無断転載、再配信等は一切お断りします。 超高精細映像 8Kスーパーハイビジョン(8K SHV) 1. 8Kスーパーハイビジョン とは あたかもその場にいるよう な高い臨場感と実際にものが そこにあるような実物感が得 られるシステムが8Kスーパ ーハイビジ ョン(8K SHV)で す。 8K SHV は、現行のハイビ ジ ョ ン の 16 倍 に 相 当 す る 3,300 万画素の超高精細映像 と、22.2 マルチチャンネル音 響が特徴です。この映像音響 方式は、視聴覚などの人間科 学的な研究に基づいて設計さ れました。 臨場感は画面を見込む画 角が大きいほど高くなり 80~ 100°程度で飽和し、実物感 は画素密度が高くなるほど増 して約 120 画素/度で飽和す ることから、8K SHV の画素を 7,680(横)×4,320(縦)としまし た。 音響は、音が聞こえる方向 (音像定位)とその場にいるよ うな広がり感や包み込まれ感 を再現するため、上下 3 層に 22(上層:9・中層:10・下層:3) チ ャ ンネ ル と 重 低音 専用 の 2 チャンネルを配置した 22.2 マルチチャンネル音響としま した。従来の 5.1 チャンネル音 響と比べて広い視聴エリアで 音に包まれた自然で臨場感 のある3次元音響を楽しむこ とができます。 送、2018 年実用放送を経て、 東京オリンピックの 2020 年に は本格的な放送時代を迎え ます。 2. 8K SHV 機器と方式 4.8K SHV 開発の歴史 入り口であるカメラから、出 口 の デ ィ ス プ レ ー ま で 、 8K SHV 放送システム実現に向 けて以下の研究開発を急ピッ チで進めています。 ・ カメラ 開発当初の 80kg から、現 在は 2kg まで小型化 ・ 記録装置 ・ 音響収録 ・ 伝送装置 ・ 送出、送信装置 (衛星、地上、ケーブル) ・ ディスプレー 145 型 PDP、85 型液晶の 他、有機 EL フレキシブル ・ 音響再生 ・ 多重化装置 放送と通信の親和性が高 い MMT 方式を開発中 ・ 映像圧縮 現行の 4 倍効率がよい HEVC や超解像を活用 ・ 次世代 CAS 安全・安心に 8K SHV をご覧 頂ける新システム 8K SHV 開発のスタートは 1995 年。 2002 年、走査線 4000 本級 映像システム、今で言う 8K SHV を技研公開で初展示、 2004 年に名称を「スーパーハ イビジョン」と名づけました。 2005 年の愛知万博で世界 初披露、2012 年にはロンドン 五輪のパブリックビューイング を世界3か国9会場で実施。 同年 8 月、8K SHV の映像信 号の仕様がテレビの国際規 格になりました。 8K SHV 映像信号の国際規格 項目 アスペクト比 画素数 毎秒フレーム 数(枚) 走査方式 階調(bit/pixel) 色域 値 16:9 水平 7,680× 垂直 4,320 120、60、59.94 順次走査 10、12 広色域 3. 今後のスケジュール 8K SHV は、2016 年試験放 22.2ch音響によってその場にいるような 音空間印象の再現が可能 画素構造が見えずに 最大の臨場感が得られる視距離 8Kスーパーハイビジョンの特徴
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