出し合 どの程度の生産量を確保すれば「檜原村ご膳」を提供できるのか検討する必要がある。 うレシピ発表会を企画・実施した。 ❷ 地域食材の認知度を高める情報提供の充実 • 試食会 知られていない食材や「檜原村ご膳」のコンセプトを伝える。 東京都の委託事業として実施されている「檜原の暮らしぶり体験ツアー」の参加者を対象に「冬の檜原村ご膳」 ❸ 村内連携による参加店舗の拡大 の試食会を行った。 地域で採れた食材を活かしたヘルシーな食事が楽しめる村として連携して観光客を誘致する。 ❹ 地域一体となったPR活動の継続 独自のPR活動、檜原村観光協会と連携したPR活動を展開する。 提案レシピ 今後の展開 ❶ 販売・PR活動を展開する 年間の開発・販売スケジュールの設定、PR活動の展開、旅行商品との連動を図る。 ❷ 顧客満足度を把握し共有する ヤマメの塩麹炊き込みごはん こんにゃくサラダ ヤマメとじゃがいものコンフィ 柚子風味 鹿スネ肉とこんにゃくの 赤ワイン煮 ❸ 改善策を検討し次の計画にフィードバックする ❹ 観光に関する市場動向を把握する 試食会 実証を終えて ○ 各店舗のニーズに合わせて活用できるレシピ開発は、他地域で応用が可能である。 ○ 地域イベントでの活用等により、地域での定着を促進していくことが期待される。 38 39
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