継続的品質チェック SAP CQC Upgrade Assessment

継続的品質チェック
SAP CQC Upgrade Assessment
サービス実施の情報シート
アップグレードプロジェクトを円滑に実行し、期日どおりに予算内で完了するには、プロジェクトの開始時点
で、アップグレードに必要な前提条件、アップグレード中に問題を引き起こす可能性のある潜在リスク、お
よび工数のかかる主な要因について包括的に把握しておく必要があります。
継続的品質チェック (CQC) に含まれる SAP CQC Upgrade Assessment サービスは、お客様の SAP
コアシステムの詳細な技術分析を実行して、この計画プロセスをサポートします。最終的には分析された
対象領域から各指標を確認することができます。これらの指標をテクニカルアップグレード計画で検討し、
不測の事態を回避する必要があります。
概要
主要な機能
SAP CQC Upgrade Assessment は、お客様の本稼働システムから現状を把握するためのデータを収集して、以下
の領域を分析、評価します。
 システム基盤準備
o ソフトウェア前提条件(たとえば、OS、DB、SAP カーネル、サポートパッケージレベルなど)のチェック
o クリティカルなアドオン要件の特定
o 言語のサポートに関するチェック
o SAP Solution Manager 構成のチェック
 アプリケーション調整要件
o モディフィケーション、カスタム開発、およびインターフェースの概要
o トランザクションおよびレポート使用に関する高度な分析
o 開発工数の予測(SAP ERP のみ)
 ソフトウェア変更管理
o アップグレード対象システムランドスケープの分析
o 移送数の把握
 ビジネス継続性のリスク
o 業務範囲および使用されるアプリケーションの評価
o 現在実施されているテストの品質分析
 データ変換要件
o 特別なデータ変換要件の特定
o ユニコード変換プロジェクトの評価(非ユニコードシステムの場合)
 ビジネスダウンタイム
o 最もクリティカルなダウンタイム要因の評価
o ダウンタイムに対するテーブルサイズの影響分析
お客様にとっての価値
SAP は、お客様の経験に基づいて、円滑なアップグレードプロジェクトを保証するために計画フェーズで検討する必
要のある 6 つの主要なアップグレード対象領域を特定します。SAP CQC Upgrade Assessment は、これらのアッ
プグレード対象領域に関して、お客様固有の SAP システムの複雑度および重要度を評価します。
このサービスの結果として、お客様は、前提条件、技術的な潜在リスク、問題のリストに加え、プロジェクトチームが
本稼働システムをアップグレードする際に検討および管理すべきベストプラクティスを把握することができます。また、
このサービスは、プロジェクトで工数がかかる可能性のある要因の概要を示します。SAP ERP システムの場合は、
モディフィケーションおよびカスタム開発の調整に必要と思われる開発工数の高度な予測も提供します。
実施時期
このサービスは、SAP アップグレードプロジェクトの準備および計画のサポートとして使用されます。プロジェクト開始
前の評価フェーズで提供されるのが最適です。テストシステムのアップグレードは必要ありません。
サービス実施の詳細
準備
SAP CQC Upgrade Assessment の総括的な準備については、最新の SAP Note 1077981 を参照してください。
この SAP Note には、システムのアップグレードおよび SAP Solution Manager に必要な技術的な前提条件に関す
る情報がすべて記載されています。これらの情報はサービスを実施する際に使用されます。
サービスの実施
SAP CQC Upgrade Assessment サービスは、SAP のサポートコンサルタントによってリモートで提供されます。お
客様の SAP Solution Manager はサービス実施の際に使用されます。
SAP CQC Upgrade Assessment は、ABAP ベース SAP システム向けのリモートサービスとしてのみ実行されま
す。EP や Java ベースアプリケーションはまだサポートされていません。オンサイトによるサービス実施の日数は、
標準の実施プロセスに含まれません。
サービス実施期間
分析対象システムにおける可用性、および必須のサポートツールであるプラグイン(ST-PI および ST-A/PI)のリリー
スによって異なりますが、リモート接続によるサービス実施期間はおよそ 1 日間です。