案文の組み立て方

Ⅰ.案文の組み立て方
ここでは、①メールや②ホームページのような文字媒体、配布プリントなどの紙媒体、③電話や放送、
防災無線などの音声媒体の3つに分けて、それぞれにおける案文の組み立て方を示します。
Ⅰ-1.メールでの伝え方
メール文で伝えるときは、伝えたい情報を、19 ページの「索引」から選び、最後に 15 ページの「情
報を配信した日時と場所」を書き入れてください。
迷惑メールと混同されないように、
(例)暴風による臨時休校の場合
件名:弘前小学校(ひろさきしょうがっこう)からの お知(し)らせ
学校(がっこう)からの お知(し)らせ
風(かぜ)が とても
…… (ⅰ)
件名を入れてください
【 件名の例 】
・[
]学校([
]がっこう)
からの お知(し)らせ
・[
]学校([
]がっこう)です
(ⅰ)「情報発信者を知らせる文」
から文を選んで、
書き入れてください
強(つよ)いです
外(そと)へ 出(で)るのは
危(あぶ)ないです
…… (ⅱ)
(ⅱ)
緊急の情報を知らせる文
から文を選んで、
書き入れてください
今日(きょう)は 学校(がっこう)が 休(やす)みです
危(あぶ)ないので 外(そと)へ
出(で)ないで
ください
…… (ⅲ)
2015 年(ねん) 3 月(がつ) 11 日(にち)
(ⅲ) 学校や自治体からの指示を
知らせる文
から文を選んで、
書き入れてください
午前(ごぜん) 7 時(じ) 30 分(ふん)
弘前小学校(ひろさきしょうがっこう)
…… (ⅳ)
(ⅳ)「情報を配信した日時と場所」
から、日時と発信者の情報を入れて
ください
(ⅱ)(ⅲ)の情報は必要に応じて複数の案文を選んでください。案文を探す際は索引(p19~)
を使うと便利です。また、緊急連絡文を作るときは文のつながりに気をつけてください。
この文例集では、文を読みやすくするために、文節を区切るスペースを全角、
ふりがなの( )を半角で表記するよう統一しています。
緊急連絡文を作るときは文のつながりに注意して案文を選んでください。文のつながり
〇 学校(がっこう)は 休(やす)みです。
:半角かっこ、全角スペース
が自然となるように索引を使って案文を探してください。
× 学校(がっこう)は 休(やす)みです。
:半角かっこ、半角スペース
× 学校(がっこう)は 休(やす)みです。:全角かっこ、全角スペース
文節を区切るスペースには、 半角よりも全角を用いる方が適しています。 全角スペースは
半角スペースに比べ大きいため、区切りとしての空白がよりわかりやすくなるためです。
また、ふりがなのかっこに全角のかっこを使うと、文字とかっことの間に空白が入っている
ように見えてしまい、全体的に見づらくなります。
このことから、この案文集では、半角の( )と全角のスペースという組み合わせを用いる
ことを推奨しています。
また、
「やさしい日本語」では( )書きのルビを推奨していませんが、メール媒体では漢字の
上にルビを付すことができないため、( )書きのルビを用いています。
2
Ⅰ-2.ホームページのような Web 媒体や配布プリントなどの紙媒体での伝え方
ホームページから情報を伝える場合、あるいは配布プリント、掲示物などの紙媒体で伝えるときは、
Ⅰ-1で示したメールのときと、漢字へのルビの振り方が違っています。ふりがなを漢字の上に振るよ
うにし、先ほどのメールの作成例と同じように文を作ってください。
例:学校(がっこう)からの
がっこう
お知(し)らせ ……… ×
し
学校からの
お知らせ………………………… ○
「やさしい日本語」では、ふりがなを振ることが可能であれば、( )の中に書くふりがなよりも、文字
の上に振るふりがなを推奨しています。文字の上に振るふりがなの方が見やすいためです。
Ⅰ―3.放送や電話などの音声媒体での伝え方
放送や電話、防災無線による連絡など、音声による情報発信でこの案文を使うときの注意点を説明し
ます。
○読むときは、全体的にゆっくりと、一語一語はっきり、正確に発音してください。
1 分間に 360 拍が最も望ましい読み方の速度です1。
どの程度の速さかを聞きたい方は、NHK のやさしい日本語ニュースサイト「NEWS WEB EASY2」
をご覧ください。
「NEWS WEB EASY」のニュースを読み上げるスピードは、およそ 1 分間に
360 拍の速度です。
○1(いち)と 8(はち)のように、発音が似ていることばは、特にはっきりと発音してください。
○文節ごと、文と文の間にポーズを入れて読んでください。
ま
ポーズとは、間のことです。
例:短いポーズ→□、長いポーズ→■
おお
じ しん
お
大きい □ 地震が □ 起きました。■
たいふう
[
き
]へ □ 台風が □ 来ます。■
○いつ(時間)、どこで(場所)、だれが、何をする、
「…してください」
、
「…に注意してください」などの言葉は繰り返し読み、強調してください。
○数字の発音は下の表を基本とします。
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ゼロ
イチ
ニ
サン
ヨン
ゴ
ロク
ナナ
ハチ
キュウ
ジュウ
7 を「シチ」と読んでしまうと、1(イチ)や8(ハチ)と区別できないことがあります。
「ナナ」と読ん
でください。また、表の発音では意味が通じなくなることばや特殊な読みをすることばは、そのままの
読み方をしてください。
例:よじ(4時)、くじ(9時) などです。
1
社会言語学研究室による、災害時に外国人にも情報が伝わる放送の読み方スピードの検証結果をもとにしたスピードです。
(URL:http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/onnseikennsyoukekkarenbunn.html)
2
NEWS WEB EASY(URL: http://www3.nhk.or.jp/news/index.html)
3