仙台市防災安全協会宮城野地区主催の防災講演会で BCP の講演を

仙台市防災安全協会宮城野地区主催の防災講演会で BCP の講演を行いました
(2015/3/4)
テーマ:事業継続計画、企業防災
場所:メルパルク仙台(仙台市宮城野区)
3月4日(水)、仙台市宮城野区のメルパルク仙台において、公益社団法人 仙台市防災安全協
会宮城野地区主催、仙台市宮城野消防署の共催で「防災講演会」が開催され、当研究所の人間・
社会対応研究部門 防災社会システム研究分野の丸谷浩明教授が、「企業・組織の事業継続計画
(BCP)~必要性とすぐ行うべきこと~」と題して講演を行いました。
この講演会は、東日本大震災の教訓も活かしつつ、地震・津波はもちろん、昨今懸念されている
風水害、火山噴火も含めた大災害に備えて、各企業に事業継続の取組みを進めてもらうことを目
的に企画されたもので、当日は、宮城野区内に事業所を持つ企業の防災責任者、担当者ら約 50 名
が参加しました。
講演では、企業経営の視点から災害被害を捉え、甚大な被害を受けても企業として存続してい
けるためには、自社の代替拠点の確保や遠隔地の同業他社との連携を戦略に含めることが重要で
あることを強調しました。また、供給元の被災により事業中断に追い込まれるサプライチェーン
による被害の波及の問題も説明しました。事例としては、東日本大震災やそれ以前の大災害にお
ける優れた企業の対応例や失敗例を紹介し、講師が最近行った東日本大震災の被災地企業へのヒ
アリングの成果も披露しました。
さらに、参加者が事業継続計画(BCP)の策定に進みやすいよう、宮城県が公表している「み
やぎ企業 BCP 策定ガイドライン」の様式集も配布し、加えて、3 月中旬に開催される国連防災世
界会議での BCP 関連行事や仙台での BCP・防災勉強会(丸谷研究室が主宰)を紹介して、参加
者の次のステップについて助言しました。講演終了後、様式集や勉強会の機会に関する質問もあ
り、BCP 策定への意欲が感じられる講演の機会となりました。
講演の様子
文責:丸谷浩明(人間・社会対応研究部門)