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吹田操車場遺跡 現地公開のお知らせ
当センターでは国立循環器病研究センター建替整備事業に伴い平成 26 年3月より吹田操
車場遺跡の発掘調査を実施しております。
また、吹田市教育委員会文化財保護課と共同で、吹田市新市民病院移転建替事業に伴う
吹田操車場遺跡の発掘調査を平成 26 年 10 月より実施しております。
吹田操車場遺跡は、JR 京都線吹田駅から岸辺・千里丘駅間にかけて、かつて「東洋一の
操車場」と称され、大正 12(1923)年に操業を開始し、昭和 59(1984)年にその役割を終
えた旧国鉄吹田操車場を中心に広がる旧石器時代から中世にかけての遺跡です。
上述のとおり、現在は2地点において調査を実施しております。これまでの調査では、
国立循環器病研究センター建替整備用地においては古墳時代後期から古代にかけて粘土を
採取するために掘られたと思われる多数の穴(土坑)や古代の集落跡などの遺構や、土器
や石器をはじめ、古代の帯の飾りである石製巡方(じゅんぽう)や土馬、小型海獣葡萄鏡
(かいじゅうぶどうきょう)などさまざまな遺物が、吹田市新市民病院移転地においては、
国立循環器病研究センター建替整備用地の調査でみつかったものと同様の土坑群や古代の
建物跡、中世の畠や井戸などの遺構や、古代から中世にかけての土器や瓦などの遺物がみ
つかっています。
つきましては、これらの調査成果を広く市民の皆様にご覧いただきたく、下記の日程で
現地説明会をおこないます。
当日は発掘調査現場を公開するほか、出土した遺物を展示します。
発掘調査現場をご覧いただける貴重な機会となりますので、皆様お誘いあわせのうえご
参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
開催日時:平成 27 年 3 月 7 日(土)午後 1 時~3 時(小雨決行)
ところ :吹田操車場遺跡発掘調査現場(吹田市芝田町地内)
※調査現場は2箇所に分かれており、開場時刻が異なりますのでご注意くださ
い。
当日受付は午後 1 時より吹田市新市民病院移転地の調査現場でおこないます。
なお、国立循環器病研究センター建替整備用地の調査現場は午後 1 時 30 分よ
り開場します。
場所等詳細につきましては、下記の地図をご覧ください。
アクセス:JR 京都線「岸辺」駅下車、北側駅前広場の北へ徒歩約3分
お問合せ:公益財団法人大阪府文化財センター
吹田操車場遺跡(吹田市新市民病院)調査現場
TEL 06-6380-1015
その他 :会場の周辺には駐車場がありません。お車でのご来場は固くお断りします。
当日は吹田市新市民病院移転地の調査現場で受付、調査現場の解説をおこなっ
た後、国立循環器病研究センター建替整備用地の調査現場へ徒歩で移動し、調
査現場ならびに出土遺物をご覧いただきます。
公開会場は発掘調査現場のため、段差や土砂等足元が悪い場所がございます。
歩きやすい服装でご来場いただきますとともに、移動には十分ご注意いただき
ますようお願い申し上げます。
また、現地では係員の指示に従い、見学範囲以外には立ち入らないよう、ご協
力のほどお願い申し上げます。
【広域地図】
【詳細地図】
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【写真】
国立循環器病研究センター建替整備用地側
国立循環器病研究センター建替整用地
遺構検出状況
側出土石製巡方(じゅんぽう)
国立循環器病研究センター建替整備用地側出土小型海獣葡萄鏡
吹田市新市民病院移転地側遺構検出状況
吹田市新市民病院移転地側出土遺物