CQC Data Volume Management

継続的品質チェック
SAP CQC Data Volume Management
サービス実施の情報シート
システム(内部および外部)が密接に相互接続され、容易にデータにアクセスできるようにする業務ニーズ
があるため、通常使用するデータのボリュームは次第に増大していきます。単に SAN やストレージサブ
システムにディスクをその都度追加するだけでは、状況が悪化することがあります。たとえば、システム管
理がますます困難になり、パフォーマンスが低下する可能性があります。
SAP Enterprise Support サービスに含まれる SAP CQC Data Volume Management は、お客様がデータ
ボリューム管理のストラテジーをセットアップおよび監視する際に役立ちます。データボリューム管理のス
トラテジーは、今後のデータの増加を管理および削減する方法、また全体的アプローチに従って既存のデ
ータベースサイズを縮小する方法を定義します。全体的アプローチは、データ回避、データ集計、データ削
除、およびデータアーカイブの各オプションを考慮して統合する手法です。
SAP は、SAP CQC Data Volume Management に加えて、SAP Safeguarding および SAP
MaxAttention の場合、詳細なオンサイトサービスも提供します。
概要
お客様にとっての価値
SAP Enterprise Support サービスに含まれる SAP CQC Data Volume Management は、SAP システムおよび
SAP システムランドスケープソリューションのデータベースサイズや月次データの増加を最小限に抑えることによっ
て、総所有コスト (TCO) の削減を支援します。
具体的な価値を以下に示します。
 システム可用性の向上:
o ディスク領域の管理に要する時間が短縮されます。ディスク領域のコストが減尐していく一方、管理のコ
ストは減尐しません。ディスク領域の管理は、GB 当たり年間 10 時間以上かかる場合があります。年
間成長率が 30% の企業の場合、データの管理に費やす時間は 3 年ごとに倍増することになります。
o ソフトウェアアップグレード、データベース再編成、データバックアップ、リカバリーなどの管理業務に要
する時間が短縮されるため、可用性が向上します。
 リソースの有効利用:
o ハードドライブ、メモリー、CPU などのリソースの使用効率が向上します。
o したがって、データベースボリュームの増加に対処するためにハードウェアを追加購入する必要がなく
なります。
実施時期
以下に示す課題が 1 つ以上当てはまる場合、SAP CQC Data Volume Management が役立ちます。
 データベースサイズが 250 ~ 500 GB を超えている
 データベースサイズの増加速度が月間 10 ~ 20 GB を超えている
サービス実施の詳細
準備
SAP サポートコンサルタントがお客様に連絡し、前提条件を明確にして、お客様の期待事項について検討します。
SAP Enterprise Support サービスに含まれる SAP CQC Data Volume Management は、SAP Enterprise
Support の世界中すべてのお客様にご利用いただけます。サービスは、SAP Solution Manager に基づいて実施さ
れます。
SAP Enterprise Support サービスに含まれる SAP CQC Data Volume Management の提供物を以下に示し
ます。
 データボリュームスコーピング
 データボリュームストラテジー
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データボリュームスコーピング
データボリュームスコーピングは、データボリューム管理の開始点です。システムを詳細に調査すること
により、主要な問題点が特定されるとともに、データボリュームストラテジーの導入時に実施すべき最も
有益な方法(たとえば、削除、データアーカイブなど)に関する見通しが立ちます。
データボリュームスコーピングは、準備とフォローアップを含むリモートサービスとして提供されます。
o
データボリュームストラテジー
データボリュームストラテジー はデータボリュームスコーピングに対するフォローアップであり、このスト
ラテジーの技術的なブループリントに関して、データ管理およびデータアーカイブストラテジーの導入/最
適化をサポートします。
データボリュームストラテジーでは全体的アプローチに沿って分析を行い、以下の方法論を適用します。
 データ回避
 データ集計
 データ削除
 データアーカイブ
データボリュームスコーピングセッションの所見に基づいて、データボリュームストラテジーセッションは 2 つの特定
のビジネスオブジェクトに焦点を合わせ、上記の方法論の技術的なブループリントの準備に必要なステップをすべて
含めます。
このサービスは、アーカイブできるデータの種類と量、および対応するアーカイブオブジェクトを決定します。また、テ
ーブルとアーカイブオブジェクトの関連性を明らかにし、使用するアーカイブオブジェクト、およびそれらを使用する順
序と頻度に関する情報を提供し、さらに保存期間およびお客様のビジネスチームの要件も考慮します。
データボリュームストラテジーは、準備とフォローアップを含むリモートサービスとして提供されます。範囲はお客様そ
れぞれの状況によって異なり、データボリュームスコーピングの結果を基準とします。
リモート分析
通常では、詳細なリモートデータ分析から開始し、利用可能な削減方法でデータを削減するのに最適なビジネスオブ
ジェクト、会計年度を通じた分布(データの増加)、サービスタイプステータス値の依存関係、およびほかの伝票への
依存関係の可能性を確認します。データボリュームストラテジーの詳細な分析に基づいて、一般的な SAP ベストプ
ラクティスに従い、データ管理およびデータアーカイブストラテジー(技術的なブループリント)を作成します。
フォローアップ
 サービスレポート
分析結果および対応する推奨事項を含むサービスレポート(英語)を作成します。
 検証
お客様に最終レポートを提出した数週間後に、必要に応じて電話会議を開催します。
この電話会議は、サポートアドバイザーが実施の調整をします。
前提条件
一般
SAP CQC Data Volume Management をリモート接続を使用して実施する際に連携して作業するためには、お客
様の本稼働システムおよび品質システムにリモート接続できる必要があります。
SAP Solution Manager システムには、最新のアドオンバージョンおよびサポートパッケージをインストールすること
が必要です。ソフトウェアコンポーネント ST-A/PI からサポートツールの最新バージョンを適用しておく必要がありま
す(SAP Note 1159758 を参照してください)。
多様な SAP Enterprise Support サービスの一部
継続的品質チェックは SAP Enterprise Support サービスの一部です。SAP Enterprise Support サービスの対象
は、お客様のアプリケーションライフサイクルに対する IT ランドスケープの全体的な管理です。SAP Enterprise
Support はコストを削減し、リスクを軽減するとともに、ソフトウェアの大規模な変更の展開および管理に関して分か
りやすいサービスを提供することで、お客様の IT 投資保護を支援します。お客様は安全かつ継続的なビジネス運用
のための支援を受けることができます。詳細については、SAP Service Marketplace
(www.service.sap.com/enterprisesupport) を参照してください。