吸気マニホールドサンプリング

Application Note HFR08
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「予想外燃料」の吸気マニホールド測定
エンジンの冷間始動時におけるキャリブレーションには,まだ大きな課題がいくつか残されています.
その複雑さは,燃料の蒸散エミッショントラップ用キャニスタのパージガスや,クランクケースのベン
チレーションシステム(PCV)を通して吸気ポートに流入する,ブローバイガスの HC から生ずる「予
想外燃料」の影響で更に増えることになります.
しばらくの間,エンジン開発の技術者やエンジンのキャリブレーションに携わる人々は,燃焼室に流入
する燃料の量を定量化することに関心が注がれていたため,燃焼室の空燃比をより正確にコントロール
することができました.
一般にこのような予想外燃料のガスの入口は,高速 FID でサンプリングする際に問題となるスロットル
弁の下流側となります: 軽負荷条件におけるこの部分の圧力は,ガスを吸引する標準仕様の高速 FID の
圧力設定値に対し低過ぎることになります.
ひとつの解決法は FID が必要とする十分なサンプルガスを,吸気マニホールドから抽出するために小容
量ポンプを使用し,このポンプの吐出側から FID にサンプルすることです.大量の液化 HC によるハン
グアップを防ぐのにかなり高い温度で作動するポンプを発生源にしていますが,そこでの応答性劣化を
避けるのにトラップ容積を小さくしたシステムは,T10-90%応答が 100ms 以下となるようデザインされて
います.
上記の写真は,このようポンプの吐出側からサンプリングする高速 FID HFR500 を示したものです.こ
のポンプは Euro IV に適合した 1.6 L ターボ付きエンジンの,シリンダヘッドの吸気ポートに近い位置
である 3 番気筒からサンプルを吸引しているところです.
エンジンを起動しエバポ用キャニスタのパージがかかるまで,定常状態の軽負荷条件で 1,800 rpm に保
たれています.その結果として得られたデータを以下のグラフに示します.このグラフは吸気ポート内
で測定された HC に対し,キャニスタパージ流量用の電磁弁動作がプロットされたものです.
どのようにテストするかの詳細については,[email protected] へお問い合わせください.
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