平成18年度（PDF：17KB）

環境規制課
平成１８年度地下水の水質測定結果について
水質汚濁防止法第１６条第 1 項の規定による測定計画等に基づき、平成１８年度は市内の
６６６地点において、地下水の水質の状況を調査した。その結果は次のとおりである。
１
有機塩素系化合物（１３２地点）
水質汚濁防止法に基づく概況調査（１７地点）においては、全地点で環境基準を達成し
ている。
また、市独自調査として実施した９１地点のうち、１０地点で環境基準を達成していな
い。
２
六価クロム化合物（４９６地点）
水質汚濁防止法に基づく概況調査（１７地点）においては、全地点で環境基準を達成し
ている。
また、市独自調査として実施した４７８地点のうち、２７地点で環境基準を達成してい
ない。
３
砒素化合物（５３地点）
水質汚濁防止法に基づく概況調査（１７地点）においては、全地点で環境基準を達成し
ている。
また、市独自調査として実施した３４地点のうち、２地点で環境基準を達成していない。
４
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素（３６地点）
水質汚濁防止法に基づく概況調査（１７地点）においては、２地点で環境基準を達成し
ていない。
５
その他
上記以外の地下水の水質に係る環境基準項目については、概況調査（１７地点）を実施
した全地点で環境基準を達成している。
なお、概況調査によって汚染が確認された区域については、その後、定期モニタリング
調査として、継続して調査を実施しているが、調査した４６地点のうち１３地点で環境基
準を達成しており、これは前年度と同水準である。
本市としては、環境基準の早期達成に向け、引き続き、工場・事業場に対する規制・指
導を行うとともに、家畜排せつ物対策などについて関係機関と協議を行い、各種施策が適
切に図られるよう努めていく。
（※）概況調査：水質汚濁防止法に基づき、地域の全体的な地下水質の概況を把握すること
を目的に行う調査。市内を２ｋｍﾒｯｼｭに区分し、５年間で全ﾒｯｼｭを調査する。
１
調査内容
(1) 測定計画（法に基づく調査）
測定計画は、水質汚濁防止法第１６条第 1 項の規定に基づき各都道府県が毎年作成す
るもので、地下水に係る環境基準監視は、同計画に従い行われることとなる。
測定計画はその調査目的により、地域の全体的な地下水質の概況を把握することを目
的として、全ての環境基準項目について調査する概況調査（年１回・１７地点）と、こ
れまでに汚染井戸が確認されている地区の継続的な監視を目的として、環境基準を超過
した項目について調査を実施する定期モニタリング調査（年２回・４６地点）に分けら
れる。
(2) 汚染確認調査（市独自調査）
測定計画等により汚染が確認された地区等を対象に、その汚染範囲の確認を目的とし
て汚染物質について６０３地点で調査した。
２調査結果
(1) 有機塩素系化合物
調査井戸１３２本（延べ２９５検体）のうち、２５本の井戸（延べ７６検体）から環
境基準値を超える有機塩素系化合物が検出されている。なお、新たに環境基準値を超え
た井戸は６本確認された。
調
測定計画
（法に基づ
く調査）
調査地区
調査本数
（延べ検体数）
基準超過本数
（延べ検体数）
概況調査
花見川区、稲毛区、
緑区、美浜区
17(17)
0(0)
定期ﾓﾆﾀﾘﾝｸﾞ調査
中央区、花見川区、
稲毛区、若葉区
24(46)
15(27)
花見川区、稲毛区
91(232)
10(49)
132(295)
25(76)
査
名
市独自調査汚染確認調査
合計（本）
また、定期モニタリング調査による有機塩素系化合物の経年変化（継続測定 11 地点）を
まとめると次表のとおりである。
測定年度
測定項目
測定井戸本数
基準超過本数
濃度平均値
測定井戸本数
基準超過本数
濃度平均値
測定井戸本数
基準超過本数
濃度平均値
測定井戸本数
基準超過本数
濃度平均値
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
1.1.1-トリクロロエタン
四塩化炭素
14 年度
15 年度
16 年度
17 年度
18 年度
11
4
0.62
11
6
0.04
11
0
0.0001
11
1
0.054
11
4
0.24
11
6
0.04
11
0
0.0003
11
3
0.029
11
4
0.41
11
6
0.05
11
0
0.0006
11
1
0.037
11
4
0.14
11
6
0.06
11
0
0.0006
11
1
0.032
11
4
0.10
11
6
0.07
11
0
0.0004
11
1
0.028
注）濃度平均値は、算術平均による。単位は、mg/l。
地下水環境基準値：ﾄﾘｸﾛﾛｴﾁﾚﾝ 0.03 mg/l 以下、ﾃﾄﾗｸﾛﾛｴﾁﾚﾝ 0.01 mg/l 以下、
1,1,1-ﾄﾘｸﾛﾛｴﾀﾝ１mg/l 以下、四塩化炭素 0.002 mg/l 以下。
(2) 六価クロム
調査井戸４９６本（延べ５０６検体）のうち、２８本の井戸（延べ３１検体）から環
境基準値を超える六価クロムが検出されている。なお、このうち生実町の従来の汚染地
域の周辺で新たに環境基準値を超えた井戸が８本確認されている。
調
査
名
測定計画概況調査
（法に基づ
く調査）
定期ﾓﾆﾀﾘﾝｸﾞ調査
調査地区
調査本数
（延べ検体数）
基準超過本数
（延べ検体数）
花見川区、稲毛区、
緑区、美浜区
17(17)
0(0)
生実地区
1(2)
1(2)
生実地区
423(432)
27(29)
稲毛地区
55(55)
0(0)
496(506)
28(31)
市独自調査汚染確認調査
合
計(本)
注）地下水環境基準値：0.05 mg/l 以下。
(3) 砒素
調査井戸５３本（延べ５５検体）のうち、３本の井戸（延べ４検体）から環境基準値
を超える砒素が検出されている。なお、新たに環境基準値を超えた井戸はなかった。
調
査
測定計画概況調査
（法に基づ
く調査）定期ﾓﾆﾀﾘﾝｸﾞ調査
市独自調査汚染確認調査
合
調査地区
調査本数
（延べ検体数）
基準超過本数
（延べ検体数）
花見川区、稲毛区、
緑区、美浜区
17(17)
0(0)
2(4)
1(2)
34(34)
2(2)
53(55)
3(4)
名
若葉区
稲毛区、若葉区
計（本）
注）地下水環境基準値：0.01 mg/l 以下。
（4）硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
調査井戸３６本（延べ５３検体）のうち、１８本の井戸（延べ３１検体）から環境基
準値を超える硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が検出されている。なお、新たに環境基準値
を超えた井戸はなかった。
調
査
名
測定計画概況調査
（法に基づ
く調査）定期ﾓﾆﾀﾘﾝｸﾞ調査
合
調査本数
（延べ検体数）
基準超過本数
（延べ検体数）
花見川区、稲毛区、
緑区、美浜区
17(17)
2(2)
花見川区、稲毛区
若葉区、緑区
19(36)
16(29)
36(53)
18(31)
調
計(本)
査区
注）地下水環境基準値：10 mg/l 以下。
(5) その他
有機塩素系化合物、六価クロム、砒素、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素以外の地下水の
水質汚濁に係る環境基準項目については、概況調査で実施した１７地点全てで環境基準
を達成している。

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