土居川海水導水事業における効果検証支援業務 仕様書(案)

土居川海水導水事業における効果検証支援業務
仕様書(案)
1 業務名
土居川海水導水事業における効果検証支援業務
2 業務の目的
感潮河川である二級河川土居川の水改善を目的とした海水導水事業の効率性および透明性の一層の向上を図
るため、事業完了後の事後評価を実施する。本業務は、事業完了後の事業の効果、環境への影響等の確認として
市民アンケート調査を行う。また過去の基礎資料を参考に、とりまとめを行う。
3 履行場所
堺市堺区栄橋町ほか
4 履行期間
契約締結日 ~ 平成28年2月29日まで
5 総則
(1) 仕様書の適用
本委託業務(以下業務という。)は仕様書に基づき履行しなければならない。
(2) 費用の負担
業務の検査等に必要な費用は、本仕様書に明記のないものであっても、原則として受注者の負担とする。
(3) 法令等の遵守
受注者は業務の実施にあたり、関連する法令等を遵守しなければならない。
(4) 秘密の保持
受注者は、業務の処理上知り得た秘密を他人に漏らしてはならない。
(5) 許可申請
受注者は業務の履行に必要な許可申請等に関する事務を遅延なく行わなければならない。
(6) 提出書類
業務の着手時に、
「業務着手届」
、
「業務責任者届及び経歴書」を、また、完了時には「業務完了届」を提出しな
ければならない。なお、承認された事項を変更しようとするときは、その都度、承認を受けるものとする。
(7) 管理技術者及び技術者
① 受注者は、管理技術者及び技術者をもって秩序正しい業務を行わせるとともに、高度な技術を要する部門に
ついては、相当の経験を有する技術者を配置しなければならない。
② 管理技術者は、業務責任者とし、業務の全般にわたり、技術的管理を行わなければならない。
③ 受注者は業務の進捗を図るため、十分な数の技術者を配置しなければならない。
④ 受注者の使用する従業員が、監督員の指示に従わないとき、または、作業に不適当と認めた場合は交代を命
ずることがある。この場合、受注者は直ちに必要な措置をとらなければならない。
1
(8) 資料の貸与
発注者は、業務の実施にあたり必要な発注者の所有する資料を、受注者に貸与する。この場合、受注者は、発注
者の指示に従い資料を借り受け、業務完了後は速やかに返却するものとする。
(9) 委託の中止
受注者が本市の指示に従わないとき、また、受注者に不正又は不都合な行為があるときは、委託の中止を命じる
ことがある。この場合、履行期間の延長は行わない。
(10) 事故報告
受注者は、業務中に事故が発生したときは、直ちに所定の措置を構ずると共に、事故発生の原因、経過及び事故
による被害内容等について報告しなければならない。
(11) 被害の負担
① 業務履行中における天災地変または盗難等による被害は、受注者の負担とする。
② 受注者は、本業務の履行に際し、第三者に被害を与えたとき、または事故が発生した場合は、誠意をもって
交渉し、その賠償の責任をとらなければならない。
③ 本業務の履行が不完全なためによる損害は、すべて受注者の負担とする。
(11)業務実績データの作成・登録について
受注者は、契約時及び完了時において委託金額が 100 万円以上の業務については、テクリス(測量調査設計業務実
績情報システム)に基づき、実施登録用データを作成し、監督員の確認を受けた後に、一般財団法人日本建設情報総
合センター(JACIC)に登録しなければならない。登録後は「登録内容確認書」を直ちに監督員に提出しなければなら
ない。また、設計変更時(工期変更、受託金額変更)及び技術者の変更時には、同様の変更登録をしなければならない。
登録事由発生時から 10 日以内(土・日曜日、祝日及び年末年始の休日を除く)に登録しなければならない。
一般財団法人 日本建設情報総合センター
住所:東京都港区赤坂 7-10-20
アカサカセブンスアヴェニュービル
TEL:03-3505-0440
(12)暴力団等の排除について
暴力団等の排除については、別紙 A によるものとする。
2
6 業務の内容
(1) 計画準備
業務着手にあたり、次の内容を記した業務計画書A4版 2部を提出すること。
・業務工程 ・現地調査の方法及び時期 ・業務組織及び連絡体制 ・業務遂行上で参考する主な文献又は図書
(2) アンケート調査票作成
CVM を適用した河川環境整備事業の経済評価を行うため、アンケート調査の方法、WTP(支払意志額)の推定
方法等を検討し、アンケート調査票を作成する。
*平成 20 年度「内川・土居川活性化事業調査検討業務」報告書を参考に作成するものとする。
(3) アンケート対象者抽出
堺市の住民基本台帳から、内川水系流域に居住している 20 歳以上の市民がいる世帯から無作為に 1200 世帯
を抽出する。必要標本数は 300 票程度とする。
*1200 世帯の抽出方法については、監督員と協議の上、決定するものとする。
(4) アンケート調査票発送
1200 票を郵送にて発送する。また返信用封筒を同封の上、回収についても郵送にて受注者が回収する。
発送および返送郵便物は、50g以下の定形郵便物を想定し、返送については料金受取人払にて 300 通を想定
する。
(*発送用封筒と返信用封筒は、本市から提供する。
)
発送郵送費は71.29円/通(税抜)とし、返送郵送費は、料金後納でかつ郵便私書箱に配達するものとし
て、94.44円/通(税抜)とする。
(5) アンケート集計・整理
アンケート調査結果をとりまとめ、住民の WTP(支払意志額)を推定する。
(6) 便益算定及び費用便益分析
既存資料等から土居川海水導水事業に係る整備費用と維持管理の費用を整理し、WTP(支払意志額)と整備・
維持管理費用を比較し、事業の費用便益について算定シートを作成する。また費用便益分析により、事業の
投資効率性を評価し、必要に応じて改善措置や今後の展望を分析・検討する。
(7) 報告書作成
事業完了後の事業の効果、環境への影響等の確認できること。
(8) 打合せ協議
打合せ協議は、業務着手時、中間打合せ2回、成果品納入時の合計4回とし、管理技術者の出席を原則とす
る。
(中間打ち合わせについては、成果品の作成のための事前打合せと堺市公共事業評価監視懇談会に向けた
資料作成のための打合せとして、2回とする。
)
また、監督員もしくは受注者が必要と認めた場合、随時打合せ協議を行うこと。協議内容については、打合
せ議事録を作成し、管理技術者の押印後、監督員に速やかに提出すること。
本業務の成果は、平成 28 年 1 月開催予定の堺市公共事業評価監視懇談会にて使用する資料(事後評価審議
対象事業一覧表、事後評価個票など)の基礎資料とそれに伴う事前準備資料となるため、必要に応じて、資料
作成の協力を行うこと。事前準備資料は平成 27 年 11 月から 12 月に使用する。
3
7 成果品
成果品は、表紙及び目次をつけて整理し、以下のとおり提出すること。
(1) 調査報告書(業務計画書含む) 3部
(2) 調査報告書[概要版] 3部
(3) 作業月報
1部
(4) 電子成果品 2部
・その他係員の指示するもの 1 式
※報告書の作成にあたっては、その内容や編集方法について、予め監督員と協議すること。
※作業月報は、管理技術者の押印後、翌月の第 1 月曜までに監督員に必ず提出すること。
8 検査及び引渡し
本仕様書に指定された提出図書一式を納品し、本市の検査員の検査を持って、業務の完了とする。
9 その他注意事項
(1)業務の実施にあたって作成した成果品・資料及び収集した情報は、全て発注者に帰属し、受注者は発注者の承
認を得ることなく、他に公表・貸与してはならない。
(2)業務完了後に受注者の責任に帰すべき理由による成果品の不良箇所が発見された場合、受注者は速やかに発注
者が必要と認める訂正、補足等の措置を行うものとし、これに対する経費は受注者の負担とする。
(3)業務実施にあたり、文献その他の資料を引用した場合は、その文献、資料名を明記し、その写書を提出するも
のとする。
10 その他
○この仕様書に定めのない事項及び疑義が生じた場合は、別途協議するものとする。
○調査においては、事前に関係機関への周知が必要であり、申請等の必要が生じた場合は、受注者にて作業に従
事するものとする。
○調査作業は入念に行うものとし、状況により特異な結果が出た場合、再調査を指示するものとする。
○本業務で入手した情報は、本市提出後においても一般に公開しないものとする。
○当該業務に関しては、監督者と綿密な連絡を取れるようにする。
○本仕様書に因り難い場合、記載のない事項については、本市と協議の上で決定する。
○労務単価、材料単価については、平成27年3月単価を適用とする。
11 参考資料
○自然環境アセスメント技術マニュアル
○河川水辺の国勢調査マニュアル 河川版(生物調査編)
(国交省河川局)
○沿岸環境調査マニュアル
○海洋調査技術マニュアル(海洋生物編)
○内川・土居川活性化事業調査検討業務報告書(平成 20 年度)
○内川・土居川生物調査業務報告書(堺市河川水路課 平成 19 年度、20 年度、21 年度、26 年度)
○内川水系水質等調査報告書(堺市河川水路課 平成18 年度、19 年度、20 年度、21 年度、22 年度、
23 年度、24 年度、25 年度、26 年度)
○土居川流況調査業務報告書(堺市河川水路課 平成 26 年度)
○土居川深浅測量業務報告書(堺市河川水路課 平成 26 年度)
○海洋観測指針(気象庁)
○水質汚濁に係る環境基準について(昭和 46 年 12 月28 日環境庁告示第 59 号)
○水産用水基準(2012 年版)
4
(別紙 A)
暴力団等の排除について
1.入札参加除外者を再委託先等とすることの禁止
(1)受注者は、堺市契約関係暴力団排除措置要綱に基づく入札参加除外を受けた者又は同要綱別表に掲げ
る措置要件に該当する者を、再委託先並びに受注者及び再委託先の資材、原材料の購入契約その他の契
約の相手方(以下「再委託先等」という。
)としてはならない。
(2)これらの事実が確認された場合、本市は受注者に対し、当該再委託先等との再委託契約等の解除を求
めることができる。
2.再委託契約等の締結について
受注者は、再委託先等との再委託契約等の締結にあたっては、再委託契約締結時には本市の契約約款に準
じた暴力団排除条項を加えることとする。
3.誓約書の提出について
(1)受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者でない旨の誓
約書を提出しなければならない。ただし契約金額(税込)が500万円未満の場合、もしくは受注者が
国若しくは地方公共団体その他公共団体又は本市の外郭団体である場合はこの限りでない。
(2)受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる再委託先等がある場合には、これらの者から堺
市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者でない旨の誓約書を徴収して、
本市へ提出しなければならない。
(3)受注者及び再委託先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を行うものとする。
4.不当介入に対する措置
(1)受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、暴力団を利することとな
るような社会通念上不当な要求又は契約の適正な履行を妨げる行為(以下「不当介入」という。
)を受け
たときは、直ちに本市に報告するとともに、警察に届け出なければならない。
(2)受注者は、再委託先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受けたときは、直ちに本市に
報告するとともに、当該再委託先等に対して、警察に届け出るよう指導しなければならない。
(3)本市は、受注者が本市に対し、
(1)及び(2)に定める報告をしなかったときは、堺市暴力団排除条
例に基づく公表及び入札参加停止を行うことができる。
(4)本市は、受注者又は再委託先等が不当介入を受けたことによりこの契約の履行について遅延等が発生
するおそれがあると認めるときは、受注者が(1)に定める報告及び届け出又は(2)に定める報告及
び指導を行った場合に限り、必要に応じて履行期間の延長等の措置をとるものとする。
5