富士市職員人事評価制度構築・導入支援業務委託仕様書

富士市職員人事評価制度構築・導入支援業務委託仕様書
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業務名
「富士市職員人事評価制度構築・導入支援業務」
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業務の目的
平成26年4月に改定した「富士市人材育成基本方針」では、職員の能力を最大限引き
出し、組織力の最大化を図ることを目的に、
「透明性と納得性を高める勤務評定の実施」、
「能力評価・成果主義による処遇への反映」など、人事制度に関する取組を今後推進して
いくことを盛り込んでいる。
本市では、これまで勤務評定を実施しているところであるが、この「人材育成基本方針」
を受け、新たに評価項目の開示や「育成面談」の実施など、職員の能力開発や人材育成に
資するとともに、適正な評価を行うことを目的とした取組を行い始めた。
このような中、平成28年度からは、地方公務員法の一部改正に伴い、能力・実績
に基づく評価を基本とした新しい制度の構築や導入が求められており、現在の勤務評
定を見直し、より職員の意欲・能力や仕事の成果を適正に評価し、評価結果による育成と
処遇反映につながる制度にしていく必要がある。
この新しい人事評価制度の構築と導入に当たり、民間事業者の豊富な経験や高い知識、
専門性などを活用することで、業務を効果的かつ効率的に進めるため、本業務を委託する。
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業務内容
下記業務については、事務局との協議、庁内検討委員会出席による支援(合計20回程
度。ただし、
(3)の研修は別に実施)を予定
(1)人事評価制度の基本事項の検討
地方公務員法の改正内容及び富士市人材育成基本方針に基づく、人事評価制度の枠
組みの検討
①現状分析診断
②評価の目的と制度設計の方向性の検討
③能力評価及び目標による管理(業績評価)の範囲、対象の検討
④評価者、被評価者の役割と区分の検討
⑤求める職員像とその能力要件・行動要件の整理
(2)人事評価制度(能力評価、業績評価等)の設計
人事評価制度の施行・導入に向けたスケジュールの調整と制度の詳細設計の検討
①評価シートの作成
能力評価
評価項目、着眼点、行動例等の策定
目標による管理(業績評価)
選定基準、難易度・達成度等評価方法の策定
②評価結果の開示方法及び育成面談の検討
自己評価、1次・2次評価等の検討
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開示の範囲、方法等の検討
育成面談の実施フロー、マニュアル等の作成
フィードバック方法等の検討
③評価結果に対する苦情処理体制の確立
④評価結果の反映方法の検討
配点の設計
職員の能力開発への活用、職員研修との連動
人事異動への活用
昇任、昇格への活用
勤勉手当への反映
定期昇給への活用
⑤人事評価制度実施要領の作成
⑥人事評価制度運用マニュアルの作成
(3)人事評価制度運用支援研修の実施
人事評価制度の運用が円滑に実施できるよう、目標設定の仕方や評価の手順・基本ル
ールについての研修の実施
①人事評価制度基礎研修(対象職員:全職員
約2,500人)
人事評価制度導入スケジュールや制度概要の説明
②育成面談・目標設定研修(対象職員:全職員
約2,500人)
目標による管理を行うに当たり、目標設定方法について学ぶ
※①、②の研修は同時開催(3~4時間×15回程度)も可能とする。
③人事評価実践研修(評価者研修・面談研修)
(対象職員:評価者
約300人
3時間×5回程度)
人事評価の考え方、公正な評価のあり方を学ぶとともに制度の運用の仕方、面談の方
法等について学ぶ
(4)平成28年4月実施に向けた人事評価制度の試行
①試行方針の検討
②試行前シミュレーションの実施
(5)各種設計書・様式の作成・提供
①人事評価制度設計書
②階層別・職種別人事評価シート、目標管理シート
③人事評価マニュアル、人事評価面談マニュアル
④各評価基準サンプル
⑤新人事制度説明書
など
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4
業務打ち合わせ
業務の打ち合わせは、必要時実施する。場所は富士市役所とする。
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業務期間
業務期間は、契約締結の翌日から平成28年3月31日までとする。契約締結日は平成
27年4月を予定する。
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工程表
作業工程に関しては、以下に示すスケジュールで行うことを想定している。詳細なスケ
ジュールについては、受託者との協議により決定するものとする。
項 目
1 庁内検討委員会
2 部長会議
平成27年度
平成28年度
4
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6
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12
1
2
3
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3 職員組合との協議
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4 現状分析診断
5 評価の目的と制度設計の方向性の検討
6 能力評価及び目標による管理の範囲、対象の検討
7 評価者と被評価者の役割と区分の検討
8 求める職員像とその能力要件、行動要件の整理
9 評価シートの作成
10 評価結果に対する苦情処理体制の確立
11 評価結果の反映方法の検討
12 人事評価制度実施要領の作成
13 人事評価制度運用マニュアルの作成
14 試行方針の検討
15 試行前シュミレーションの実施
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人事評価制度試行前研修(評価者・被評価者)
(目的、マニュアル、シート記入など運用全般)
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17 育成面談・目標設定研修(評価者・被評価者)
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18 人事評価実践研修(評価者)
●
19 制度試行
20 相談室の設置(評価シートの作成・面談等アドバイス)
21 試行結果の分析及び制度の見直し
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受注者の責務
(1)業務の受注者は、契約の履行にあたって業務の目的を十分理解した上で、最高の技量
を発揮するよう努めなければならない。
(2)受注者は、業務を履行し得るに十分な人物・物的条件を整えるとともに、この仕様書
のほか、富士市との協議に基づき、誠実にこれを履行しなければならない。また、受注
者は、その選任した者が業務を履行し得る適性がないと富士市が判断した場合には、変
更しなければならない。
(3)受注者は、業務の実施に当たり関係法令を遵守しなければならない。
(4)受注者は、業務に関して富士市から開示された資料・情報及び業務履行を通し知り得
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た資料・情報を、富士市の書面による同意がある場合のほか、第三者に開示し、また漏
洩してはならない。ただし、次の各号のいずれかに該当するものは、この限りではない。
ア
富士市から知得する以前に既に所有していたもの
イ
富士市から知得する以前に既に公知のもの
ウ
富士市から知得した後に、受注者の責めに帰し得ない理由により公知となったもの
エ
正当な権限を有する第三者から秘密保持の義務を伴わず知得したもの
(5)業務履行に当たっては、富士市の担当職員と十分協議を行うとともに、その進捗状況
に合わせて定期的に打ち合わせを行うものとする。
(6)受注者は、業務に係る会議等への出席要請に対して、日時を調整の上出席するものと
する。
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契約金額
金
6,749,000円(消費税及び地方消費税額込み)を上限とする。
(平成27年度予算が富士市議会で議決されることを条件とする。)
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報告書の提出等
(1)受注者は、業務内容をとりまとめた以下の書類を報告書として作成し、業務期間終了
までに提出しなければならない。
ア
作業工程表
イ
打ち合わせ記録簿
ウ
人事評価制度に関する各種設計書・マニュアル・様式
(2)報告書の提出部数
印刷物
5部
電子媒体
1部
(3)報告書に関する全ての権利は、富士市に帰属するものとし、富士市の承諾なしに使用
又は公表してはならない。
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契約金の支払方法
業務完了後に契約金額を支払うものとする。
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その他
業務履行に当たり疑義が生じた事項及びこの仕様書に定めのない事項については、
協議の上決定するものとする。
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