平成27年3月19日 生徒・保護者各位 茨城県立那珂高等学校長 堂 英夫 携帯電話・スマートフォンの学校での使用について 近年スマートフォン(以下スマホ)の急速な普及により,本校でもほとんどの生徒がス マホを校内で所持するようになり,学校生活に支障をきたすような状況が出ています。 昨年11月の調査では,1/3の生徒が休み時間のほとんどをスマホを使用しており, その使途は学業とは関係の無い LINE や Twitter,オンラインゲームなどです。 スマホの過剰な使用は,現在,「スマートフォン依存症」と言われる社会問題にまで発 展しています。本校生も帰宅後の使用時間が3時間以上になる者が20%を超えています。 高校生がスマホ依存症になると生活のリズムが崩れ,学習時間や睡眠時間が減り,成績 の低下や体調不良を起こしやすくなります。その結果,欠席や遅刻が増加し,学校生活に 適応できなくなってしまう生徒も全国で大勢出ています。 また,依存症とまではならなくても,スマホに触れていると家族,友人との会話が減少 し,人間関係の悪化やコミュニケーション能力の低下をもたらします。そして,社会生活 に適応できない人間を作り出すことになります。 そのため,本校では,平成27年度4月から学校内での携帯・スマホの使用について下 記のようなルールに変更します。 記 【携帯・スマートフォン校内使用心得】 ①学校への持ち込みを認めるが,使用できるのは朝のSHR前と昼休み,および帰りのS HR・清掃終了後(放課後)とする。 ②使用禁止の時間帯は,電源を切って自分の鞄にしまうか,ロッカーに入れておき,音や 振動音がしないようにすること。 ※以上のルールが守れない者は,携帯・スマホを担任が預かり,注意の上放課後返却する。 違反を繰り返す場合は保護者を呼んでの指導とする。 ③使用禁止時間帯に,どうしても家庭との連絡が必要な場合は,担任の許可を得て原則と して校舎外で使用すること。 ④家庭からの緊急連絡は直接学校に電話連絡してもらうこと。 ⑤考査中の試験場持ち込みは不正行為と見なす。(従来通り) ⑥ SNS 利用については「那珂高ソーシャルメディア利用心得」を遵守すること。 今後,これまで自由に使用できた10分間の休み時間は使用できなくなります。登校し たら,電源を切って鞄にしまう習慣をつけてください。ポケットに入れたまま授業を受け たり,持ち歩いたりすることは禁止になります。 また,家庭においても,使用ルールをよく話し合って,節度ある使用を習慣づけられる ように、最低限「夜11時以降は使わない」という様なルールを決めて守っていただきた いと思います。ご家庭のご理解ご協力なしにスマホ問題を解決することは困難です。 新学期から、以上のような使用制限を加えることで,生徒のスマホ依存症に陥る危険性 を回避し,健全なコミュニケーション能力を育成させ,充実した学校生活を送らせたいと 思います。そして当然ですが学校を学習活動に専念する場にし,進路実現に邁進できる環 境にしたいと思います。
© Copyright 2024 ExpyDoc