平成 27 年 3 月 3 日海上保安庁海上保安庁航空機によるセーシェル共和国及びマレーシアへの国際飛行慣熟等の実施について海上保安庁では、現在、海賊対処のためソマリア沖・アデン湾に派遣されている護衛艦に海上保安官（ソマリア周辺海域派遣捜査隊）８名を同乗させ、海賊行為が発生した場合の司法警察活動に備えつつ、自衛官とともに海賊行為の監視警戒、情報収集等を行っております。昨年１２月１８日、我が国とセーシェル共和国との間で、「海賊と疑われる者の引渡し等に関する覚書」への署名がなされたことを受け、当庁航空機乗組員による国際飛行の慣熟やセーシェル共和国関係機関を訪問することにより迅速かつ円滑な海賊等の引渡しに資することを目的として、今回、当庁航空機を初めて同国へ派遣することとしました。また、本国際飛行慣熟にあわせて、マレーシアに訪問し、同国海上保安機関であるＭＭＥＡ（マレーシア海上法令執行庁）等と海賊対策に係る意見交換等を予定しております。マレーシアには、これまで巡視船を派遣して同国海上保安機関であるＭＭＥＡとの連携訓練や同職員に対する制圧術等の法執行能力向上支援を行うなど、連携協力体制の推進に取り組んでいるところ、昨年１１月、日・マレーシア首脳会談時に安倍総理からナジブ・マレーシア首相に対し、海洋安全の分野に関するＭＭＥＡへの支援を継続する旨伝達していることもあり、今回の訪問を通じ、更なる連携協力体制の強化を図ることとしております。１．日程等平成２７年３月９日（月）羽田発～マレーシア着１０日（火）マレーシア政府機関訪問等１１日（水）マレーシア発～セーシェル着１２日（木）セーシェル政府機関訪問等１３日（金）セーシェル政府機関訪問等セーシェル発～１４日（土）～羽田着２．派遣航空機第三管区海上保安本部羽田航空基地所属ガルフ V「うみわし」全長 29.39 メートル全高 7.89 メートル全幅 28.49 メートル速力 510 ノット３．派遣者鈴木洋（すずきひろし）海上保安庁海上保安監ほか２０名（搭乗員、関係省庁職員等含む）４．訪問先（１）セーシェル共和国司法局、外務・運輸省、内務省、警察等（２）マレーシアマレーシア海上法令執行庁、国家安全保障局、国際海事局（ＩＭＢ）海賊情報センター（参考）