〔科目名〕 〔単位数〕 2 対人コミュニケーション 〔担当者〕 植田 栄子(てるこ) 時間: 場所: 〔科目区分〕 〔オフィス・アワー〕 オフィスアワーは授業開始時に紹介 研究室 607 〔科目の概要〕 人間関係を円滑にするための「コミュニケーション入門」クラスである。学生生活および社会生活の重要な基盤 の一つに対人関係がある。当科目では、まず対人関係の成立、発展、維持、調整、修復、交渉などに密接に関わっ ているコミュニケーションについて、講義とグループワークを通して体験的に学習する。 コミュニケーションに関する基本学習として、講義、DVD 視聴、ワーク、グループ討論、振り返り、まとめとい う演習形式の参加型授業を行う。コミュニケーション力における1)情報伝達力と2)共感力を分析・強化する。 次に、人間学に基づく多様な価値観を学びながら、自分の考えを相手に対してわかりやすく印象的に説明するプレ ゼンテーションを練習する。また、異文化理解や異文化コミュニケーション力となる応用力を養う。 上記以外に、現代の高度 IT 社会を反映した電子メール、インターネット、ツイッター等のニューメディアや、 マスメディアが対人コミュニケーションに与える影響についても取り上げたい。 〔「授業科目群」・他の科目との関連付け〕・〔なぜ、学ぶ必要があるか・学んだことが、何に結びつくか〕 コミュニケーション力を高めることは、学生生活を充実させ交友関係を豊かにする基本である。さらに、専門の経 営学・経済学を個人や組織の中で生かしていくには、 深い自己分析と他者理解に基づく対人コミュニケーション力、 プレゼンテーション力、グループワーク力が重要である。単なるスキル習得に留まらない人間力としての「対人コ ミュニケーション力」を意識的に高めていくことで、将来的に面接、就活、ビジネス交渉、協働作業、組織運営な どにおいて役立つ。 〔科目の到達目標(最終目標・中間目標)〕 ①対人コミュニケーションに関する基礎概念を学び、現実の場面での実践力を養成する。 ②自己分析と他者理解を深め、自他を尊重する聴き方および効果的な表現方法を学ぶ。 ③グループ活動や様々なディスカッションを通して、対人コミュニケーション力の源と なる創造的・積極的・共感的な「人間力」を高める。 〔学生の「授業評価」に基づくコメント・改善・工夫〕 グループによって話し合いの成果にばらつきがあるという指摘があったので、主にグループは6人前後に改善し、多少 人数が増えても話し合いが円滑に進められるよう、よりグループ分けや話し合いのトピック設定に留意していく。 コミュニケーション力の体験学習は自発的「気づき」が最も大切だが、やや理解に個人差があるので、より明示的に、タス クの意味、タスクで向上するコミュニケーション力について説明を増やす予定である。 〔教科書〕 教員作成資料など 〔指定図書〕 授業の中で適宜紹介する [参考書] 必要に応じて紹介 〔前提科目〕 な し 〔学修の課題、評価の方法〕(テスト、レポート等) ・授業中にグループワーク、コメントシート記入、話し合いを行う。恥ずかしがらずに取り組んでほしい。 ・体験型学習が主となるので、出席重視であり、プレゼンテーションなどで成果を上げるとボーナス点が加わる。 ・評価は総合的に行う。なお、スケジュールは開講後の状況により、前後したり修正することがある。 〔評価の基準及びスケール〕 クラスへの参加度(出席、課題、口頭発表など 30%) 、期末テスト(30%) 、感想シート(40%) 〔教員としてこの授業に取り組む姿勢と学生への要望〕 コミュニケーション力がアップすると、キャンパスライフでの人間関係、さらにはその後の就職活動・社会生活、 自分の未来の状況までも、好転していきます。 苦手意識を持っている人が多いと思いますが、勇気を出して話すことによりその面白さを味わってください。 今のあなたより、必ずもっと積極的に人との関係性を深めていけるようになります。 いろいろな面から、人とのコミュニケーションのコツを探していってください。 ・コミュニケーション活動の練習の場であるため、単なるおしゃべり、スマホなど授業に関係ないことは厳禁。 特にスマホはしまってください。 第1回 授業スケジュール テーマ:コミュニケーションとは何か 内 容:①初対面のペアワーク(共通点探し) 、②単語当てゲーム(母音のみの発話、無音での発話) 課題:挨拶タスク 第2回 テーマ:コミュニケーションの基礎概念 内 容:①コミュニケーションの構成要素の意識化、②日本人的コミュニケーションの特徴および異 文化的視点 *DVD 視聴:NHK 番組「Cool Japan ニッポン人への大ギモン」 第3回 テーマ:コミュニケーションの構成要素 内 容:①言語的コミュニケーション ②非言語的コミュニケーション・非言語の重要性確認 *DVD 視聴:NHK 番組「A to Z 問われる日本人の言語力」 第4回 テーマ: 「言語力」および「コミュニケーション力」とはなにか 内 容:①自己の言語の意識化(敬語・ため語・標準語・方言・男性語・女性語・非言語) *問答ゲームタスク *抽象画説明タスク 課題:エニアグラムのシート記入 第5回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために①:人間学「エニアグラム」紹介 内 容:①第一印象の構成要素に対する意識化 ②人間学「エニアグラム」による9タイプの概観と自分に関する分析 第6回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために②:人間学「エニアグラム」実践 内 容:①人間学「エニアグラム」に基づくグループ討論、②自己分析 ③自己紹介タスク・スピーチ 第7回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために③:チームワークと自他の受容 内 容:①理由を述べて説明・主張を行う伝達練習 ②文字によるコミュニケーションの多様性 *描画タスク 第8回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために④:伝言による誤解・摩擦のメカニズム 内 容:①ことばの曖昧性→情報コードの齟齬、検証 ②情報伝達における「情報を伝える側」と「情報を聞く側」について 第9回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために⑤:伝言力改善の戦略と実践 内 容:①伝言ゲームの実践 ②伝言ゲームの検証 第 10 回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために⑥:多数決によらない話し合いの重要性 内 容:①徹底的討論の実践と変化 ②「事実を伝える力」の応用 *DVD 視聴「脱!話ベタ 伝える力をつける!」 第 11 回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために⑦:相手と目的に応じたプレゼンテーション 内 容:①トピックに関して伝えたい内容の確認、エピソードの選択 ②相互コメントの練習 ③「ほめる力」 第 12 回 テーマ:よりよい対人コミュニケーションのために⑧:事例「ほめること・ほめられること」 内 容:①「ほめ」に関する分析 男女差、異文化の違いなど ②「ほめ方」のいろいろ 第 13 回 テーマ:プレゼンテーション力を磨く 内 容:①プレゼンテーションの構成要素 ②プレゼンテーションの分析に必要な視点 第 14 回 テーマ:異文化コミュニケーション① 内 容:①異文化に関する DVD 視聴 ②異文化理解に必要な知識、考え方 第 15 回 テーマ:異文化コミュニケーション② 内 容:①異文化に関する DVD 視聴 ②異文化理解に役立つ活動紹介 これまでのまとめ(全体の振り返り、今後の課題、知識の確認) 試 験 (期末試験) 詳細は授業中に指示
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