平成25年度 学校評価書 学校(園)名: 静岡市立清水興津中学校 Ⅰ 経営の重点に関わること 1 学校教育目標 「響き合い やり抜く生徒」 2 重点目標 しっかり聴こ う 伝えよう (1)自らの目標を もち、それに向け て努力を続ける生 徒を育成する。 自己 評 価 ①生徒たちは、自分の目標をもって、精一杯様々な活動に取り組んでいる。 <手だて> ・学校教育目標・学年目標・学級目標につながりをもたせる。 ・年間・ステージ・長期休業等に個人の具体的目標をたて、評価・改善する機会を 設定する。 ・各学年行事等にスローガンや目標を設定しそれに向け、努力をさせる。 学校関係者評価委員会から B 【学校説明】 ○体育祭や合唱祭等の特別活動に対する目的意識は高く、前向きに頑張る姿勢が見られた。 B ・学校行事、体育祭や合唱祭など前向きに取り組んでい る生徒の姿が見られる。 ・昨年と比べて生徒の態度に落ち着きが見られるように なってきたと思うし、学校外でも落ち着いているとい う声を聞く機会が多い。 ・特別活動での頑張りを是非個々の生活にも生かしてほ しい。 ○目標をもって、落ち着いた学校生活を送っている生徒が多い。 ●学習面を主として自ら取り組む姿勢が弱い。授業中の集中力の欠如や苦手なこと面倒なこ とに対して粘り強さに欠ける。 ●言われたことに対しては素直に取り組む生徒が多いが、学習や日常生活で目標をもって活 動できる生徒が少ない。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・今年度までの重点目標「しっかり聴こう 伝えよう」を踏まえつつ、「時間を守る」「礼儀」「場を清める」ことが、家族、学校、地域などどのような社会で あっても人として必要不可欠な資質であると考え、時間・あいさつ・そうじを新たな目標にし、学校のじまんになるよう運営していく。そのためにまず清掃を 日課に位置づけ毎日必ず実施する。 (2)友を大切に し、共感的な人間 関係の中で生活で きる集団を形成す る。 ①生徒たちは、朝読書により、落ち着いた学校生活をはじめることができている。 ・毎朝、8時15分から8時30分までの15分間、朝読書の時間を設定した。 ・学級担任がしっかりとつき、落ち着いた雰囲気の中で読書をさせた。 B 【学校説明】 ○朝読書により、落ち着いた生活のスタートが切れるようになっている。一日の 始まりが気持ちよくできる貴重な時間となっている。 ●朝読書への取り組みについては、クラスにより差が見られ、読書の内容、課題 への転用等問題もあると思われる。 ②生徒たちは、友の意見や思いを聴き、相手の気持ちを理解しようと努めている。 ・しっかり聴こう 伝えようの重点目標の趣旨を、学校・学年集会や、学活の折り に重ねてお話をする。 【学校説明】 ○仲の良い生徒が多く、仲間のことを考えて大切にしようとする意識が出てきている。 ●ささいなことでちょっかいを出したり相手を傷つける言葉を抵抗なく言ってしまうことが ある。 ●道徳や学活の授業の中で、人間関係作りについて定期的・組織的に取り組む体制作りを進 める必要がある。 B ・朝読書については、去年も同じ話がされたと記憶して いる。昨年と今年でどのように変化が見られたのか。 ・朝読書のクラスによる差が見られるということが気に なる。クラスごとの差は当然あるが、どこに原因のあ るのか、どのような対応をしていけばいいのかを明確 にしていかないと毎年おなじようなことを繰り返すこ とになる。教員間の朝読書に対する大切さや必要性を 共有しているかがポイントになる。 B B 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・朝読書は生き方指導の一環として行われている。年度当初の計画では教師の読み聞かせや偉人の伝記を読むなどの指導も考えたが、徹底できなかった。落ち着い て授業を始められるという利点もあるので、来年度は職員の意識を統一して、授業時間としての総合を充実させる方策をとっていく。 Ⅱ 各指導部・領域等に関わること 大項目 1 教育課程 学習指導 中項目 評価指標 (1)確かな学力の ①生徒たちは、基礎的・基本的な知識や技能、学習習慣を身につけることができ 定着 ている。 【市共通項目1】 <手だて> ・「タイム学習」で各教科で基礎基本の力を付ける取り組みを行う。英単語、漢字の書き取り など、継続して取り組む課題、宿題を行い、基礎基本の定着と家庭学習の習慣化を図る。 ・テスト計画作成と提出を通して、個々の生徒への指導を行う。 自己 評 価 B 【学校説明】 ○各教科の特性や指導内容に合わせて、授業で学習の仕方を指導したり、課題の出し方など を工夫したりした。与えられた学習はきちんと取り組もうとする生徒が多い。 ●家庭学習、とりわけ課題以外の予習復習を進んで行っている生徒は少ない。 ●中学校の学習に必要な基本、特に読み書き計算でつまずいている生徒がいる。 ②生徒たちは、授業をとおし、わかる喜び、できる喜びを味わっている。 <手立て> ・小集団で説明し合う授業を単元の中に意図的に設定した。 ・定期テストには授業で学んだことを中心に範囲を設定し、計画的な家庭学習を 行わせることを目標とした。 学校関係者評価委員会から B ・生徒に自信をもたせることが必要だと思う。 ・小学校との連携についても考えていく必要がある。 ・1時間の授業のあとで、「何がわかったのか」「何を 学習したのか」という点を共通理解していくことが大 切になると思う。 ・先生方は授業に自信をもってやってほしい。 ・学校の外にいると興津中の成績についての話が入って くる。 B 【学校説明】 ○授業は真面目に、前向きに、生き生きと取り組む生徒が多い。 ○授業の中に、あるいは単元の中に、「自分の考えを持つ場」、「わかり合う場」を意図的 に設定することによって、「説明できた」「できるようになった」という達成感を味わう ことができた。 ●目標とする学力や学習態度が十分身についたとはいえない。 B 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・単元の中に基礎基本を定着させる場面を設定し、反復練習や個別の支援を随時行う。 ・英語や国語、数学をはじめとして各教科で、基礎基本に関わる学習を継続的に取り組む。 ・単元構成を授業で自分の考えを持つ場、わかり合う場、振り返る場を設定し、小集団で説明し合う活動を充実させる工夫をする。 (2)道徳教育の充 ①生徒たちは、道徳の授業をとおし、級友の意見を聴き、豊かな思いやりの心を 実 育てている。 【市共通項目2】 <手だて> ・道徳コーナーを全学級に設置し、毎週の道徳の時間を充実させる。 ・学校道徳の実施。 ・生徒の実態に応じて機をとらえ、各教科や領域で道徳的な教育を行う。 B 【学校説明】 ○各学級で道徳コーナーを設置し、道徳の時間の取り組みを充実させることができた。 ○全校道徳として鑑賞した「雨ふり小僧」は、思いやりの心について考えさせるために効果 的な内容であった。 ●規範意識の低さやコミュニケーションの未熟さが問題となることがあり、道徳の時間では できることが普段の生活に活かされているとは言いがたい面もある。 B ・道徳の授業での良い感想と、実生活とのギャップが生 まれている。規範意識の低さなど課題も見られる。 ・全校道徳は新しい試みで、生徒も保護者もよい反応 だったと聞いている。来年度もこのような取り組みを 継続して欲しい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・全校道徳として今年度の初めて演劇鑑賞を行ったが、同じものを観て全員で思いやりについて考える機会として貴重であったと考えられる。そのため、今年度を含め3 カ年計画で引き続き演劇鑑賞を行うこととする。 ・学年単位で道徳の時間の内容を統一し、心のノート、しずおかマナーブックを計画的に活用することで規範意識の向上を目指す。 ・資料ライブラリの作成(学年・価値項目ごとの資料の共有、ストック) 1 教育課程 学習指導 (3)特別活動の充 ①生徒たちは、生徒会活動や学級活動をとおして、主体的によりよい学級・学校をつ くっていこうとする意識を育んでいる。 実 【市共通項目3】 <手だて> ・学級においては、一人一役以上の係分担をし任された仕事に責任をもって取り組 ませる。 ・行事に向けて活動していく中で、学級への所属館を持たせ、集団のまとまりを強 くしていく。 ・生徒会のリーダを中心に、ボランティア活動や常時活動など生徒による自治的な 活動を認めていく。 【学校説明】 ○学級においては、係や日直などの仕事に責任をもって取り組めていた。また、学級レクや 班活動などにも、仲間と協力して取り組めていた。 ○本部役員が率先して生徒会活動(挨拶運動や清掃活動など)に取り組み、生徒主体の活動 を盛り上げていた。また、専門委員長を中心に、常時活動にも責任を持って取り組めてい た。 ○福祉施設訪問や福祉活動(募金やペットボトルキャップ集めなど)への自主的な参加人数 が増えてきた。 ●生徒会活動における学年間のつながりが弱く、自主的に参加できない生徒もいる。 A A ・生徒が生き生きとしている。行事に積極的に取り組み 姿は素晴らしいが、それが日々の生活に生きたかどう かとなると難しい。例えば、清掃に生きているかどう か。それが今後の課題となるのではないか。 ・あいさつや登下校のあり方についても、学校だけであ いさつをするのではなく、地域の日常生活でいろいろ な人と会ったときにできるようにしたい。下校途中も 同じだと思う。 ・学校の中でできることがすぐに地域でできるとは限ら ないが、生徒会でもあいさつと清掃を中心にやってい くというのなら期待していきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・専門委員会を中心に行っている常時活動やボランティア活動を充実させ、それを地域にも広げていく。 ・地域で行っている活動や、依頼されたものにも生徒の参加を促し、地域とのつながりを密にしていく。 2 生徒指導 (1)一人一人を大 ①生徒一人一人の学びや成長がわかり、自己存在感が味わえる校内掲示や教室環 切にした指導 境整備をしている。 <手だて> ・学級の中に生徒一人ひとりが活動した足跡や、生徒の思いが伝わる作品などを 掲示する。 ・職員室前、玄関ホール、昇降口付近を活用し、学習や行事の記録を掲示し意識 を 高める。 【学校説明】 ○どのクラスも生徒の活動が見える掲示を作成していた。また一人ひとりの紹介をする等、 自己存在感を味わえる学級掲示となっていた。 ○玄関ホールには体育祭・合唱祭ポスターや書き初めの作品など生徒の優秀作品が展示され ていた。また生徒昇降口前の廊下には、工夫のある生徒会コーナーが展示されていた。 ●はがれている掲示物にたいして無関心であったり、写真などへのいたずらが見られた。 ●教室内の整理整頓があまりできていない。 ・生徒の作品が掲示されていて、学習活動がよくわか る。書き初めの作品も季節感があっていいと思う。 ・昨年は清掃のことを言わせてもらった。今年度はあま り学校内を見ていないが、昨年度と比較してどうなの か。 B B 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・ここ存在感が味わえる校内掲示を次年度も充実させていく。 ・清掃活動を毎日行うことで、教室や校内の環境整備を充実させていく。 (2)楽しく心地よ ①生徒たちは、時と場に応じた言葉づかい、明るい挨拶をかわしている。 い学校生活の実現 <手だて> ・人の話をしっかり聴き、適切な言葉遣いで話ができるよう、その場その場で粘 り強く指導をしていく。 ・朝の挨拶運動で、生活専門委員、生徒会役員を中心にボランティアの生徒を募 り、PTAとも連携し、爽やかな挨拶で1日を始められるようにする。 B 【学校説明】 ○朝の「おはようございます。」から始まり、ろうか等でも「こんにちは」とあいさつを交 わしてくれる生徒が多かった。 ●あらたまった場での言葉遣い、態度を身に付ける必要がある。特に職員室での指導が必要 である。 ●言葉遣いは、敬語を使い慣れておらず、教師に対しても友達言葉を使う生徒が多かった。 B ・あいさつに関して昨年よりよく返してくれる。言葉使 いが気になる。特に先生方への言葉使いがよくないと 思う。 ・公民館に来る生徒の様子を見ていても、個人で遊んで いるだけで、他の人との繋がりがない。それでも一緒 にいたがる。 ②生徒たちは、自浄能力や規範意識をもち、いじめや暴力をゆるさない雰囲気を ・言葉づかいなどもう少し家庭での指導を厳しくする必 もっている。 要性があるかもしれない。 <手だて> ・きまりを守る意義について、学級や生徒会で話し合う機会を設定し、「みんな で守っていこう」という意欲を高める。 ・生徒の表れ(身装、言葉遣い、行動、交友関係、健康等)から、いじめや問題 行 【学校説明】 ●悪ふざけの延長と感じている生徒がいて、やられている本人の気持ちを考えることができ ない。 ●周囲の雰囲気に流されてしまう生徒が多い。相手の立場に立つことの大切さを指導する必 要がある。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・毎週火曜日に行われる「見守り・声かけ運動」を自治会などと協力しながら、生徒やPTAの参加を呼びか、あいさつ運動を活性化させる。 ・規範意識を高める手立てとして、ダメなものはダメと毅然とした姿勢で生徒への指導にあたる。 ・生徒ととの日々の関わりを重視し、言葉づかいや礼儀などその場その場での指導を徹底する。 C B 3 進路指導 (1)自己の生き方 ①生徒たちは、地域社会との関わりを大切にし、将来を見据えて生活を送ってい を決定する能力の る。 育成 <手だて> ・地域とのつながりを大切にし、地域防災訓練や興津川の清掃活動、興津地区の 伝統行事である朝鮮通信使の行列等に積極的に参加するよう呼びかける。 ・生徒はいろいろな地域の行事に積極的に参加してい る。ボランティアに参加している生徒もいるので、地 域社会との関わりを大切にしたい。 B 【学校説明】 ○地域防災、興津川クリーン作戦、朝鮮通信使の行列参加など、地域と関わろうとする生徒 が多数いた。 ○生徒と地域はとても密着しており、地域の支える力は大きい。 ●地域社会、地域の教育力と学校におけるキャリア教育と結びついていない。 B 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・自治会等が主催する行事への参加を積極的に呼びかけていく。 ・職場体験学習など、学校行事における地域への連携を意識した企画を行う。 4 安全管理・指 導 (1)学校安全シス ①生徒たちの安全意識、防災への自覚を高める指導を計画的に実施している。 <手だて> テムの構築 ・毎日の継続的な登校指導の実施。 ・交通安全教室、避難訓練、防災訓練の計画的な実施。 ・学校の中では安全意識があるのかもしれませんが、生 徒の登下校時の様子を地域の人は見ています。4列や5 列に広がっての下校の様子や会ってもあいさつしない など、もう少し学校内で実施できることを学校外でも なんとかしてほしいと思います。 B 【学校説明】 ○年間3回の実践的な訓練が確実に実践されている他、防災訓練の目的を理解し、まじめに 取り組む生徒が多い。防災訓練のたびに、防災に対する意識は高まったように思う。こま めに地震の話や体験談などを、担任から繰り返していけば更に防災意識はより高くなると 思う。 ●第3回の訓練が3学年に分かれての展開を、半日の日程で行ったが、消防署の方から規模 の縮小を願われている。 ●登下校中の生徒のようすについて、運転者や地域の方々から正すよう指摘を受けるケース があり、生徒への啓蒙を今後とも続けて行きたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・年間3回の実践的な訓練内容を絶えず見直し、予想される地震・津波など自然災害に備える。 ・登下校の生徒の安全指導に対して生徒会・職員・PTAが協力し指導にあたる。 B 5 保健管理・指 導 (1)健康教育の充 ①生徒たちは自分の健康管理に関心をもち、けがや病気に気をつけて生活している。 〈手だて〉 実 ・自己の健康状態に関心を持つため「元気メーター」を月2回程度実施した。 ・3年生を対象に「思春期講座」を実施し、生命の神秘や思春期の性について学習 した。 ・薬学講座では、1年「アルコール」、2年「タバコ」、3年「薬物」の内容で実 施し、 それぞれの健康被害について学習した。 ・「学校保健委員会」では「思春期の心」をテーマに、自分の心の成長や思春期特 有のモヤモヤした気持ちについて考えた。 ・保健だよりを通して、興津中生徒の健康に関する情報を家庭に提供した。 B A ・いろいろな取り組みがされており、生徒の健康に気を 配っている様子が見られる。生徒が自分自身の健康に 気を配ることは大変だが、これからも継続した指導を 続けていってほしい。 ・一部の生徒だが、毎日のように保健室を利用している 状態は現状をあらわしている。学校と保護者がそれぞ れ対応を考えていかなければいけないと思う。 【学校説明】 ○「元気メーター」は自分の健康状態と向き合うために実施したが、担任が生徒の生活や健 康状態を把握することにも役立てることができた。 ●夜遅くまで、ゲームやメール等をしていて睡眠不足の生徒があり、自己の健康管理が十分 とはいえない。 ○「薬学講座」、「思春期講座」、「学校保健委員会」では、薬剤師、医師、助産師、カウ ンセラーを講師に迎えた。専門適な立場からの話なので、生徒は真剣に話しを聞くことが できた。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・来室の多い生徒については、担任、学年部と協力し、家庭との連携を大切にして対応にあたる。 ・今年度、薬学講座啓発発信校であるため、保護者の参加も呼びかけて、地域をまきこんでいく。 6 特別支援 (1)学校の実態に ①スクールカウンセラー・教育相談員と連携し、校内の特別支援教育や教育相談 応じた校内支援体 の計画的な運用と、職員間の連携が図られている。 制づくりの推進 <手だて> ・金曜日第3校時の教育相談部会・特別支援教育部会の活用。 ・個別の支援計画の作成と活用。 ・外部機関と連携した組織的な指導。 ・生徒を語る会を開催し、生徒や集団の理解を図る。 B 【学校説明】 ○毎週の部会では、1人の生徒について意見を出し合う時間が多く持つことができ、連携をとるこ とができた。また支援を要する生徒の情報を受け、具体的な支援策について話し合うことができ た。 ○教員、カウンセラー、教育相談員がいつでもコミュニケーションを取り合い、組織の中で行われ ていることができた。 ●体制は整っているが、不登校が減らない現状がある。 B ・教職員だけでなく、カウンセラーや相談員が協力して 生徒や保護者と対応してくれているのでありがたい。 ・本年度はカウンセリングルームの使用があまり盛んで はないが、学校本来の姿としてはいいことではない か。 ・残念ながら不登校が減っていないが、いつでもどこで も起こりえることと捉え、生徒からの信号敏感にとら えたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・問題を抱えている生徒についての個別支援計画を作成し、教員、カウンセラー、相談員が連携を深め問題に対する手立てや実践を行う。 ・来年度は特別支援学級の生徒数も8名となるので、情報の交換や支援体制についての準備をより綿密に立案する。 7 組織運営 (1)組織・運営の ①職員分掌組織は現状に合っており、機能している。 <手だて> 改善 ・主任会を毎週実施する ・時間割の中に、各種部会をできるだけ位置づけ実施する。 (主任会、研修推進委員会、生活部会、教育相談部会) 【学校説明】 ○学年部を中心に生徒の指導にあたった。各会合の中で、生徒の表れから実態を分析し、 対応策や情報を交換できた。 ○教職員個々の仕事量に軽重があったが、のりしろをもって対応してきた。 ・学校評議員会に全職員が参加して話し合いがもてたこ とがよかった。 ・来年も先生方と交流をもてる機会を大切にしたい。 A A 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ○「報告、連絡、相談」がスムーズにできる組織であること、教職員のコミュニケーションを重視し、風通しのいい組織であるために個々の教職員が分掌に責任をも ち、互いにカバーするよう運営していく。 8 研修 (1)研修体制の充 ①「小集団の中で説明し合うことで、考えを深める授業」が実践された。 <手だて> 実 ・単元の目標、授業の目標を明示し、学習の見通しを持たせる。 ・単元の中に、「考えをもつ場」、「わかり合う場」を効果的に設定。 ・「わかり合う場」では、小集団で説明し合うことによって、理解の定着を図る。 ・公開授業教科期間を設け、授業改善に努めた。 ・小学校と合同研修を行い、小中での課題が明確になっ てきたと思う。小中それぞれが意見を出し合い、生徒 のためになるような授業作りを心がけてほしい。 B B 【学校説明】 ○目標の明示、考えをもつ場、わかり合う場の設定は定着しており、生徒もよく慣れてき た。 ○全教員が研修に関心をもち、組織的な校内研修を進め、授業改善につなげることができ た。 ○授業改善には力を入れ、生徒も生き生きと授業に取り組むが、目標とする力が十分ついた とは言えない。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・学習習慣の定着・基礎学力の定着を目指し、1時間1時間の授業を大切にする。 ・説明し合う学習を授業に設定し、生徒が自分自身で成長していくことが実感できるような取り組みを継続する。 9 保護者・地域 住民等との連 携 (1)信頼される学 ①学校の様子を保護者・地域に積極的に発信したり、授業等に地域の人材を 校づくりの推進 活用したりしている。<手だて> ・学校ホームページの更新 ・学校便り、学年便りの発行 ・保護者、地域との連携を積極的に行う。 B 【学校説明】 ○学校便り、学年便り、ホームページ等で学校の情報を発信するように努めてきた。 修学旅行ではリアルタイムな情報発信を試みた。 ○職場体験学習や施設訪問等、生徒が地域て活動している。また中学生が地域の各種行事に ボランティアで協力をしている。今後も「地域の中学校」として積極的に地域との関わりを 大切にしていく。(興津川清掃、興津地区体育祭、朝鮮通信使行列、青少年健全育成大会、 興津地区成人式など) B ・多くの生徒が地域の行事に参加してくれて大変助かっ ている。ボランティア的な活動をしている生徒もある ので、学校の様子も、そのような生徒を通してわかっ てくる。この地域は学校に対して、「何か手伝おう」 という気持ちがあるので、ぜひもっと地域を活用して 頂 きたい。そうするともっと地域との連携を深めるこ とができると思う。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・保護者や地域の方との相互理解を深めるために、学校だよりを全戸に配布したり、地域の行事に生徒だけでなく教職員も積極的に参加するよう促す。また、福祉施設 への訪問など継続的に実施する。 10 施設設備 (1)生徒の学びを ①生徒全員が不自由なく安全に授業が受けられるように、施設や備品が配備されてい 支える学校教育環 る。 <手だて> 境の充実 ・毎月1回の安全点検を全教職員で実施する。 ・不具合、修理・修繕箇所に対し即時対応する。 ・各種備品、視聴覚機器、パソコンなど、計画的に整備していく。 A A ・プールや体育施設等の安全管理を徹底して行って欲し い。 ・今年度は学校の中庭や西山など大変整備されていて、 PTA奉仕作業が大変やりやすかった。花壇も整備され ていて、学校全体がきれいになった。 【学校説明】 ○生徒が安全に生活できるよう、施設の整備・点検ができている。 ●校舎改築から10年を経過し、施設の修繕箇所が出てきているので、定期的な安全点検を確 実に実施し、不具合箇所には早期に対応をていく。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ○校内の環境整備がすすんできている。現状に甘んじることなく、チェック・点検を確実に実施し、生徒も教師も大切に施設を扱っていく。 ○地域の中の中学校として、安全・安心な場所であり続けたい。 学校から 経営のまとめ 1 学校から 経営のまとめ(成果と課題) 学校重点目標「しっかり聴こう 伝えよう」の具現化に向けて、授業、学校行事、部活動などで取り組んでき た。その結果学校全体が落ち着き、何事にも積極的に取り組もうとする姿勢が見られたことが今年の成果であ る。しかし、規範意識が低い生徒や人間関係を上手に作れない生徒やなかなか自分に厳しく律することができな い生徒が見られることも事実である。また、家庭での学習習慣が身につかない、学力がまだまだ身につかないな どの学習面での課題も残されている。以上の点については本年度も手立てを講じて取り組んできたが、なかなか 結果に結びつかないのが現状である。来年度は重点目標をさらに具現化するために努力を継続させたい。 学校関係者評価委員会まとめ ・学校全体として近年にないほど落ち着いている感触を受けてい る。 体育祭や合唱祭などに参加した保護者からも同様の意見が多く 聞かれた。 ・学校が落ち着いていることは大変良いことなので、ぜひ学力の 向上やあいさつ清掃など集団としてたいせつなこと、基本的な 生活習慣の確立などに力を注ぎたい。 ・自己肯定感が低いということだが、多くの体験をさせ、学習を 積むことにより、自尊感情が芽生えると思うので、ぜひそのよ うな機会を増やして頂きたい。 2 学校関係者評価の意見を受けて(改善策) 来年度の重点目標を「しっかり聴こう 伝えよう」はそのままにして、それに「時間 あいさつ そうじ」を追加した。これは具体的な行動の指標として考えた。なぜなら、社会 集団・集団生活を営む上で、人としての基礎・基本が「時を守り、場を清め、礼を正す」ことと考え、生徒の自治活動である生徒会活動と連携し、時間・あいさつ・そうじを学校の 自慢できるものとし、「確かな学力」「社会性」「郷土を愛する心」の基盤としたいと考えたからである。そのため、日課に毎日清掃を位置づけ、継続した取り組みができるように した。また、時間を守るために生活3時刻(着席 昼食 そうじ)を徹底するよう各教室に掲示した。また、あいさつについても生徒会活動のあいさつ運動を始め、PTAと連携した 朝の街頭指導など実施するようにしている。 課題としてあげられる規範意識の低さについても、授業中での指導や多くの体験をさせることによって規範について教え、諭していく方針である。 「
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