中期経営基盤確立計画 - 埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター

[中
期
経 営 基 盤 確 立 計 画]
(公財)埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター
<計画の内容>
1 経営方針
(1)安全で平穏なまちづくりの推進
警察本部や関係機関・団体等との連携のもと、暴力追放と薬物乱用防止に関す
る県民意識の高揚を図るため、広範かつ組織的な広報・啓発活動、相談・保護活
動等を実施して、センターの設立趣旨である「暴力および薬物乱用のない安全で
平穏なまちづくり」に寄与する。
(2)自主財源の確保と効率的な事業展開
基本財産の運用益の減少が見込まれる中、寄付金、賛助会費収入の安定化を図
るため、センターの活動について積極的な広報に努め、賛助会員の新規獲得等を
図るとともに、効率的な事業運営を推進する。
(3)センター業務の見直しと諸経費の節減
センター業務及び諸経費の見直しを行い、支出節減を図っていく。
2 経営目標
(1)埼玉県暴力追放運動推進センターとしての活動の強化
「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」第 32 条の3第1項の規
定により、埼玉県公安委員会から埼玉県暴力追放運動推進センターに指定されて
いることから、同条第2項に規定された
ア 暴力団員による不当な行為の予防に関する知識の普及及び思想の高揚を
図るための広報活動の推進
イ 暴力団員による不当な行為の予防に関する民間の自主的な組織活動を助
ける活動の推進
ウ 暴力団員による不当な行為に関する相談、保護及び救済活動の推進
エ 少年に対する暴力団の影響を排除するための活動の推進
オ 暴力団から離脱する意志を有する者を助けるための活動の推進
カ 事業所に対する不当要求防止責任者講習の実施
キ 暴力団員による不当な行為の被害者に対して見舞金の支給、民事訴訟の支
援その他の救援の推進
等を積極的に実施するとともに、市民層にも蔓延化するなど憂慮すべき状況に
ある薬物乱用を防止するための広報啓発活動を強化し、電光掲示板等を利用した
広報活動を16件以上実施する。
(2)
経営の効率化
上記事業を推進するための財源確保のため、基本財産の運用方策の検討をする
とともに自主財源の確保等を推進し、さらにはセンター業務及び諸経費の見直し
等を実施して経営の効率化、合理化を図る。
ア
基本財産の効率的運用
基本財産10億4,000万円の基本財産のうち、平成18年度公募公債
{埼玉県債(10年)} 3億4,000万円(利率1.8%)が、平成28年4
月27日に満期となるのを皮切りに、高利率で運用している、県債、国債が
順次、満期となり収入減となることが予想されることから、事前に情報収集
に当たり、基本財産の運用方法等を含め、より効率的な運用を図っていく。
イ
賛助会員の新規獲得等
各企業の経営見直しなどの影響により、賛助会員(会費)は、横ばい傾向
で推移している。そのため、地域、職域の暴排組織等に対する講話、講演、
その他種々の暴追センター活動等を通じて積極的な広報に努め、賛助会員
(金)の新規獲得を図るほか既存会員からの賛助会費口数の増加を図る。
また、関係団体に働き掛けて寄付金の受け入れ増加を図る。
〈数値目標〉
・賛助会費収入
年度内 賛助会員10口(10万円)の増加を目標
ウ
事業の見直しと節減
今後、事業活動全般の見直しをし、その節減を図っていく。
○ 広報啓発事業費の見直し
広報啓発事業費の見直しを図り経費を節減していく。特に、毎年実施して
いる「暴力追放等埼玉県民大会」での行事催物については、より合理的に行
って支出を抑え、経費の節減可能なものについては極力節減をすることによ
り、効率的な事業運営を行う。
○ 責任者講習事業費の見直し
責任者講習事業費の見直しを図っていく。特に、会場借り上げに当たって
は、極力費用の低価格の会場あるいは無償である合同庁舎や地方庁舎を多く
活用するなどして、経費の節減を図っていく。
エ 業務の見直しと諸経費の節減
個々業務の従事人員、支出費用等の見直しを行い、業務の効率化と諸経費の
削減を図る。
(3)職域暴力団排除組織の設立推進と暴力団離脱者等就労支援組織との連携強化
新規職域暴力団排除組織結成、活動支援及び暴力団離脱者等支援のため暴力団
離脱者等就労支援組織との連携により社会全体で暴力団を排除する気運の醸成
を図る。
ア 職域暴力団排除組織結成促進と支援
暴力団排除組織が未組織の職域等に対する結成促進と支援を行い、新たな暴
力排除組織を2団体結成し、職域における暴力排除意識の向上を図る。
イ 暴力団離脱者等就労支援組織との連携
民間の暴力団離脱者等就労支援組織と連携し、暴力団離脱者等の援護措置を
推進する。
3 事業計画・実施方策
(1) 広報・啓発活動
ア 暴力追放・薬物乱用防止埼玉県民大会の開催
イ 広報啓発資料の作成配布等
○ 暴力追放・薬物乱用防止に関する小冊子、リーフレット等を作成(購入)
し、関係機関、団体等に配布
○ 薬物乱用の現況とその危険性を記載したパンフレットを作成し、教育関係
者や各種団体等に配布
○ 暴排ポスターを作成し、市町村、各種団体、企業等に配布
○ センター業務周知徹底のため、機関紙センターだより、業務紹介用リーフ
レットを作成し、関係機関、各種団体等に配布
ウ 各種大会等への参加と講演、講話の実施
暴力追放・薬物乱用防止の意識高揚を図るため、団体、企業、市町村が開催
する各種会合、大会等に参加し、講演、講話を実施
エ 広報活動の推進
○ 県庁、各警察署に暴力追放・薬物乱用防止運動の懸垂幕を掲出しての広報
○ ホームページ、新聞、民間放送を利用した広報
○ 県、各種団体と共催した暴力排除等キャンペーンの実施
○ 公共施設、公共乗り物などにポスターを掲示しての広報
○ 公共施設、公営競技場等に設置されている電光掲示板を利用しての広報
○ 他団体発行の機関紙(広報誌)への暴排ミニポスター掲載依頼による広報
オ 表彰の実施
暴力追放・薬物乱用防止活動に顕著な功労のあった団体・個人に対して表彰を
実施
(2) 地域・職域における活動の支援等
ア 地域、職域暴力排除組織の活動支援及び警察と連携した新組織の結成
イ 地域暴力排除推進協議会との連携及び効果的活動の推進を図るための研修、情
報交換連絡会の開催
ウ 地域、職域暴力排除組織が行う暴力排除活動に対する広報資料提供等の支援
(3) 相談、保護及び救済活動
ア 効果的な相談活動の実施
○ 相談委員の相談能力向上と、相談内容に対応した適切な相談業務の実施
○ 相談窓口利用促進のためのホームページ等による広報と利用の促進
イ 訴訟費用等の無利子貸付
暴力団事務所の明け渡しおよび暴力団等に対する損害賠償請求並びに財産的
被害を受けた団体、個人に対する訴訟費用等の無利子貸付
ウ 暴力団等から傷害を受けた被害者に対する見舞金の支給
エ 指定暴力団事務所使用差止請求代理訴訟
指定暴力団事務所付近住民等の生活の平穏、業務遂行の平穏が害されることを
防止するため、付近住民からの委任を受けて、差止請求に関する一切の裁判上又
は裁判以外の行為を行う。
(4)暴力団の影響排除活動
ア 暴力団が少年に及ぼす影響等に関する啓発資料作成と少年指導委員、教育関係
者等に配布
イ 少年指導委員に対して行う研修会において講習実施
(5)不当要求防止責任者講習
埼玉県公安委員会から委託を受け、不当要求防止責任者講習を実施
(6)暴力団からの離脱支援
ア 離脱相談電話(リバースコール)利用促進のための広報を実施
イ 離脱希望者の社会復帰を支援するための就労及び身辺保護に要する費用の支給
ウ 埼玉県暴力団離脱者社会復帰対策連絡会に対する支援
○ 社会復帰対策連絡会議の開催及び同会への加盟呼びかけの推進
○ 暴力団離脱者を長期間雇用した事業所に対する雇用給付金の支給
(7)監視活動
ア 暴力追放・楽物乱用防止モニターを委嘱し、暴力団の現状や排除に関する要望意
見を聴取し、事業に活用
イ モニターの研修及び意見交換等のためのモニター会議の開催
(8)情報資料の収集と調査研究
ア 公刊物に掲載の暴力団関係情報等を収集管理し、関係団体、企業などに対する情
報の提供
イ 不当要求防止責任者講習受講者に対するアンケート調査の実施及び各種事業へ
の反映
4
収支計画
H26年度
H25年度(実績)
H27年度
H28年度
科 目
金額
収
金額
H25対比
%
入
金額
H25対比
%
金額
H25対比
%
%
基本財産運用
19,777 100.00
19,776
99.99
19,776
99.99
19,776
99.99
賛
費
14,609 100.00
14,590
99.86
14,590
99.86
14,590
99.86
600
82.19
600
82.19
600
82.19
助
会
寄
附
金
730 100.00
委
託
料
10,527 100.00
事 業活動 積立 金
取
崩
そ
の
0
支
0
0
10,832 102.89
0
0
10,832 102.89
0
0
0
35 100.00
39 111.42
39 111.42
39 111.42
45,678 100.00
45,838 100.35
45,838 100.35
45,838 100.35
他
当期収入合計
10,832 102.89
出
事
業
費
26,919 100.00
36,782 136.63
36,782 136.63
36,782 136.63
管
理
費
18,889 100.00
14,141
74.86
14,141
74.86
14,141
74.86
そ
の
他
0
0
0
0
0
0
0
45,808 100.00
当期支出合計
△130
当期収支差額
50,923 111.16
-
△5,085
50,923 111.16
-
1,137,952 100.00 1,128,520
期末正味財産額
5
0
△5,085
-
99.17 1,128,520
50,923 111.16
△5,085
-
99.17 1,128,520
99.17
県財政支出
H25年度
H26年度
H27年度
H28年度
科 目
金額
補
助
金
金額
H25対比
金額
H25対比
金額
H25対比
0
0%
0
0%
0
0%
0
0%
0
0.00
0
0.00
0
0.00
0
0.00
10,527 100.00
10,833
102.91
10,833 102.91 10,833
102.91
責任者講習委託料
8,237 100.00
8,343
101.29
8,343 101.29
8,343
101.29
意識高揚事業委託料
2,200 100.00
2,490
113.18
2,490 113.18
2,490
113.18
10,527 100.00
10,833
102.91
10,833 102.91 10,833
102.91
収 入 依 存 度
委
託 費
県財政支出合計
6
組織・役員数
H25
項
H26
H27
H28
目
人数
常勤役員
人数
対25年度比
人数
対25年度比
対25年度
比
人数
1
100%
1
100%
1
100%
1
100%
県職員OB他
1
100%
1
100%
1
100%
1
100%
県派遣職員
0
常勤職員
0
0
0
5
100%
5
100%
5
100%
5
100%
県職員OB他
4
100%
4
100%
4
100%
4
100%
県派遣職員
1
100%
1
100%
1
100%
1
100%
0
0
0
0
0
0
0
0
非常勤職員
人件費
支出に占める割合
7
27,309
28,476
28,476
28,476
59.61
55.91
55.91
55.91
改革への取り組み
(1)
事業の質と量の維持
事業費の確保が困難化する中、治安維持の一翼を担うセンターの活動の重
要性は益々高まっていることから、現在の事業の質と量を維持しながら、事業
全般を見直してなお一層の効率化を図る。
(2)
広報活動の強化と事業費の確保
センターの活動を県民に周知するため、広報活動をさらに強化するとともに、
事業費の安定的な確保のため、県民をはじめ、関係機関・団体等に対して寄附
金、賛助会費に関する理解を深める活動を実施する。