熊本県(滑石地区)(PDF:241KB)

浜の活力再生プラン
別記様式第1号 別添
1 地域水産業再生委員会
組織名
滑石地区地域水産業再生委員会
代表者名
会長 橋本 孝
再生委員会の
構成員
滑石漁業協同組合、玉名市
オブザーバー
熊本県県北広域本部水産課、熊本県漁業協同組合連合会
※再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること。
対象となる地域の範囲及び漁業の種類
玉名市滑石地域 海苔生産者10名、採貝漁業者100
名
漁船漁業者13名(げん式網6名、大目流し網5名、小
目流し網1名、くちぞこ刺し網3名、囲い刺し網1
名、かにかご4名、うなぎ柴漬3名、三角網4名、い
かかご2名、たこつぼ3名、その他のかご2名) 延
べ123名
※策定時点で対象となる漁業者数も記載すること。
2 地域の現状
(1)関連する水産業を取り巻く現状等
当地域は、熊本県北西部に位置する玉名市南西の有明海沿岸に位置している。
菊池川の河口に漁場を持ち、海苔養殖業、アサリ・ハマグリ採貝業を基幹漁業とした地域であ
る。
しかし、近年、海苔養殖については、栄養塩が低下することによる色落ちが頻発し、海苔の品
質低下、生産枚数の減少など不安定な状況が続いている。
アサリ、ハマグリについては、平成21年度のアナアオサ発生、平成24年7月の九州北部豪雨災
害による漁場への土砂堆積の被害等を受け、水揚が無い状況が続いている。また、漁船漁業にお
いても、漁獲物の減少や魚価の低迷、魚介類の消費量減少等により厳しい状況にある。
これらに加え、近年は、漁業用資材や燃料の価格が高騰し、漁業経費の増加が収益の減少を引
き起こし、漁家経営を圧迫している。さらに新規就業者の減少、漁業者の高齢化による後継者不
足も課題である。
(2)その他の関連する現状等
漁港内にヘドロが流入堆積し、漁船の出入を阻害しており、漁業活動に支障を来している。
3 活性化の取組方針
(1)基本方針
漁獲物、漁業者の減少等により疲弊している当地域の漁村活性化に向け、関係者が一体となっ
て以下の内容に取組む。
・適正な養殖管理、高性能刈取船の導入による海苔生産量・生産額の増大
・高品質な水産物の供給のための漁獲物の取扱手法の統一と徹底
・海底耕うんや種苗放流等による漁場環境の改善と資源量の増大
・減速航行等の省燃油活動の実施による燃油使用量の削減
・省エネ機関の導入による漁業コスト削減
・海苔加工場施設の改善、海苔検査体制の共同化による漁業コストの削減
(2)漁獲努力量の削減・維持及びその効果に関する担保措置
漁獲努力量の削減等については、熊本県有明海域における資源管理計画を履行している。
また、海苔養殖については熊本県海苔養殖生産安定対策方針に基づく生産対策等を遵守してい
る。
(3)具体的な取組内容(毎年ごとに数値目標とともに記載)
(取組内容については、取組の進捗状況や得られた成果等を踏まえ必要に応じて見直す事とする。)
1年目(平成26年度)
以下の取組みにより漁業収入の向上を図るが、アサリ資源状況の悪化によ
り、今年度は採貝漁業での収入が見込まず、段階的に回復させ、目標年に1人
80万円の収入を確保する)
(海苔養殖業:1.0%以上向上、漁船漁業:1.0%以上向上。)
①海苔生産量及び生産額の増大
海苔養殖業者は以下の取組みを行う。
・県及び漁連から提供される水温状況等により、高水温に良く生育する黒磯
海苔と低水温で良く生育する在来海苔について、漁場毎に予想される状況を
踏まえ生産する適正な比率を決定し、水温に応じた安定的な生産を図る。
・潮位にあわせた適切な網の高さ管理を徹底するとともに、定期的に葉体の
サンプルを採取し、葉体のチェックを行うことで、生長具合及び病気の浸食
状況を早期に発見し、品質低下を防ぐ。
・海苔の質の向上として異物の混入をなくすために製造機器の清掃、点検を
徹底してに行い、買付商社の信頼を向上させ単価の向上につなげる。
・高性能刈取船等の導入により、生産効率を高めることにより生産量の増加
を図る。
②漁獲物の取扱手法の統一化
漁業収入向上のた ・漁船漁業者は、氷の適正な使用や活き締め等鮮度保持やサイズを揃えて出
荷する等の漁獲物の取扱手法を統一して、全員で徹底して行うことにより、
めの取組
漁獲物を高品質化し、魚価の向上を図る。
③漁場環境保全と水産資源量の増大
・全漁業者は漁協とともに、海底耕うんや漂着ゴミの収集等、漁場の保全活
動(死殻の除去、機能低下の原因となる生物の除去、ごみ等の堆積物の除去、
機能発揮のための生物移植)に取り組むことで、漁場の生産力を向上させ水
産資源量の増大を図る。
・漁船漁業者は漁協とともに、現在行っているクルマエビ等の放流事業を継
続して行うとともに、放流効果の高い放流サイズや放流場所等を検討し、検
討結果を次年度の取組みにフィードバックする。また、漁獲された魚介類の
うち、サイズの小さなものは放流する等、生産者全員が資源管理に徹底して
取り組む。
・採貝漁業者は漁協とともに、アサリ資源管理計画(母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、漁場耕
うんによる底質改善、採捕規格、採捕数の制限)に基づき、アサリ資源の回
復に取り組む。また、ケアシェル(稚貝採取袋)設置箇所を増やし、稚貝の
定着率の高い漁場を見極め、ケアシェルを集中的に設置する箇所の増設を行
うことで、効果的なアサリの資源回復を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より1.7%以上削減する。
①燃油の急騰に対する備え
・漁協は、燃油の急騰による漁業コストの圧迫に備えるため、漁業経営セーフ
ティーネット構築事業への加入を更に推進する。
②省燃油活動の推進
漁業コスト削減の ・全漁業者は、減速航行の徹底、係留中の機関の停止、不要不急な積載物の
削減による船体の軽量化、定期的な船底清掃による航行時の抵抗削減など、
ための取組
省燃費に繋がる活動を実施し、燃油消費量を抑制する。
③海苔養殖業者は、海苔加工における漁業コスト削減のために、個々の海苔
加工場を断熱材の利用や換気システムの向上等により海苔乾燥機周辺の環境
条件を改善することにより、乾燥機の燃油消費量を削減する。更に、漁協
は、市内漁協と海苔検査体制を共同化し、海苔検査経費の削減を図ることを
検討する。
活用する支援措置
等
漁業経営セーフティーネット構築事業、水産多面的機能発揮対策事業
2年目(平成27年度)
以下の取組みにより漁業収入の向上を図る。
(海苔養殖業:1.6%向上、アサリ採貝業:1人当たり50万円の収入、漁船漁
業6.6%向上)
①海苔生産量及び生産額の増大
海苔養殖業者は以下の取組みを行う。
・県及び漁連から提供される水温状況等により、高水温に良く生育する黒磯
海苔と低水温で良く生育する在来海苔について、漁場毎に予想される状況を
踏まえ生産する適正な比率を決定し、水温に応じた安定的な生産を図る。
・潮位にあわせた適切な網の高さ管理を徹底するとともに、定期的に葉体の
サンプルを採取し、葉体のチェックを行うことで、生長具合及び病気の浸食
状況を早期に発見し、品質低下を防ぐ。
・海苔の質の向上として異物の混入をなくすために製造機器の清掃、点検を
徹底してに行い、買付商社の信頼を向上させ単価の向上につなげる。
・高性能刈取船等の導入により、生産効率を高めることにより生産量の増加
を図る。
②漁獲物の取扱手法の統一化
・漁船漁業者は、氷の適正な使用や活き締め等鮮度保持やサイズを揃えて出
漁業収入向上のた 荷する等の漁獲物の取扱手法を統一して、全員で徹底して行うことにより、
漁獲物を高品質化し、魚価の向上を図る。
めの取組
③漁場環境保全と水産資源量の増大
・全漁業者は漁協とともに、海底耕うんや漂着ゴミの収集等、漁場の保全活
動(死殻の除去、機能低下の原因となる生物の除去、ゴミ等の堆積物の除去、
機能発揮のための生物移植)に取り組むことで、漁場の生産力を向上させ水
産資源量の増大を図る。
・漁船漁業者は漁協とともに、現在行っているクルマエビ等の放流事業を継
続して行うとともに、放流効果の高い放流サイズや放流場所等を検討し、検
討結果を次年度の取組みにフィードバックする。また、漁獲された魚介類の
うち、サイズの小さなものは放流する等、生産者全員が資源管理に徹底して
取り組む。
・採貝漁業者は漁協とともに、アサリ資源管理計画(母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、漁場耕
うんによる底質改善、採捕規格、採捕数の制限)に基づき、アサリ資源の回
復に取り組む。また、ケアシェル(稚貝採取袋)設置箇所を増やし、稚貝の
定着率の高い漁場を見極め、ケアシェルを集中的に設置する箇所の増設を行
うことで、効果的なアサリの資源回復を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.9%以上削減する。
(アサリ等の資源回復による漁船等の使用頻度の増加が考えられるが、漁業
コストは、基準年より増加しないように努める。)
①燃油の急騰に対する備え
・漁協は、燃油の急騰による漁業コストの圧迫に備えるため、漁業経営セーフ
ティーネット構築事業への加入を更に推進する。
②省燃油活動の推進
漁業コスト削減の ・全漁業者は、減速航行の徹底、係留中の機関の停止、不要不急な積載物の
削減による船体の軽量化、定期的な船底清掃による航行時の抵抗削減など、
ための取組
省燃費に繋がる活動を実施し、燃油消費量を抑制する。
③海苔養殖業者の漁船機関について現在より燃油消費量を削減できる省エネ
機関に換装する。
④海苔養殖業者は、海苔加工における漁業コスト削減のために、個々の海苔
加工場を断熱材の利用や換気システムの向上等により海苔乾燥機周辺の環境
条件を改善することにより、乾燥機の燃油消費量を削減する。更に、漁協
は、市内漁協と海苔検査体制を共同化し、海苔検査経費の削減を図ることを
検討する。
省エネ機器等導入推進事業、漁業経営セーフティーネット構築事業、水産多面的機能発
活用する支援措置
揮対策事業
等
3年目(平成28年度)
以下の取組みにより漁業収入を基準年より0.8%以上向上する。
(海苔養殖業:2.0%向上、アサリ採貝業:1人当たり60万円の収入、漁船漁
業:12.2%向上)
①海苔生産量及び生産額の増大
海苔養殖業者は以下の取組みを行う。
・県及び漁連から提供される水温状況等により、高水温に良く生育する黒磯
海苔と低水温で良く生育する在来海苔について、漁場毎に予想される状況を
踏まえ生産する適正な比率を決定し、水温に応じた安定的な生産を図る。
・潮位にあわせた適切な網の高さ管理を徹底するとともに、定期的に葉体の
サンプルを採取し、葉体のチェックを行うことで、生長具合及び病気の浸食
状況を早期に発見し、品質低下を防ぐ。
・海苔の質の向上として異物の混入をなくすために製造機器の清掃、点検を
徹底してに行い、買付商社の信頼を向上させ単価の向上につなげる。
・高性能刈取船等の導入により、生産効率を高めることにより生産量の増加
を図る。
②漁獲物の取扱手法の統一化
・漁船漁業者は、氷の適正な使用や活き締め等鮮度保持やサイズを揃えて出
漁業収入向上のた 荷する等の漁獲物の取扱手法を統一して、全員で徹底して行うことにより、
漁獲物を高品質化し、魚価の向上を図る。
めの取組
③漁場環境保全と水産資源量の増大
・全漁業者は漁協とともに、海底耕うんや漂着ゴミの収集等、漁場の保全活
動(死殻の除去、機能低下の原因となる生物の除去、ゴミ等の堆積物の除去、
機能発揮のための生物移植)に取り組むことで、漁場の生産力を向上させ水
産資源量の増大を図る。
・漁船漁業者は漁協とともに、現在行っているクルマエビ等の放流事業を継
続して行うとともに、放流効果の高い放流サイズや放流場所等を検討し、検
討結果を次年度の取組みにフィードバックする。また、漁獲された魚介類の
うち、サイズの小さなものは放流する等、生産者全員が資源管理に徹底して
取り組む。
・採貝漁業者は漁協とともに、アサリ資源管理計画(母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、漁場耕
うんによる底質改善、採捕規格、採捕数の制限)に基づき、アサリ資源の回
復に取り組む。また、ケアシェル(稚貝採取袋)設置箇所を増やし、稚貝の
定着率の高い漁場を見極め、ケアシェルを集中的に設置する箇所の増設を行
うことで、効果的なアサリの資源回復を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.7%以上削減する。
(アサリ等の資源回復による漁船等の使用頻度の増加が考えられるが、漁業
コストは、基準年より増加しないように努める。)
①燃油の急騰に対する備え
・漁協は、燃油の急騰による漁業コストの圧迫に備えるため、漁業経営セーフ
ティーネット構築事業への加入を更に推進する。
②省燃油活動の推進
漁業コスト削減の ・全漁業者は、減速航行の徹底、係留中の機関の停止、不要不急な積載物の
ための取組
削減による船体の軽量化、定期的な船底清掃による航行時の抵抗削減など、
省燃費に繋がる活動を実施し、燃油消費量を抑制する。
③漁協は、省エネ機器導入について、導入した事例についての効果を周知
し、さらに新たな導入を推進する。
④海苔養殖業者は、海苔加工における漁業コスト削減のために、個々の海苔
加工場を断熱材の利用や換気システムの向上等により海苔乾燥機周辺の環境
条件を改善することにより、乾燥機の燃油消費量を削減する。更に、漁協
は、市内漁協と海苔検査体制を共同化し、海苔検査経費の削減を図る。
活用する支援措置
等
漁業経営セーフティーネット構築事業、水産多面的機能発揮対策事業
4年目(平成29年度)
以下の取組みにより漁業収入を基準年より2.1%以上向上する。
(海苔養殖業:2.5%向上、アサリ採貝業:1人当たり70万円の収入、漁船漁
業:17.8%向上)
①海苔生産量及び生産額の増大
海苔養殖業者は以下の取組みを行う。
・県及び漁連から提供される水温状況等により、高水温に良く生育する黒磯
海苔と低水温で良く生育する在来海苔について、漁場毎に予想される状況を
踏まえ生産する適正な比率を決定し、水温に応じた安定的な生産を図る。
・潮位にあわせた適切な網の高さ管理を徹底するとともに、定期的に葉体の
サンプルを採取し、葉体のチェックを行うことで、生長具合及び病気の浸食
状況を早期に発見し、品質低下を防ぐ。
・海苔の質の向上として異物の混入をなくすために製造機器の清掃、点検を
徹底してに行い、買付商社の信頼を向上させ単価の向上につなげる。
・高性能刈取船等の導入により、生産効率を高めることにより生産量の増加
を図る。
②漁獲物の取扱手法の統一化
・漁船漁業者は、氷の適正な使用や活き締め等鮮度保持やサイズを揃えて出
漁業収入向上のた 荷する等の漁獲物の取扱手法を統一して、全員で徹底して行うことにより、
漁獲物を高品質化し、魚価の向上を図る。
めの取組
③漁場環境保全と水産資源量の増大
・全漁業者は漁協とともに、海底耕うんや漂着ゴミの収集等、漁場の保全活
動(死殻の除去、機能低下の原因となる生物の除去、ゴミ等の堆積物の除去、
機能発揮のための生物移植)に取り組むことで、漁場の生産力を向上させ水
産資源量の増大を図る。
・漁船漁業者は漁協とともに、現在行っているクルマエビ等の放流事業を継
続して行うとともに、放流効果の高い放流サイズや放流場所等を検討し、検
討結果を次年度の取組みにフィードバックする。また、漁獲された魚介類の
うち、サイズの小さなものは放流する等、生産者全員が資源管理に徹底して
取り組む。
・採貝漁業者は漁協とともに、アサリ資源管理計画(母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、漁場耕
うんによる底質改善、採捕規格、採捕数の制限)に基づき、アサリ資源の回
復に取り組む。また、ケアシェル(稚貝採取袋)設置箇所を増やし、稚貝の
定着率の高い漁場を見極め、ケアシェルを集中的に設置する箇所の増設を行
うことで、効果的なアサリの資源回復を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.5%以上削減する。
(アサリ等の資源回復による漁船等の使用頻度の増加が考えられるが、漁業
コストは、基準年より増加しないように努める。)
①燃油の急騰に対する備え
・漁協は、燃油の急騰による漁業コストの圧迫に備えるため、漁業経営セーフ
ティーネット構築事業への加入を更に推進する。
②省燃油活動の推進
漁業コスト削減の ・全漁業者は、減速航行の徹底、係留中の機関の停止、不要不急な積載物の
ための取組
削減による船体の軽量化、定期的な船底清掃による航行時の抵抗削減など、
省燃費に繋がる活動を実施し、燃油消費量を抑制する。
③漁協は、省エネ機器導入について、導入した事例についての効果を周知
し、さらに新たな導入を推進する。
④海苔養殖業者は、海苔加工における漁業コスト削減のために、個々の海苔
加工場を断熱材の利用や換気システムの向上等により海苔乾燥機周辺の環境
条件を改善することにより、乾燥機の燃油消費量を削減する。更に、漁協
は、市内漁協と海苔検査体制を共同化し、海苔検査経費の削減を図る。
活用する支援措置
等
漁業経営セーフティーネット構築事業、水産多面的機能発揮対策事業
5年目(平成30年度)
(最終年度であり、今までの成果を検証するとともに、取組内容を見直しつつ、引き続き以下の取組
を確実に実施する。)
以下の取組みにより漁業収入を基準年より3.3%以上向上する。
(海苔養殖業:2.9%向上、アサリ採貝業:1人当たり80万円の収入、漁船漁
業:23.5%向上)
①海苔生産量及び生産額の増大
海苔養殖業者は以下の取組みを行う。
・県及び漁連から提供される水温状況等により、高水温に良く生育する黒磯
海苔と低水温で良く生育する在来海苔について、漁場毎に予想される状況を
踏まえ生産する適正な比率を決定し、水温に応じた安定的な生産を図る。
・潮位にあわせた適切な網の高さ管理を徹底するとともに、定期的に葉体の
サンプルを採取し、葉体のチェックを行うことで、生長具合及び病気の浸食
状況を早期に発見し、品質低下を防ぐ。
・海苔の質の向上として異物の混入をなくすために製造機器の清掃、点検を
徹底してに行い、買付商社の信頼を向上させ単価の向上につなげる。
・高性能刈取船等の導入により、生産効率を高めることにより生産量の増加
を図る。
②漁獲物の取扱手法の統一化
・漁船漁業者は、氷の適正な使用や活き締め等鮮度保持やサイズを揃えて出
漁業収入向上のた 荷する等の漁獲物の取扱手法を統一して、全員で徹底して行うことにより、
漁獲物を高品質化し、魚価の向上を図る。
めの取組
③漁場環境保全と水産資源量の増大
・全漁業者は漁協とともに、海底耕うんや漂着ゴミの収集等、漁場の保全活
動(死殻の除去、機能低下の原因となる生物の除去、ゴミ等の堆積物の除去、
機能発揮のための生物移植)に取り組むことで、漁場の生産力を向上させ水
産資源量の増大を図る。
・漁船漁業者は漁協とともに、現在行っているクルマエビ等の放流事業を継
続して行うとともに、放流効果の高い放流サイズや放流場所等を検討し、検
討結果を次年度の取組みにフィードバックする。また、漁獲された魚介類の
うち、サイズの小さなものは放流する等、生産者全員が資源管理に徹底して
取り組む。
・採貝漁業者は漁協とともに、アサリ資源管理計画(母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、漁場耕
うんによる底質改善、採捕規格、採捕数の制限)に基づき、アサリ資源の回
復に取り組む。また、ケアシェル(稚貝採取袋)設置箇所を増やし、稚貝の
定着率の高い漁場を見極め、ケアシェルを集中的に設置する箇所の増設を行
うことで、効果的なアサリの資源回復を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.3%以上削減する。
(アサリ等の資源回復による漁船等の使用頻度の増加が考えられるが、漁業
コストは、基準年より増加しないように努める。)
①燃油の急騰に対する備え
・漁協は、燃油の急騰による漁業コストの圧迫に備えるため、漁業経営セーフ
ティーネット構築事業への加入を更に推進する。
②省燃油活動の推進
漁業コスト削減の ・全漁業者は、減速航行の徹底、係留中の機関の停止、不要不急な積載物の
ための取組
削減による船体の軽量化、定期的な船底清掃による航行時の抵抗削減など、
省燃費に繋がる活動を実施し、燃油消費量を抑制する。
③漁協は、省エネ機器導入について、導入した事例についての効果を周知
し、さらに新たな導入を推進する。
④海苔養殖業者は、海苔加工における漁業コスト削減のために、個々の海苔
加工場を断熱材の利用や換気システムの向上等により海苔乾燥機周辺の環境
条件を改善することにより、乾燥機の燃油消費量を削減する。更に、漁協
は、市内漁協と海苔検査体制を共同化し、海苔検査経費の削減を図る。
活用する支援措置
等
漁業経営セーフティーネット構築事業、水産多面的機能発揮対策事業
※プランの実施期間が6年以上となる場合、記載欄は適宜増やすこと。
※「活用する支援措置等」欄に記載するのは国の支援措置に限らない。
(4)関係機関との連携
取組の効果が十分に発現されるよう行政(熊本県、玉名市)、系統団体(熊本県漁業協同組合
連合会、熊本県漁業共済組合等)との連携を強固にするとともに、県内外の流通、販売事業につ
いても連携を図る。
4 目標
(1)数値目標
基準年
平成 年度 :
千円
目標年
平成 年度 :
千円
漁業所得の向上 %以上
(2)上記の算出方法及びその妥当性
※算出の根拠及びその方法等について詳細に記載し、必要があれば資料を添付すること。
5 関連施策
活用を予定している関連施策名とその内容及びプランとの関係性
事業名
事業内容及び浜の活力再生プランとの関係性
省エネ機器等導入推
・省エネ機関を導入することにより、漁業支出の低減を図る
進事業
漁業経営セーフティ
・燃油高騰による漁業経費の増加に備える。
ネット構築事業
水産多面的機能発揮 ・干潟等の保全活動による資源量の増大や、魚食普及、食育活動による水
対策事業
産物の増大を図る。
水産物供給基盤機能
保全事業(冠水対策 ・漁港施設の維持、保全及び運営(漁業者の利便性の向上)
事業)
※具体的な事業名が記載できない場合は、「事業名」は「未定」とし、「事業内容及び浜の活力再生プラ
ンとの関係性」のみ記載する。
※本欄の記載により、関連施策の実施を確約するものではない。