平成 27 年度南相馬市の対策地域内廃棄物(片付けごみ) 運送業務(単価契約) 仕様書 1.業務の目的 平成 23 年 3 月に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う地震と津波により、大量の災害廃棄 物が発生し、その一部は東京電力福島第一原子力発電所における事故による放射性物質により 汚染されている。放射性物質による汚染に対処するために制定された「平成二十三年三月十一 日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質 による環境の汚染への対処に関する特別措置法」 (以下、 「放射性物質汚染対処特措法」という。 ) において、同法に定める対策地域内廃棄物は、国がその処理を実施することが定められている。 本業務は、福島県南相馬市の避難指示解除準備区域及び居住制限区域において、一時帰宅し た住民の自宅の片付け等によって排出された廃棄物(片付けごみ)を回収し、環境省が指定す る場所に運搬し、当該場所において一時保管等を適正に行うものである。 なお、本業務では、廃棄物の回収作業その他作業等毎に、単価契約を行うものとする。 2.業務の内容 (1)業務の対象範囲 ①回収対象とする地域 福島県南相馬市(以下の区域) 区 域 仮置場 収集区域 行政区 原町区小沢 避難指示解除 小高区浦尻 準備区域 小高区大富 小高区塚原 大甕、雫、小浜、米々沢、江井、下江井、小 沢、堤谷、小木迫、鶴谷、高一、高二、上蛯 沢、下蛯沢、浦尻、下浦、行津、上浦、神山、 上耳谷、飯崎、角間沢、小谷、摩辰、南鳩原、 北鳩原、羽倉、大富、金谷、川房、大田和、 小屋木、小高 1~5 区、小高、片草、大井、 塚原 居住制限区域 金谷、川房、大田和 小高区大富 合 世帯数 計 2,965 130 3,095 ②回収・運搬・一時保管する廃棄物の種類 一時帰宅した住民の自宅から片付け等で排出された廃棄物(以下「片付けごみ」という。) とし、概ね以下のとおり。 1)可燃ごみ:生ごみ、紙くず、紙おむつ、古紙類(新聞、雑誌、段ボール等) 、衣類・履物、 布類、革製品、プラスチック製品、プラスチック製容器包装(ペットボトルを含む。) 等 2)不燃ごみ:金属雑品類(調理器具等)、陶磁器類(食器等)、ガラスくず、小型家電製品 (炊飯器、電気ポット、アイロン等) 、日用品(花瓶、鏡、照明器具等)等 3)資源ごみ:カン類、ビン類 4)粗大ごみ:家具、建具、畳、カーペット、布団、ベッド、ソファ、自転車、屋外遊具、 ガーデニング用品、物干し台、瓦、ブロック等 5)廃家電:テレビ、冷蔵庫(冷凍庫を含む。以下同じ。) 、洗濯機、衣類乾燥機、エアコン、 パソコン等 1 6)特定品目:消火器、蛍光灯、スプレー類、電池、ストーブ等 7)農林系廃棄物:ほだ木、稲わら、堆肥、プラ容器、シート類、農具(鍬、鋤)等 ③回収・運搬・一時保管する廃棄物の想定量 約 35,050 ㎥ (2)片付けごみの回収・運搬等 ①回収連絡センターの設置 以下のとおり、回収連絡センターを設け、住民から排出される片付けごみ(農林系廃棄 物を含む。以下同じ。 )の回収の調整を行うものとする。 1)電話と FAX(主に聴覚、言語に障害のある方用)による連絡を主とする。 2)回収連絡の電話( 2 回線)、FAX( 1 回線)を「発信者無料通話回線」とする。 3)受注者が設けるセンター内には、当該業務に十分なスペースと必要な設備類(PBX、PC、 電話機、FAX、ネットワーク、什器、他)等を確保すること。 4)電話による連絡は月曜日から金曜日まで(年末年始、祝日を除く。)の 8:00~17:00 ま でとし、FAX は 365 日 24 時間連絡可能(年末年始、祝日を含む。 )とすること。 5)電話による連絡受付時間外や全回線使用時は、所定のガイダンスを流すこと(ガイダン スの内容は事前に環境省担当官の確認を得ること) 。 6)電話・FAX による連絡受付は、4 月初旬から翌年 3 月末まで行うものとする。 7)連絡業務に従事するオペレーター及びオペレーターの総括監督員を配置する。業務に従 事するオペレーターは、業務を実施する上で必要な能力を持った人材とする。総括監督 員は、オペレーターを統括し、環境省担当官との調整を行う。 8)住民から連絡を受けた場合、住民に関する情報その他必要事項を記録するとともに、片 付けごみ回収実施日等を調整し、住民へ、回収実施日、排出場所等を連絡する。連絡事 項は、電子データにより管理しておくこと。 9)問合せや苦情、回収漏れ等について、誠意をもって速やかに対応すること。 10)寄せられた問合せや苦情については、電子データで記録管理するとともに、苦情につい ては適時報告すること。 11)受注者が対応できない内容の問合せや苦情にあっては、速やかに環境省担当官に連絡し て指示に従うこと。 ②片付けごみの回収・運搬 1)住民と調整を行った回収実施日に、当該住民の自宅へ訪問し、原則として立会いの上、 屋内及び屋外の片付けごみの回収を行うものとする。なお、住民の自宅へ訪問しての回 収は、原則1回限りとする。ただし、平成 26 年度までに訪問回収を行った際、農林系廃 棄物を回収対象としていなかった住民の自宅については、当該農林系廃棄物の回収を行 うこと。 2)別途環境省が発注する除染等の業務に関連し、環境省担当官が、当該業務に係る作業の 対象区域に置かれ、当該作業の妨げとなりうる廃棄物の優先的な回収を指示する場合が ある。この場合は、当該指示に従い、除染等業務の受注者と調整し回収を行うこと。 3)回収作業は、耐候性フレキシブルコンテナ(以下「FB」という。 )に詰め、4t 積載トラ ック車等 1 台、 2t 積載テールリフト付ロングトラック等 2 台で対応することを基本とし、 荷台をシートで覆う等の措置を講じた上で仮置場等へ運搬すること。 4)「廃家電」のうちエアコンについては、別途環境省が発注するエアコンの取外し業務の 受注者(以下「エアコン取外し業者」という。 )と調整し、回収までに取外し作業が実施 2 されるようにすること。エアコン取外し業者が決定次第、業者名、連絡先等は追って通 知する。 4)「粗大ごみ」及び「廃家電」等の屋内からの運び出しは、必要に応じて床や壁を養生す るなどして、できるだけ丁寧に行う。依頼をした住民が高齢者である場合、特別に配慮 をすること。 (3)仮置場における片付けごみの一時保管等 ①仮置場の位置、構造、管理等 1)仮置場の位置は以下のとおりとする。 仮置場名称 仮置場位置 小沢仮置場 福島県南相馬市原町区小沢地内 浦尻仮置場 福島県南相馬市小高区浦尻地内 大富仮置場 福島県南相馬市小高区大富地内 塚原仮置場 福島県南相馬市小高区塚原地内 吉名仮置場 福島県南相馬市小高区吉名地内 廃家電仮置場 福島県南相馬市小高区蛯沢地内 2)受注者は、仮置場への第三者の進入等を防止する措置を講ずること。 3)環境省担当官から一定範囲の除草を指示された場合、当該範囲の除草を行うこと。発生 した草は FB に詰め、環境省担当官の確認を受けた上で、 (3)③以降の措置を講ずるこ と。 4)②の作業を行う箇所に鉄板を設置し、片付けごみに泥等が付着することを防止すること。 5)仮置場にはユニットハウス(2.4m×5.6m程度) 、仮設トイレを設置すること。 6)必要な重機、可搬用ポータブル発電機、放射線線量計等は、受注者が用意すること。 7)仮置場内の設備等に不備が発生した場合は、受注者の管理の元、補修を行うこと。 8)放射性物質汚染対処特措法施行規則の規定及び「特定廃棄物ガイドライン(平成 25 年 3 月第 2 版) 」に従い、仮置場周囲に保管物の内容等の掲示板を設けること。 9) 放射性物質汚染対処特措法施行規則の規定、 「特定廃棄物ガイドライン(平成 25 年 3 月 第 2 版)」及び別途環境省担当官が指示する事項に従い、空間線量率のモニタリング等、 必要な措置を行うこと。 ②片付けごみの分別等 1)「不燃ごみ」については、 「金属くず」に該当するものと、該当しないものを分別し、 「金 属くず」に該当しないものは FB に詰める。 2)「金属くず」に該当するものについては、FB に詰めず、重量を計測する。 3)「資源ごみ」については、 「カン類」 、 「ビン類」に分別したうえで、それぞれ FB に詰め る。 4)「粗大ごみ」及び大型「不燃ごみ」は、環境省担当官の指示により、重機を利用し長手 方向で 50cm 以下に解体し、 「可燃ごみ」 、 「金属くず」 、 「金属くず以外の不燃ごみ」に分 別した上で、 「可燃ごみ」及び「金属くず以外の不燃ごみ」は FB に詰めること。 「金属 くず」については、FB に詰めず、重量を計測する。 5) 「粗大ごみ」のうち、 「ベッド」 、 「ソファ」、 「タイヤ」等の本体に「金属くず」が組ま れているもの又は取り付けられているものは、重機等を利用し、 「可燃ごみ」 「金属くず」、 、 3 「金属くず以外の不燃ごみ」に分別した上で、 「可燃ごみ」及び「金属くず以外の不燃ご み」は FB に詰める。 「金属くず」については、FB に詰めず、重量を計測する。 6)「粗大ごみ」のうち、 「畳」については、切断機等を利用し長手方向で 50cm 以下に切断 し、FB に詰めること。 7)「廃家電」は、 「薄型テレビ」、 「ブラウン管テレビ」 、 「冷蔵庫(断熱材にフロンを使用し ているもの)」 、 「冷蔵庫(断熱材にフロンを使用していないもの) 」 、 「洗濯機」 、 「衣類乾 燥機」 、 「エアコン」、 「パソコン」毎に分別する。 8)「冷蔵庫」等の内部に異物が入っている場合は取り除き、汚れがひどい場合は清掃も行 う。 9)「特定品目」は、他の片付けごみと混合しないよう種類毎に分別して収集し、環境省担 当官の指示に従って、適切な方法により保管すること。 ③片付けごみの一時保管等 1)片付けごみ等を詰めた FB の吊り作業及び移動等は、重機(バックホウ(バケット容量< 新 JIS>0.45 ㎥級クレーン装置付) )を使用する。 2)片付けごみが詰められた FB は 1 袋毎に重量及び表面線量率を計測・記録を行い、FB へ 番号、重量及び表面線量率を記載すること。 3)片付けごみは、別添「廃棄物仮置場イメージ図」を参照し、厚手(#3,000 以上)のブル ーシートを敷いた上に重機を使って、効率的な配置で、整然と置くこと。 4)毎日の作業終了後は、厚手(#3,000 以上)のブルーシートで覆うなど、雨水浸透防止の ための対策を講ずる。ブルーシートは、養生ネット、土のう等で押さえるなど、風等で 飛ばされないよう、対策を講ずること。 5)荒天の前には十分な対策を講ずるとともに、荒天後は速やかに現場確認を行い、仮置場 内及びその周辺等に飛散物等がないよう、措置を講ずること。 6)リサイクルの安全性の確保のため、 「資源ごみ」及び「廃家電」について、環境省担当官 が指示する方法により表面線量率を測定し、記録する。 7)片付けごみの搬入後に行ったモニタリングにおいて、仮置場の敷地境界等における空間 放射線量が仮置場周辺のバックグラウンドと比較して有意に上昇した場合には、環境省 担当官の指示に従い、放射線の遮へいその他必要な措置を講じ、仮置場の敷地境界等に おける空間放射線量が仮置場周辺のバックグラウンドと同程度の水準となるように管理 すること。 8)片付けごみの量が仮置場の受入れ許容量を超えると想定される場合は、速やかに環境省 担当官と協議すること。 9)別途環境省が発注する業務に関連し、環境省担当官が、仮置場内における片付けごみの 移動、片付けごみの一時保管方法の変更を指示する場合がある。この場合は、当該指示 に従って、これらの作業を行うこと。 3.留意事項 ①受注者は本業務の実施にあたって、業務責任者を選任し履行すること。 ②廃棄物の回収・運搬は、平成 27 年 4 月中旬に開始することを予定している。 ③受注者は、事前に回収区域、回収場所、搬入場所を確認し、効率的な業務実施方法を検討 すること。 ④作業は、安全及び事故の未然防止を常に心がけ、環境省担当官の指示に従って行うこと。 ⑤作業時間は、月曜日~土曜日の 8:00~17:00 とする。 4 ⑥使用する FB は受注者が用意すること。また、FB の仕様は以下とすること。 使用前に、以下の性能を有することを証する書類を環境省担当官に提出し、協議して決定 すること。なお、保管の方法等により、防水性その他特別な機能が必要な場合は、環境省 担当官が別途、性能について指示することがあるので、指示に従うこと。 1)クロス形フレキシブルコンテナ又は耐候性大型土のう袋の場合 ・日本フレキシブルコンテナ工業会が定めている「除染ガイドラインに沿ったフレキシ ブルコンテナ」のクロス形フレキシブルコンテナの仕様、又は財団法人土木研究セン ターが定めている「耐候性大型土のう積層工法設計・施工マニュアル」の耐候性大型 土のう袋の仕様を満足していることを公的試験機関で証明された製品とする。 ・遮水性を有する内袋を付する場合にあっては、当該内袋は、環境省担当官が別途指示 する性能を有する製品とする。 2)ランニング形フレキシブルコンテナの場合 ・日本フレキシブルコンテナ工業会が定めている「除染ガイドラインに沿ったフレキシ ブルコンテナ」のランニング形フレキシブルコンテナ J 型 1 種の仕様を満足している ことを公的試験機関で証明された製品とする。 ⑦「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業務等 に係る電離放射線障害防止規則」 (以下「除染電離則」という。 )に規定する「除染等業務」 又は「特定線量下業務」に該当する作業を行うに当たっては、同規則に従い、必要な措置 を講ずること。 ⑧「放射性物質汚染対処特措法」及び同法施行規則により、本業務の内容のうち廃棄物の回 収・運搬・一時保管に直接関係する部分について受注者が再委託(当該部分を他の者に委 託することをいう。以下同じ。 )を行う場合には、本業務の委託契約書(契約書の添付書類 を含む。)に、受注者が当該再委託をしようとする者を記載すること等の措置が必要となる ので、留意すること。また、当該再委託を受けた者が、当該部分をさらに他の者に委託す ること(再々委託)は禁止されているので、留意すること。 ⑨住民の連絡先等の情報は、個人情報保護法及び関連法令の適用を受けることから、情報の 持ち出し、紛失、漏えいが起きないように管理を徹底すること。 ⑩回収に係る具体的な情報提供は、受注者が環境省担当官と協議の上、避難住民各戸へ往復 郵便又は市町村広報を利用して行う。 (世帯数:3,095 世帯、業務期間中 3 回程度(業務開 始、業務中間、終了前)を想定) 4.提出書類等 本業務の実施にあたっては、下記の書類等を遅滞なく提出すること。書類等の様式は、環境 省担当官と協議の上定めること。 (1)業務計画書 ①受注者は、本業務に着手する前に業務遂行に必要な手順や工法等についてまとめた業務計 画書を作成し、それを遵守し業務にあたらなければならない。 ②業務計画書の内容については、環境省担当官の承諾を得なければならない。 ③受注者は、業務計画書の作成にあたっては、次の事項を記載しなければならない。なお、 環境省担当官が業務計画書の補足又は追加を求めた場合には、それに応じなければならな い。 1)業務概要 2)計画工程表 5 3)現場組織表 4)作業方法(片付けごみの回収方法・日程、指定機械、主要機械、主要資材、仮設備計 画等を含む。 ) 5)作業管理計画 6)仮置場の利用計画 7)安全管理 8)緊急時の体制及び対応 9)交通管理 10)環境対策 11)現場作業環境の整備 12)その他環境省担当官が指示する事項 ④業務計画書作成にあたっては、契約書及び設計図書に指定されている事項については、軽 微なものを除き記載する。 ⑤業務計画書の内容に下記に示す変更が生じた場合は、環境省担当官に説明し作業計画書を 修正しなければならない。 1)重要な変更及び新工種 2)工期変更 3)その他(施工方法の変更及び任意仮設の変更等) なお、変更した業務計画書は、日付や内容を一覧表にして加除式で作成するものとする。 (2)片付けごみの回収・運搬・一時保管関係 ①使用車両については、 「業務車両届」を提出すること。添付資料として、車検証・任意保険 証の写しを提出すること。使用車両に変更がある場合は、「業務車両変更届」を提出するこ と。添付資料として、車検証・任意保険証の写しを提出すること。 ②業務従事者については、 「業務従事者届」を提出し、業務従事者に変更がある場合は、 「業務 従事者変更届」を提出すること。 ③放射性物質汚染対処特措法施行規則及び「特定廃棄物関係ガイドライン」に基づき廃棄物 の回収車に備え付ける「必要事項書面」を回収作業開始前に提出すること。 ④業務日ごとに作成した「作業日報」 、これらを集計した「作業月報」及び「業務終了報告書 (各月毎) 」を毎月5日までに提出すること。 ⑤放射性物質汚染対処特措法施行規則及び 「特定廃棄物関係ガイドライン」に基づき作成し、 保存することとされている、片付けごみの回収・運搬・保管に関する記録の写しを毎月5 日までに提出すること。 ⑥回収作業中の写真、仮置場での作業写真は、どのように作業が行われているか分かるよう に撮り、毎月5日までに提出すること。なお、写真の中に日付と作業内容を記載した黒板 等を含めて写すこと。 (3)回収連絡センター関係 ①「受付業務従事者等届」 (センターの所在地、オペレーター等の氏名、作業分担、資格等を 記載。従事者の変更の場合は、 「受付業務従事者等変更届」)を、業務を開始する前に提出 すること。 ②「入電状況報告書」 (時間帯毎の着信した呼数、オペレーター応答呼数、切電呼数、話し中 の呼数実績、オペレーター配置実績等) 、 「連絡状況報告書」 (申込日時、申込者に関する情 6 報、回収対象廃棄物に関する情報、回収日、顛末等) 、 「問合せ・苦情報告書」 (問合せ・苦 情のあった日時、問合せ・苦情をいただいた方に関する情報、問合せ・苦情の概要等)を、 毎月5日までに提出すること。 ③業務日ごとの「作業日報」 、及び、これらをまとめた「作業月報」を、毎月5日までに提出 すること。 (4)その他、環境省担当官が指示する書類等 5.法令遵守 本業務に係る作業を実施するにあたっては、当該作業に係る関係法令等を遵守すること。想 定される関係法令等は、以下のとおり。 ・放射性物質汚染対処特措法 ・放射性物質汚染対処特措法施行規則 ・労働基準法 ・労働安全衛生法 ・除染電離則 (「除染等業務に従事する労働者の放射線障害防止のためのガイドライン」 、その他関係 するガイドライン等を含む。 ) ・道路交通法 ・道路運送車両法 ・個人情報保護法 ・その他関係法令等(「特定廃棄物関係ガイドライン」、その他関係するガイドライン等 を含む。) 6.必要経費の負担 (1)本業務の経費には、人件費、燃料代、その他消耗品及び諸経費等の業務に必要な一切の経 費を含むものとする。 (2)廃棄物回収にかかる住民各戸への連絡等に要する電話、 郵便等の通信費及び文書印刷費は、 受注者負担とする。 (3)使用するブルーシート、養生ネット等の消耗品は、受注者負担とする。 (4)重機、可搬用ポータブル発電機、ユニットハウス、放射線線量計、仮設トイレ等業務に必 要な車両・設備・機器等の費用は、受注者負担とする。 (5)仮置場の土地は国の借上地につき、受注者の地代負担等は生じない。 (6)除染電離則に基づく放射線防護に要する費用(保護具装具費、サージカルマスク、安全講 習費)は受注者負担とする。 (7)受注者が希望する場合は、環境省が運営する検査場において、内部被ばく検査を無料で受 診することができる。受診を希望する場合は、受診方法の詳細について環境省担当官と協 議すること。 7.特殊勤務手当の支給 (1)作業環境の特殊性に鑑み、以下の 1)、2)又は 3)に掲げる作業に従事する作業員に対し、適 正な労賃に加え、特殊勤務手当として当該 1)、2)又は 3)に定める額(1日の作業時間が4 時間に満たない場合は、手当に 60/100 を乗じた額)を支給しなければならない。ただし、 7 本作業と同程度に特殊な勤務に就くことを前提としている者について、その労賃の一部が 特殊勤務手当に相当する額を構成していることを合理的に説明できる場合は、この限りで はない。 1)除染電離則に規定する除染等業務に該当する作業(セシウム 134 及びセシウム 137 の 放射能濃度が1万 Bq/kg 超の廃棄物の収集、運搬又は保管、セシウム 134 及びセシウム 137 の放射能濃度が1万 Bq/kg 超の土壌等を取り扱う仮設処理施設の設置に係る土地の 造成、掘削又は埋戻し等)であることを発注者が認めた作業 ・帰還困難区域において行われる作業:1万円/日 ・居住制限区域又は避難指示解除準備区域において行われる作業:6,600 円/日 2)電離則に規定する事故由来廃棄物等処分業務に該当する作業(セシウム 134 及びセシ ウム 137 の放射能濃度が1万 Bq/㎏超の廃棄物の業務等)であることを発注者が認めた 作業 ・帰還困難区域において行われる作業:1万円/日 ・居住制限区域又は避難指示解除準備区域において行われる作業:6,600 円/日 3)帰還困難区域又は居住制限区域で行われる作業(資材搬入等の自動車運転作業等であ ってこれらの区域に1月あたり 40 時間以上滞在することが見込まれないものを除き、1) 又は 2)に該当しないものに限る。)であることを発注者が認めた作業 人事院規則 9-129(東日本大震災に対処するための人事院規則 9-30 (特殊勤務手当) の特例)に定める災害応急作業等手当の額に準じた額 (2)受注者は、本業務に係る作業の全部又は一部を他の者に請け負わせる場合には、受注者そ の他の者から当該作業の全部又は一部を請け負った者(以下「下請負人」という。)をし て、前項 1)、2)又は 3)に掲げる作業に従事する作業員に対し、適正な労賃に加え、特殊勤 務手当として当該 1)、2)又は 3)に定める額(1日の作業時間が4時間に満たない場合は、 手当に 60/100 を乗じた額)を支給させなければならない。 (3)受注者は、本業務に係る作業員(受注者が本業務に係る作業の全部又は一部を他の者に請 け負わせる場合にあっては、下請負人に係る作業員を含む。以下この条において同じ。) に係る労働条件通知書(労働基準法第 15 条に規定する労働条件を明示した書面をいう。) に、特殊勤務手当に関する事項が適切に反映されるよう、必要な措置(受注者が本業務に 係る作業の全部又は一部を他の者に請け負わせる場合にあっては、下請負人に対する周知 その他の措置を含む。)を講じなければならない。 (4)受注者は、本業務に係る作業員に対し適正な賃金及び特殊勤務手当が支給されていること を、原則として業務終了後に賃金台帳等の書類(受注者が本業務に係る作業の全部又は一 部を他の者に請け負わせる場合にあっては、下請負人が作成したものを含む。次項におい て同じ。)で確認しなければならない。 (5)受注者は、本業務に係る作業員に対し適正な賃金及び特殊勤務手当が支給されたことを証 するため、前項の確認終了後、速やかに、発注者が指定する書類に賃金台帳等の書類を添 付して、発注者に提示し、検査を受けなければならない。 8.損害賠償 (1)受注者の責に帰するべき事由により生じた損害は、全て受注者の負担により賠償するもの とする。 (2)受注者は、作業遂行中に事故、車両火災等が発生した場合は、速やかに環境省担当官に報 告するとともに、損害賠償責任その他一切の責を負ってその処理にあたるものとする。 8 9.地元雇用 受注者は、本業務の内容の一部を他の者に委託する場合は、地元事業者(南相馬市に本店を 有する事業者)を優先的に利用するよう努めること。また、受注者は、本業務に係る作業従事 者を雇用する場合には、地元雇用に配慮すること。 10.業務履行期間 (1)契約締結日から平成 28 年 3 月 31 日までとする。 (2)本業務は、本業務の対象としている対策地域内廃棄物の処理が上記期間内に終了したと環 境省担当官が認めた場合は、その時点で終了するものとする。 11.成果物 ・印刷物(紙媒体)及び電子媒体(DVD-R) ・4.に掲げる書類等及びその他環境省担当官が指示する書類の複写をまとめた報告書を とりまとめ提出すること。 ・紙媒体:報告書 2 部(A4 版) ・電子媒体:報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R) 2 式 (各アプリケーションソフト作成データ及びそのPDF) 報告書等及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。 ・提出場所:東北地方環境事務所 福島環境再生事務所 放射能汚染廃棄物対策第一課 12.支払い 支払いは、 「作業月報」等で環境省担当官が確認の上、請求書に基づき、毎月支払うものとす る。 13.著作権等の扱い (1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作 権等」という。 )は、環境省が保有するものとする。 (2)成果物に含まれる受注者又は第三者が権利を有する著作物等(以下、 「既存著作物」という。 ) の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。 (3)納入される成果物に既存著作物が含まれる場合には、受注者が当該既存著作物の使用に必 要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。 14.情報セキュリティの確保 受注者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 (1)受注者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及 び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。 (2)受注者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付 けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。 また、請負業務において受注者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応 じて適切に取り扱うこと。 (3)受注者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不 9 十分と見なされるとき又は受託者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生した ときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れる こと。 (4)受注者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合 には、確実に返却し又は廃棄すること。 また、請負業務において受注者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応 じて適切に廃棄すること。 (5)情報システムを構築・改良する業務にあっては、受注者は、環境省情報セキュリティポリ シーに準拠したシステムを構築すること。 (6)ホームページの構築・運営等を含む業務(イベント等の周知のためのホームページを含む) にあっては、環境省 Web サーバ(www.env.go.jp)内での運用を原則とし、利用するアプリケ ーション等の都合により別途のサーバ環境を利用する場合であっても、ドメイン名は政府機 関の属性型ドメインとなる「*.go.jp」を利用すること。 (7)受注者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。 (参考)環境省情報セキュリティポリシー http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf 15.その他 受注者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは 本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。 10 (別添) 1.報告書等の仕様及び記載事項 報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 26 年 2 月 4 日閣 議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。 なお、「資材確認票」(基本方針 190 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印 刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 191 頁、表4参照)を提出するととも に、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等 に表示すること。 リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準 にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製し ています。 なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針 (http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を行うこ と。 2.電子データの仕様 (1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。 (2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。 ・文章;ワープロソフト Justsystem 社 一太郎(2011 以下)、又は Microsoft 社 Word(ファ イル形式は Word2010 以下) ・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下) ・画像;BMP 形式又は JPEG 形式 (3)(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。 (4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等 とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び DVD-R 等 に必ずラベルにより付記すること。 (5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。 3.その他 成果物納入後に受注者側の責めによる不備が発見された場合には、受注者は無償で速やかに 必要な措置を講ずること。 11 数量総括表 件 名 平成27年度 南相馬市の対策地域内廃棄物(片付けごみ)運送業務(単価契約) 工事区分・工種・種別・細別 規 格 数 量 単 位 1 式 片付けごみ運送業務 作業計画 1 式 1 式 35,050 m3 35,050 m3 35,050 m3 35,050 枚 100 m2 20 枚 20 枚 18,570 分 9,300 枚 3 回 1 式 現地調査 回収作業(個別回収):帰還困難区域以外 仮置場までの運搬・荷下ろし作業含む 分別作業 山積作業 材料費 仮置場での破砕、選別、フレコン積込含む シートかけ作業、線量・重量測定含む 耐候性土のう 除草作業 敷鉄板設置・撤去工 敷鉄板(賃料・運搬費) 電話受付 案内文書作成 打合せ(旅費交通費含む) 成果品作成 安全費 1 式 防塵マスク 10 個 10 /日 10 人 10 人 10 人 NaIシンチィレーションサーベイメーター 個人線量計 安全講習費 電離放射線健康診断 平成27年度南相馬市の対策地域内廃棄物(片付けごみ)運送業務(単価契約) 【別添】 廃棄物仮置場イメージ図 仮置きブロック 断面図 仮置場 平面図 遮水性シート 仮置きした廃棄物を覆い、雨水等の浸透 を防止する。 土のう FB詰めした廃棄物 可燃物 可燃物 遮水性シート 下に敷くシートは端部を持ち上げ、雨水の 浸入を防止 不燃物 フレキシブルコンテナ(FB) 回収した廃棄物を詰め、廃棄物の飛散、 流出、悪臭の発生等を防止する 不燃物 ゲート 作業終了後は閉 じて、不法投棄等 を防止する 仮置きブロック 選別ヤード 回収した廃棄物 を選別したりFBに 詰める 簡易な仮囲い 簡易な囲い 簡易な囲い 仮置場平面図②
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