工藤建設株式会社 - 経済産業省 東北経済産業局

地熱・雪氷エネルギーの部
工藤建設株式会社
〒023-0841 岩手県奥州市水沢区真城字北館38番地1
TEL. 0197-23-4642
~再生可能エネルギーの複合利活用による寒冷地向け低炭素社会の実現を目指して~
平成26年度 東北再生可能エネルギー利活用大賞
取 組 の 概 要
施
設
概
要
○工藤建設株式会社は様々な自然エネルギー  地中熱ヒートポンプ
の活用を研究・実践し、その販売・施工を行っ  雪氷冷熱システム:貯雪量462t
て い る 。 ま た 、 「 奥 州 市 を 世 界 の 環 境 首 都  太陽光発電:20kW×1、50kW×3
に!」を目標に、本社への見学受入れや、地域  風力発電:30W×1、350W×1
の各種環境団体への参画、地元学生への指導等、  薪ストーブ
自然エネルギーの普及・啓蒙活動に積極的に取
エネルギー削減量
り組んでいる。
 化石燃料エネルギー削減率
取 組 の 特 長
………………………77.3%(本社社屋)
同社では、浅い層の地中熱を利用した空調シ
ステム「ジオプロロード」をはじめ、外壁を移
動式にすることで効率的な貯雪を可能とした雪
氷庫「雪貯瑠磨(ゆきだるま)」、本社正面に設
置された太陽光パネル、小型風力発電による夜
間照明、間伐材を利用した薪ストーブ等、様々
地中熱システム施工状況
雪氷冷熱システム集雪状況
な自然エネルギーが導入されている。
また、これらのシステムに窓や断熱材等の省
エネ技術を組み合わせ、高い省エネ性能を誇る
モデルハウスを建築。世界最高レベルの省エネ
基準をクリアした住宅『パッシブハウス』とし
て、東北で初めて認定を受けた。
太陽光パネル(本社正面)
風力発電システム
さらに、自然エネルギー設備の研究開発に
よって得た知見を生かし、スーパーサイエンス
ハイスクール運営指導委員やいわて環境学習応
援隊として地元高校生や住民への指導を行うほ
か、本社社屋を環境学習の場として活用し見学
者を多数受入れる等、再エネ・省エネの普及啓
発を積極的に行っている。
東北初のパッシブハウス
薪ストーブ
参加プレーヤーと役割
 (独)産業技術総合研究所……地中熱システムの基礎研究に係る技術指導
 積水化学工業(株)……………地中熱、風力システムに用いる樹脂製パーツの共同開発
 北海道大学……………………雪氷冷熱エネルギーの評価手法に係る指導
 岩手大学………………………木質系断熱材の開発及び評価に係る指導
 工学院大学……………………大学が所有する特許を活用し風力発電システムを共同開発
 一関工業高等専門学校………小型風力発電技術に係る開発協力
 小岩井農牧(株)………………・技術情報の交換および海外事業視察の共同実施
 那須建設(株)…………………・地中熱システムに係る技術提供
 トヨタ自動車東日本(株)……・地中熱、雪氷冷熱システムに係る技術提供
2
太陽エネルギーの部
〒975-0023 福島県南相馬市原町区泉字前向15
一般社団法人福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会 TEL. 03-3456-0407
~本物の太陽光発電所を舞台とした体験学習による子どもたちの成長支援~
平成26年度 東北再生可能エネルギー利活用大賞
体験学習は地元小中学校の総合学習に位置付
けられているほか、サマー及びウインタース
南相馬ソーラー・アグリパークは津波で被災 クールを南相馬市と共催する等、地域や行政と
した敷地に太陽光発電所(500kW)、植物工場、 の連携のもと、オープン後1年半で市内小中学
再生可能エネルギーをテーマとした体験学習の 生3,400人の半数以上が体験学習を行っている。
施設として設立。2013年4月にオープンした。 復興事業を学ぶという視点から、高校生、大
一般社団法人福島復興ソーラー・アグリ体験 学生及び社会人の研修も実施しており、フィー
交流の会はここで、小中学生の体験学習を行い、 ルドワークの場としての活用や、新たな社会的
南相馬をはじめ福島の子供たちの成長を支援し、 事業の立案に取り組んでいる。
ひいては福島の復興を担う人材の育成を目指し
植物工場は地元農業法人が運営しており、太
ている。太陽光発電所は、東北電力への売電だ 陽光発電による発電のうち100kW分を割安な
けではなく、植物工場に電力を供給、農業を再 料金(15円/kWh)で供給しており、植物工場
生可能エネルギーで支えている。
のコストダウンに貢献している。生産されるサ
ラダ菜とセロリは大手スーパーに卸している。
取 組 の 特 長
取 組 の 概 要
本物の発電所内での「巡視点検」、太陽光パ
ネルの方位や角度変える「発電研究」、太陽光
発電の電気を電気自動車に充電したり家電製品
を動かす「給電体験」を中心に「水力発電体
験」、植物工場を活かした「食育体験」等体験
を通した学びによって子供たちの「考える力」
と「行動する力」を育んでいる。
さらに、より深く学び・体験したいという小
中学生に対し、東北大学と連携した週末スクー
ルでは「発表する力」の育成にも取組んでいる
ほか、いわき明星大学と連携し福島県沖の洋上
風力を見学するスクールも開催している。
本物の太陽光発電所を巡視点検
生ゴミから発生させたガスで湯沸し
再生可能エネルギーの導入状況
 太陽光発電:500kW
参加プレーヤーと役割
 (一社)福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会
:再生可能エネルギー体験学習の企画・運営
 福島復興ソーラー㈱:太陽光発電所の運転
 農業生産法人泉ニューワールド:植物工場の運営
 南相馬市:植物工場の建設、体験学習を小中
学校の総合学習に位置付け
エネルギー削減量
 化石燃料エネルギー削減率
パネル角度と向きを変え発電量研究
感じたことや将来の夢を発表
37.4%
水力発電体験
洋上風力発電所を見学
3