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幼稚園設置基準
昭和 31 年 12月 13日
文部省令第 32 号
〔改正沿革〕
昭和 37 年文部省令第 2 号、41 年 44 号、46 年 8 号、
49 年 38 号、平成元年 3 号、平成 7 年 1 号、平成
14 年 17 号、平成 17 年 35 号、平成 18 年 34 号、
平成 19 年 34 号、平成 19 年 40 号、平成 22 年5号、
平成 23 年 35 号
助教諭又は講師のほか、副園長、教頭、主幹教諭、
指導教諭、教諭、助教諭又は講師を1人置くこと
を原則とする。
4 幼稚園に置く教員等は、教育上必要と認められ
る場合は、他の学校の教員等と兼ねることができ
る。
第6 条 幼稚園には、養護をつかさどる主幹教諭、
養護教諭又は養護助教諭及び事務職員を置くよう
に努めなければならない。
学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)第 3 条の
規定に基き、幼稚園設置基準を次のように定める。
第3章 施設及び設備
(一般的基準)
第7条 幼稚園の位置は、幼児の教育上適切で、通
第 1 章 総則(第 1 条・第 2 条)
園の際安全な環境にこれを定めなければならな
第 2 章 編制(第 3 条―第 6 条)
い。
第 3 章 施設及び設備(第 7 条―第 12 条)
2 幼稚園の施設及び設備は、指導上、保健衛生
第 4 章 雑則(第 13 条)
上、安全上及び管理上適切なものでなければなら
附則
ない。
(園地、園舎及び運動場)
第 1 章 総 則
第8条 園舎は、2階建以下を原則とする。園舎を
(趣旨)
2階建とする場合及び特別の事情があるため園
第 1 条 幼稚園設置基準は、学校教育法施行規則(昭
舎を3階建以上とする場合にあつては、保育
和 22 年文部省令第 11 号)に定めるもののほか、
室、遊戯室及び便所の施設は、第1階に置かな
この省令の定めるところによる。
ければならない。ただし、園舎が耐火建築物で、
(基準の向上)
幼児の待避上必要な施設を備えるものにあつて
第 2 条 この省令で定める設置基準は、幼稚園を設
は、これらの施設を第2階に置くことができる。
置するのに必要な最低の基準を示すものであるか
2 園舎及び運動場は、同一の敷地内又は隣接する
ら、幼稚園の設置者は、幼稚園の水準の向上を図
位置に設けることを原則とする。
ることに努めなければならない。
3 園地、園舎及び運動場の面積は、別に定める。
(施設及び設備等)
第 2 章 編 制
第9条 幼稚園には、次の施設及び設備を備えなけ
(1 学級の幼児数)
ればならない。ただし、特別の事情があるときは、
第 3 条 1 学級の幼児数は、35 人以下を原則とする。
保育室と遊戯室及び職員室と保健室とは、それぞ
(学級の編制)
れ兼用することができる。
第 4 条 学級は、学年の初めの日の前日において同
1 職員室
じ年齢にある幼児で編制することを原則とする。
2 保育室
(教職員)
3 遊戯室
第 5 条 幼稚園には、園長のほか、各学級ごとに少
4 保健室
なくとも専任の主幹教諭、指導教諭又は教諭(次
5 便所
項において「教諭等」という。)を 1 人置かなけ
6 飲料水用設備、手洗用設備、足洗用設備
ればならない。
2 保育室の数は、学級数を下つてはならない。
2 特別の事情があるときは、教諭等は、専任の副
3 飲料水用設備は、手洗用設備又は足洗用設備と
園長又は教頭が兼ね、又は当該幼稚園の学級数の
区別して備えなければならない。
3分の1の範囲内で、専任の助教諭若しくは講師
4 飲料水の水質は、衛生上無害であることが証明
をもつて代えることができる。
されたものでなければならない。
3 専任でない園長を置く幼稚園にあつては、前2
第 10 条 幼稚園には、学級数及び幼児数に応じ、
項の規定により置く主幹教諭、指導教諭、教諭、
教育上、保健衛生上及び安全上必要な種類及び数
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の園具及び教具を備えなければならない。
2 前項の園具及び教具は、常に改善し、補充しな
ければならない。
第 11 条 幼稚園には、次の施設及び設備を備える
ように努めなければならない。
1 放送聴取設備
2 映写設備
3 水遊び場
4 幼児清浄用設備
5 給食施設
6 図書室
7 会議室
(他の施設及び設備の使用)
第 12 条 幼稚園は、特別の事情があり、かつ、教
育上及び安全上支障がない場合は、他の学校等の
施設及び設備を使用することができる。
第 4 章 雑 則
(保育所等との合同活動等に関する特例)
第 13 条 幼稚園は、次に掲げる場合においては、
各学級の幼児と当該幼稚園に在籍しない者を共に保
育することができる。
一 当該幼稚園と幼保連携施設(就学前の子どもに
関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関
する法律(平成 18 年法律第 77 号。以下「就学
前教育等推進法」という。)第3条第3項に規定
する幼保連携施設をいう。以下同じ。)を構成す
る保育所等(就学前教育等推進法第2条第4項に
規定する保育所等をいう。以下同じ。)において、
満3歳以上の子どもに対し学校教育法第 23 条各
号に掲げる目標が達成されるよう保育を行うに当
たり、当該幼稚園との緊密な連携協力体制を確保
する必要があると認められる場合
二 前号に掲げる場合のほか、経済的社会的条件の
変化に伴い幼児の数が減少し、又は幼児が他の幼
児と共に活動する機会が減少したことその他の事
情により、学校教育法第 23 条第 2 号に掲げる目
標を達成することが困難であると認められること
から、幼児の心身の発達を助長するために特に必
要があると認められる場合
2 前項の規定により各学級の幼児と当該幼稚園に
在籍しない者を共に保育する場合においては、第
3条中「1学級の幼児数」とあるのは「1学級の
幼児数(当該幼稚園に在籍しない者であつて当該
学級の幼児と共に保育されるものの数を含む。)」
と、第5条第4項中「他の学校の教員等」とある
のは「他の学校の教員等又は保育所等の保育士等」
と、第 10 条第1項中「幼児数」とあるのは「幼
児数(当該幼稚園に在籍しない者であつて各学級
の幼児と共に保育されるものの数を含む。)」と読
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み替えて、これらの規定を適用する。
附 則 抄
1 この省令は、昭和 32 年2月1日から施行する。
2 園地、園舎及び運動場の面積は、第8条第3項
の規定に基き別に定められるまでの間、園地につ
いてはなお従前の例により、園舎及び運動場につ
いては別表第1及び別表第2に定めるところによ
る。ただし、この省令施行の際現に存する幼稚園
については、特別の事情があるときは、当分の間、
園舎及び運動場についてもなお従前の例によるこ
とができる。
3 第 13 条第1項の規定により幼稚園の幼児と保
育所等に入所している児童を共に保育し、かつ、
当該保育所等と保育室を共用する場合において
は、別表第1及び別表第2中「面積」とあるのは、
「面積(保育所等の施設及び設備のうち幼稚園と
共用する部分の面積を含む。)」と読み替えて、こ
れらの表の規定を適用する。
4 就学前教育等推進法第3条第3項の都道府県の
条例で定める要件を満たす運営を行うために設置
後相当の期間を経過した保育所(児童福祉法(昭
和 22 年法律第 164 号)第 39 条に規定する保育
所をいう。附則第6項において同じ。)(その運営
の実績その他により適正な運営が確保されている
と認められるものに限る。)と幼保連携施設を構
成するよう幼稚園を新たに設置し、又は移転させ
る場合における当該幼稚園(次項において「特例
幼保連携幼稚園」という。)に関するこの省令の
適用については、当分の間、次の表の上欄の規定
中同表の中欄に掲げる字句は、それぞれ同表の下
欄に掲げる字句とする。
第5条 教諭
第1項
教諭(特例助教諭(保育士の
資格を有する助教諭をいい、
当該幼稚園の設置又は移転の
後に新たに採用されたものを
除く。次項において同じ。)を
含む。次項において同じ。)
第 5 条 助教諭
第2項
助教諭(特例助教諭を除く。)
第 8 条 耐火建築物 耐 火 建 築 物 で 幼 児 の 退 避 上
第 1 項 で、幼児の 必 要 な 施 設 を 備 え る も の 又
退避上必要 は児童福祉施設の設備及び運
な施設を備 営 に 関 す る 基 準( 昭 和 23 年
えるものに 厚 生 省 令 第 63 号 ) 第 32 条
あ つ て は、第 8 号イ、ロ及びへの要件に
これらの施 該当するものにあつてはこれ
設を第 2 階 ら の 施 設 を 第 2 階 に、 同 号
ロからチまでに掲げる要件に
該当するものにあつてはこれ
らの施設を第 3 階以上の階
第2階
第 2 階以上の階
5 特例幼保連携幼稚園については、当該特例幼保
連携幼稚園が構成する幼保連携施設において保育
する満 3 歳以上の子どもの保育の用に供する当該
幼保連携施設の施設が次の各号に掲げる場合に該
当するときは、当分の間、この省令の規定中当該
各号に定める規定を適用しないことができる。
一 保育室又は遊戯室の面積が当該子ども 1 人に
つき 1.98 平方メートル以上である場合 園舎
の面積に関する規定
二 屋外遊戯場及び運動場の面積が当該子ども 1
人につき 3.3 平方メートル以上である場合 運
動場の面積に関する規定
6 前 2 項の規定は、就学前教育等推進法第 3 条
第 3 項の都道府県の条例で定める要件を満たす運
営を行うために設置後相当の期間を経過した幼稚
園(その運営の実績その他により適正な運営が確
保されていると認められるものに限る。)と幼保
連携施設を構成するよう保育所を新たに設置し、
又は移転させる場合における当該幼稚園について
準用する。この場合において、附則第 4 項の表第
5条第 1 項の項中「当該幼稚園の」とあるのは、
「当
該幼稚園と幼保連携施設を構成する保育所の」と
読み替えるものとする。
別表第1(園舎の面積)
学級数 1学級
2学級以上
面積 180 平方メー 320 + 100 ×(学級数-2)
トル
平方メートル
別表第2(運動場の面積)
学級数 2学級以下
3学級以上
面積 330 + 30 × 400 + 80 ×(学級数-3)
(学級数-1) 平方メートル
平方メートル
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