長寿社会プラン２０１５（案）の概要 計画の位置づけ 団塊の世代が後期高齢者となる２０２５年(平成３７年)までに、医療や介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができる 地域包括ケアシステムを構築することを目指して、平成２７年度から平成２９年度の３年間に取り組むべき施策を定める。 本県の現状と将来推計、２０２５年を見据えた課題 ＜現状と将来推計＞ ※国立社会保障・人口問題研究所の推計結果や市町の報告等に基づく推計値 H26 H29 H37(2025) H37/H26比増加率 高齢者人口(率/全人口) 310,979人 (27.1%) 約324,000人 (約28%) 約342,000人 (約31%) 約10% 後期高齢者人口(率/全人口) 149,366人 (13.0%) 約159,000人 (約14%) 約208,000人 (約19%) 約39% 56,981人 (18.3%) 約62,000人 (約19%) 約74,000人 (約22%) 約30% 要介護認定者数(率/高齢者人口) H27 H32 H37(2025) H37/H27比増加率 認知症高齢者数 約51千人 約58～61千人 約65～70千人 約37% ひとり暮らし高齢者数 約46千人 約51千人 約54千人 約17% H24 介護職員必要数 約16千人 H29 H37(2025) 約20千人 H37/H24比増加率 約23千人 約43% ＜課題＞ １ ２ ３ ４ ５ 健康寿命を延伸し、元気高齢者の割合を増加させることが必要 医療や介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けていける体制整備が必要 認知症高齢者を社会全体で支える仕組みづくりが必要 高齢者やその家族等を支える地域の生活支援体制の充実が必要 質の高い介護サービスが提供できるよう介護人材の確保と資質の向上が必要 施策の方向性と主な取組（今回のプランで新たに取り組むもの及び充実させるもの） ＜基本理念＞ ○健康で生きがいをもって社会参加ができる環境づくり ○住み慣れた地域における継続かつ安定した生活の確保のため、 医療と介護の連携のとれた支援体制の整備 ○公的なサービスの充実と、多様な主体が支え合う安全で安心に 暮らせる地域社会づくり ○利用者の立場に立った多様なサービスの提供と自立した 日常生活の営みへの支援 １ 健康づくりと介護予防、生きがいづくりの推進 ○介護予防と生活習慣病予防による健康寿命の延伸 →ボランティアやＮＰＯによる｢運動・交流の場｣を活用した 住民主体の介護予防事業の推進 →食生活の改善等による生活習慣病予防や疾病予防の取組推進 →生涯にわたる歯・口腔の健康づくりの推進 ○いしかわ長寿大学の充実 →従来の一般的教養に加え、生活習慣病予防、介護予防、 生きがいづくり等のカリキュラムを充実 → 地域福祉の担い手を養成 ○生涯現役ボランティアの推進 →高齢者の福祉施設等におけるボランティアの取組を支援 ２ ３ 認知症施策の推進 ○介護サービス事業所における認知症対応力の強化 →認知症ケアの質の向上を図るため、専門研修や 小規模事業所等を対象とした訪問研修の実施 ○早期診断と診療体制の整備、円滑な退院と在宅療養の 支援 →多職種連携チームによる、退院後の生活を見据えた 医療・介護サービスの提供（高松病院モデルの普及） ○在宅認知症高齢者等に対する地域支援体制の構築 →｢石川県認知症ネットワーク会議｣の設置や、行方不明者の 早期発見に向けたマニュアルづくりと広域連携体制の構築 ４ 高齢者やその家族の生活を支える地域づくりの推進 ○孤立防止に向けた地域での見守り体制等の充実 →見守りを実施する企業の拡大、お達者ですか訪問事業の実施、 傾聴ボランティアの養成 ○生活支援サービスの提供体制の強化 →高齢者ボランティアなど多様な人材による地域の実情に応じた 生活支援サービスの提供体制の強化 ○地域包括支援センターの機能強化 医療と介護を一体的に提供する体制づくりと質の充実 ○在宅高齢者を支える医療・介護連携体制の構築 →かかりつけ医等の医療サイドと、ケアマネジャー等の 介護サイドとの橋渡しを担うコーディネーター(看護師等)の配置などを支援 →連携体制の核となるかかりつけ医を対象とした研修等の実施 ○医療と介護の情報共有の推進 →多職種連携チームによる在宅療養を支援するため、 ＩＴの活用による患者情報の共有化を推進 ○地域の需要に見合った介護施設等の整備 →地域医療介護総合確保基金を活用して助成 ○予防給付の地域支援事業への円滑な移行支援 →要支援者のホームヘルプ・デイサービスの市町事業への移行に際し、 従来の専門的なサービスに加えて、ボランティアやＮＰＯ等による 多様なサービスが確保されるよう支援 →地域の高齢者や家族への支援の更なる充実に向けて、 研修やアドバイザー派遣などの支援の強化 ５ サービスを支える人材の確保と資質の向上 ＊今年度策定予定の｢石川県介護･福祉人材確保･養成基本計画｣を踏まえて取り組む。 ○学卒就職者や潜在介護人材の就業促進 ○就業者の定着促進 ○職員の資質の向上 ６ 高齢者にとって安全で安心な地域社会づくりの推進 ７ 介護保険事業の適正な運営の確保
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