資料1 「木住協リフォーム支援制度」の更なる普及促進に向けて 0.背景と経緯 わが国は、住宅ストックの量的充足、また、地球環境問題や資源・エネルギーの抑制の 観点からも、既存住宅を長期にわたり使用していくシステムの構築が必要とされておりま す。国土交通省では、「中古住宅・リフォームトータルプラン」を策定し、消費者が安心 して中古住宅を取得でき、リフォームを行うことができる市場の環境整備を進めるための 総括的な施策を推進しております。 木住協では、平成 24 年度末に「木住協リフォーム支援制度」を構築し、平成 25 年度か ら講習会を開催し、現在「木住協リフォーム診断員」は 224 名、「登録事業者」は 92 名と なっております。 1.木住協リフォーム診断員の受講条件に関する会員外への特例について 当協会の 1 種正会員の事業内容は新築が主流であり、制度の更なる普及、拡大を図るに は、会員外に対する門戸を拡大する必要があると考え、設立 30 年を迎えるに当たり、「木 住協リフォーム診断員」の受講条件の特例措置を設けることに致しました。 (1)現在の受講条件 木住協の正会員であり、一級・二級・木造建築士の資格取得済みで、設計・施工の実務 経験が3年以上の者 (2)受講条件の会員外への特例措置についての概要 ①正会員からの紹介状を受けたリフォーム又は中古住宅流通事業を行っている法人であ ること。 ②資格取得、実務経験は、現在の条件に同じ。 ③会員外の木住協リフォーム診断員及びその所属法人は、「(仮称)木住協リフォーム診 断員講習修了証」を使って業務を行うにあたり、「木住協リフォーム支援制度」を遵守 し利用すること。また、利用に関するすべての責任を負うことに対する誓約書を木住 協宛に提出すること。 ④非会員と正会員とで木住協リフォーム支援制度のサービスに違いを設ける。 ・木住協の「登録事業者」として扱わない。 ・受講合格者には「(仮称)木住協リフォーム診断員講習修了証」を発行するが、正会 員と同様な情報公開は行わない。 ※「長期優良住宅化リフォーム推進事業」におけるインスペクター講習団体としての情報公開は行う予定。 ・木住協が所有している特許工法の使用は出来ない。 ・受講料は正会員と同じだが、「調査・診断の手引き」、「計画・工事・維持管理の手引 き」、「調査・診断のDVD」、「概算見積システム」、その他のツールは有償とする。 2.長期優良住宅化リフォーム推進事業におけるインスペクター講習団体登録に向けて 現在、長期優良住宅化リフォーム推進事業におけるインスペクター講習団体に登録申請 中であり、登録後には木住協リフォーム診断員が同推進事業におけるインスペクションを 実施することが可能となります。 また、木住協としての長期優良住宅化リフォームへの具体的取り組み方の手引きを用意 しております。 3.合成接着梁工法の技術提供について 「合成接着梁工法」(特許取得済)は、木造住宅(木造軸組工法)のリフォームで、既存 の梁の下に新しい梁を添えて接着し、一体化した強度の高い合成梁をつくることにより、 既存の梁を支えている壁や柱を撤去することができる工法です。 尚、ご利用に当っては、木住協が行う技術講習会を受講することが条件となります。 4.実務者向け・木住協リフォームセミナー(無料)のご案内について リフォームビジネス市場は約 7.5 兆円であり、政策目標として、2020 年までの市場規模 の倍増を掲げています。 その担い手は、地場工務店やリフォーム専業者の他、住宅・建材メーカー、流通業など 様々な業種から参入しております。また、工事費は小規模から 1000 万円以上の大規模まで 多様であります。 今回は公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターにおけるリフォーム相談事 例をもとに、お客様への対応方法を学びます。 また、市場が抱える課題への対応として、優良なリフォーム事業者の見える化、普及広 報の推進、人材の育成、インスペクション等の重要性が増しております。 この度、木住協は設立 30 周年を迎えるに当たり、上記課題解決に有効な木住協リフォー ム支援制度を会員外の皆様にもご利用いただけるように改訂いたしました。 今回はその概要をご説明するとともに、今話題の長期優良住宅化リフォームへの具体的 な取り組みの解説、また、リフォームをして空間を広げたい、開口部を大きくしたい、と いう場合に有効な「合成接着梁工法」(特許取得済)のご紹介を致します。 この機会に、木住協リフォーム支援制度をご理解及びご利用いただき、ビジネスチャン スを拡大して頂ければ幸いです。 日時:平成 27 年 4 月 20 日(月)東京 13:30~16:30 平成 27 年 4 月 24 日(金)大阪 13:30~16:30 カリキュラム 1.リフォーム相談事例から学ぶお客様対応 2.木住協リフォーム支援制度の概要 3.長期優良住宅化リフォームへの具体的取組み方 4.合成接着梁工法(特許取得済)の公開について 以上 木住協リフォーム支援制度(正会員・非会員の違い) 受講条件 正会員 非会員 建築士 建築士 3年の実務経験 3年の実務経験 正会員からの紹介 リフォーム又は中古 住宅流通事業者 受講料 木住協リフォー ム診断員 有償 有償(正会員に同じ) 登録証発行 講習修了証発行 情報公開 情報非公開 ※「長期優良住宅化リフォーム推進事業」におけるインス ペクター講習団体として、情報公開はどちらも行う(予定) 登録 非登録 情報公開 情報非公開 特許工法 使用可 使用不可 テキスト類 無償 有償 DVD「調査・診断」 無償 有償 CD「概算見積システム」 無償 有償 各種ツール類 無償 有償 登録事業者
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