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仕様書
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委託名称
南部下水処理場脱水ケーキ等搬出処分業務委託【単価契約】
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委託場所
南部下水処理場:長崎市戸町5丁目
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委託期間
平成27年4月1日 ~ 平成28年3月31日
年間366日(土、日、祭日等を含む。)
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概 要
本委託は、長崎市の南部下水処理場より排出される「脱水ケーキ及び沈砂池汚泥(以下、
「脱水ケーキ等」という。)」を搬出して、焼却またはコンポスト化により処理するもの
である。なお、焼却においては、燃焼熱を効果的に回収し発電等エネルギー生成を行うこ
と、焼却灰を再資源化し肥料・土壌改良材・土木資材等として有効利用することを条件と
する。コンポスト化においては、処理により発生したものをコンポスト肥料として有効利
用することを条件とする。
処理施設等は、水質汚濁、悪臭等二次公害を起こす危険のない施設とする。
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委託内容
脱水ケーキ等発生量(平成27年度年間予定排出量)
処理場名
脱水ケーキ等発生量
南部下水処理場
7,550t
※処理場について、脱水ケーキ等発生量は沈砂込みとしている。
沈砂発生量は約22tの予定である。
上記、委託期間内に発生する脱水ケーキ等の全量を搬出し、資源の循環的利用を図る
ものとする。収集運搬・処分については、次による。
・原則として毎日、搬出・処分することとし1日当たり最大搬出量は約25t
とする。
※排出頻度は、上記によるが下水処理場の運転状況に応じ協議することとする。
(参考)
運搬車搬出場所の有効参考寸法
・横幅4,950(入口シャッター幅)×高さ2,712×奥行7,000(ケーキホッパー)
・横幅3,650(入口シャッター幅)×高さ2,650×奥行3,300(沈砂ホッパー)
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契約代金の支払い
契約代金の支払いは、1tあたりの単価契約であり、月毎に処分場へ搬入した量の合
計に契約単価を乗じた金額(1円未満に端数があるときは切り捨てた金額)に100分の8
に相当する金額を加算した金額(1円未満に端数があるときは切り捨てた金額)を月毎
に請求することができる。
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関係法令
本業務を遂行するに際し、下記法令等を厳守すること。
(1)下水道法
(2)廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(3)環境基本法
(4)肥料取締法
(5)道路交通法
(6)産業廃棄物処理施設を設置している自治体の環境保全条例及び地元との公害防
止協定書等(定められている場合)
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資格要件
1) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)第14条第1項の規定
に基づく、長崎県知事の産業廃棄物収集運搬業の許可及び、第14条第6項の規定に
基づく、長崎県知事の産業廃棄物処分業の許可を有すること。
2) 過去5年の間、国または地方公共団体等においてこれと類似する業務を受託した実績
を有するものであること。
3) 産業廃棄物処分業許可書に記載されている処理能力の範囲内で委託期間中発生予定量
を処理できる規模の処分場を有すること。
4) 処理に伴い発生する燃焼熱や副生成物を再資源化できる施設を有すること。再資源化
を外部に委託する場合は継続的かつ恒常的に行える体制を整備すること。
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業務に関する注意事項
①共通項目
1)脱水ケーキ等搬出に際し、ケーキホッパー等の開閉操作は本業務に含むので、操作方
法を確認のうえ、設備に支障無き様留意すること。
2)脱水ケーキ等搬出に際し、施設の維持管理業者との連携を図り処理場の運転操作に支
障無き様留意すること。
3)脱水ケーキ等搬出に際し、処理場の施設の保全及び環境の美化に努めること。
4)処理施設等の処理過程において、粉塵及び滲出液等が施設外へ流出しない様適切に処
理し、水道水源等を環境汚染することがないよう努めること。
5)搬出時またはその途中において、脱水ケーキ等が落下散乱無き様十分留意するととも
に悪臭、騒音又は振動によって生活環境の保全上支障が生じないように必要な措置を
講ずること。
6)処理場で発生した脱水ケーキ等は、本市担当職員及び処理場維持管理業者の指示に従
い、ケーキホッパーに極力堆積させることがなきよう搬出に努めること。
7)脱水ケーキ等の計量について、場内トラックスケールにて計量しこれを精算重量とす
る。
8)本仕様書に定めのない事項については、その都度本市担当職員と協議するものとし、
本市担当職員並びに維持管理業者従業員の指示に従うものとする。
9)再生利用されたコンポスト等の製品は、社会通念上、認められる適性保管量とし、滞
ることなく、出荷に努めること。
②焼却処分項目
焼却施設等については、大気汚染防止法に基づく、ばい煙発生施設に係る有害物質の
排出基準並びにダイオキシン類対策特別措置法に基づく大気排出基準を遵守すること。
なお、焼却灰中のダイオキシン類の含有量も基準を遵守すること。
焼却施設等からのばい煙量等の測定(ばいじん、塩化水素、窒素酸化物、硫黄酸化物)
の報告書を2部提出すること(2回/年)。ダイオキシンについても報告書は2部提出
すること(1回/年)。なお、焼却灰中のダイオキシン類の含有量についても測定の報
告書は2部とすること(1回/年)。
熱回収等の資源の循環的な利用を図る焼却施設にて発生した焼却灰を産業廃棄物とし
て、他業者に処分を依頼する場合は、極力、再生利用などの有効利用に努めること。な
お、処分について、関係法令等の基準を遵守し適正に処理・管理すること。
また、脱水ケーキ等の処分については、循環型社会の形成に資するものとして、長崎
県産業廃棄物税を課さない施設であること。
○土木資材等(溶融スラグ)
1)下水汚泥から溶融スラグ(土木資材等)として製造される場合、土壌汚染対策
法及び長崎県溶融スラグ有効利用指針に基づき、含有量基準、溶出基準を遵守す
ること。
2)溶融スラグとして土木資材等に使用する場合、含有・溶出試験を行い、報告書を
2部提出すること(1回/年)。試験項目は、カドミウム、鉛、六価クロム、ヒ
素、総水銀、セレン、ふっ素、ほう素の8項目とする。
3)溶融スラグを土木資材等として出荷する場合には、出荷先及び出荷量の報告書を
作成し2部提出のこと(1回/2月)。
○肥料(土壌改良材含む。)
1)焼却灰を肥料として用いる場合、肥料取締法に基づく焼成汚泥肥料の有害物質の
基準及び「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める総理府令」に定める
物質の基準を遵守すること。
2)「肥料取締法の一部を改正する法律附則第二条に規定する普通肥料に該当する肥
料を定める省令に定める肥料の公定規格(平成十二年一月二十七日農林水産省告
示第九十七号)」による汚泥肥料の有害物質(含有試験:6物質)及び、「金属
等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める総理府令(昭和四十八年総理府令第
五号)の別表第一の基準」に定める物質(溶出試験:24物質(ダイオキシン類
を除く))の検査を行い、報告書を2部提出するものとする(2回/年)。
3)汚泥肥料生産者が自主的に重金属の管理に努めるよう「汚泥肥料中の重金属管理
手引書」が取りまとめられており、その活用を推進するため本手引書に従った運
用を行うこと。また、本手引書で指導されている「汚泥肥料サンプリング検査計
画書」を作成し、業務履行計画書中に記載し提出すること。
4)土壌改良材等並びに普通肥料として出荷する場合には、出荷先及び出荷量の報告
書を作成し2部提出のこと(1回/2月)。
③コンポスト処分項目
○コンポスト(肥料)
1)「肥料取締法の一部を改正する法律附則第二条に規定する普通肥料に該当する肥
料を定める省令に定める肥料の公定規格(平成十二年一月二十七日農林水産省告
示第九十七号)」による汚泥肥料の有害物質(含有試験:6物質)及び、「金属
等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める総理府令(昭和四十八年総理府令第
五号)の別表第一の基準」に定める物質(溶出試験:24物質(ダイオキシン類
を除く))の検査を行い、報告書を2部提出するものとする(2回/年)。
2)汚泥肥料生産者が自主的に重金属の管理に努めるよう「汚泥肥料中の重金属管理
手引書」が取りまとめられており、その活用を推進するため本手引書に従った運
用を行うこと。また、本手引書で指導されている「汚泥肥料サンプリング検査計
画書」を作成し、業務履行計画書中に記載し提出すること。
3)コンポスト製品は篩い分けし、その含水率は45%以下とすること。
4)コンポスト製品の腐熟の度合い(CN比)を確認すること(2回/年)。報告書
を2部提出するものとする
5)コンポスト製品の窒素、リン酸、カリ、亜鉛及び銅の含有試験を行うこと(1回
/年)。報告書を2部提出するものとする。
6)コンポスト製品の出荷を確認できる出荷先及び出荷量の報告書を作成し、2部提
出すること。
7)コンポスト製品の保証票は、出荷先に出荷日ごとに郵送すること。
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業務に係る提出書類
前述した報告書の他、次の書類を提出する。
1)業務履行計画書 :3部
下記を添付すること。

産業廃棄物の収集・運搬業に係る許可書の写し

産業廃棄物の処分業に係る許可書の写し

産業廃棄物処理施設(中間処理・最終処分)に係る許可書の写し

産業廃棄物処理施設の生活環境に及ぼす影響についての調査の結果を記載した
書類の写し

副生成物再資源化計画
他業者に再資源化を委託する場合は、処分先の産業廃棄物処分業の写しを添付す
ること。

燃焼熱回収利用計画(熱回収・利用を行う場合)

焼却施設から発生する飛灰の処分計画並びに処分先の産業廃棄物処分業(中間処
理・最終処分)の許可書の写し(焼却の場合)
2)委託費内訳書 :2部
3)産業廃棄物管理票(マニフェスト) :1部
4)中間処理施設に搬入した量を確認できる搬入伝票等の写し :1部
5)搬出処分業務報告書 :1部(1回/1月、翌月7日まで)
6)(焼却灰を最終処分先にて再生利用する場合、その目的等によるそれに係る法令等
により試験・測定を行う定めがあるものについては)試験・測定結果報告書の写し