社会福祉法第2条第3項第8号に規定する宿泊所の運営・届出に関する

社会福祉法第2条第3項第8号に規定する宿泊所の運営・届出に関する指針
平成22年 7月20日決裁
改正 平成23年 3月16日決裁
改正 平成26年 8月 5日決裁
改正 平成27年 3月17日決裁
1
目的
この指針は、社会福祉法(昭和26年法律第45号。以下「法」という。)第2条第3項第8号に規
定する生計困難者のために、無料又は低額な料金で、簡易住宅を貸し付け、又は宿泊所その他
の施設を利用させる事業のうち、宿泊所(以下「施設」という。
)の運営及び届出受理の基準を
定めるものとする。
2
届出手続
施設を開設しようとするときは、次の各号に掲げる手続きを経るものとする。
(1) 事業開始予定日の2月前までに、岐阜市福祉事務所生活福祉二課(以下「生活福祉二課」
という。
)に対し、施設開設の計画内容、施設の利用方法、利用者処遇、近隣住民への説明
方法等について事前協議すること。
(2) 近隣住民に対しては、事業開始前に説明会等を開催し、地域住民の理解を得るよう努め
ること。なお、説明会等の結果は、様式例を参考とする書面により、生活福祉二課へ提出
すること。
事業を開始したときは、生活福祉二課に対し、事業開始の日から1月以内に事業開始届出
書(様式1)により、次に掲げる事項を届け出ること。
また、届け出た事項に変更を生じた場合は、変更の日から1月以内にその事業変更届出
書(様式2)により、事業を廃止する場合は、廃止した日から1月以内に事業廃止届出書(様
式3)により届け出ること。
(3) 事業開始届には、次の書類を添付すること。
ア
法人等の場合は定款、基本約款等団体の概要がわかるもの、個人の場合は事業開始
の趣旨がわかるもの
イ 事業計画書及び収支予算書
ウ 入居規約及び入居契約書
エ サービス内容等を記載した利用者に交付する書面
オ 施設平面図等建物その他の設備の規模、構造等を表する書類
カ 施設の所有又は使用に関する権利関係書類
キ
施設長(5
施設長等の要件に規定する施設長をいう。)に該当することが確認できる
書類及び施設職員名簿
ク 広告書類(広告をしている場合)
ケ その他参考になるもの
3
設備面に関する基準
施設は、その設備に関して次に掲げる基準を満たすものとする。
(1)
建物は耐火建築物又は準耐火建築物であるなど建築基準法を遵守すること。
(2)
居室は、原則として個室とし、一居室の面積は7.43平方メートル以上とすること。
(3)
1つの居室は、原則として2以上の世帯に利用させないこと。
(4)
居室を地階に設けないこと。
(5)
居室はプライバシーが守られるよう、環境整備に配慮すること。
(6)
談話室、相談室を整備すること。相談室と談話室を兼用する場合は、プライバシーが守
られるよう配慮すること。
(7)
食事を提供する場合は、食堂を設置すること。
(8)
浴室は、定員に見合った広さを確保すること。洗面所及びトイレは、居室のある各階に
定員に見合った数を設置すること。
(9)
避難誘導灯・避難口及び避難通路を整備し、利用者の安全確保を図ること。また、消火
器及び避難器具等を設置するなど消防法を遵守すること。
4
運営面に関する基準
施設は、その運営に関して次に掲げる基準を満たすものとする。
(1)
入居に当たり、利用者に対し、事業者の名称、利用料に関する事項、福祉サービスの提
供開始年月日等を記載した書面を交付すること。
(法第77条第1項)
(2)
入居に当たり、保証人を求めないこと。
(3)
施設長を配置すること。
(4)
常時、生活の相談に応じるなど、利用者の自立支援に努めること。
(5)
利用者のプライバシーを尊重した施設運営に努めること。
(6)
利用者からの苦情に対しては、適正な解決に努めること。
(7)
入浴は、週に3回以上行うこと。
(8)
食事を提供する場合は、各種法令を遵守するとともに、調理者、調理器具、食品、食器
類、食堂等の衛生管理に努めること。
(9)
利用者の健康管理に留意するとともに、施設内の衛生管理に努めること。
(10)
施設内における感染症の発生及びまん延防止に努めること。
(11)
消防計画を作成し、避難訓練を実施すること。
(12)
常に地域住民との相互理解に努めること。
(13)
事業者は、次のア及びイに掲げる事項により事業経営の透明性を確保すること。
ア
領収書、契約書等を保管するとともに、施設の収支等に関する帳簿類を整備するこ
と。
イ 貸借対照表及び損益計算書など収支の状況を、毎会計年度終了後3月以内に公開すると
ともに、生活福祉二課へ提出すること。
(14)
職員の処遇については、労働基準法等を遵守し、その向上に努めること。
(15)
利用者名簿を整備すること。
(16)
提供する福祉サービスについて広告を行うときは、内容等について著しく事実に相違す
る表示等をしてはならないこと。
(法第79条)
(17)
生活保護を受給している利用者に生活保護費の変更に関わる事柄が生じた場合には、遅
滞なく利用者本人から生活福祉二課に連絡するよう助言するとともに施設としても速やか
に連絡を行うこと。
5
施設長等の要件
(1)
施設長は、次のいずれかに該当する者であること。
ア 法第19条各号のいずれかに該当する者
イ 社会福祉事業に2年以上従事した者
ウ ア又はイと同等以上の能力を有していると認められる者
(2)
6
施設の職員は、原則社会福祉主事の資格を有することを要件とする。
費用
(1)
居室使用料は、次のとおりとする。
ア
居室使用料は、無料又は低額であることとし、使用料を徴収する場合には、当該使用
料に見合った居住環境を確保すること。
イ アの「低額」とは、近隣の同種の住宅に比べて、低額な金額であること。
ウ 敷金・礼金による負担を求めないこと。
(2)
食費、日用品費等
ア
食事、日用品等を提供する場合は、食費、日用品費等に見合った内容のものとするこ
と。
イ 光熱水費を徴収する場合は、実費相当とすること。
(3)
7
(1)及び(2)の金額は、文書により本人に明示すること。また、(2)の内訳を文書に示すこと。
その他
(1)
利用者の生活向上への支援、地域住民との相互協力、関連する福祉サービスとの連携な
ど、社会福祉の基本理念を遵守すること。
(法第3条、第4条及び第5条)
(2)
不当に営利を図り、又は利用者の処遇において不当な行為をした場合は、施設の経営を
制限又は停止を命じられる場合があること。(法第72条第1項)
なお、当該命令に違反して施設を経営し続けた場合には、刑事罰として6月以下の懲役 又
は50万円以下の罰金に処せられるものであること。(法第131条)
(3)
4の(1)及び(16)に該当したときも、施設の経営を制限又は停止を命じられる場合があるこ
と。(法第72条第2項)
(4)
利用者で組織される自治会等が利用者から会費を徴収し、施設内で利用者に食事等の提
供を行っている場合は、その自治会等に収支計算書等の提出を求め、収支状況を把握する
よう努めること。
附 則
この指針は、平成22年 7月20日から施行する。
附 則
この指針は、平成23年 3月16日から施行する。
附 則
この指針は、平成26年 8月 5日から施行する。
附 則
(施行期日)
1 この指針は、平成27年 3月17日から施行する。
(経過措置)
2 この指針の施行の際現に改正前の社会福祉法第2条第3項第8号に規定する宿泊所の運営・届出
に関する指針3 設備面に関する基準を満たし、事業を開始している施設については、改正後
の社会福祉法第2条第3項第8号に規定する宿泊所の運営・届出に関する指針3
る基準にかかわらず、なお従前の例による。
設備面に関す
別紙様式1
無料低額宿泊事業開始届出書
年
月
日
(あて先)岐阜市長
主たる事務所の所在地
届出者
名
称
代表者氏名
印
無料低額宿泊事業を開始したので、社会福祉法第69条第1項の規定により、次のとおり関係書類を
添えて届け出ます。
ふりがな
経
氏名又は名称
営
者
主たる事務所の所在地
(1)
事業の種類及び内容
事業開始年月日
種類
社会福祉法第2条第3項第8号に規定する宿泊事業
(2)
施設名
(3)
所在地
(4)
電話番号
(5)
定員
別紙様式2
無料低額宿泊事業変更届出書
年
月
日
(あて先)岐阜市長
主たる事務所の所在地
届出者
名
称
代表者氏名
印
無料低額宿泊事業を変更したので、社会福祉法第69条第2項の規定により、次のとおり関係書類を
添えて届け出ます。
氏名又は名称
主たる事業所の所在地
変
更
前
事業変更内容
変
更
後
別紙様式3
無料低額宿泊事業廃止届出書
年
月
日
(あて先)岐阜市長
主たる事務所の所在地
届出者
名
称
代表者氏名
印
無料低額宿泊事業を廃止したので、社会福祉法第69条第2項の規定により、次のとおり関係書類を
添えて届け出ます。
氏名又は名称
主たる事務所の
所在地
事業廃止年月日
廃止の理由
利用者への措置
(様式例)
説明会報告書
年
(あて先)岐阜市長
住 所
氏 名
(法人の場合は名称及び代表者氏名)
連絡先
(電話番号)
宿泊所等の設置にあたり、下記のとおり地域住民に対する説明会を行ったので報告します。
記
施設名称
施設所在地
開催日時
開催場所
自治会名
説 出
席
事業者職・氏名
明 者
市職員等
会
の
説明事項
内
質疑応答・協議内容
容
事前・及び当日配布した資料がありましたら添付してください。
人数
月
日