気仙沼市 情報システム統合基盤等に関する 情報提供依頼書(RFI) 平成27年3月6日 気仙沼市 震災復興・企画部 震災復興・企画課 情報化推進室 1. 概要 (1) 件名 気仙沼市 情報システム統合基盤等に関する情報提供依頼(RFI) (2) 目的 本市では,現在運用している内部情報システム及び住民情報システムが,平成 28年度から順次リース期間の満了を迎え各業務システム,及びその稼働環境とな る機器等の更新を予定している。 本市においては,今回の更改を機に情報システムのあり方,システム構成や実 装方式,保守・運用業務に至るまで抜本的な見直しを図ることを目指している。ま た,今後の情報システムに係る調達に関しては,適正な分離調達を進めることで競 争の活性化によるコスト削減,技術水準の向上,システムの透明性の向上を促進し ていく。 ついては,内部情報システム及び住民情報システムの調達に先立って整備を検 討している情報システム統合基盤等に関して,必要となる機能,当該機能を実現さ せるための方法,それらのコスト評価等について,受注を希望する事業者から広く 意見を収集し,今後実施を予定している調達内容の妥当性や,実現するために複数 の案が考えられるものについての比較検討を行うものである。 なお,費用や効率性,安全性等の観点により,より良い実現方法があれば,積 極的な提案を求めるものである。 (3) 本市の状況 項 目 人 口 概 要 67,657人(2015年1月末時点) 職 員 数 1,385人 端末台数 内部情報システム端末 961台 住民情報システム端末 165台 庁舎・拠点 本庁舎(第二庁舎,第三庁舎,東庁舎,地域交流センター) 唐桑総合支所,本吉総合支所,情報化推進室(サーバ室), 他94施設 2 2. 現行システムの構成 本市における現行システムの構成,及び課題については別紙1.現行システム概 要 の通りである。なお,別紙は,本市の情報セキュリティ保護の観点から本RFI への参加を表明した事業者へのみ個別に配布を行う。 3. システム要件 (1) 提案範囲 気仙沼市 情報システム統合基盤等の調達に係る情報提供依頼(以下「本RFI」 という。)の範囲は,次の①~③とする。なお,これらの項目については,調達を 個別に実施することから,各項目単位での一部,または全ての提案も可とする。 ① 情報システム統合基盤 ② ホームページ作成システム ③ 公共施設予約システム ※情報システム統合基盤には,グループウェア,メールサービスを含む (2) システム要件 本RFIにおけるシステム要件は,別紙2.システム要件 の通りである。なお, 別紙は,本市の情報セキュリティ保護の観点から本RFIへの参加を表明した事業 者へのみ個別に配布を行う。 4. 調達の概要 (1) 調達方針 本RFIに関する調達方針については,下記の通りとする。 ① 調達の分離 本RFIの提案範囲として挙げた上記の3項目,及び今後予定している内 部情報システム,住民情報システムは,各調達を個別に実施する。さらに先 行する調達の受注事業者が, 他の調達で優位とならないよう要求仕様策定時 に十分に配慮する。 ② 情報システム統合基盤の整備と活用 本市における業務システムの共通プラットフォームとして,情報システム 3 統合基盤を整備し,今後調達する内部情報システム群,住民情報システム群 などへ稼働環境を提供する。この基盤整備にあたっては,特定の構築事業者 に依存しない適切なハードウェアやソフトウェア,ネットワークおよびサポ ートサービスにて構成する。 ③ クラウドサービスの利用について グループウェア,メールサービス,ホームページ作成システム,公共施設 予約システムについては,実施業務が自治体独自の性質では無いことや,外 部との情報交換や情報公開を前提とした業務であるため,民間事業者が提供 するクラウドサービス(パブリッククラウド)の利用を想定する。 ④ 調達範囲からの除外 下記については,本RFIに対して提案があれば受け入れるものの調達時 には除外する。 (ア) 庁舎間ネットワーク回線 本庁舎,及び本市サーバ室,各支所や出先機関を結ぶ庁舎間ネットワ ーク回線(WAN)の回線契約については,本市域内において本市が必 要とするサービス提供可能な事業者が少ないことから,特定の落札希望 事業者が優位とならないよう別途事業者選定を実施する。ただし,庁舎 間ネットワーク回線の設計業務については,本RFI及び調達の範囲内 とする。 (イ) 総合行政ネットワーク 総合行政ネットワーク(LGWAN)への接続回線,およびLGWA Nサービスを利用するために必要となる各種サーバ(ファイアウォール, DNS,プロキシ,NTP,メール)については,現行システムの使用 期間を平成30年度末までと見込んでいることから本調達の対象外とす る。ただし,LGWANサービスの利用に必要なネットワーク接続の設 計業務については,本RFI及び調達の範囲内とする。 (ウ) 情報システム端末へのネットワーク配線 各庁舎や拠点内に配置されるフロアスイッチ等から職員が利用する情 報システム端末(パソコン)間の機器調達,配線敷設作業については, 本調達の対象外とする。これは震災復興業務の対応等により庁舎内のレ イアウト変更が頻繁に発生していることから,保守業務の受託事業者に 4 は極めて迅速な対応が求められるためである。ただし,庁舎・拠点内の ネットワーク設計業務については,本RFI及び調達の範囲内とする。 (エ) ヘルプデスク常駐 現在,本市では内部情報システム,及びそこで使用される情報システ ム端末に関する保守業務を外部委託し,情報化推進室に1名のヘルプデ スク(常駐対応者)を設置している。 本RFIにおける提案範囲にある保守及び運用支援業務については, このような常駐によるヘルプデスクは含めないものとするが,保守・運 用業務が他社でも対応可能となるようなドキュメント作成は,本RFI 及び調達の範囲内とする。 (2) 調達方式 本RFIの対象となる情報システム統合基盤の調達については,下記の3項目 について個別に公募型プロポーザルの実施を予定している。 ① 情報システム統合基盤 ② ホームページ作成システム ③ 公共施設予約システム 各プロポーザルの結果から最優秀候補者を選定し,各々と随意契約を締結する。 なお,厳正な審査の結果,一つの事業者が複数の項目で最優秀候補者に選出される 場合もある。 (3) スケジュール 本RFIの対象となる情報システム統合基盤等の調達に向けたスケジュールは 以下を想定している。 予定期間 実施内容 平成27年3月~平成27年4月 調達に係る技術仕様等の検討 平成27年4月~平成27年5月 仕様書案等の作成 平成27年5月 公募型プロポーザル公告 平成27年7月 調達に係る発注事業者決定 平成27年8月 キックオフ 平成28年9月 情報システム統合基盤稼働 ※本RFIの結果によっては,このスケジュールを変更する場合がある。 5 (4) 費用想定 本RFIに関する調達について,導入予算及び1年間の運用に関する費用の想 定は,下記を見込んでいる。ただし,実際の費用に関しては,年度毎に所定の手続 きを経たうえで確保されるものであり,下記に示した費用が前提とされるものでは 無い。 提案項目 ① 情報システム統合基盤 ② HP管理システム ③ 公共施設予約システム 導入に係る 運用に係る年間の 想定費用上限(税込み) 想定費用上限(税込み) 699,979千円 104,001千円 15,697千円 3,453千円 1,842千円 1,090千円 (5) 検収方法 本調達における構築業務は,業務完了時の一括検収を予定している。分割検 収を希望する場合は,その旨を本提案時に示し,希望する検収時期,及びおおよ その精算額を提示すること。 5. 情報提供依頼事項 (1) 情報提供において考慮すべき事項 提案資料の作成に当たっては,次の各項に記載する事項に留意すること。な お,資料を提供する範囲・提案に含める内容については,全部又は一部でも可と する。 ① 可変性及び拡張性 セキュリティ対策や個人情報の保護,稼働の安定性,コストパフォーマン スなどを考慮しつつ, 制度や業務要件等の可変性や拡張性等にも充分配慮し たものであること。 ② 使用期間 情報提供を求める情報システムの使用期間は約5年を予定している。情報 システムを構成する機器・ソフトウェア等の製品については,生産中止時期 及びサポート終了時期を考慮すること。 6 ③ 機能の追加提案 本書に規定されていない追加機能等については,追加が必要と思われる場 合,追加したことを明示した上で提案すること。 (2) 情報提供(提案書)に含める内容 ① システム全体構成 ② ソフトウェア・ハードウェア構成 ③ 前提事項・想定されるリスク等 ④ WBS(各作業工程の想定スケジュール) ⑤ 構築・保守体制 ⑥ 導入実績 ⑦ その他の提案事項 6. 資料の提出方法等 (1) 提出資料 本RFIについて,以下の資料を提出すること。 ① 会社概要(様式3) ② 提案書 ③ 概算見積書(様式4) ④ 概算見積明細書 ※概算見積明細書の書式は任意とするが,概算見積書に記載の内訳と 整合のとれた内容とすること (2) 提案書の形式 提案書は,原則A4サイズ(縦横自由。必要に応じてA3判折り込み可)とし, 紙媒体で2部,電子媒体(CD-ROM等)で1部提供すること。なお,電子媒体に 格納するデータについては,オフィスドキュメント形式もしくはPDF形式とする。 (3) 提出期限 平成27年4月10日(金)17時までとする。 7 (4) 提出先 10.連絡先の担当者宛てに郵送または持参すること。 7. 参加表明 本RFIへの参加は,以下の方法で受け付ける。 (1)参加資格 情報システム統合基盤の構築は,平成27・28年度の2か年に実施する予定 であるので,平成27・28年度の競争入札参加資格申請を行った事業者が,本 RFIに参加できるものとする。 (2)参加表明方法 参加表明は,10.連絡先に記載のメールアドレスでのみ受け付ける。件名を 「気仙沼市 情報システム統合基盤RFI 参加表明」とし,参加表明書(様式1) と「平成27・28年度 競争入札参加資格申請書の受理票」の写しを添付して送 付すること。 なお,参加表明書の添付は,社印または代表社印等を押印のうえ,その写しを メール添付するものとし,原本は本項(4)の説明会時に持参するものとする。 (3)参加表明受付期間 平成27年3月11日(水)17時までとする。 (4)情報提供依頼説明会 参加表明者は,平成27年3月13日(金)に実施する説明会へ参加頂くもの とする。詳細な日時,及び場所については,参加表明者に対し別途連絡を行う。 8. 質問受付 本RFIに関する質問は,以下の方法で受け付ける。 (1) 質問方法 質問は,連絡先に記載のメールアドレスでのみ受け付ける。質問事項を質問表 (様式2) に記載し送付すること。なお,送付の際の件名は「気仙沼市 情報シス テム統合基盤RFI質問」とする。 また,郵送や直接来訪しての質問は不可とする。 8 (2) 質問受付期間 平成27年3月20日(金)17時までとする。 (3) 質問回答 質問に対する回答は,本RFIへの参加を表明したすべての者へ平成27年3 月25日(水)までに行う。 9. 注意事項 (1) 本RFIは,情報システムに関する技術や価格等の各種情報を得るための手 段としており,今後の調達における契約に対する意図や意味を持つものではな い。 (2) 本RFIに対して,どのような提案を受けても,それをもって将来の調達を 約束するものではない。 (3) 情報の提供を受けた事業者等に対し,後日,情報化推進室から提出された資 料等の内容等について照会又は追加の資料提供を依頼する場合がある。 (4) 本RFIの実施に要する費用は,すべて事業者等の負担とする。 (5) 本RFIにおいて提供を受けた提案,資料等は返却しない。 (6) 提供を受けた提案,資料等については,提供者に断りなく他者に提供しない。 (7) 提供を受けた提案,資料等については,今後実施を予定する調達の際の調達 仕様書に反映する場合がある。 (8) 本RFIにおいて知り得た内部情報は秘密とし,本RFIにおける秘密保持 誓約に従い直接関係のない部署,及び第三者へ漏洩してはならない。 (9) 本RFIにおいて,本市より受領した各種資料は本RFI終了後に返却,ま たは安全かつ確実な方法で処分すること。 10. 連絡先 気仙沼市 震災復興・企画部 震災復興・企画課 情報化推進室 担当 佐野,大森 〒988-0085 気仙沼市三日町一丁目1-11 直通電話:0226-23-3980 9
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