平成27年度予算特集 平成27年度税制改正について 財務省主税局総務課 税制企画室長 関 平成27年度税制改正については、昨年12月30 日に与党において「平成27年度税制改正大綱」が 取りまとめられ、本年1月14日に、 「平成27年度 税制改正の大綱」が閣議決定された。 特集 平成27年度 税制改正について 禎一郎 2.大綱に盛り込まれた主な措置 (1)デフレ脱却・経済再生に向けた 税制措置 デフレ脱却・経済再生をより確実なものにして 本稿においては、 「平成27年度税制改正の大綱」 いく観点から、成長志向に重点を置いた法人税改 の概要について、国税部分を中心に説明したい。 革、高齢者層から若年層への資産の早期移転を通 なお、文中意見等にわたる部分は、筆者の個人的 じた住宅市場の活性化など、経済の好循環の着実 見解である。 な実現に資する措置を講ずることとしている。以 1.基本的な考え方 平成27年度税制改正においては、デフレ脱却・ 下、具体的に解説する。 ①成長志向に重点を置いた法人税改革( 【資料2】 経済再生に向けた税制上の対応、地方創生に係る 参照) 税制上の対応、消費税率10%への引上げ時期の変 平成27年度税制改正から着手する法人税改革 更、BEPSプロジェクト等の国際的取組を踏まえた は、 「課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる」 税制上の対応等を行うこととしている。 ことにより、法人課税を成長志向型の構造に変え 具体的には、成長志向に重点を置いた法人税改 ることを目的としている。より広く負担を分かち 革として、課税ベースを拡大して税率を引き下げ 合い、 「稼ぐ力」のある企業等の税負担を軽減す ることで、企業が収益力を高め、賃上げに積極的 ることで、企業の収益力を向上させる取組みを後 に取り組むよう促すこととしている。消費税につ 押しするものである。 いては、税率10%への引上げ時期を平成29年4月 改革を通じて、企業の収益力改善に向けた投資 とすること等としている。さらに、住宅取得等資 や新たな技術開発等への挑戦がより積極的にな 金に係る贈与税の非課税制度の延長・拡充や地方 り、それが成長につながっていくと考えられる。 拠点強化税制の創設等を行うこととしている。 また、企業が収益力を高めれば、継続的な賃上げ これらの改正により、平年度で1,080億円の減 が可能な体質となり、より積極的な賃上げへの取 収、平成27年度においては1,230億円の減収とな 組みが可能となると考えられる。なお、地域経済 ることが見込まれる( 【資料1】参照) 。 を支える中小法人への影響に配慮して、平成27年 具体的な改正内容は以下のとおりである。 度は大法人を中心に改革を行うこととしている。 具体的には、平成27年度改正では、 ・欠損金繰越控除の見直し、受取配当等益金不算 入の見直し、法人事業税の外形標準課税の拡大、 ファイナンス 2015.3 ᖹᡂ㻞㻣ᖺᗘ䛾⛯ไᨵṇ䠄ෆᅜ⛯㛵ಀ䠅䛻䜘䜛ቑῶぢ㎸㢠 資料1 平成27年度の税制改正(内国税関係)による増減収見込額 特集 䠄༢䠖൨䠅 ᨵ䚷䚷ṇ䚷䚷䚷䚷㡯 ᖹᖺᗘ ึᖺᗘ 䠍䠊ἲேㄢ⛯ 䠄䠍䠅ἲே⛯⋡䛾ᘬୗ䛢 䕦㻌㻢㻘㻢㻥㻜 䕦㻌㻠㻘㻡㻣㻜 䠄䠎䠅ᡤᚓᣑಁ㐍⛯ไ䛾ᣑ 䕦㻌㻟㻠㻜 㻙 䠄䠏䠅◊✲㛤Ⓨ⛯ไ䠄⥲㢠ᆺ䠅䛾≉ูヨ㦂◊✲㈝᥍㝖䛾ᣑ 䕦㻌㻟㻜㻜 䕦㻌㻞㻟㻜 㻟㻘㻥㻣㻜 㻝㻘㻢㻟㻜 䠄䠐䠅Ḟᦆ㔠䛾⧞㉺᥍㝖ไᗘ䛾ぢ┤䛧 㻔㻌㻝㻘㻥㻞㻜 㻕 䠄䠑䠅ཷྲྀ㓄ᙜ➼䛾┈㔠⟬ධไᗘ䛾ぢ┤䛧 㻥㻞㻜 㻣㻝㻜 㻝㻘㻣㻥㻜 㻝㻘㻠㻝㻜 䠄䠓䠅ᆅ᪉ᣐⅬᙉ⛯ไ䛾タ 䕦㻌㻝㻜㻜 䕦㻌㻞㻜 䚷䚷ἲேㄢ⛯䚷ィ 䕦㻌㻣㻡㻜 䕦㻌㻝㻘㻜㻣㻜 䠄䠒䠅⛒⛯≉ูᥐ⨨䛾ぢ┤䛧 䠎䠊ಶேᡤᚓㄢ⛯ 䠄䠍䠅䝆䝳䝙䜰㻺㻵㻿㻭䠄௬⛠䠅䛾タ 䕦㻌㻝㻡㻜 㻙 䠄䠎䠅㻺㻵㻿㻭䛾ᖺ㛫ᢞ㈨ୖ㝈㢠䛾ᘬୖ䛢 䕦㻌㻡㻜 㻜 䠄䠏䠅☜ᐃᣐฟᖺ㔠ไᗘ䛾ᣑ 䕦㻌㻞㻜 㻙 䕦㻌㻞㻞㻜 㻜 䚷䚷ಶேᡤᚓㄢ⛯䚷ィ 䠏䠊ᾘ㈝ㄢ⛯ 䠄䠍䠅⮬ື㌴㔜㔞⛯䛾䜶䝁䜹䞊ῶ⛯䛾ᑐ㇟⠊ᅖ䛾ぢ┤䛧 䕦㻌㻝㻥㻜 䕦㻌㻝㻣㻜 䠄䠎䠅ᅜቃ䜢㉺䛘䛯ᙺົ䛾ᥦ౪䛻ᑐ䛩䜛ᾘ㈝⛯䛾ㄢ⛯䛾ぢ┤䛧 㻣㻜 㻝㻜 䠄䠏䠅ᪧ䠏⣭ရ䛾⣬ᕳ䛯䜀䛣䛻ಀ䜛䛯䜀䛣⛯䛾≉⛯⋡䛾ᗫṆ 㻝㻜 㻙 䕦㻌㻝㻝㻜 䕦㻌㻝㻢㻜 䕦㻌㻝㻘㻜㻤㻜 䕦㻌㻝㻘㻞㻟㻜 䚷䚷ᾘ㈝ㄢ⛯䚷ィ ྜ䚷䚷䚷䚷䚷䚷䚷ィ 䠄ὀ䠍䠅 䠄ὀ䠎䠅 䠄ὀ䠏䠅 䠄ὀ䠐䠅 䠄ὀ䠑䠅 ୖグ䛾ィᩘ䛿㻝㻜൨ᮍ‶䜢ᅄᤞධ䛧䛶䛔䜛䚹 䛂䠍䠊䠄䠐䠅Ḟᦆ㔠䛾⧞㉺᥍㝖ไᗘ䛾ぢ┤䛧䛃䛾ᖹᖺᗘ䛾ቑぢ㎸㢠䛿ᖹᡂ㻞㻥ᖺ㻠᭶㻝᪥௨㝆䛻㛤ጞ䛩䜛ᴗᖺᗘ䜘䜚㐺⏝ 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い世代の結婚・子育ての希望の実現等を通じた地 方創生に向けて税制措置を講ずることとしてい ※地域再生法においては、各企業は、一定の区域におけ る本社機能等の強化について、必要な投資や雇用増を 盛り込んだ計画を作成し、都道府県の認定を受けるこ とができるよう、整備される予定である。 る。以下、具体的に解説する。 ②外 国人旅行者向け消費税免税制度の拡充( 【資 ①地方拠点強化税制の創設( 【資料5】参照) 地域再生法の新たな枠組みの下 料6】参照) 、企業の本社 消費税免税店の拡大及び利便性向上を図る観点 機能等に関し、東京圏から地方への移転、又は地 から、商店街やショッピングモール内などにおけ 方における拡充の取組みを支援するため、税制措 る消費税の免税手続きを、 「免税手続きカウンタ 置を創設することとしている。 ー」でまとめて行えるようにすることとしている。 (※) 具体的には、たとえば、東京23区からの移転の 場合、①本社等の建物に係る投資減税(特別償却 ③結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非 25% or 税額控除7%(計画認定が平成27・28年 課税措置の創設( 【資料7】参照) 度の場合。平成29年度の場合は4%。 ) )を講じる 祖父母や両親の資産を一括贈与により早期に移 こととし、②雇用促進税制の特例(地方拠点の増 転することを通じて、若年層の経済的不安を解消 加雇用者数1人当たり最大80万円の税額控除(最 し、子や孫の結婚・出産・育児を後押しするため、 大の場合、3年間合計で140万円) )を適用するこ これらに要する資金の一括贈与に係る非課税措置 資料4 NISAの拡充(ジュニアNISAの創設等) (案) 㹌㹇㹑㸿ࡢᣑ㸦ࢪࣗࢽ㹌㹇㹑㸿ࡢタ➼㸧㸦㸧 ࢪࣗࢽ㹌㹇㹑㸿㸦㹈㸫㹌㹇㹑㸿㸧タࡢࡡࡽ࠸ ۑ ۑ ⱝᖺᒙࡢᢞ㈨ࡢࡍࡑ㔝ᣑ 㧗㱋⪅೫ᅾࡍࡿ⭾࡞㔠⼥㈨⏘ࢆⱝᖺᒙ⛣㌿ࡋ࡚ࠊ ᡂ㛗㈨㔠ືࡍዎᶵ ۑ ᮍᡂᖺ⪅ࡢ⊂ࡾ❧ࡕࡲ࡛ࡢ㛗ᮇࢃࡓࡿᢞ㈨ࢆಁ㐍 ۑ ୡᖏ༢࡛ࡳࡓ㠀ㄢ⛯ᢞ㈨ྍ⬟㢠ࡢᘬୖࡆ 㸺㹌㹇㹑㸿࣭㹈㸫㹌㹇㹑㸿ࢆ㏻ࡌࡓᐇ㉁ⓗ࡞ᢞ㈨ᯟ㸼 ኵ፬Ꮚ㸰ேୡᖏࢆࣔࢹࣝࡍࡿ ͤ ᏊࡶࢆྵࡴᅜẸ㸯ே࠶ࡓࡾ㔠⼥㈨⏘ ᖹᆒ㢠ࠊ㸲ே࡛⣙㸦ᖹᡂᖺ⥲ົ┬ᐙィㄪᰝ㸧 ࠙⌧⾜ࠚ ୡᖏ࡛⣼✚ 㸯㸪㸮㸮㸮 㹈㸫㹌㹇㹑㸿ࡢᴫせ㸦㸧 㠀ㄢ⛯ᑐ㇟ 㸸 㸰㸮ṓᮍ‶ࡢேࡀ㛤タࡍࡿ㹈㸫㹌㹇㹑㸿 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Shifting:税源浸食と利益移転) とともに、市場や国際社会からの信認を高めるた プロジェクト」等の取組みの趣旨を踏まえ、クロ めに財政健全化を着実に進める姿勢を示す観点か スボーダーの取引や人の動きに係る課税の適正化 ら、平成29年4月の消費税率10%への引上げは、 に向けて取り組むこととしている。 「景気判断条項」を付さずに確実に実施すること としている。 ①国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税 の見直し( 【資料10】参照) 国内外の事業者間の競争条件の公平性を確保す る観点から、国外事業者が国境を越えて行う電子 ファイナンス 2015.3 17 特集 資料8 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための 䛯䜑䛾ᾘ㈝⛯ἲ䛾୍㒊䜢ᨵṇ䛩䜛➼䛾ἲᚊ(ᖹᡂ 消費税法の一部を改正する等の法律(平成24年法律第68号) (抄) 㝃 24 ᖺἲᚊ➨ 68 ྕ)(ᢒ) ๎ 㸦ᾘ㈝⛯⋡ࡢᘬୖࡆᙜࡓࡗ࡚ࡢᥐ⨨㸧 ➨༑ඵ᮲ ᾘ㈝⛯⋡ࡢᘬୖࡆᙜࡓࡗ࡚ࡣࠊ⤒῭≧ἣࢆዲ㌿ࡉࡏࡿࡇࢆ᮲௳ࡋ࡚ᐇࡍࡿ ࡓࡵࠊ≀౯ࡀᣢ⥆ⓗୗⴠࡍࡿ≧ἣࡽࡢ⬺༷ཬࡧ⤒῭ࡢάᛶྥࡅ࡚ࠊᖹᡂ༑୕ᖺᗘ ࡽᖹᡂ୕༑ᖺᗘࡲ࡛ࡢᖹᆒ࠾࠸࡚ྡ┠ࡢ⤒῭ᡂ㛗⋡࡛୕ࣃ࣮ࢭࣥࢺ⛬ᗘࡘᐇ㉁ࡢ ⤒῭ᡂ㛗⋡࡛ࣃ࣮ࢭࣥࢺ⛬ᗘࢆ┠ᣦࡋࡓᮃࡲࡋ࠸⤒῭ᡂ㛗ࡢᅾࡾ᪉᪩ᮇ㏆࡙ࡅࡿࡓ ࡵࡢ⥲ྜⓗ࡞⟇ࡢᐇࡑࡢࡢᚲせ࡞ᥐ⨨ࢆㅮࡎࡿࠋ 㸰 ⛯ไࡢᢤᮏⓗ࡞ᨵ㠉ࡢᐇ➼ࡼࡾࠊ㈈ᨻࡼࡿᶵືⓗᑐᛂࡀྍ⬟࡞ࡿ୰࡛ࠊᡃࡀᅜ⤒ ῭ࡢ㟂せ౪⤥ࡢ≧ἣࠊᾘ㈝⛯⋡ࡢᘬୖࡆࡼࡿ⤒῭ࡢᙳ㡪➼ࢆ㋃ࡲ࠼ࠊᡂ㛗ᡓ␎୪ࡧ ๓㜵⅏ཬࡧῶ⅏➼㈨ࡍࡿศ㔝㈨㔠ࢆ㔜Ⅼⓗ㓄ศࡍࡿࡇ࡞ࠊᡃࡀᅜ⤒῭ࡢᡂ㛗➼ ྥࡅࡓ⟇ࢆ᳨ウࡍࡿࠋ 㸱 ࡇࡢἲᚊࡢබᕸᚋࠊᾘ㈝⛯⋡ࡢᘬୖࡆᙜࡓࡗ࡚ࡢ⤒῭≧ἣࡢุ᩿ࢆ⾜࠺ࡶࠊ⤒῭ ㈈ᨻ≧ἣࡢ⃭ኚࡶᰂ㌾ᑐᛂࡍࡿほⅬࡽࠊ➨᮲ཬࡧ➨୕᮲つᐃࡍࡿᾘ㈝⛯⋡ࡢᘬୖ ࡆಀࡿᨵṇつᐃࡢࡑࢀࡒࢀࡢ⾜๓ࠊ⤒῭≧ἣࡢዲ㌿ࡘ࠸࡚ࠊྡ┠ཬࡧᐇ㉁ࡢ⤒῭ᡂ 㛗⋡ࠊ≀౯ືྥ➼ࠊ✀ࠎࡢ⤒῭ᣦᶆࢆ☜ㄆࡋࠊ๓㡯ࡢᥐ⨨ࢆ㋃ࡲ࠼ࡘࡘࠊ⤒῭≧ἣ➼ࢆ⥲ ྜⓗ຺ࡋࡓୖ࡛ࠊࡑࡢ⾜ࡢṆࢆྵࡵᡤせࡢᥐ⨨ࢆㅮࡎࡿࠋ 資料9 消費税率引上げ時期の変更を踏まえた住宅ローン控除等の延長(案) ⌧⾜࡛ࡣᖺᮎࡲ࡛ࡢ㐺⏝ᮇ㝈ࡉࢀ࡚࠸ࡿఫᏯ࣮ࣟࣥ᥍㝖➼ࡢᥐ⨨ࡘ࠸࡚ࠊᾘ㈝⛯⋡㸣ࡢᘬୖࡆᮇࡢኚ᭦ࢆ 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・国外居住親族に係る扶養控除等の書類の添付 等義務化( 【資料16】参照) そこで、このようなクロスボーダーでの課税逃 会計検査院の平成25年度決算検査報告にお れを防止する観点から、巨額の含み益を有する株 ける指摘を受け、国外居住親族に係る扶養控 式等を保有して出国する者に対する譲渡所得課税 除等の適用の適正化の観点から、適用を受け の特例を創設することとしている(出国時の有価 る納税者に対し、親族関係書類等の添付等を 証券等の評価額が1億円以上の者であり、かつ、 義務付けることとしている。 原則として、出国直近10年内において5年を超え て居住者であった者が対象。 ) 。 ・マイナンバーが付された預貯金情報の効率的 な利用に係る措置( 【資料17】参照) マイナンバーが付された預貯金情報を税務 ④非居住者に係る金融口座情報の自動的交換制度 手続において効率的に利用する観点から、銀 の整備( 【資料13】参照) 行等に対し預貯金情報をマイナンバーにより G20サミット等において、外国の金融機関の口 検索可能な状態で管理することを義務付ける 座を通じた国際的な脱税及び租税回避に対処する 観点から、非居住者の金融口座情報を各国税務当 局と自動的に交換することが合意された。それを 踏まえ、金融機関に対し非居住者の金融口座情報 の報告を求める制度を整備することとしている。 20 ファイナンス 2015.3 こととしている。 平成27年度予算特集 平成27年度税制改正について 資料12 国外転出した場合の譲渡所得等の特例について(案) 特集 䛆⌧≧䛇 ۑ ⛒⛯᮲⣙ୖࠊᰴᘧ➼ࡢ࢟ࣕࣆࢱࣝࢤࣥࡘ࠸࡚ࡣᰴᘧ➼ࢆ༷ࡋࡓ⪅ࡀᒃఫࡋ࡚࠸ࡿᅜㄢ⛯ᶒࡀ ࠶ࡿࡉࢀ࡚࠸ࡿࠋ ۑ ࡇࢀࢆ⏝ࡋࠊᕧ㢠ࡢྵࡳ┈ࢆ᭷ࡍࡿᰴᘧࢆಖ᭷ࡋࡓࡲࡲฟᅜࡋࠊ࢟ࣕࣆࢱࣝࢤࣥ㠀ㄢ⛯ᅜ㸦㸸 ࢩ࣏࣮ࣥ࢞ࣝࠊ㤶 㸧࠾࠸࡚༷ࡍࡿࡇࡼࡾࠊㄢ⛯㏨ࢀࢆ⾜࠺ࡇࡀྍ⬟ࠋ ࠕᒃఫᆅᅜ⛣㌿ࠖࡼࡿ࢟ࣕࣆࢱࣝࢤࣥㄢ⛯ࡢᅇ㑊 䠘䜻䝱䝢䝍䝹䝀䜲䞁㠀ㄢ⛯ᅜ䠚 䛆 䠖㤶 䚸䝅䞁䜺䝫䞊䝹䛇 䠘᪥ᮏ䠚 ⏥ ⏥䠄䠝♫ᴗ⪅䠅 䠝♫ᰴᘧ ྵ䜏┈ э 䠝♫ᰴᘧ ฟᅜ ༷ 䜻䝱䝢䝍䝹䝀䜲䞁 䜻䝱䝢䝍䝹䝀䜲䞁 㠀ㄢ⛯ 㠀ㄢ⛯ ᪥ᮏ࡛ࡶฟᅜඛࡢᅜ࡛ࡶ࢟ࣕࣆࢱࣝࢤࣥᑐࡋ࡚ㄢ⛯ࡉࢀ࡞࠸ࠋ 䛆ぢ┤䛧䛇 ۑ 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