施 策 名 組織・活動基盤の整備充実 施策目標 適切な市民

施 策 名
組織・活動基盤の整備充実
施策目標
適切な市民応接を推進し、県民の意見や要望を直接、警察活動に反映さ
せ、説明責任を果たすなどして、理解と協力の確保を図るとともに、県民
のための警察活動を行う機能的な組織運営を推進します。
取組結果
1 県民の理解と協力の確保
(1) 警察署協議会の開催
県下全警察署において、警察署協議会
を年4回開催し、警察署の業務について
合計267件の諮問を行い、これに対する答
申等をもとに県民の意見を反映した警察
運営に努めました。
(警察署協議会の開催状況等の詳細はこちら )
【警察署協議会の開催状況】
【警察署協議会の意見を反映させた事例】
∼消防団との行方不明者等手配に関する協定の締結∼
「行方不明事案の情報発信に市内消防団員のメール配信システムを活
用してはどうか。」との提案を受け、篠山市消防団と「行方不明者等
の手配に関する協定」を締結し、行方不明事案発生時の早期発見に向
け、消防団員へ必要事項をメール送信するシステムを構築しました。
(篠山警察署協議会)
(2)
積極的な広報活動
治安実態や警察の取組について、新聞、テレビ、ラジオ等の報道機
関に発表しているほか、兵庫県警察ウェブサイト、広報紙等の様々な
広報媒体を活用した情報発信を推進しました。
ア 報道機関に対する広報
報道機関に対し、事件・事故の発生状況や各種施策の実施状況等
をタイムリーに発表しました。
【広報件数】
平成25年
平成26年
平成27年
前年対比
記 者 発 表
32
27
35
+8
資 料 提 供
10,868
10,099
9,450
-649
10,900
10,126
9,485
-641
合
計
イ
テレビによる広報
毎月第1・第4土曜日、サンテレビジ
ョンの番組「こんにちは県警です」にお
いて、警察の活動状況や防犯・交通事故
防止等の安全情報を県民に提供しました。
ウ ラジオによる広報
【「こんにちは県警です」の収録状況】
毎週火曜日、ラジオ関西の情報番組内に設けられた「パトロール
ニュース」のコーナーで、警察官とアナウンサーとのトークにより、
防犯・交通 事故防止など、県民に身近な情報を提供しました。
エ ソーシャルネットワーキングサービスを活用した情報発信
平成27年12月より兵庫県警察フェイスブックページの運用を開始
し、防犯・交通事故防止等の情報を発信しました。
(3) 適切な広聴活動
県民広報課「県民相談センター」において、県民からの相談、要望、
意見、苦情を積極的に把握し、適切に対応することにより、県民のた
めの警察の確立に努めました。
【相談等及び苦情の受理件数】
平成25年
(4)
平成26年
平成27年
前年対比
相談等受理件数
82,405
83,855
82,851
-1,004
苦情受理件数
944
803
1,050
+247
情報公開・個人情報の開示請求への対応
ア 情報公開
警察行政の透明性を確保し、県民への説明責任を果たすため、県
民広報課「情報センター」において情報公開を行いました。
【公開請求の人数及び件数】
年
区分
請求人数
請求件数
処理件数
イ
平成25年
公安委員会
2
4
4
平成26年
平成27年
前年対比
警察本部長
公安委員会
警察本部長
公安委員会
警察本部長
公安委員会
警察本部長
110
229
229
1
1
1
120
250
249
1
2
2
124
227
226
±0
+1
+1
+4
-23
-23
個人情報
個人情報の適正な取扱いを確保するとともに、個人情報の開示、
訂正等を求める権利利益を保護するため、県民広報課「情報センタ
ー」において個人情報の開示を行いました。
【開示請求の人数及び件数】
年
区分
請求人数
請求件数
処理件数
平成25年
公安委員会
6
16
16
平成26年
平成27年
前年対比
警察本部長
公安委員会
警察本部長
公安委員会
警察本部長
公安委員会
警察本部長
134
199
199
0
0
0
200
386
386
5
6
6
207
418
418
+5
+6
+6
+7
+32
+32
(5)
被害者支援の積極的な推進
被害者の立場に立ったきめ細かな支援を推進するため、被害者等へ
の情報提供、精神的支援、経済的支援の施策に取り組みました。
ア 被害者等への情報提供
殺人や交通死亡事故、性犯罪等の被
害者やそのご家族に「被害者の手引」
を配付し、刑事手続きや各種支援制度
の情報提供の充実を図りました。
イ 精神的支援
【被害者の手引き】
性犯罪被害等により、精神的被害や
二次的被害に苦しむ被害者等に対し
て、これらの精神的負担を回復・軽減
するため、捜査状況の連絡や相談への
対応、カウンセリングの実施など、き
め細かな被害者支援を推進しました。
【カウンセリングの実施状況(平成27年中)】 【カウンセリング状況】
カウンセリング実施回数 173回
ウ 経済的支援
殺人等の故意の犯罪行為による不慮の死や重傷病などの重大な被
害を受けた被害者等に対する犯罪被害者等給付金の迅速な裁定や身
体犯被害者に対する診断書料、初診料、その他各種公費負担制度を
運用し、経済的負担の軽減を図りました。
【犯罪被害者等給付金申請及び裁定件数(平成27年中)】
遺族給付金 重傷病給付金 障害給付金 合 計
申請件数
5
9
1
15
裁定件数
5
6
2
13
裁定金額(円) 22,702,036
986,149
310,000 23,998,185
【経済的支援制度件数(平成27年中)】
性犯罪診察料等
遺体修復搬送 検案書料 一時避難
診察料等 性感染症検査費 人工妊娠中絶料
104
92
41
2
235
191
20
診断書料 初診料
136
2 現場活動を支える人的基盤の強化
(1) 組織の整備
警察を取り巻く情勢の変化へ的確に対応し、県警として最優先に取
り組むべき施策を推進するための体制について所要の整備を図りました。
ア
人身安全関連事案に対処するための体制強化
人身安全関連事案に対して、警察本部と警察署が連携した対処方
策を効果的に推進するため、生活安全部生活安全企画課のストーカ
ー・DV対策室等の関係組織を人身安全関連事案指導室に再編し体
制強化を図るとともに、刑事部捜査第一課に専従の捜査係を増設し
ました。
また、西宮警察署及び明石警察署の生活安全課を二課制にすると
ともに、西宮警察署及び加古川警察署に生活安全官(警視)を配置し、
業務負担の高い警察署の生活安全課の体制を強化しました。
イ 特殊詐欺対策のための体制強化
特殊詐欺の検挙活動の更なる活性化を図るため、刑事部捜査第二
課、組織犯罪対策課及び刑事企画課の体制を強化しました。
ウ 危険ドラッグ対策のための体制強化
危険ドラッグに係る対策を計画的かつ効果的に推進する体制を確
立するため、新たに刑事部組織犯罪対策局薬物銃器対策課に専従の
捜査係を設置しました。
エ サイバーセキュリティセンターの設置
サイバー空間の脅威に的確に対処すべく、本県警察の将来的な捜
査能力の向上に係る施策を総合的に推進していくため、新たに生活
安全部サイバー犯罪対策課にサイバーセキュリティセンターを設置
しました。
オ 警察署支援体制の強化
護送業務に係る警察署の負担軽減及び当該業務の適正な推進を図
るため、休日における集中護送を実施することとし、総務部留置管
理課の体制を強化しました。
カ 小野警察署の新設
県内で唯一警察署の設置がなかった小野市に、神戸北警察署以来
40年ぶりとなる警察署の新設を行いました。
(2)
優秀・有用な人材の確保と育成
ア 多角的な募集活動の推進
優秀・有用な人材を確保すべく、関東から九州地方までの広範な
学校訪問活動や、自治体広報紙(誌)、ラジオ等各種広報媒体や民
間就職支援サイトを効果的に活用し、幅広く警察官の魅力をアピー
ルしました。
また、話題性の高い映画とタイアップした募集ポスターの作成、
県警体育クラブと連携した募集活動、大学生を対象としたインター
ンシップや体験型就職説明会等を開催するなど、多角的な募集活動
を推進しました。
【平成27年度警察官募集ポスター】
【県警体育クラブと連携した説明会】
【高校生対象オープンキャンパス】
【警察官採用試験(県内試験)】
平成27年度の警察官採用試験には、3,368人が受験し、合格者は520人
(競争倍率6.5倍)でした。
5,000
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
イ
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
受験者(人)
3,929
4,360
4,033
4,003
3,368
合格者(人)
432
557
563
720
520
競争率(倍)
9.1
7.8
7.2
5.6
6.5
10.0
9.0
8.0
7.0
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
退職警察官の再採用試験の実施
結婚、出産、育児、介護等のためにやむを得ず中途退職した警察
官を一定の要件の下で警察官として再度採用する制度により、平成
27年度は6人の警察官を採用しました。
ウ
若手警察官の育成
高い志と強い執行力を兼ね備えた警察官を育成するため、「若手
警察官育成プログラム」に基づいて、実際の職務執行に則した訓練
の強化や警察学校における教養・訓練の充実を図り、より効果的な
若手警察官の育成を推進しました。
【警察学校における現場想定訓練】
エ
【警察学校における武道訓練】
伝承教養の推進
専門的技能等を有する技
能指導官や伝承官が、若手
警察官等に対し伝承教養を
行い、現場執行力の強化を
図りました。
【技能指導官による伝承教養】
(3)
女性警察官の採用・登用
ア 女性警察官の採用
優秀な女性警察官を確保するため、女子大学等への訪問活動や女
性向けの説明会を定期的に開催して、女性にとって魅力的な職場で
あることをアピールしました。
【女性の受験状況】
年度
イ
23年
24年
25年
26年
27年
募集数(人)
20
40
50
60
60
受験者(人)
364
551
515
571
538
合格者(人)
22
56
74
87
83
競争率(倍)
16.5
9.8
7.0
6.6
6.5
女性警察官の登用
性犯罪やストーカー・DV 事案等の届出や相談等に対して、女性
被害者等の心情に配意した対応をするほか、県民の幅広いニーズに
応えることができるよう、部門を限定することなく、様々な分野に
女性警察官を配置しました。
【女性鉄道警察隊員】
(4)
【相談を受理する女性警察官】
術科教養の推進
県民の安全を守る力強い警察を確立するため、柔道、剣道、逮捕術
等の術科訓練のほか、術科指導員による交番・駐在所への巡回指導や
映像射撃シミュレーターを活用した拳銃使用判断訓練等の実戦的な訓
練を推進し、術科技能の向上を図りました。
【交番内における逮捕術訓練】
【映像射撃シミュレーターを
活用した拳銃使用判断訓練】
3
今後の方針
警察活動への協力に対する感謝状の贈呈
防犯活動や被疑者の逮捕等において警察に協
力するなど、警察運営に功労があった個人や団
体に対し、事案の軽重、協力の度合等を考慮し
て感謝状を贈呈しました。
【感謝状の贈呈数(平成27年中)】
本部長感謝状
45件
部長感謝状
92件
署長感謝状
438件
【感謝状の贈呈状況】
警察が行う業務や施策等について積極的に情報発信するとともに、説明
責任を果たして、県民の理解と協力の確保に努めるほか、女性警察官の更
なる登用拡大に努めるなど、治安情勢や時代の要請に的確に対応できる体
制を整備することにより、県民の期待と信頼に応える力強い兵庫県警察の
確立に取り組みます。