消費税転嫁対策室コラム声なき声に⽿をかたむけて消費税転嫁対策室 TEL：082-205-5337 中国経済産業局消費税転嫁対策室では、平成 26 年 5 ⽉号から毎⽉消費税の転嫁についてコラムを掲載してきました。各⽉のテーマは主に平成 26 年 7 ⽉号では、・消費税転嫁対策とは何か・消費税転嫁対策室の仕事・公正取引委員会から勧告された事例・消費税の使いみち「消費税の転嫁拒否を未然に防ぐ」と題して、消費税転嫁 G メンの活動を特集号でご紹介しました。などについて、分かりやすくお伝えすることを⼼がけてご紹介してきました。コラム掲載などの広報活動も積極的に⾏っていますが、消費税転嫁対策室の主な仕事は、転嫁拒否等の被害の調査及び特定事業者に対する違反⾏為の是正の指導をすることです。消費税の価格転嫁と納付の流れ旬レポ中国地域 2015 年 3 月号連載最終回となる今⽉号では、消費税転嫁対策調査官（通称「転嫁 G メン」と呼ばれています）として、特定供給事業者（売り⼿）を訪問したり特定事業者（買い⼿）に⽴⼊検査を⾏う際に、私たちが⼼がけていることをご紹介します。消費税の転嫁拒否は違反行為です。特定供給事業者を訪問する際には、情報に関する秘密は厳守することを伝え、安⼼してお話ししてくださる雰囲気作りをします。その上で、契約形態はどうなっているか、業界に特有の慣習があるかどうかなどを詳しく調査して、なぜ消費税率引上げ分を転嫁してもらえないのか、その理由をとことん探ります。⽴⼊検査を⾏う際には、特定事業者に「消ダメ！費税の転嫁が適正に⾏われているかどうか取引事業者との取引内容について遵守状況を確認する」という検査の⽬的を明確にした上で実施します。中国経済産業局消費税転嫁対策室が⾏ってきた⽴⼊検査では、転嫁拒否⾏為が⾏われる背景として、特定事業者が消費税の転嫁についての仕組みや消費税転嫁対策特別措置法をご存じない場合が多くありました。そこで、⽴⼊検査では、違反⾏為に対して厳正に対処する⼀⽅で「今回の⽴⼊検査を通じて、消費税の転嫁に対する理解を深めていただく」ということにも重点を置いています。そのために、特定事業者が違反⾏為の改善について不安がある場合には、個々の事業者に⾒合った改善策を⼀緒に考えるなどして、積極的にサポートしています。旬レポ中国地域 2015 年 3 月号＊＊さいごに＊＊経済産業省では、消費税率の引上げに関する価格転嫁の状況について、毎⽉モニタリング調査を⾏っています。平成２７年 1 ⽉の調査結果は下記のとおりでした。平成 27 年１月消費税の転嫁状況に関する事業者間取引の調査結果その他（経営戦略上転嫁しなかったなど） 3.9% 全く転嫁できていない 3.5% 一部を転嫁できている 9.2% 全て転嫁できている 83.4% 経済産業省回答事業者数書面郵送調査 10,507 者９割以上の事業者が消費税について「全て⼜は⼀部を転嫁できている」と回答した⼀⽅で、「全く転嫁できていない」と回答した事業者が依然として 3.5％います。私たちは、この数字が０（ゼロ）になることを⽬指して、引き続き中⼩企業の皆さまの声なき声に⽿をかたむけ寄り添うとともに、転嫁拒否⾏為に対しては厳正に対処し転嫁拒否⾏為の未然防⽌のための取組みについても、積極的に⾏っていきます。約⼀年にわたり、ご覧いただきありがとうございました。中国経済産業局消費税転嫁対策室では消費税の転嫁や表示の方法等に関する相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。関連リンク集消費税転嫁対策のページ中小企業庁 http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/shouhizeitenka.htm 内閣府 http://www.cao.go.jp/tenkataisaku/ 公正取引委員会 http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/index.html 経済産業省中国経済産業局広報誌旬レポ中国地域 2015 年 3 月号 Copyright 2015 Chugoku Bureau of Economy , Trade and Industry.