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交通安全
新 潟 県 警 察
過去5年間(平成22年から平成26年まで)の、二輪車事故(原付
を含む)の発生状況です。
5月以降に事故が急激に増
える傾向にあります。
また、春や秋の行楽期に死
亡事故が多発しており、注意
が必要です。
週末に最も事故が発生して
おり、特に、土曜日・日曜日
は死亡事故が多発しているこ
とからも注意が必要です。
発生件数・死者数とも、午
前10時から午後0時までの時
間帯が最も多くなっています。
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交通ルールをしっかりと守ることはもちろんですが、二輪車事故
防止のためには、次のことにも気を付ける必要があります。
二輪車の特性を知りましょう
二輪車(原付を含む)は、
・ 走行中の二輪車の視野は四輪車よりも狭く、視点も近い
・ 車の死角や陰に入りやすい
・ 距離や速度が過小評価されやすい
などの特性があります。
また、二輪車は車体が小さいことから、四輪車からは動きが見えないことがあ
るので、まわりの交通の動きについていっそうの注意が必要となります。
運転前の点検を確実に行いましょう
車両の整備は交通事故防止のための基本です。
運転前に、最低でもこれだけは点検しましょう。
ぶ
た
と
燃料
ブレーキ
タイヤ
灯火類
ガソリン
あごひもは適正に締めましょう
平成22年から平成26年までの5年間、県内の二輪車事故で亡くなったライ
ダー(73人)のうち、約34%(25人)の人が、事故時にヘルメットが脱落し
ていました。
せっかくヘルメットを被っていても、きちんとあごひもを締めなければ万
が一の時に脱落してしまいます。
自分の命を守るため、ヘルメットのあごひもは適正に締めましょう。
※ あごの下に指を入れて指1本がぴったり入るくらいに調整しましょう
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胸部プロテクターを着用しましょう
平成22年から平成26年までの5年間、県内の二輪車事故で亡くなったラ
イダー(73人)の損傷主部位は「頭部」が約44%(32人)、「胸・腹部」
が約32%(23人)でした。
交通事故で体が受ける衝撃は想像を絶します。
ヘルメットを被ることはもちろんですが、万が一の交通事故の場合に備
え、「胸・腹部」を守る胸部プロテクターを着用しましょう。
~安全にライディングするために~
二輪車は、車体が小さいため周りから見落とされやす
いほか、車体が体で安定を保ちながら走り、停止すれば
安定を失うという構造上の特性を持っているため、四輪
車とは違った運転技術を必要とします。
そのため、二輪車の死亡事故で最も多いのが「交差点
での出会い頭事故」であり、次いで多いのが「単独によ
る工作物への衝突」となっています。
また二輪車は、体をむき出しにしているため、交通事
故に遭うと死亡事故などの大きな事故に繋がる危険性が
高くなります。
二輪車は手軽な乗り物ではありますが、常に慎重な運
転に心掛け、ヘルメットや胸部プロテクターなど、万が
一に備えた準備も怠らないようにしましょう。
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