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第 36 回データ保護プライバシー・
決議
コミッショナー国際会議
デジタル時代のプライバシー
第 36 回データ保護プライバシー・コミッショナー国際会議は、
データ保護とプライバシー保護に関し国際法に確実な根拠を与える、第 35 回会議の決議を
想起し、
2013 年夏以降、大規模電子監視プログラム(mass electronic surveillance programs)の
存在と使用に関する継続的な発覚に着目し、
本会議の全てのメンバーが必ずしも国の監視問題に係る司法権を有しているわけではない
ことに留意し、
プライバシーとデータ保護の権利の基本的本質を重要視し、
人々がオフラインで有しているプライバシーの権利を含む同じ権利がオンラインでも守ら
れることを確認する国際連合の総会決議 68/167 に着目し、かつ支持し、
米国愛国者法(USA PATRIOT ACT)第 215 条及び米国外国諜報活動監視法(USA Foreign
Intelligence Surveillance ACT)第 702 条に基づいて運営されるプログラムに関する米国
プ ラ イ バ シ ー と 市 民 的 生 活 監 視 委 員 会 ( United States Privacy and Civil Liberties
Oversight Board)の報告書に着目し、
諜報活動と国家安全保障に係る電子通信の監視に関する第 29 条作業部会の意見を認識し、
国際連合人権高等弁務官事務所の「デジタル時代のプライバシーの権利」に関する詳細な報
告に大きな関心をもって受け入れ、
1.
高等弁務官事務所の報告に提案されている、近代的な通信技術という状況においてプ
ライバシーの権利とデータ保護に関連する問題に対応するための多角的なステークホ
ルダー間の対話に参加する用意があることを確認する。
2.
この対話において本会議を代表することを運営委員会に付託する。
3.
少なくとも、2009 年マドリッド標準、市民的及び政治的権利に関する国際規約、個人
1
データの自動処理と追加議定書に係る個人の保護に関する欧州評議会条約、その他の
国際文書に記載される一般的なデータ保護とプライバシーの原則を伴う電子監視プロ
グラムへの遵守を支持し、この主題に関する国内の及び国際的なステークホルダー間
の対話への参加を本会議のメンバーに求める。
4.
必要がある場合には、監視に関する問題及びリスクに見合う、更に効果的な権限を求め
ることにより、一般的なデータ保護とプライバシーの原則を伴う電子監視プログラム
への遵守を確保することを本会議のメンバーに求める。
5.
本国際会議のメンバーとオブザーバーに更に行き渡るように、大規模電子監視プログ
ラム及び当該プログラムの監督のベストプラクティスに関する情報の共有を本会議の
メンバーに勧める。
米国連邦取引委員会は、管轄権外の事項に関連するため、本決議を棄権する。
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