避 難 勧 告 等 の 判 断 マ ニ ュ ア ル ( 土 砂 災 害 ・ 津 波 災 害 編 ) 平 成 2 7 年 3 月 匝 瑳 改 正 市 1 マニュアルの趣旨 災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第5条は、 「市町村は、基本理 念にのっとり、基礎的な地方公共団体として、当該市町村の地域並びに当該市 町村の住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の 地方公共団体の協力を得て、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成 し、及び法令に基づきこれを実施する責務を有する。」と規定している。また、 第60条の中で、市町村長は、災害が発生するおそれがある場合等において、 特に必要と認める地域の居住者等に対し、避難準備情報、避難勧告及び避難指 示(以下、「避難勧告等」という。)を発令する権限が付与されている。 本マニュアルは、土砂災害及び津波災害が発生するおそれ、又は発生した場 合において、住民等が、適時的確な避難行動をとるための判断ができる情報を 提供するために、避難勧告等の発令基準を定めたものである。 2 土砂災害に係る避難勧告等の発令基準 (1) 避難準備情報の発令基準 避難準備情報の発令基準は、住民等の避難準備と要配慮者等の避難開 始を促すため、下記のいずれか1つに該当する場合で、市長が必要と認 めるときとする。 ア 大雨警報(土砂災害)が発表され、かつ、土砂災害警戒判定メッシュ情 報で大雨警報の土壌雨量指数基準を超過したとき。 イ 大雨注意報が発表され、当該注意報の中で、夜間から翌日早朝に大雨警 報(土砂災害)に切り替える可能性が言及されているとき。 ウ 強い降雨を伴う台風が夜間から明け方に接近・通過がすることが予想さ れるとき。 (2) 避難勧告の発令基準 避難勧告の発令基準は、住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれ があると認められ、下記のいずれか1つに該当する場合で、危険区域の 住民が避難することを市長が必要と認めるときとする。 ア 土砂災害警戒情報が発表されたとき。 イ 大雨警報(土砂災害)が発表され、かつ、土砂災害警戒判定メッシュ情 報の予測値で土砂災害警戒情報の判定基準を超過し、さらに降雨が継続す る見込みであるとき。 ウ 大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、記録的短時間大雨情報 が発表されたとき。 エ 土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り、渓流の水量の変化等)が 発見されたとき。 - 1 - (3) 避難指示の発令基準 避難指示の発令基準は、住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれ があると認められ、下記のいずれか1つに該当する場合で、危険の切迫 性があり、緊急的に避難することを市長が必要と認めるときとする。 ア 土砂災害警戒情報が発表され、かつ、土砂災害警戒情報を補足する情報 で土砂災害警戒情報の基準を実況で超過したとき。 イ 土砂災害警戒情報が発表されており、さらに記録的短時間大雨情報が発 表されたとき。 ウ 土砂災害が発生したとき。 エ 山鳴り、流木の発生が確認されたとき。 オ 避難勧告等による立ち退き避難が十分でなく、再度、立ち退き避難を住 民に促す必要があるとき。 3 津波災害に係る避難勧告等の発令基準 津波災害に係る避難勧告等の発令基準は、 「匝瑳市津波避難計画」に定めると おりとする。 4 避難勧告等の発令に伴う避難所の開設について 市では災害の発生するおそれがある場合に、自主的な避難者を受け入れるた め、市民ふれあいセンター及び生涯学習センターに自主避難所を開設し災害対 応に当たるが、災害対策本部設置前において、災害の発生するおそれが高く、 土砂災害等に係る避難勧告等を発令した場合の避難所の開設については、下記 のとおりとする。 (1) 避難準備情報を発令した場合は「自主避難所」を継続する。 (2) 避難勧告及び避難指示を発令した場合に開設する避難所 ア 市民ふれあいセンター(福祉課及びふれあいセンター対応) イ 勤労青少年ホーム(産業振興課及び勤労青少年ホーム対応) ウ 吉田コミュニティセンター(環境生活課対応) エ 飯高コミュニティセンター(総務課対応) オ 豊和小学校屋内運動場(学校教育課対応) なお、避難所の開設及び運営については、別紙、 「避難勧告等の発令に伴う避 難所開設マニュアル」に基づき対応するものとする。 5 避難勧告等の発令に伴う防災行政無線の放送について 市では災害の発生するおそれがある場合に、気象警報や土砂災害警戒情報等 の気象情報について、防災行政無線を活用して市民等に周知を図るが、災害対 策本部設置前において、土砂災害に係る避難勧告等を発令した場合の放送内容 - 2 - については下記のとおりとする。 (1) 避難準備情報を発令した場合 土砂災害に関して、住民等の避難準備と要配慮者等の避難開始を促す ため「避難準備情報」を発令したときは、市防災行政無線を起動し、次 の内容を的確かつ迅速に発信を行うものとする。 《発令の放送文》 こちらは、「ぼうさいそうさ」です。 市役所から「避難準備情報」の発令についてお知らせします。 ※ただ今、匝瑳市に○○警報(注意報)が発表されています。土砂災害の 危険性が高くなることが予想されるため、○時○分に○○地区に土砂災害 に関する「避難準備情報」を発令しました。○○地区にお住まいの方は、 今後の気象情報には、十分注意し、心配な場合、危険だと思う場合は、す ぐに避難できるよう準備をして下さい。 ※繰り返します。 《解除の放送文》 こちらは、「ぼうさいそうさ」です。 市役所から「避難準備情報」の解除についてお知らせします。 ※匝瑳市に発表されていた○○警報の解除に伴い、土砂災害に関する「避 難準備情報」を解除します。 今後も、崖くずれなどには、注意してください。 ※繰り返します。 - 3 - (2) 避難勧告を発令した場合 土砂災害に関して、住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれがあ ると認められ、危険区域の住民が避難する必要がある場合に「避難勧告」 を発令したときは、市防災行政無線を起動し、次の内容を的確かつ迅速 に発信を行うものとする。 《発令の放送文》 こちらは、「ぼうさいそうさ」です。 市役所(匝瑳市災害対策本部)から「避難勧告」の発令についてお知ら せします。 ※ただ今、匝瑳市に○○警報が発表されています。土砂災害の危険性が極 めて高まっているため、○時○分に○○地区に土砂災害に関する「避難勧 告」を発令しました。○○地区にお住まいの方は、○○避難所へ避難して ください。 ※繰り返します。 《解除の放送文》 こちらは、「ぼうさいそうさ」です。 市役所(匝瑳市災害対策本部)から「避難勧告」の解除についてお知ら せします。 ※匝瑳市に発表されていた○○警報の解除に伴い、○時○分○○地区に発 令していました土砂災害に関する「避難勧告」を解除します。 今後も、崖くずれなどには、注意してください。 ※繰り返します。 - 4 - (3) 避難指示を発令した場合 土砂災害に関して、住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれがあ ると認められ、危険の切迫性があり、緊急的に避難する必要がある場合 に「避難指示」を発令したときは、市防災行政無線を起動し、次の内容 を的確かつ迅速に発信を行うものとする。 《発令の放送文》 こちらは、「ぼうさいそうさ」です。 市役所(匝瑳市災害対策本部)から「避難指示」の発令についてお知ら せします。 ※ただ今、匝瑳市に○○警報が発表されており、○○地区の一部で土砂災 害の発生(または、前兆現象)が確認されました。土砂災害の危険性が極 めて高まっているため、○時○分に○○地区に土砂災害に関する「避難指 示」を発令しました。まだ避難していない方は、直ちに○○避難所に避難 してください。 なお、外が危険な場合は、屋内の高い所に避難してください。 ※繰り返します。 《解除の放送文》 こちらは、「ぼうさいそうさ」です。 市役所(匝瑳市災害対策本部)から「避難指示」の解除についてお知ら せします。 ※匝瑳市に発表されていた○○警報の解除に伴い、○時○分○○地区に発 令していました土砂災害に関する「避難指示」を解除します。 今後も、崖くずれなどには、注意してください。 ※繰り返します。 - 5 - 6 津波災害に係る避難勧告等の発令に伴う避難所の開設について 津波災害に係る避難勧告等の発令に伴う避難所の開設については、 「 匝瑳市津 波避難計画」に定めるとおりとする。 7 津波災害に係る避難勧告等の発令に伴う防災行政無線の放送について 気象庁より大津波警報・津波警報・津波注意報の発表があったときは、Jア ラートにより防災行政無線を自動起動し、瞬時に警報音と音声により放送が行 われるので放送終了後、防災行政無線により避難勧告等を行う。 (1) 避難勧告を発令した場合 津波災害に関して、気象庁より津波警報の発表があり、住民等の生命 又は身体に危害が生じるおそれがあると認められ、危険区域の住民が避 難する必要がある場合に「避難勧告」を発令したときは、市防災行政無 線を起動し、次の内容を的確かつ迅速に発信を行うものとする。 《発令の放送文》 こちらは、ぼうさいそうさです。 市役所からお知らせします。 ※ただ今、九十九里・外房地域に津波警報が発表されました。 海岸地域や川沿いの方は、火の始末をし、直ちに近くの避難所へ避難し てください。 ※繰り返します。 【津波警報解除の放送文】 こちらは、ぼうさいそうさです。 市役所からお知らせします。 ※九十九里・外房地域に発表されていた津波警報は解除されました。 ※繰り返します。 - 6 - (2) 避難指示を発令した場合 津波災害に関して、気象庁より大津波警報(特別警報)の発表があり、 住民等の生命又は身体に危害が生じるおそれがあると認められ、危険の 切迫性があり、緊急的に避難する必要がある場合に「避難指示」を発令 したときは、市防災行政無線を起動し、次の内容を的確かつ迅速に発信 を行うものとする。 《発令の放送文》 こちらは、ぼうさいそうさです。 市役所(匝瑳市災害対策本部)からお知らせします。 ※ただ今、九十九里・外房地域に大津波警報が発表されました。 海岸地域や川沿いの方は、火の始末をし、直ちに近くの避難所へ避難す るよう指示します。 ※繰り返します。 【大津波警報解除の放送文】 こちらは、ぼうさいそうさです。 匝瑳市災害対策本部からお知らせします。 ※九十九里・外房地域に発表されていた大津波警報は解除されました。 ※繰り返します。 8 マニュアルの修正 本マニュアルは、地域防災計画の修正、内閣府の避難勧告等の判断・伝達マ ニュアル作成ガイドライン及び災害対策基本法等の改正に伴い、必要に応じて 適宜修正を行うものとする。 - 7 - 【土砂災害に係る避難勧告等の発令基準例】 (土砂災害警戒判定メッシュ情報) (銚子気象台) 大雨警報(土砂災害)を発表 土 壌 雨量 指 数増 加 発 令 を検 討 (気象庁) 土 砂 災 害 警 戒 判 定 メ ッ シュ 情 報 (市) 避難準備情報を発令 大 雨 警報 の 土壌 雨量 指 数基 準 を超 過 土 壌 雨量 指 数増 加 (気象庁) 発 令 を検 討 土 砂 災 害 警 戒 判 定 メ ッ シュ 情 報 土 砂 災害 警 戒情 報の 判 定基 準 を超 過 (市) 避難勧告を発令 し 、 降雨 が 継続 見込 み 発 令 を検 討 (銚子気象台) 土砂災害警戒情報を発表 土 壌 雨量 指 数増 加 (気象庁) 土 砂 災 害 警 戒 判 定 メ ッ シュ 情 報 発 令 を検 討 土 砂 災害 警 戒情 報を 補 足す る 情報 で 土 砂 災害 警 戒情 報の 基 準を 実 況で 超 過 し た場 合 - 8 - (市) 避難指示を発令 別紙 避難勧告等の発令に伴う避難所開設マニュアル 土砂災害に係る避難勧告等の判断マニュアルに基づき、避難勧告等を発令した 場合の避難所の開設及び運営については、下記のとおりとする。 1 2 避難勧告等を発令した場合に開設する避難所 (1) 市民ふれあいセンター(福祉課及びふれあいセンター対応) (2) 勤労青少年ホーム(産業振興課及び勤労青少年ホーム対応) (3) 吉田コミュニティセンター(環境生活課対応) (4) 飯高コミュニティセンター(総務課対応) (5) 豊和小学校屋内運動場(学校教育課対応) 避難所開設までの流れ (1) 総務課長は、避難勧告等の判断マニュアル(土砂災害・津波災害編) に基づき、避難勧告等の発令の可能性が高まったときは、関係課長に避 難所の開設準備を指示する。 (2) 関係課長は、避難所へ配置する職員(2名)を招集し、避難所へ配置 する。 (3) 総務課長は、全ての避難所に職員が配置された段階で、防災行政無線 等により、市民へ周知する。 (4) 関係課長は、避難所の開設が長期化する場合に備え、交替要員を確保 しておくものとする。 3 避難所の業務 (1) 施設の被災状況を確認し、総務課へ報告する。 (2) 避難者名簿(様式1)を作成するとともに、避難者数を総務課へ報告 する。 (3) 状況に応じて、施設内に備蓄してある非常食、水及び毛布等を避難者 へ提供する。 (4) 通信手段は、市民ふれあいセンター及び勤労青少年ホームはNTT電 話とし、吉田コミュニティセンター、飯高コミュニティセンター及び豊 和小学校屋内運動場は総務課所管の携帯電話とする。また、停電に備え 発電機及び投光器を準備しておく。 様式1 避 難 状 況 記 録 簿 施 設 名 開設日時 № 避難日時 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 住 所 氏 名 年齢 性別 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 匝瑳市 男 ・ 女 月 日 時 分 電話番号 帰宅日時 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 月 日 時 分 閉鎖日時 月 日 時 分 備 考
© Copyright 2024 ExpyDoc