トータルデザインに関する多摩美術大学との官学共同研究について ・ 「都心と臨海副都心とを結ぶBRT」については、デザインのコン セプトに関する共同研究を多摩美術大学美術学部グラフィックデ ザイン学科(田口敦子教授)と実施しています。 ・BRTのイメージを多くの人に持ってもらうため、同学科の学生 が色や字体などの組み合わせによるイメージの見本を作成してい ます。 ・本資料は作成の途中段階のものです。 ※本資料は多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科の学生によるもの です。 官学共同プロジェクト / 第一回プレゼンテーション 出井春香 / 宇野アンナ / 川上翔大 / 小室もえぎ / 宮川愛理 team-U 選び出したキーワード 1 可能性 今回の BRT が走る地域は、日本で最も可能性をはらんだ地域である。 その可能性とは、この地域の人口増加によって生まれる可能性であり、 オリンピックの開催によってもたらされる可能性であり、臨海部に開 発された新たな都市としての可能性である。 巨大な人口、経済規模をもつこの地域の新開発により、「なにか起 こるかもしれない」という予感や希望といったものを、この BRT によっ て具現化しようというアイディアからこのキーワードを選んだ。 色彩案 1 まだ何色もついていないキャンバスや紙のイメージで可能性を表 し、基調色を白にする。色相を黄色や青に振らず、純度の高い真っ白。 また、白等の無彩色は有彩色のアクセントカラーを際立たせる効果も ある。また、BRT の走る臨海部の町並みが青系の色調なので、日光の 色が大まかな反対色となり、車両が映える。 アクセントカラーは赤やオレンジなど、日光の色にする。日の昇る イメージが、可能性のイメージと重なるため。 色の面積の比率は、基調色の白を全面的に使用し、日光色はほんの 少しの使用にとどめる。 色彩案 2 可能性というキーワードから大空や大海原など、冒険の場所や、フ ロンティアのイメージを連想しその空や海の色彩である青色を基調色 とする案。 あらたな飛翔や船出と言ったイメージは現在開発が進んでいる勝ち どき、豊洲などの臨海部のイメージとも重なる。 造形案 可能性から連想される造形として、未来やよい方向へと進んでいく 意志を表す直線があげられる。また、可能性の広がりや未来が開けて いくイメージとして放射状の線、広がりのある曲線などが案してあ がった。 選び出したキーワード 2 共存 この BRT の路線は、銀座、新橋といった江戸時代から続く歴史をもった 地域と、最近の再開発により、人の住む町としての機能を拡大させた新し い地域にまたがっている。それぞれの地域が独自のイメージ、歴史、特色 を持っており、それらの地域を結びつけ、つなぐものこそ、この BRT であ るという考えから、このキーワードを選んだ。 日本のあらゆる都市と比較して、東京は最も代謝の速い都市である。そ の活発な代謝によって生まれる新しさと旧さが、この地域全体としての共 通の特徴であると考えた。 色彩案 この地域の持つ新しさと旧さを色彩に置き換えそれらをグラデー ションさせることで新旧の共存を表現する。新しさを示す色彩は明度、 彩度の高い色を用い、旧さを表す色彩は明度の低い伝統色を使用する。 新しさを連想させる色 旧さを連想させる色 造形案 共存の造形案は二つのものが合流、連結するイメージ、あるいは渦 を巻くイメージをキービジュアルとした。 色彩案詳細 共存案 1 色1 PANTONE 色2 PANTONE 色3 PANTONE 色4 PANTONE 166 C Rubine Red C 7658 C 2119 C 共存案 2 色1 色2 PANTONE 165 C 716 C 色3 PANTONE 3035 C チームT プレゼンテーション風景
© Copyright 2024 ExpyDoc