「ベースサイドストリート」ブランドパワーアップ事業(PDF

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「ベースサイドストリート」ブランドパワーアップ事業
企画提案者:横田基地前商店街連絡協議会
委託事業者:株式会社リベルタス・コンサルティング
実施区市町村
対象地域
福生市
福生市
現状・課題
国道16号線を挟んで、米軍横田基地に面したエリアはベースサイドストリートと呼ばれ、基地のまち独特の景観を
持ち、異国情緒を感じられる飲食店や雑貨店などが立ち並び、福生市内において最も来訪者の多いエリアとなってい
る。また、このエリア付近には米軍ハウスと呼ばれるかつての米軍人向けの平屋一戸建て住宅が今も多くあり、現在
もなお文化と芸術の発信拠点でもある。しかし、他地域と比較すると「基地のあるまち」としてのブランド力は低い。
実施内容
❶ 地域の観光資源の魅力調査
地域資源のリストアップを行うとともに、魅力の整理を4つの分類で行った。
福生市・ベースサイドストリートの地域資源
【飲食】
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アメリカ料理、イタリア料理
中華料理、タイ料理・アジア料理
インド料理、トルコ料理
日本そば、カフェ
【その他店舗】
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衣料販売店、古着の専門店
テーラー(洋服仕立て屋)
アンティーク家具
雑貨店
アクセサリーショップ
スタジオ・ギャラリー
その他上記以外の服飾・雑貨店
自動車販売店、バイクショップ
【イベント関連】
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七夕まつり
ほたる祭り
ハロウィンイベント
音楽イベント・フェス
日米友好祭(米軍横田基地を開放)
ベースサイド・イルミネーション
インターナショナルフェア
16号フリーマーケット
【その他】
• 米軍ハウス(ディペンデントハウス)
• 日本酒の酒蔵多摩川
• 玉川上水
成果
成果として、ギネス世界記録 ®「ホットドックの最長ライン 258.11m」を達成した。
イベント来場者へのアンケートでは、福生市のイメージの変化で「アメリカを身近に感じるイメージを持った」
42.3%、
「楽しいイメージを持った」38.5%との回答が得られた。また、来年以降の同様イベントへの参加につ
❷ ニーズ調査の実施
いては「参加したい」
「どちらかといえば参加した」をあわせて 85.9%の好意的な回答が得られた。
アンケート結果から、
「街並みの見物」
「食べ歩き」がポイントとなることが分かった。
イベントの総合満足度では8割が満足した結果となった。イベント参加により福生市について「アメリカを身近
来訪者比率は低いものの、
「アメリカ料理」
「古着の専門店」「雑貨店」の認知度及び利用した比率が中でも高い。
に感じるイメージを持った」が 42.3%と最も高く、ベースサイドストリートの特徴をアピールできた。
商店街店舗の未利用理由は、交通手段を問わず「どういうお店があるか、よくわからない」が多い。
駐車場の確保にも増して、店舗そのもののアピールが重要と考えられる。
❸ ギネス世界記録 ® へのチャレンジイベントの開催
• イベントは「基地のあるまち」
「音楽とアート溢れ
るまち」や「福生ドッグ」などをキーワードに企
画し、マスコミの注目度と集客力を高めるために、
福生ドッグを活用したギネス世界記録 ® への挑戦
とした。
• マーケティング調査結果を踏まえ、マスコミへの
プレスリリース、東京都、福生市ホームページで
の紹介、福生市報等への掲載、新聞折り込み広告
など、多様な媒体を利用して広報を実施した。
• イベント参加者が商店街を利用してもらうように
今後の展開
❶ 多様な年齢層の人たちが、目的に応じて店を選んで行動しやすいように、ジャンル別のお店(イベント)を
紹介する小冊子やホームページを作成する。
店舗紹介のマップを配布して、どのような店がベー
❷ 国道16号沿いをメイン開場として、アメリカンフードを主軸とするイベントを開催することが有効だと考
スサイドストリートに存在するか把握してもらい、
えられる。
商店街利用促進を図った。
• アメリカ文化、福生ドッグやイベントに興味ある
者に対して、ボランティア募集を行い、さらなる
誘客促進を行った。
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実証を終えて
○ ギネス世界記録 ® など知名度のある賞の取得にむけた、イベント手法は他地域でも活用ができる。
○ 今後は、賞を活かして、情報発信方法を工夫をしていくことが求められる。
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