仕様書(PDF:2340KB)

H27.6 導入 情報処理室及び図書室等パソコンシステム賃貸借仕様書
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目的
本契約は、浜松市(以下「賃借人」という。
)が浜松市立看護専門学校パソコンシス
テムについて、本仕様書に基づき、機器の調達、セットアップ及び保守業務を落札決
定業者(以下「賃貸人」という)へ依頼するものとする。また、セットアップした新
しいパソコン等と既存パソコン等の入れ替えを行う。既存パソコン等は、データ消去
後、賃借人が指示する場所に返却する。
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システムの概要
浜松市立看護専門学校が利用する学内ネットワークシステム内で構成されているサ
ーバ、パソコン及び周辺機器について、以下に校内ネットワーク構成を記述する。
2-1 機器の構成
本契約で調達する機器の構成についての詳細は別紙 1∼2 を参照すること。
2-2 校内ネットワーク構成及び契約の対象範囲
【情報処理室・図書室】
本業務の対象となるインターネット接続回線が情報処理室に整備されており、情報
処理室からのカスケード回線より図書室へネットワーク回線が整備されている。
【その他の教室】
ネットワーク回線の整備はないため、パソコンを移動して使用する際はオフライン
での利用となる。よって本契約の対象外となる。
【職員室・事務室】
職員専用の回線が整備されているが、本契約の対象外となる。
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賃貸人の責務
賃貸人は、賃貸借内容の特質を考慮し、以下に基づきリース等を遂行するものとす
る。
① 賃貸人は、本契約内容の実施に当たり、契約書及び本仕様書に基づき、賃借人と
密接な連絡を取り、正確かつ誠実に契約履行を行わなければならない。
② 賃貸人は、情報処理技術に関する専門的な知識及び経験に基づき、賃借人が求め
る要件を満たすために必要なすべての措置を、善良な管理者の注意をもって実施
しなければならない。
③ 個人情報を含む本契約執行上知り得た機密は絶対に他に漏らしてはならない。
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場所
本契約を実施する場所は、以下のとおりとする。
① セットアップ場所
浜松市内に賃貸人が用意する場所とする。ただし施錠が可能で、部外者の出入り
ができないセキュリティが確保された場所でなければならない。
は、業務の着手に当たり、業務の実施場所を賃借人に届け出て、賃借人の承認を
受けること。なお、届出のあった場所について賃借人が不適切であると判断した
場合は、賃貸人へ改善及び変更を求め、賃貸人はこれに対して適切に対応するこ
と。
なお、賃借人は本契約内容に関する情報の管理方法等について、必要に応じ報告
を求め、セットアップ場所への立ち入りや状況を確認することができる。
② 入替場所
パソコンの入れ替えを行う場所は浜松市立看護専門学校校舎内の下記のとおり
とする。
【情報処理室】
サーバ端末 ×1 台
クライアント端末(デスクトップ) ×21 台
モノクロレーザープリンタ
×1 台
ファイアウォールルータ ×1台
スイッチハブ(16 ポート) ×2 台
タップハブ(8 ポート) ×1 台
【図書室】
クライアント端末(デスクトップ) ×1台
クライアント端末(ノート) ×1台
バーコードスキャナ ×1 台
【教室】
ノートパソコン ×6台
※設置不要のため情報処理室へ納品する。
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業務の範囲
本契約内容の範囲は、以下のとおりとする。
① 機器の調達
②
プロジェクト管理
③
導入機器のセットアップ及び入替
④
調達機器リース満了時のデータ消去及び回収
⑤
既存機器リース満了時のデータ消去
⑥
既存機器リース満了時の返却
⑦
保守業務
5-1 機器の調達
① 機器の構成についての詳細は別紙 1∼2 を参照すること。
② 事前に確認するため浜松市立看護専門学校に機器カタログ明細がわかる資料を
提出時に説明を行い、入札 1 週間前までに承認を得ること。
なお、その際、仕様書に合致しているページには付箋、合致している箇所には
蛍光ペンでマークをしておくこと。
5-2 プロジェクト管理
① 賃貸人は、賃借人と協議の上、全体スケジュールや業務の進め方、各工程での
作業内容等を業務計画書として作成し、賃借人の承認を受けること。
② 賃借人、賃貸人による打ち合わせを基本とする。
③ 打ち合わせ場所は原則、浜松市立看護専門学校で行う。
④ 打ち合わせは、契約期間内で必要に応じて開催するものとする。
⑤ 打ち合わせの議事録は、打ち合わせ後3営業日以内に作成し、
メール等で送付のうえ賃借人の承認を得ること。
5-3 導入機器のセットアップ及び入替
①
作業の詳細は別紙 3∼4 を参照すること。
②
設定及び納品に関する情報を成果物として作成すること。
③
現地作業日程については賃借人と協議し、賃貸人の営業時間内で対応できない
場合は営業時間外(土日祝日を含む)でも対応を行うこと。
5-4 調達機器リース満了時のデータ消去及び回収
賃貸人は本契約にて調達した機器をリース期間満了時にデータ消去を行うこと。
①
機器に保存されているすべての情報をその内容が復元できないように消去する。
②
機器に貼られている、賃借人の情報となるシール等を剥がすこと。
③
データ消去を行ったことを証明する書類を発行し、納品すること。
④
データ消去後、機器の回収を行うこと。
5-5 既存機器リース満了時のデータ消去
賃貸人はリース期間が満了した機器のデータ消去を以下のとおり行うこと。
スケジュール等については賃借人と協議の上実施すること。
①
データ消去専用ソフトウェアを使い、対象機器のハードディスク全体を無意味
なデータで 2 回以上上書きすることによりデータ消去を行う。
②
ハードディスクの不良等によりデータ消去が困難な場合は、磁気によるハード
ディスク内のデータ消去を行うこと。ハードディスクの物理的な破壊は
認めない。
③
データ消去後は、サーバ・パソコンに貼られた端末番号シール等を剥がすこと。
④
データ消去を行ったことを証明する書類を発行し、納品すること。
⑤
サーバ・パソコンのデータ消去対象台数は別紙 5 を参照する。
⑥ データ消去専用ソフトウェアは賃貸人が用意する。
5-6 既存機器リース満了時の返却
既存機器のリース期間満了時には、以下の場所へ運搬し、リース会社へ返却する
こと。返却対象の詳細については別紙 5 を参照すること。
・既存機器リース会社(遠鉄システムサービス株式会社)が指示する場所。
5-7-1 保守業務の目的
保守業務は、本システムの適正な稼動を維持するために以下の業務を行う。
5-7-2 保守業務の対象
保守業務の対象は、賃貸人が導入したハードウェア・ソフトウェア・ネットワー
クとする。
5-7-3 保守業務の実施対象日及び時間帯
①
②
実施対象日
月曜日から金曜日(ただし、祝日及び 12/29∼1/3 を除く)
実施時間帯
9:00∼17:00
上記①以外で、障害等の緊急を要する場合には、賃借人と賃貸人とが協議し
対応するものとする。
5-7-4 保守業務の内容
I.維持管理
①
保守業務の対象について、リース期間、ハードウェア全体構成、ルータ配下の
校内ネットワーク構成、各ハードウェアの設置場所・設定内容、各サーバ・パ
ソコンのソフトウェア構成及び設定内容等について、成果物を参考に構成管理
簿に変更内容を追加し、その更新と変更履歴の管理を行うこと。賃借人の指示
があった場合、最新の状態をいつでも報告できるようにしておくこと。
②
賃借人が追加導入するソフトウェアの使用のため、或いは、重度なセキュリテ
ィ障害の回避のため、OS のサービスパックやブラウザ等の新たなバージョンの
適用等が必要な場合は、賃借人へ情報提供を行い、賃借人の承認を得て作業を
実施すること。また、作業終了後に作業完了報告を行うこと。
③
賃借人がソフトウェアやドライバの導入が必要になった場合は、賃借人の指示
に基づき、賃借人の承認を得て作業を実施すること。また、作業終了後に作業
完了報告を行うこと。
④
賃貸人のメールアドレス宛に届くよう設定された、ウイルス検出メール及びサ
ーバのバックアップ管理メールのチェックを毎日行うこと。
II.技術支援
①
導入機器等についての操作説明を 1 回以上行うこと。
②
賃借人の必要に応じて機器等の運用マニュアルを作成し、
書面にて提出すること。
③
本契約内容の対象となる機器及びソフトウェアの利用について、メールや電話
で、現地での技術支援を賃借人が求めた場合、直接現地へ出向いて対応するこ
と。
III.定期保守
①
事前に計画を通知して賃借人の承認を得ること。また事後に定期保守の点検結
果報告書を提出すること。
① 年間 3 回のペースで定期訪問を行い、本契約内容の対象機器の定期点検・保守を
行うこと。
③
定期保守の点検項目は以下のものを行うこと。
ア.サーバの点検
・OS 及び管理用アプリケーション(ハードウェア監視用ソフトウェア含む)の
ログが採取されているか及び異常がないかどうかの確認
・HDD の空き容量確認
・無停電電源装置の温度及びバッテリセルフテスト
・ウイルス対策ソフトのパターンファイル取得及び配信結果、ウイルス検出結
果の確認
・バックアップの自動実行結果の確認
・バックアップ用ハードディスクの状態確認(空き容量、異常有無)
・外装・電源確認、機器(サーバ、UPS、モニター)の清掃
・Windows Update の適用
イ.情報処理室、図書室、教室のパソコンの点検
・電源の ON/OFF、マウス・キーボードの動作確認
・OS の起動確認、復元ソフトが機能しているかの確認
・Windows Update の適用
・ウイルス対策ソフトパターンファイル更新の確認
・モニターの清掃
・図書室司書ソフトウェアの最新バックアップの取得と保護
(手動でサーバ内へ移行)
ウ.情報処理室のプリンタ点検
・印字テスト、印刷カウンタ、消耗品状態確認
エ.ネットワーク機器の点検
・ルータ、スイッチハブ状態確認(エラーランプ、リンクランプの確認)
④
定期保守時に点検項目から確認された障害や要望等については、フォロー対応
を行うこと。
IV.情報提供
セキュリティ上の危険やコンピュータウイルスの流行が予見される場合、正しい
認識や対応について情報提供を行うこと。
V.障害対応
①
ハードウェア、ソフトウェア、ルータ配下の校内ネットワークの障害(コン
ピュータウイルスによる障害や OS・ブラウザのセキュリティによる障害を含
む)について、一元的な障害対応体制を確立し対応すること。なお、障害へ
の対応にかかる訪問料、技術料及び診断料等の費用は、本契約の中に含まれ
るものとする。
②
専用の障害対応窓口に、業務の実施時間内において、電話、FAX、E メール等
に対し随時対応すること。
③
電話等による対応で障害が解決できない状況で賃借人の判断で緊急を要する
場合に発生連絡から原則 2 時間以内に現場に急行し、速やかに障害の切り分
けを行うとともに、早急に現状復帰ができるよう対策を講じること。
④
賃貸人へのメール通知等でウイルスが検出された場合、賃借人に速やかに対
応方法を案内し、結果を確認し、再発防止に努めること。
⑤
サーバ及びクライアントのソフトウェアに不具合があり、サーバが動作停止
するなど業務に支障をきたすおそれがある場合、ソフトウェア製造元などか
ら提供された情報や更新データを使用し対応を行うこと。
⑥
障害の切り分けにあたっては、他の保守業者やネットワーク業者などの校内
ネットワークシステムに関する他の業者と十分に連携を図り対応すること。
⑦
職員や学生の誤操作などによりサーバ内のデータが消去されてしまった場合、
データ復旧を行うこと。
⑧
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その他詳細については、別途打ち合わせの上、決定する。
業務体制
本契約を円滑に進めるため、賃貸人は、情報処理技術に関する専門的な知識及び経験を
有するスタッフを確保すること。また、業務体制の整備に当たっては、下記の条件を満
たしていること。
①
本業務に対する専用窓口を設け、問い合わせ窓口を一本化すること。
②
MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)以上の資格を有する者が 1 人
以上浜松市内に常駐すること。トラックとしては、メインストリームまたは
延長サポートの OS 製品以降の下記要件を満たすものを対象とする。
また、本業務のパソコンの展開作業についてはマイクロソフト社がサポート
する展開方式で行うため、Windows の展開に関連する資格(MCP 70-681 および
70-688 など)を有する者が 1 人以上導入に携わり、マイクロソフト社サポート
外の展開とならないように管理すること。
③
ISO9001・ISO14001 の資格を有すること。
④
JIS Q 27001 又は ISO/IEC 27001 に基づく認証を取得していること。
⑤
個人情報の取扱いをする為、プライバシーマークの使用が許諾されている
こと。
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パソコン導入において本契約内容と同程度の規模の導入実績があること。
貸与データ等の取扱い
本契約の実施に当たり、賃貸人は、賃借人から貸与された資料、データ(以下、「貸
与データ等」という。)について、管理簿を作成する等、善良な管理者としての責任を
もって適正に保管、管理すること。
貸与データ等は、賃借人から返還の指示があった場合、業務上必要がなくなった場
合または契約を解除・終了した場合に速やかに賃借人に返還すること。
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成果物
成果物として、以下の報告書等を賃借人が指定する様式の書面1部及びデータにて納品
すること。ただし、⑪のクライアントイメージについては、データのみの納品とするこ
と。また、⑮⑯については保守期間中の対応毎の提出とする。
① IP アドレス等のネットワーク詳細設定情報
② インストールしたソフトウェアとそのバージョン
③ 議事録
④ データ消去証明書
⑤ 業務計画書
⑥ 業務完了報告書
⑦ 保証書およびライセンス証書
⑧ 導入機器シリアル一覧
⑨ クライアントイメージデータ
⑩ クライアントイメージからの復元手順書
⑪ 機器詳細設定書(PC、周辺機器、サーバ)
⑫ 作業場所届
⑬ 障害体制図を含む業務体制図と連絡先
⑭ 資格者情報と資格証明書の写し
⑮ 定期保守の一回毎の結果報告書
⑯ 障害対応に関する障害発生報告書・作業計画書・対応報告書
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その他
本仕様書に定めのない事項、または本仕様書に疑義が生じた事項については、必要に
応じて賃借人及び保守業者と協議すること。