葉っぱの町上勝町の新たなる挑戦!薬草を使った新商品開発事業

平成 25 年度
新技術・地域資源開発補助事業を活用した取組
市町村名
上勝町
事 業 名
葉っぱの町上勝町の新たなる挑戦!薬草を使った新商品開発事業
企業等概要
企業等の名称
一般社団法人
地職住推進機構
代表者氏名
小林
所 在 地
徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下日浦18-1
連 絡 先
0885-46-0275
U R L
http://www.chishokuju.com/
篤司
平成 27 年 1 月現在
【事業者概要】
町内買い物宅配事業、自然エネルギー利用推進事業、
上勝百貨店の運営
上勝町
【事業概要】
◇背景・経緯
上勝町は、徳島県の中央やや南東寄りに位置する面積 109.68 ㎢、人口 1,783 人(平成
22 年国勢調査)の町である。町域の約 88%が森林で覆われており、平地が少なく日照時
間も短いため、大規模な農業を営むことが困難である。そのため、付加価値の高い作物
の栽培や商品開発に取り組んできた。その代表例が、全国的にも有名な葉っぱビジネス
の「彩」である。
町では、葉っぱビジネスに次ぐ新たな産業として、薬草に注目し、薬草園の運営、薬
草を使った料理教室の開催や、商品開発を支援している。
地職住推進機構は、ゼロ・ウェイストの実現を理念とし、上勝町や、産・学・官との
連携により、少子高齢化の進行や町内産業の衰退等地域の課題を解決するため、町内買
物宅配事業や自然エネルギー利用促進事業に取り組んでいる。
薬草事業についても、地職住推進機構が運営する上勝百貨店において、薬草展示を行
う等の事業を展開している。
上勝町内では、利尿効果等があるといわれている「イノコヅチ」、「ケツメイシ」、「タ
ンポポ」等を栽培しているが町内店で料理を提供する程度に留まっており、新たな産業
の創出、地域の活性化につなげるため、全国販売できる新商品を開発することとした。
上勝町の美しい棚田(田野々地区)
上勝百貨店
店内の様子
◇研究開発の概要
町で栽培している薬草を使って、食べる薬草商品を開発する。
【成果】
◇地域性・特徴
町で栽培している薬草を活用した特産品を開発
し、付加価値を高め、収益性の高い地域産業を創出
する。
薬草を使った商品としては、入浴剤など食用以外
で使用されることが多い。お茶やコーヒー等の飲用
も存在するが、あまり市場に流通していないため、
消費者が手軽に薬草を摂取できる商品は新規性が高い。
開発した野草ペースト
◇商品化・販売先
薬草をすり潰し、徳島県産蜂蜜と合わせた野草ペースト(めなもみ・よぼぎ・つるど
くだみ)を商品化し、自社が運営する上勝百貨店で販売した。
薬草独特の苦みやえぐみを抑えた食べやすい商品に仕上がった。薬草の収穫時期が限
られるため期間限定での販売となる。通年で販売できる商品として、ハーブティーを商
品化し販売している。
薬草の展示(上勝百貨店)
ハーブティー
【今後の展望】
薬草を手軽に食べられるレシピを開発・提案し、薬草商品の認知度を上げる取組みを
継続し、来町者をターゲットとした店舗での販売だけでなく、インターネット販売等を
利用し、全国展開を目指す。