(1/7) 熊本県の地震活動概況 (2015 年2月) 平 成 27 年 3 月 9 日 熊 本 地 方 気 象 台 概要 2月に熊本県内で震度1以上を観測した地震は4回でした(1月は4回)。 ※Nは領域内の地震の数を 示しています。以下同じ 熊本県周辺の震央分布図 (2015 年2月1日∼28 日、深さ 200km 以浅) ※(活断層は灰色で示す(地震調査委員会による主要活断層帯の位置)) 断面図 (2015 年2月1日∼28 日、深さ 30km 以浅) ※熊本県周辺の震央分布図を南の方から見た断面図 本資料は、独立行政法人防災科学技術研究所、北海道大学、弘前大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、高知大学、 九州大学、鹿児島大学、独立行政法人産業技術総合研究所、国土地理院、独立行政法人海洋研究開発機構、青森県、東京都、静岡 県及び神奈川県温泉地学研究所、気象庁のデータを用いて作成している。また、IRIS の観測点(台北、玉峰、寧安橋、玉里、台東) のデータを用いて作成している。 (2/7) 震度1以上を観測した地震の状況は以下のとおりです 1.2日に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震について 2日 04 時 22 分に発生した地震(M2.8 深さ 11km)により、宇城市で震度2を観測したほか熊本 市、八代市、宇土市、宇城市、嘉島町、甲佐町、美里町、山都町で震度1を観測しました(図1) 。 今回の地震の震源付近(図2領域 a)で震度1以上を観測したのは 2014 年5月 14 日の地震(M2.9 深さ 15km)により、熊本市で震度2を観測したほか、八代市及び山都町で震度1を観測して以来 です。 熊本県 図1 震度分布図(観測点別) (2日 04 時 22 分 M2.8 ×は震央を示す) a 図2 震央分布図 (2000 年 10 月1日∼2015 年2月 28 日) 深さ 30km 以浅 M1.0 以上) 図3 図2領域 a 内の地震活動経過図 上段:2000 年10 月1日∼2015 年2月28日、M≧1.0 下段:2014 年 12 月1日∼2015 月2月 28 日、M すべて ※ 震央分布図、地震活動経過図の赤色は2月に発生した地震を示しています。以下同じ。 (3/7) 2.14 日に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震について 14 日 15 時 23 分に発生した地震(M3.1 深さ 10km)により宇城市、八代市、氷川町、美里町で 震度1を観測しました(図4) 。 今回の地震の震源付近(図5領域 a)で震度1以上を観測したのは 2014 年7月6日の地震(M2.6 深さ 15km)により八代市で震度1を観測して以来です。 熊本県 図4 震度分布図(観測点別) (14 日 15 時 23 分 M3.1 ×は震央を示す) a 図5 震央分布図 (2000 年 10 月1日∼2015 年2月 28 日 深さ 30km M1.0 以上) 図6 図5領域 a 内の地震活動経過図 上段:2000 年10 月1日∼2015 年2月28日、M≧1.0 下段:2014 年 12 月1日∼2015 月2月 28 日、M すべて (4/7) 3.25 日に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震について 25 日 16 時 58 分に発生した地震(M2.7 深さ6km)により、熊本市で震度1を観測しました(図 7)。 今回の地震の震源付近(図8領域a)では、2014 年5月 10 日の地震(M2.9 深さ 14km)により 熊本市、宇土市、宇城市で震度1を観測しています。 熊本県 図7 震度分布図(観測点別) (25 日 16 時 58 分 M2.7 ×は震央を示す) a 図8 震央分布図 (2000 年 10 月1日∼2015 年2月 28 日 深さ 30km 以浅 M1.0 以上) 図9 図8領域 a 内の地震活動経過図 上段:2000 年10 月1日∼2015 年2月28日、M≧1.0 下段:2014 年 12 月1日∼2015 月2月 28 日、M すべて (5/7) 4.26 日に発生した鹿児島県薩摩地方を震源とする地震について 26 日 00 時 30 分に発生した地震(M3.0 深さ 10km)により、天草市で震度1を観測したほか、鹿 児島県の一部で震度1を観測しました(図 10)。 今回の地震の震源付近(図 11 領域 a)で、震度1以上を観測したのは、2000 年 11 月 14 日の地震 (M2.8 深さ 10km)により、天草市で震度1を観測して以来です。 熊本県 鹿児島県 図 10 震度分布図(観測点別) (26 日 00 時 30 分 M3.0 ×は震央を示す) a 図 11 震央分布図 (2000 年 10 月1日∼2015 年2月 28 日 深さ 30km 以浅 M1.0 以上) 図 12 図 11 領域 a 内の地震活動経過図 上段:2000 年10 月1日∼2015 年2月28日、M≧1.0 下段:2014 年 12 月1日∼2015 月2月 28 日、M すべて (6/7) 熊本県内の震度観測点で震度1以上を観測した地震の各地の震度表(2015 年2月) 発生年月日 2015年2月2日 発生時 刻 地震の震央と規模 04:22 32゚ 40.0' N 130゚ 43.9' E 11km M2.8 熊本県熊本地方 震 度 2 各地の震度 宇城市豊野町* 1 八代市東陽町*,宇土市浦田町*,嘉島町上島*,甲佐町豊内*,熊本美里町馬場*,宇城 市松橋町,宇城市不知火町*,宇城市小川町*,山都町下馬尾*,熊本南区富合町* 八代市平山新町,八代市松江城町*,八代市千丁町*,八代市鏡町*,八代市東陽町*,八 代市泉支所*,八代市坂本町*,熊本美里町永富*,宇城市小川町*,氷川町島地* 2015年2月14日 32゚ 32.9' N 130゚ 42.5' E 15:23 10km M3.1 熊本県熊本地方 1 2015年2月25日 32゚ 44.5' N 130゚ 37.0' E 16:58 6km M2.7 熊本県熊本地方 1 熊本西区春日 2015年2月26日 0:30 32゚ 06.5' N 130゚ 09.7' E 10km M3.0 鹿児島県薩摩地方 1 天草市牛深町 注 1.地震の震源要素(地震の発生時刻、緯度、経度、震源の深さ、マグニチュード)及び震度は再調査 された後、修正されることがあります。 2.*が付いているのは、気象庁以外の震度観測点です。 (7/7) 解 説 資 料 熊本地方気象台 が変わります 気象庁では、平成27年3月より「降灰量」や「小さな噴石の落下範囲」を予測 する新しい降灰予報(量的降灰予報)の提供を始めます。 新しい降灰予報の特徴は次のとおりです。 ■利用者の用途に合わせて3種類の降灰予報(定時・速報・詳細)を発表します 降灰予報(定時) (噴火を仮定した情報) 噴火のおそれがある火山周辺で、計画的な行動をとれるように、定期的(3時間毎)に発 表します。 降灰予報(速報) (噴火直後の速報:市町村毎に発表) やや多量以上の降灰が予測された場合、火山近傍にいる人が、噴火後すぐ降り始める火 山灰や小さな噴石への対応をとれるように発表します。 降灰予報(詳細) (噴火後の詳細な予報:市町村毎に発表) 火山から離れた地域の住民も含め、降灰量に応じた適切な対応行動をとれるように発表 します。 ■火山灰が降る量に応じた適切な防災対応をとっていただくため降灰量を予測 します 降灰量を降灰の厚さによって「多量」「やや多量」「少量」の3階級で表現します。 気象庁リーフレット「降灰予報が変わります」より ※降灰予報は、気象庁ホームページで提供するほか、今後は、テレビやラジオなどを 通じて伝えられることが想定されます。 ※量的降灰予報についての詳細は、気象庁ホームページをご覧下さい。 http://www.jma.go.jp/jma/index.html
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