北区の景況(ダイジェスト版)平成26年1

平成 26 年 1~3 月期
北区の景況
調査対象
本概要版は、平成 26 年 3 月上旬に調べた区
内中小企業の景気動向と、これから先の3ヶ
月間(平成 26 年 4~6 月期)の予想をまとめ
たものです。
大きく上昇
上
昇
A
製
造
業
小
売
業
サ ービ ス業
建
設
業
20以上
10以上
15以上
20以上
やや上昇
B
19~10
9~0
14~5
19~10
調査方法
調査機関
分析作成
横ばい
C
9~0
-1~-10
4~-5
9~0
前
期
造
今
期
業
来
期
小
前
期
売
今
期
業
来
期
ー
サ
ビ
ス
業
前
期
今
期
来
期
建
前
期
設
今
期
業
来
期
やや下降
D
-1~-10
-11~-20
-6~-15
-1~-10
好調
製
製造業 143 社
小売業 101 社
サービス業 40 社
建設業 40 社
面接聴取法
(一社)東京都信用金庫協会
(株)サーベイリサーチセンター
普通
下
降
E
-11~-20
-21~-30
-16~-25
-11~-20
大きく下降
F
-21~-30
-31~-40
-26~-35
-21~-30
G
-31以下
-41以下
-36以下
-31以下
不調
F
業況DI(△23.5→△12.5→△15.8)は前期比3.3ポイント減で、前期
からやや悪化傾向が強まった。全都との比較では4期連続で北区が上回っ
E た。売上額・収益・受注残はともに前期より持ち直した。価格面では販
売価格はかなり下降幅が改善したが、原材料価格は上昇が強まった。資
金繰りはかなり厳しさが和らいだが、借入難易度はわずかに厳しさが増
E した。借入をした企業はやや減少し、設備投資をした企業もわずかに減
少した。
G
業況DI(△40.6→△29.3→△33.0)は前期比3.7ポイント減で、前期
からやや悪化傾向が強まった。全都との比較では北区が3ポイント下回っ
F
た。売上額・収益はともに前期並の減少・減益幅が続いた。価格面で
は、販売価格はわずかに下降幅が拡大し、仕入価格もわずかに上昇が強
G まった。資金繰りは厳しさが若干増し、借入難易度は前期同様の厳しい
状況が続いた。設備投資をした企業はわずかに増加した。
F
業況DI(△24.6→△20.8→△27.2)は前期比6.4ポイント減で、前期
からかなり悪化傾向が強まった。全都との比較では4期連続で北区が下
E
回っている。売上額は前期同様の減少幅が続き、収益は減益幅が幾分拡
大した。価格面では料金価格・材料価格はともに前期並となった。資金
G 繰り・借入難易度はともに厳しさが増した。設備投資をした企業は5.1%
から10.0%に倍増した。
D
業況DI(△11.0→△1.4→△10.9)は前期比9.5ポイント減で、前期か
ら大きく悪化傾向が強まった。全都との比較では、6期連続で北区が下
C
回っている。売上額はわずかながら増勢に転じ、収益もわずかに持ち直
した。受注残は増加に転じた。価格面では請負価格が大きく持ち直し回
D 復の兆しが見えた。資金繰りは厳しさがかなり和らぎ、借入難易度も大
きく改善された。設備投資をした企業は前期並で推移した。
1
北区と全都の業況の動き(実績)と来期の予測
製造業
(D.I.)
小売業
(D.I.)
0.0
10
-10.0
0
-12.5
-10
●北区
-15.8
-20
-28.1
-24.7
-25.7
-28.0
-21.3
-24.2
-22.2
-20.0
-17.4
-23.5
-26.6
-30
-29.3
-23.8
-33.1
-30.0
-17.6
-16.8 -19.8
-39.5
○全都
-24.6
-38.3
-39.6
-38.2
-36.1
-40.1
-40.8
-33.6
-40
-30.0
-29.3
-34.9
-40.0
-28.1
-34.5
-38.9
-42.8
-39.8
○全都
-30.0
-33.5
-33.0 -34.7
-40.6
●北区
-50.0
-50
-60.0
平成24年
1~3月 4~6月
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
平成24年
1~3月 4~6月
サービス業
(D.I.)
0.0
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
建設業
(D.I.)
30.0
-13.9
-10.0
-13.3
○全都
20.0
-14.3
-19.4
-20.0
-25.0
-31.1
-19.6
8.7
10.0
-26.2
-29.9
-24.3
-30.0
-19.7
-18.4
3.5
-20.9
-25.8
-27.2
-31.9
-24.6
-20.8
-40.0
-5.5
-27.2
-10.0
●北区
-20.0
-50.0
3.6
-4.5
0.0
-36.0
○全都
-14.5
-14.7
-10.8
-12.0
-12.9
-15.3
-9.8
-7.8
-10.3
-10.0
-14.2
-1.4
-11.0
-5.2
-10.9
●北区
-30.0
-60.0
平成24年
1~3月 4~6月
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成24年
1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
業況と売上額、収益等の動き(実績)と来期の予測
(D.I.)
製造業
(D.I.)
20
30
小売業
◆原材料価格
20
10
10
0
○仕入価格
◆販売価格
-10
0
○販売価格
□売上額
-10
-20
▲収 益
●業
-20
況
◇収 益
-30
■売上額
●業 況
-40
-30
-50
-40
平成24年
1~3月 4~6月
(D.I.)
20
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成24年
1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
サービス業
(D.I.)
40.0
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
建設業
30.0
10
◇材料価格
0
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
■材料価格
20.0
10.0
□売上額
◆収 益
0.0
-10
◇請負価格
▲料金価格
●業 況
-10.0
-20
□売上額
-30
◆収 益
-20.0
-30.0
●業 況
-40.0
-40
平成24年
1~3月 4~6月
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
平成24年
1~3月 4~6月
2
平成25年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
平成26年
7~9月 10~12月 1~3月 4~6月
(予測)
北区 業種別 経営上の問題点
製 造 業
売上の停滞・減少
同業者間の競争の激化
上
位
5 利幅の縮小
項
目 原材料高
大手企業との競争の激化
小 売 業
サービス業
建 設 業
58.0% 売上の停滞・減少
59.4% 同業者間の競争の激化
52.5% 同業者間の競争の激化
47.5%
33.6% 同業者間の競争の激化
39.6% 売上の停滞・減少
50.0% 材料価格の上昇
40.0%
20.3% 大型店との競争の激化
31.7% 取引先の減少
17.5% 売上の停滞・減少
30.0%
19.6% 商店街の集客力の低下
24.8% 利幅の縮小
12.5% 人手不足
25.0%
12.6% 商圏人口の減少
10.9%
10.0% 利幅の縮小
22.5%
商圏人口の減少
材料価格の上昇
北区 業種別 重点経営施策
製 造 業
販路を広げる
上 経費を節減する
位
5 新製品・技術を開発する
項
目 情報力を強化する
提携先を見つける
小 売 業
サービス業
建 設 業
65.0% 経費を節減する
49.5% 販路を広げる
42.5% 販路を広げる
50.0%
59.4% 品揃えを改善する
43.6% 経費を節減する
32.5% 経費を節減する
45.0%
23.8% 売れ筋商品を取り扱う
28.7% 宣伝・広告を強化する
25.0% 情報力を強化する
17.5% 宣伝・広報を強化する
20.8% 提携先を見つける
10.0% 人材を確保する
19.8% 技術力を強化する
7.5% 技術力を高める
32.5%
9.8% 商店街事業を活性化させる
15.0%
東京都の景況
<製造業>
業況は、前期同様の厳しさが続いている。売上額・収益は多少減少に歯止めがかかり、受注残は
前期並の減少が続いた。価格面では、販売価格は前期同様の低下基調で推移し、原材料価格は前期
並の上昇が続いている。来期の業況は悪化傾向が強まると予想している。売上額・受注残・収益は
ともに減少幅・減益幅が拡大するものとみている。
<小売業>
業況は、前期同様の厳しさが続いた。売上額・収益はともに幾分減少幅・減益幅が縮小した。価
格面では、販売価格は変動なく推移し、仕入価格は前期並の上昇が続いた。来期の業況は、深刻さ
を増すと予想している。売上額・収益はともに減少幅・減益幅が拡大するものとみている。
<サービス業>
業況感は前期並の悪化幅で推移した。売上額はわずかに持ち直し、収益は前期並の減益幅であっ
た。価格面では、料金価格はほぼ横這いで推移し、材料価格は前期並の上昇が続いた。来期の業況
は、今期同様の厳しさが続くと予想している。売上額・収益はともに今期並の減少幅・減益額が続
くとみている。
<建設業>
業況は、やや前期を上回った。売上額・受注残はわずかに増加幅が拡大し、施工高はかなり堅調
に推移した。収益は大きく好転した。価格面では、請負価格は幾分上昇傾向を強め、材料価格は前
期並の上昇が続いた。来期の業況は増勢が後退すると予想している。受注残・売上額・施工高は大
きく増加幅が縮小し、収益は増加から減少に転じるとみている。
3
特別調査「消費税率引上げの影響と賃金・価格改定の動向」
問1 消費増税の販売価格への反映(転嫁)見込み
一部の反映 まったく反映
全て反映(転
(転嫁)にとど (転嫁)でき わからない
嫁)できる
まる
ない
全
業
種
製 造 業
小 売 業
サービス業
建 設 業
15.7
15.5
18.8
12.5
10.0
35.0
29.6
37.6
35.0
42.5
13.1
16.2
11.9
17.5
7.5
36.2
38.7
31.7
35.0
40.0
問2 消費増税の売上げへの影響の見通し
今年4月末ご 今年6月末ご 今年9月末ご 今年12月末 来年(2015
どちらともい 影響はない・ むしろ増加す
ろまで減少 ろまで減少 ろまで減少 ごろまで減少 年)以降も減
わからない
えない
変わらない
る
する
する
する
する
少する
全
業
種
製 造 業
小 売 業
サービス業
建 設 業
2.3
1.4
5.0
2.5
10.8
13.4
12.9
5.0
5.0
5.4
4.9
3.0
2.5
7.5
10.5
10.6
9.9
2.5
12.5
8.8
7.7
11.9
15.0
2.5
29.3
30.3
22.8
32.5
37.5
5.4
6.3
4.0
7.5
7.5
0.6
0.7
2.5
26.8
24.6
30.7
32.5
25.0
問3 消費増税後の収益確保に向けた対策
販売価格を
販売価格を
新事業・分野
新しい仕入
個別品目・区
仕入価格の
全面的に引
への進出を
先を検討す
分ごとに見直
上昇を抑える
き上げる
検討する
る
す
全
業
種
製 造 業
小 売 業
サービス業
建 設 業
16.2
17.6
16.8
7.5
20.0
20.5
21.8
24.8
15.0
15.0
2.0
2.8
1.0
2.5
16.0
18.3
12.9
7.5
22.5
5.4
7.0
3.0
2.5
5.0
駆け込み需 いっそうの経
現状の業容 これまでと変
要の平準化 費削減につと
を拡大する
わらない
につとめる
める
6.3
5.6
5.0
7.5
12.5
31.3
31.7
29.7
22.5
35.0
自社の業績
低迷
景気見通し
が不透明
24.2
26.8
17.8
27.5
22.5
28.2
28.2
31.7
22.5
22.5
7.4
7.0
4.0
7.5
12.5
33.9
30.3
33.7
55.0
35.0
問4 賃金の引き上げ・引き下げの有無とその理由
アベノミクス
の流れを踏
襲
全
業
種
製 造 業
小 売 業
サービス業
建 設 業
2.0
1.4
2.0
2.5
人手不足を
従業員の処 自社の業績
背景とした賃
遇改善
改善を反映
金上昇
3.4
4.2
2.0
2.5
7.5
その他
1.1
1.4
5.0
諸経費増で 当面のところ
支払余力な は様子をみ
し
ている
8.3
7.0
13.9
5.0
5.0
その他
31.6
31.0
31.7
37.5
35.0
1.1
1.0
5.0
問5 価格改定をした理由・しない理由
原材料価格
の上昇
全
業
種
製 造 業
小 売 業
サービス業
建 設 業
仕入先値上
人件費上昇
げ要請
3.4
4.3
3.0
3.7
3.5
5.0
0.9
0.7
5.0
2.5
5.0
円安傾向の
定着
その他
0.9
1.4
0.3
0.7
競争激化で
改定困難
顧客・販売先
現状の価格 むしろ価格を
に受け入れ
は適正
引き下げた
られない
40.4
39.0
37.0
47.5
47.5
22.1
24.1
21.0
30.0
12.5
26.1
25.5
30.0
22.5
22.5
その他
1.7
0.7
3.0
0.6
2.5
2.5
本調査についてのお問い合わせは、下記までご連絡ください。
東京都北区地域振興部産業振興課
TEL:03(5390)1234
FAX:03(5390)1141
4
刊行物登録番号
26-2-008
1.0