フェキソフェナジン塩酸塩錠 30mg「ダイト」 簡易懸濁法に関する資料 発 売 元 :科 研 製 薬 株 式 会 社 製 造 販 売 元 :ダ イ ト 株 式 会 社 2013.5 【はじめに】 フェキソフェナジン塩酸塩製剤であるフェキソフェナジン塩酸塩錠 30mg「ダイト」に ついて簡易懸濁法の適否を検討するため、崩壊懸濁試験および通過性試験を実施した。 【製剤】 フェキソフェナジン塩酸塩錠 30mg「ダイト」(ロット:1751021) 【試験方法】 崩壊懸濁試験:ディスペンサー内に本品 1 錠を入れ、55℃の温湯 20mL を吸い取り、5 分間自然放置した後、ディスペンサーを 90 度で 15 往復横転させ、崩 壊・懸濁の状態を観察した。5 分後に崩壊しない場合、更に 5 分放置後、 同様の操作を行い、崩壊・懸濁の状態を観察した。 通 過 性 試 験:崩壊懸濁法で得られた懸濁液をディスペンサー内に吸い取り、経管栄 養チューブの注入端より 2~3mL/秒の速度で注入し、 チューブサイズ 8 フレンチによる通過性を観察した。 【試験結果】 崩壊懸濁試験の結果を表 1 に、通過性試験の結果を表 2 に示す。 表1 崩壊懸濁試験結果 製品名 フェキソフェナジン塩酸塩錠 30mg 「ダイト」 崩壊・懸濁の状況 5 分で完全に崩壊し、良好な懸濁を示した。 表 2 通過性試験結果 製品名 フェキソフェナジン塩酸塩錠 30mg 「ダイト」 チューブの通過 チューブサイズ8フレンチを通過した。 【結論】 フェキソフェナジン塩酸塩錠 30mg「ダイト」を簡易懸濁法により試験し、各試験項目 につき検討した。 その結果、崩壊懸濁試験では完全に崩壊し、良好な懸濁状態を示した。 通過性試験では、懸濁液の経管チューブの通過性は良好であった。 以上より、本剤については簡易懸濁法の適用は可能と判断した。 【参考文献】 1)倉田なおみ:“内服薬 経管投与ハンドブック ”,㈱じほう 以上
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