[Report]ベトナム銘柄レポート_モバイル・ワールド

<顧客配布資料> ベトナムレポート
個別銘柄 フォローアップ レポート
作成:2015年3月17日(火)
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モバイル・ワールド・インベストメント(MWG)
―2014 年通期連結決算と 2015 年事業計画―
2015 年 3 月 6 日(金)、モバイル・ワールド・インベストメント(MWG)は、2014 年次株主総会を
開催し、2014 年通期連結決算と 2015 年事業計画が、株主から承認されました。
2014 年通期連結決算
~
前年比 66%増収 161%増益の好決算
モバイル・ワールド・インベストメント(MWG)の 2014 年連結決算の売上は前年比 66%増の 15 兆
7567 億ドン、売上総利益は同 70%増の 13 兆 3606 億ドン、税引前利益は同 148%増の 8682 億ドン、
純利益は同 161%の 6681 億ドンとなっています。
利益率をみてみますと、2014 年の売上総利益率は 15.2%、純利益率は 4.2%となっており、2013 年の
14.8%、2.7%と比べて、それぞれ小幅改善しています。1 人当たりの労働生産性が上がり、販売管理費
が圧縮されたことが寄与した一方で、計画を上回るペースでの新規出店が、コストを押し上げています。
2014 年の事業計画に対する進捗率は、売上が 121%、純利益が 154%と、期初に立てた会社見通しを
大幅に上回りました。
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ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】
加入協会
主な事業
日本証券業協会
金融商品取引業
外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス
ク)、機会損失、その 他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に
て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外
国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。
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MWG の店舗計画をみてみます。前頁の「2014 年 7 月時の目標」は、昨年 7 月の新規上場に際して、
提出された目論見書のなかで計画されていた店舗数です。一方、
「現在の実績&目標」は、3 月 6 日開催
の年次株主総会、または、ホームページに掲載された、2015 年 1 月の事業報告書のなかで記載されて
いる店舗数です。
目論見書では、2014 年末の店舗数を 291 店舗と計画していましたが、実際は 364 店舗に増加しまし
た。また、2015 年末時点での店舗数予想は、345 店から 487 店へと大幅に上方修正されています。
ハイペースの新規出店には、賛否両論があるでしょうが、私は、MWG の積極的な出店戦略に賛成し
ています。
2014 年 4 月末時点での MWG の国内市場シェアは 25%、
第 2 位で 8%の国内シェアを持つ、
FPT コーポレーション(FPT)の FPT ショップも好業績を受けて、新規出店を急拡大していますし、
先週、ビングループ(VIC)は、電子機器・家電製品の小売市場に新規参入することを表明しました。
大都市では、VIC が運営する商業モール内に、タブレット、パソコン、スマートフォンなどのデジタル
電子機器、家電製品を販売する「ビンプロ」、地方都市では「ビンプロ・プラス」のブランド名で全国
展開を図る計画です。まず、今月、ハノイ市とホーチミン市での新店舗をオープンする計画です。
急成長市場では、新規参入が活発化、競争激化が予想されますが、トップ企業として先行者メリット
を活かすためにも、MWG が市場シェアの維持・拡大に努めることは急務であると考えています。
25%の市場シェアを持つ MWG が掲げる 2015 年末時点での目標シェアは 40%です。
2014 年通期のバランスシートをみてみます。
2014 年 12 月末時点での自己資本は前年比 80.0%増の 1 兆 4840 億ドンとなっています。昨年 10 月
に実施した 70%の株式分割と、12 月に従業員持株制度(ESOP)向けに行った 5%の新株発行が、自己
資本の増加に寄与しています。
また、2014 年 12 月末時点での総資産は同 52.7%増の 3 兆 4072 億ドンに拡大しています。
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外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス
ク)、機会損失、その 他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に
て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外
国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。
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2015 年の事業計画、2014 年の配当政策
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50%増収 33%増益見通し、25%の株式分割
年次株主総会で承認された 2015 年の事業計画は、売上が前年比 50%増の 23 兆 5900 億ドン、純利
益が同 33%増の 8860 億ドンとなっています。この見通しは、デジタル電子機器、家電製品の需要が前
年比で 20%から 30%伸びることと、MWG が、2015 年中に 123 店舗の新規出店を行うことが前提にな
っています。
MWG の発表によると、2015 年 1 月の売上は今年の事業計画の 7.5%に相当する 1 兆 7740 億ドン、
純利益は同計画の 7.8%に相当する 6900 億ドンとなっています。MWG は、2015 年 2 月の売上は 2 兆
ドン以上に達する見通しと発表しています。
ベトナム経済の回復、スマートフォン需要の急拡大、国内トップシェアを誇る業界の位置づけ、積極
的な出店攻勢に鑑みて、2015 年の事業計画が達成される可能性は高いと考えています。
市場シェア獲得を目指す手段として、M&A を活発に行う計画も明らかにしています。
MWG は、現金配当を行わず、株式分割で株主還元を行う方針を掲げています。
昨年は、70%の株式分割を実施しましたが、今年は、年次株主総会で、既存株 4 株に対して新株 1 株
を割り当てる 25%の株式分割を行うことが承認されています。実施時期は、今年第 2 四半期、ないし
第 3 四半期に行われる予定となっています。
また、今年 12 月には、昨年 12 月と同様に、幹部社員へのインセンティブとして、発行済株式数の 5%
に相当する新株を、従業員持株制度(ESOP)に対して発行する議決を行っています。
この ESOP に対する新株発行に対し、株主総会において一部の株主から、1 株当たり利益の希薄化を
懸念する声が上がっていたようです。
2014 年 7 月 14 日から 2015 年 3 月 13 日までの MWG の株価と VN 指数の動き
上場後のモバイル・ワールド・インベストメント(MWG)の株価の動きをみてみます。
新規上場時の初値が、52 週安値となっており、先週末までの 8 ヶ月間で、株価は約 2.5 倍になってい
ます。予想 PER は 14.7 倍、発行済株式数は 1 億 1200 万株、時価総額は 13 兆 3225 億ドン、銀行を除
くホーチミン証券取引所の上場銘柄の中で、10 番目に大きい時価総額を持っています。
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外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス
ク)、機会損失、その 他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に
て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.16%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外
国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。
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2015 年 3 月 13 日時点での外国人保有比率は 48.97%、上限の 49%にほぼ達しており、ベトナム株式
市場に、MWG に代わる同業他社の上場がなく、外国人投資家の購入意欲も高いために、今後は自由に
買うことの出来ない銘柄になりそうです。
今後の MWG の株価を占ううえで、株式分割による EPS の希薄化は、株価動向に対するリスク要因
のひとつです。2014 年通期決算は、株式分割を上回る 66%増収 161%増益を達成しました。2015 年の
事業計画では 50%増収 33%増益を目標としています。株式分割による発行済株式数の増加比率以上の
増益を達成できるかどうかが、今後の株価の行方を左右すると考えています。
海外株調査室
小畑 直樹
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外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス
ク)、機会損失、その 他リスクがあります。ご投資をする際には、上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
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