認知症患者と道路交通法に係る対応について

平成27年3月発行
第3号
認知症患者と道路交通法に係る対応について
当院の「物忘れ(認知症)外来」を行う中で
認知症患者の運転や、運転免許証の取り扱い等
道路交通法との関係で対応が困難な面があり、
勉強会を開催しました。
【講師】
福島県警察本部交通部 免許企画係 齋藤様
郡山警察署 交通第一課長 中村様・係長 高荒様
平成26年6月に施行された、道路交通法の改正を中心に学びました。
これまでも認知症の診断を受けたり、疑いがある場合免許の交付・更新が拒否又は、停止
されていたが、今回の改正ではより的確に把握し、事故を防ぐための規定が整備された。
公安委員会
1.認知症の疑いのある人へ質問票を交付
認知症の疑いのある人に、免許の取得・更新時に病気に関する質問票を交付できる。
免許を取得・更新したい
質
問
票
質問票を交付
提
公安委員会
出
質問票
(☑形式)
記 入
○交付されたら、提出の義務があります。
○病状の虚偽回答には罰則があります。
(1年以下の懲役又は30万円以下の罰金)
2.運転免許の暫定的停止
事故を起こした人が、認知症と疑われる時、免許停止ができる。
(3か月以内の期限付きで、専門医の判断なしで可能)
診断医師
○認知症の診断結果の届け出
患者の病状が運転に支障があると思われる場合、認知症の診断結果を任意で、
都道府県の公安委員会に届け出できる。
上記の実施には、医療機関、公安委員会、
患者及び家族との連携、信頼関係が大切です。
運転免許証は、自主返還しても『運転経歴証明書』(身分証明証としての利用が可能)という形
に変えての交付が可能です。
※詳細・お問い合わせは、認知症疾患医療センターもしくは郡山警察署までお願いします。
認知症サポーター養成講座
認知症疾患医療センターでは、認知症になっても安心して暮らせる町づくりを目指して、
認知症の方や家族を温かく見守る応援者(認知症サポーター)を養成する講座を実施し、
これまでに、当法人職員、ポラリス保健看護学院の学生を対象に養成講座を開催しました。
2月28日、3月14日には当法人取引業者を対象
とした養成講座を開催しました。
認知症とはどのような病気なのか、さらに認知症の
方への対応方法等について、DVD視聴と認知症看護
認定看護師による講義を通して学んで頂きました。
受講者全員に、認知症サポーターの証である「オレン
ジリング」、さらに事業所ごとに「認知症サポーター
ステッカー」を配布しました。
~今後も事業所等対象のサポーター養成講座の開催を予定しております~
【問い合わせ先】認知症疾患医療センター事務局
郡山市役所 介護保険課
認知症の人と家族の会について
~認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を目指して~
1980年に結成され、全都道府県に支部を持つ『公益社団法人 認知症の人と家族の会』
福島県支部郡山地区会でも以下の3つを大きな柱として活動が行われています。
①相談会・交流会(つどい)
①郡山総合福祉センター
(毎月第2土曜日 13時30分~15時30分)
②郡山市障害者福祉センター(毎月第4金曜日 13時30分~15時30分)
②電話相談
③会報による情報発信:全国版(毎月)・県支部版(隔月)・地区会版(年数回)
≪その他≫
○認知症カフェへの参加
【運営・場所】デイサービスセンター
ポエム(毎月第3日曜日
10時~12時30分)
詳細は「家族の会」ホームページをご覧ください。☜click!
※上記に関するお問い合わせは下記までお願いします。
星総合病院
認知症疾患医療センター
専用電話:024-983-5529
【相談日時】
月曜日から土曜日 午前9時~午後5時
(木曜日の午後・第3木曜全日・日曜・祝日・年末年始を除く)
【ホームページ】星総合病院 認知症疾患医療センター☜click!