今やれること、今やるべきこと、今やれたこと 酒田市立松原小学校 校長 鈴木 教正 「今でしょ。」という言葉が日本中で流行りましたが、正に松原小の児童の皆さんが、これか らの長い一生の中心となる自分の体と心を鍛えるのは、「今」なんだと思います。 毎日、すべきことややりたいことがたくさんあって、その中で時間を作ってスポーツ少年団活 動を続けることは大変かもしれませんが、自分のやりたいスポーツを通して自分を鍛えることは、 とても意味のあることです。 昔の子ども達が育った環境と、今の子ども達が育つ環境は、かなり違っています。私が子ども だった頃は、遊園地も映画館も家の近くには無く、テレビゲームなども無かったので、毎日天気 が良ければ外に出て、野山を駆け回ったり、木に登ったり、川で魚をつかまえたり、缶けりをし たり、鬼ごっこをしたりと、それは思いっきり体を動かして、夜になればくたびれてテレビも見 ないで寝てしまうという日々でした。今の子ども達は、どちらかと言えば外で遊ぶより家の中で 遊び、それもお互いがゲーム機械を持ちよって通信し合ったり、カードゲームで勝負を競い合っ たりと、あまり思いっきり体を動かさないで遊ぶ方が多いのではないかと思います。 小学校、中学校の時は、男の子も女の子も思いっきり体を動かして、それも自分の意志で自分 の体を動かして、バランス感覚や調整力を養うことがとても大切です。その意味で、松原スポー ツ少年団の皆さんは、各スポ少の活動を通して、とてもよい「今」を過ごしていると思います。 そういった素晴らしい「今」を過ごせるのも、いつもいつも熱心に指導してくれる各スポーツ 少年団指導者の皆様、そして仕事でくたびれていたり、土・日の休みがなかったりしても送り迎 えしてくれたり、熱心に応援してくれたりするお父さんやお母さん、家族の皆さんのおかげです。 松原スポ少の皆さん、自分を支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに、謙虚さの中で真 面目に活動することが、素晴らしい「今」を、確かな手応えのある「明日」へと導くと思います。 松原スポーツ少年団で活動する皆さん、一緒に活動する仲間と共に「今やれること」をしっか りと行い、その上で「今やるべきこと」は何なのかも良く考え、そして「今やれたこと」を大切 にして、前に進んでください。きっと次へとつながる歩みとなることでしょう。 結びとなり恐縮に存じますが、これまで献身的にご指導いただきました指導者の皆様、活動を 支えてくださった保護者・ご家族の皆様に心から感謝申し上げます。そして、今後の各団のます ますのご活躍をお祈り申し上げます。一年間、ありがとうございました。
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