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課題 NO.6
障害児の長期休暇中の社会資源の活用について
1
経 緯
特別支援学校等の就学児童について、長期休暇中においては、自宅での保護者によ
る養護が行われるものと考えられるが、約 40 日間、見守りを継続することは身体的・
精神的にも困難が生じるもので、日中一時支援等のニーズが高まるものと想定される。
こういった経緯から、夏季休暇等の長期休暇中に、移動支援や日中一時支援事業等
のサービスの利用が特に困難な状況であるとの報告があった。
2
問題点
長期休暇中のみに定員を拡大する事業者は少ないために、サービスの供給量は増加
しないものの、就学障害児に係るサービスの需要が急増するため、長期休暇中におい
ては、一時的・相対的にレスパイト機能が低下している。
3
運営事務局会議でのこれまでの意見を踏まえた取り組み(報告)
障害福祉分野
民間事業者への協力依頼
事業者によっては、夏季休暇中において、非常勤職員を確保することにより、定員
を拡大してニーズに対応している。このような取り組みを好事例として、各事業者に
周知することにより、協力を要請する取り組みが必要ではないか。
関係団体の集まりの場において、趣旨説明と協力依頼済み
(6 月 17 日。別添資料参照)
その後、事業者からの相談等はない。スペース上の問題で定員拡大は困難か?
学校教育分野
学校関係者への協力依頼
長期休暇中においては、学校施設や体育館等が開放され、地域住民に利用されるな
どの取り組みがなされているが、就学児童の預かりの場として活用ができないか。
市内特別支援学校の一部にヒアリングを実施
(6 月 9 日)
○
学校としては、校長権限で特別教室等を開放することはできるが、管理責任
の整理が必要。なお、一般教室は、個人情報保護の観点から開放は困難。
○
一般的には、長期休暇中の教諭の業務は認知されていないが、各種研修等へ
の参加、職場実習の開拓・準備、家庭訪問等、相当の業務をこなさざるを得な
い現状はある。 など
インフォーマルサービスの分野
障害者団体への協力依頼
障害者団体(親の会等)においては、夏季休暇中に団体独自の活動が実施されてい
るが、1 人でも 2 人でも良いので、こういった活動の中に、就学障害児を受け入れて
もらうよう、協力を要請できないか。
関係団体の一部に、趣旨伝達のうえ、長期休暇中の取り組み等を照会
(6 月 14 日)
団体独自事業の規模縮小の方向で考えざるを得ない状況もあるため、
会員以外の受け入れは、現実的には困難という意見もアリ。
4
運営事務局会議としての今後の方針(案)
民間事業者への協力依頼
今回の取り組みは、一部の事業者のみへの協力依頼であったものの、現実的にはス
ペース上の問題が大きいものと想定され、明確な効果は表れなかったが、法改正に伴
う事業者説明会の場において、引き続き協力を依頼するか。
一方で、児童福祉法の改正によって、放課後や長期休暇中における就学障害児の訓
練や社会との交流の場として、「放課後等デイサービス」が創設されることから、当
該サービスの参入を促す視点も必要か。(別添資料参照)
学校関係者への協力依頼
一部の学校の意見ではあるが、特別教室等の開放によりスペースの確保ができた場
合であっても、管理責任の問題の整理が必要であるとともに、人的支援の要請までは
困難である。また、ボランティア等を活用した場合には、事業の継続性や安定性の担
保が困難である。引き続き議論の余地はあるか。
障害者団体への協力依頼
一部の団体の意見ではあるが、団体独自事業の規模を縮小せざるを得ない現状も踏
まえると、例えば会員以外の受け入れを要請することは困難である。引き続き議論の
余地はあるか。