26年度補正予算及び27年度予算関連 主要事業

26年度補正予算及び27年度予算関連
主要事業パンフレット集
(未定稿)
平成27年2月
農地中間管理機構による担い手への農地集積・集約化
農地集積・集約化対策事業
農地耕作条件改善事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
耕作放棄地再生利用緊急対策交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
多様な担い手の育成・確保
新規就農・経営継承総合支援事業
担い手経営発展支援事業
経営体育成支援事業
新たな経営所得安定対策の着実な実施
経営所得安定対策
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水田活用の直接支払交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
稲作農業の体質強化緊急対策事業
13
17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
農業の基盤整備・農業関係施設整備
農業農村整備事業
強い農業づくり交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
畜産・酪農の競争力の強化
畜産・酪農の収益性向上
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
畜産・酪農の生産力強化
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
自給飼料の生産拡大
畜産・酪農経営安定対策
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
産地の構造改革・高付加価値農業の推進
次世代施設園芸導入加速化支援事業
果樹・茶支援関連対策
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
35
施設園芸・茶に係る燃油価格高騰対策
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
加工・業務用野菜生産基盤強化事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39
国産花きの生産・供給対策
41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
青果物流通システム高度化事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
薬用作物等地域特産作物産地確立支援事業
43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47
6次産業化の推進
農林漁業成長産業化ファンド
6次産業化ネットワーク活動交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
日本食・食文化の魅力発信と輸出の促進
日本食・食文化魅力発信プロジェクト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
51
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
53
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
57
輸出総合サポートプロジェクト
食の安全・消費者の信頼確保
消費・安全対策交付金
日本型直接支払の実施
日本型直接支払制度
農山漁村の活性化
都市農村共生・対流総合対策交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
69
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
71
農村集落活性化支援事業
山村活性化支援交付金
65
鳥獣被害防止対策の推進
鳥獣被害防止総合対策交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
73
林業の成長産業化・森林吸収源対策の推進
新たな木材需要創出総合プロジェクト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
75
森林・山村多面的機能発揮対策交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
81
森林整備地域活動支援交付金
森林・林業人材育成対策
森林・林業再生基盤づくり交付金
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
87
森林整備加速化・林業再生対策
森林整備事業
水産日本の復活
資源管理の推進・漁業収入安定対策事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
省燃油活動推進事業・省エネ機器等導入推進事業
89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
93
水産物輸出倍増環境整備対策
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
95
新規漁業就業者総合支援事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
99
水産基盤整備事業
強い水産業づくり交付金(産地水産業強化支援事業)
・・・・・・・・・・・・・・・
101
本パンフレットに掲載した事業の執行については、国会での予算成立が前提となります。
したがって、今後、内容等に変更が生じる場合がありますので、予めご了承願います。
地域農業の人と農地の問題解決に向け
農地中間管理機構を活用しましょう
~「農地集積・集約化対策事業」~
農地中間管理機構は「信頼できる農地の中間的受け皿」です。
機構を活用すれば、人・農地プランを作成・実行しやすくなります。
1 農地中間管理機構の仕組
機構はこのような仕組です
貸付け
農地を
貸したい人
都道府県
農地中間管理機構
公的機関だから
安心して貸せます。
機構に貸し付けた人に
協力金を支払います。
貸付け
(転貸)
農地を
借りたい人
(都道府県の第3セクター)
必要なら大区画化等の
条件整備も行います。
まとまった使いやすい
農地が借りられます。
A
農地の集積・集約化
B
C
2 農地中間管理機構の活用
機構はこのようなときに使えます
リタイアするので農地を貸したいな!
→
と思ったら・・・
機構に農地を貸して下さい。お借りした農地は機構が担い手に転貸します。
利用権を交換して分散した農地をまとめたいな! と思ったら・・・
→
関係者がそろって機構に農地を貸して下さい。機構が担い手の使いやすい形にまとめて転貸します。
新規就農するので農地を借りたいな! と思ったら・・・
→
機構から農地を借りられます。機構の借り手の公募に応募して下さい。
地域ぐるみで活用しましょう
• 「人・農地プラン」の話合いの中で機構を活用し、地域内の農地利用
の再編を進めましょう!
• 地域で機構にまとまった農地を貸し付けると、地域に協力金を支払い
ます。
-1-
3 農地中間管理機構への出し手に対する支援(機構集積協力金)
(1) 地域に対する支援(地域集積協力金)
地域における話合い(人・農地プラン)により、地域で機構にまとまった
農地を貸し付けた場合、当該地域に対し、地域集積協力金を支払います。
※ 「地域」とは、集落・学校区など、実際の話合いの単位となった外縁が明確になって いる同一市町村内
の区域をいいます。
地域集積協力金
[機構への貸付割合] [交付単価]
2割超5割以下 :2.0万円/10a
5割超8割以下 :2.8万円/10a
8割超
:3.6万円/10a
[協力金の使途]
地域が都道府県、市町村と相談の上、
地域農業の発展に資すると考えられる
方法で自由に使用することができます。
※ 平成27年度までの交付単価です。
例えば、24haの地域で一度に20ha(8割超)が機構へ貸し付けられると、地域に720万円が支払われます。
(2) 個々の出し手に対する支援(経営転換協力金・耕作者集積協力金)
機構に農地を10年以上貸し付ける個々の出し手の皆さんを支援します。
耕作者集積協力金
経営転換協力金
[貸付等を行う面積]
[交付単価]
[交付単価]
: 30万円/戸
0.5ha以下
0.5ha超2.0ha以下 : 50万円/戸
: 70万円/戸
2.0ha超
[交付対象者]
機構へ自作地を貸し付けた農業者等
① 農業部門の減少により経営転換する農業者
② リタイアする農業者
③ 農地の相続人
2万円/10a
※ 平成27年度までの交付単価です。
[交付対象者]
機構の借受農地に隣接する農地又は面的集積要件を
満たす原則2筆以上の農地(交付対象農地)の機構
への貸し付けに協力した農業者
※
経営転換協力金については、機構を介さず集落営農組織との間で特定農作業委託契約を10年以上
締結した場合も対象となります。
※ 「1.地域に対する支援」と「2.個々の出し手に対する支援」の両方の要件を満たした農地に ついては、
地域と個々の出し手のそれぞれに支払われます。
交付ルート
申請
国
都道府県
農業者等
市町村
交付
詳細については、経営局農地政策課(☎03‐6744‐2151)またはお近くの地方農政局等(北海道において
は北海道庁、沖縄県においては内閣府沖縄総合事務局)までご連絡ください。
また、交付金の申請については農地の所在する市町村へお問い合わせください。
-2-
農地中間管理機構による担い手への農地集積・集約化を
加速するため、耕作条件の改善を支援します
~ 農地耕作条件改善事業 ~
今年中に農地の整備
をやりたいけど、今か
らでは申請が間に合
わないかも?
営農が一段落ついた
し、すぐに規模の拡
大を検討したい!
そんなあなた!
農業者の自力施工も活用し、
機動的な区画拡大や暗渠排水等の整備を支援します
《畦畔除去》
《暗渠設置》
主な内容
○ 整備済み農地の簡易な整備(区画拡大、暗渠排水 等)
○ きめ細かな基盤整備(農地・農業水利施設の整備 等)
実施要件
○ 農地中間管理機構による農地の集積を行う地域
(農振農用地のうち、農地中間管理事業の重点実施区域)
○ 総事業費200万円以上
○ 受益者数2者以上
実施主体
○ 農地中間管理機構
○ 都道府県、市町村
○ 土地改良区、農業協同組合 等
-3-
支援内容
規模拡大のタイミングに
合わせて迅速な基盤整備
を実施したい!
農地中間管理事業と必要な
簡易整備を一体的に行える
ようにして欲しい!
農地耕作条件改善事業なら・・・
採択申請
事業実施年度に入ってからの採択申請が可能!(複数回受付)
申請方法
都道府県から国への申請だけではなく、
農地中間管理機構から国への直接申請も可能!
①定額助成
畦畔除去等による田・畑の区画拡大等の整備
・区画拡大 10万円/10a
中心経営体に一定規模以上集約化
・暗渠排水 15万円/10a 等
(面的集積)する農地については、定額
助成単価を2割加算
《区画拡大》
(切り土前) (盛り土前)
(切り土後) (盛り土後)
②定率助成
農地・農業水利施設の整備 等
《水路の整備》
詳細については、農林水産省農村振興局農地資源課(03–6744–2208)までご連絡ください。
-4-
荒廃した耕作放棄地を引き受けて作物生産を
再開する取組を支援します
~ 耕作放棄地再生利用緊急対策交付金 ~
刈払・抜根
再生作業や
土づくり等の取組に
国の支援があります。
耕起・整地
土づくり・作付け
対象者等
○ 農業者、農業生産法人、農業へ参入する法人、農地中間管理機構等
※ 再生作業に一定以上の労力と費用を要する農用地区域内の「荒廃農地」が対象です。
事業要件
○ 再生作業に10万円/10a以上要する農地が対象です。
○ 土地所有者に代わり、再生作業後に5年間以上耕作する必要があります。
事業申請
○ 市町村、農業委員会等で構成される地域耕作放棄地対策協議会(地域協議会)に
申請する必要があります。申請内容について地域協議会が審査します。
申請
地域協議会
農業者等
交付
-5-
支援内容
・
再生作業(刈払・抜根・耕起・整地)
補助率
5万円/10a
(中心経営体に集約化する場合は6万円/10a)
・
土づくり、営農定着(作付け)
重機を用いる場合
1/2以内(沖縄県は2/3以内)
補助率
2.5万円/10a
・
小規模基盤整備、基盤整備
補助率
小規模基盤整備
2.5万円/10a
基盤整備
1/2以内(沖縄県は2/3以内)
・
経営(加工品試作、試験販売)
補助率
定額
・
農業用機械の借り上げ、農業用施設(ハウス、果樹棚等)の整備等
補助率
1/2以内(沖縄県は2/3以内)
詳細については、各市町村の地域協議会または農村振興局農村計画課(☎03‐6744‐2442)まで
ご連絡ください。
地域協議会の連絡先はホームページに掲載しています。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/tikei/houkiti/h_madoguti/index.html
-6-
農業を始めたい皆さんを応援します!
~「新規就農・経営継承総合支援事業」~
就農の準備段階から就農初期段階まで、農業を始める
方々を総合的にサポートします。
青年就農給付金
準備型
経営開始型
道府県農業大学校や都道府県が
指定する先進農家・先進農業法人等
で研修を受ける方で、原則45歳未満
で就農する方に対し、研修中に給付
金を給付します。
市町村の「人・農地プラン」 に位置付
けられている(見込みも可)または農地
中間管理機構から農地を借り受けてい
る認定新規就農者(※1)で、原則45歳未
満で独立・自営就農する方に対し、農業
を始めて間もない時期に給付金を給付
します。
給付額
150万円/年(最長2年間)
給付額
最大150万円/年(最長5年間)
※2
※1 農業基盤強化促進法第14条の4第1項に規
定する青年等就農計画の認定を受けた者
※2 平成26年度補正予算の新規給付対象者から、
前年の所得に応じて給付金額を変動
給付ルート
給付ルート
都道府県・育成センター(*)
全国農業会議所
給付金給付
研修、就農状況確認
市
給付金給付
就農状況確認
給付申請書類の提出
研修、就農状況報告
町
村
給付申請書類の提出
就農状況報告
新規就農者
就農希望者
*研修を受ける機関等により、申請先が異なります。
-7-
農 の 雇 用 事 業
※農業法人等への支援
① 雇用就農者育成タイプ
農業法人等が新規就農者を雇用して、栽培技術や経営ノウハウなどの研
修を実施する場合に、研修に要する経費を支援します。(最長2年間)
また、農業法人等が独立を目指す就農希望者を新たに雇用して、農業法
人設立・独立に向けて研修を実施する場合に、研修に要する経費を支援し
ます。(最長4年間)
② 次世代経営者育成タイプ
農業法人等が、その職員や後継者を次世代の経営者として育成していく
ために、先進的な農業法人・他産業へ研修派遣する経費を支援します。
(最長2年間)
助成額
最大120万円/年/人
(3年目以降は年間最大60万円)
交付ルート
全国農業会議所
助成金の交付
研修実施計画の申請
研修実績報告
農業法人等
詳細については、経営局就農・女性課(☎03‐3501‐1962)までご連絡ください。
-8-
集 落 営 農 の 組 織 化 ・ 農 業 経 営 の 法 人 化 や
経 営 改 善 、 円 滑 な 経 営 継 承 を 支 援 し ま す
~ 担い手経営発展支援事業 ~
1 農業経営の法人化等の支援
集落営農の組織化支援
支援対象
将来の法人化を前提に集落営農(任意組織)を立ち上げる者
支援内容
会計経理知識の習得や規約の作成など
にかかる費用相当額を助成します
27年度
当初予算
20万円 (定額)
※26年度
補正予算
30万円 (定額)
集落営農・農業経営の法人化支援
支援対象
集落営農(任意組織)を法人化する者、地域農業に貢献する複数個別経営
の法人化や農業法人同士が統合して新たに法人を立ち上げる者等
支援内容
定款作成や登記申請手続などにかかる
費用相当額を助成します
27年度
当初予算
40万円 (定額)
※26年度
補正予算
50万円 (定額)
※26年度補正予算において、平成27年産のナラシ対策に加入できるようにするため、①法人化等が確
実であると市町村が認める集落営農を組織した場合、②集落営農や複数の個別経営で法人を設立し、
かつその法人が認定農業者の認定を受けた場合、交付単価を引き上げます。
交付ルート
(申請)
農業者、
集落営農等
(申請)
市町村
(補助)
(申請)
国
都道府県
(補助)
(補助)
2 経営指標による自己チェックの促進
「新たな農業経営指標」は農業経営者の皆さんが自らの経営改善のためにご活用
いただけるものです。
インターネット上の「経営改善実践システム」で簡単に自己チェックに取り組めますの
で、是非ご活用ください。
農林水産省ホームページ>組織・政策>経営>新たな農業経営指標>経営改善実践システム
☞ https://shihyo.maff.go.jp/
-9-
3 担い手の経営継承円滑化支援
後継者への継承
・親族を後継者
・従業員を後継者
・他社から後継者
又は
他の法人との合併等
円滑な継承には、
10年程度を要する
[計画に基づき実行すべき取組]
・関係者(社員・取引先等)
の理解
・経営権の段階的移行
・農地や株式等の継承
・後継者の経営能力向上 など
経営継承の完了
「事業承継計画」の作成
法人化は必
須
継承方法等の決定
経営継承の重要性の理解
経 営 継 承 の 進め方
円滑な経営
継承のため
には、
円滑な経営継承を行うためには、計画的な取組が不可欠です。 経営継承のための
事業承継計画を作成しましょう。経営継承のモデル的な取組を多くの皆様に広めるた
め、以下の取組を支援します。
(1)専門家による相談・指導活動支援(補助率:定額)
・経営継承問題を抱える農業経営者へ、税理士や中小企業診断士等の経営
の専門家を派遣します。(都道府県が事業実施主体)
・派遣された専門家等が「事業継承計画」の作成を支援します。
(2)農業経営者等を対象とする研修・セミナー開催支援(補助率:1/2)
・税理士や中小企業診断士等の専門家が農業経営等を学ぶための研修・セ
ミナーを開催します。(都道府県が事業実施主体)
・農業経営者の皆様にも研修・セミナーに参加していただき、経営継承の
計画作りに役立てていただけます。
(3)経営継承マニュアルの作成・配布(委託費)
・経営継承に関する農業経営者向けの分かりやすいマニュアルを作成します。
交付ルート
※(1)及び(2)の場合
(申請)
専門家等
国
都道府県
(請負関係)
(補助)
お問い合わせ・ご相談は、お気軽に経営局経営政策課(☎ 03‐6744‐0577)までお
電話ください。(※ 最寄の地方農政局、地域センターにもお気軽にご相談ください。)
- 10 -
農業用機械等の導入による
規模拡大や経営の多角化を支援します!
~「経営体育成支援事業」~
融資主体補助型
地域の担い手を育成するため、中心経営体等が融資を活用して、
農業用機械等を導入する際、融資残について支援します。
(26年度補正予算、27年度予算)
助成対象者
➀
➁
➂
農地中間管理機構から農地の賃借権の設定等を受けた経営体
適切な人・農地プランに位置付けられた中心経営体
(認定農業者、認定新規就農者、農業法人、集落営農等)
市町村が②のプランの実現に必要と認める農業者又は農業者団体
※ 26年度補正予算は、①と②の経営体が対象です。
対象となる機械等
規模拡大や経営の多角化などに必要となる
➀ トラクター、田植機、コンバインなどの農業用機械
➁ 育苗施設やビニールハウスなどの農業用施設
➂ 畦畔の除去、明渠、暗渠排水の整備などの簡易な基盤整備
補助率:融資残額(事業費の3/10以内)
※
国から都道府県への予算配分は、一経営体あたり300万円を上限。
26年度補正予算においては、農地中間管理機構から農地の貸借権の
設定等を受けた経営体は、一経営体あたり1,000万円を上限。
予算の配分と採択
地区ごとの経営改善の取組をもとに、国から都道府県に予算を配分し、
都道府県が実施地区を採択します。
なお、26年度補正予算では、農地中間管理機構から農地の貸借権の
設定等を受けた経営体を優先的に支援します。
※
過去に例の無いような甚大な気象災害等が発生した際には、農業用施設の再建・修繕等も
支援します。(被災農業者向け経営体育成支援事業)
- 11 -
条件不利地域補助型
条件不利地域における意欲ある経営体を育成するため、
経営規模が小規模・零細な地域において、共同利用の機械
・施設等を導入する場合、事業費の一部を助成します。
(27年度予算)
助成対象地域
①
➁
平均農地面積が0.5ha未満、かつ、農地面積が0.5ha未満の農家が5割
以上の地域
副業的農家の割合が7割以上、かつ、主業農家の割合が1割以下の地域
助成対象者:農業者の組織する団体等
対象となる施設等
経営改善を図るため必要となる
➀ 農業用機械、育苗施設、乾燥調製施設、集出荷施設など
➁ 区画整理、畦畔整備、農道整備など簡易な基盤整備
※
耐用年数がおおむね5年以上であって20年以下のもの
(中古機械は2年以上)に限ります。
補助率:事業費の1/2以内(4,000万円上限)
交付ルート
申請
国
申請
事業実施主体
都道府県
補助
申請
市町村
補助
補助
助成対象者
(中心経営体・
農業者の組織する
団体等)
詳細については、
経営局就農・女性課 経営体育成支援室(☎03-6744-2148)までご連絡ください。
- 12 -
米・麦・大豆等の土地利用型農業の経営の安定を図ります
経営所得安定対策
~ 経営所得安定対策 ~
1
畑作物の直接支払交付金(ゲタ対策)
諸外国との生産条件の格差により不利がある国産農産物(麦、大豆等)に
ついて、引き続き生産コストと販売額の差に相当する額を直接交付します。
(1)交付対象者
○
認定農業者、集落営農、認定新規就農者(27年産からは、規模要件を課しません)
(2)支払方法
○
数量払を基本とし、面積払(営農継続支払)をその内金として支払います。
(3)数量払
①
交付対象数量
麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょ、そば、なたねの当年産の
出荷・販売数量
②
交付単価
全算入生産費をベースに算定した「標準的な生産費」と「標準的な販売価格」との
差額分を単位数量当たりの単価で直接交付します。また、品質に応じて単価を設定
します。
※ 営農継続支払を受けた方には、その交付額を控除して支払います。
(4)営農継続支払
①
交付対象面積
27年産からは、当年産の作付面積に基づき支払います。
②
交付単価
交付単価 2.0万円 / 10a (そばについては1.3万円/10a)
数量払と面積払(営農継続支払)の関係
交
付
金
数量払
面積払 (数量払の際に
控除されます。)
平均単収
収量
- 13 -
数量払の交付単価
麦、大豆等の畑作物については、地域間、農業者間の品質の格差が大きいため、
数量払の交付単価において、品質に応じて単価の増減を行います。
※ そばについて、27年産からは規格外品を交付の対象から外します。
小麦
(円/60kg)
品質区分
(等級/ランク)
小麦
1等
2等
A
B
C
D
A
B
C
D
6,410円 5,910円 5,760円 5,700円 5,250円 4,750円 4,600円 4,540円
等級:被害粒の割合や粒揃いの違いで区分。A~Dランク:たんぱく質の含有率等の違いで区分
※ パン・中華麺用品種については、上記の単価に 2,550円/60kgを加算。
大麦・はだか麦
(円/単位数量)
1等
2等
品質区分
(等級/ランク)
A
B
C
D
A
B
C
D
二条大麦
5,190円 4,770円 4,650円 4,600円 4,330円 3,910円 3,780円 3,730円
(50kg当たり)
六条大麦
5,860円 5,440円 5,310円 5,260円 4,830円 4,410円 4,290円 4,240円
(50kg当たり)
はだか麦
7,650円 7,150円 7,000円 6,910円 6,080円 5,580円 5,430円 5,350円
(60kg当たり)
等級:被害粒の割合や粒揃いの違いで区分。A~Dランク:白度やたんぱく質の含有率等の違いで区分
大豆
(円/60kg)
品質区分(等級)
1等
2等
3等
普通大豆
12,520円
11,830円
11,150円
特定加工用大豆
10,470円
等級:被害粒の割合や粒揃いの違いで区分
特定加工用:豆腐・油揚、しょうゆ、きなこ等製品の段階において、大豆の原形をとどめない用途に使用する大豆
てん菜
(円/t)
品質区分
(糖度)
(+0.1度ごと)
てん菜
+62円
16.3度
7,260円
品質区分
(▲0.1度ごと)
▲62円
糖度:てん菜の重量に対するショ糖の含有量
そば
でん粉原料用ばれいしょ
19.5%
(でん粉含有率) (+0.1%ごと)
でん粉原料用
ばれいしょ
+64円
(円/t)
(▲0.1%ごと)
12,840円
▲64円
でん粉含有率:ばれいしょの重量に対するでん粉の含有量
(円/45kg)
なたね
(円/60kg)
品質区分
(等級)
1等
2等
品質区分
(品種)
キザキノナタネ
ナナシキブ
キラリボシ
その他の品種
そば
14,700円
12,590円
なたね
9,850円
9,110円
等級:容積重の数値か被害粒の割合で区分
- 14 -
2
米・畑作物の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)
米価の下落等により収入減少が生じる場合に、担い手の農業経営への影響を緩和するため、
農業者拠出に基づくセーフティーネットとして収入減少の一定割合を補てんする保険的制度です。
(1)交付対象者
○ 認定農業者、集落営農、認定新規就農者(27年産からは、規模要件を課しません)
(2)交付対象品目
○
米、麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょ
(3)補てん額
○ 当年産の対象品目の販売収入の合計が、標準的収入を下回った場合に、その差
額の9割を、国からの交付金と農業者が積み立てた積立金で補塡します。
国からの交付金は、農業者が積み立てた積立金の3倍の額が上限です。
27年産からはナラシ対策に加入しましょう!!
- 15 -
3
○
経過措置
米の直接支払交付金(7,500円/10a)
(激変緩和のための経過措置として、29年産までの時限措置として実施します。)
米の生産数量目標に従って生産を行う農業者に対して交付金を直接交付します。
(1)交付対象者
米の生産数量目標(面積換算値)に従って、販売目的で生産(耕作)
する販売農家・集落営農
(2)交付対象面積
主食用米の作付面積から、自家消費米相当分として一律10a控除
して算定
○
収入減少影響緩和対策移行円滑化対策(26年産限り)
米・畑作物の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)非加入者に対する影響緩和対策とし
て、26年産の米の直接支払交付金の加入者のうち、ナラシ対策に加入していない者に対して、
26年産のナラシ対策で米の補塡が行われる場合には、国費分相当の5割を交付します(農業
者の拠出は求めません)。
(1)交付対象者
26年産の米の直接支払交付金の交付対象者のうち、ナラシ対策に
加入しなかった者
(2)補てん額
26年産のナラシ対策で米の補填が行われる場合に、ナラシ対策の
国費分相当の5割を交付します。(農業者の拠出はありません。)
【参考】
経営所得安定対策等の交付ルート
○ 申請書等については、下記URLをご覧下さい。
http://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/keiei/download.html
農
業
者
交付申請書・
営農計画書等
(期限:6月末)
地域農業
再生協議会
市町村、農協、
農業者団体等
交付申請書・営農
計画書・確認結果
データ等
地域
センター
地
方
農
政
局
交付金交付
フリーダイヤル
お問い合わせ・ご相談は、お気軽に ☎ 0120‐38‐3786 までお電話ください。
(受付時間:平日9:00~17:00 自動的にお住まいの農政局、地域センターに繋がります。)
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水田で、麦、大豆、飼料用米、加工用米等の
作物を生産する農家の皆様を支援します
~ 水田活用の直接支払交付金 ~
1
交付対象者
販売目的で対象作物を生産(耕作)する販売農家・集落営農
※ 米の生産数量目標の達成にかかわらず交付の対象となります。
2
支援内容
(1)戦略作物助成
対象作物
交付単価
麦、大豆、飼料作物
35,000円/10a
WCS用稲
80,000円/10a
加工用米
20,000円/10a
飼料用米、米粉用米
収量に応じ、
55,000円~105,000円/10a
<飼料用米、米粉用米の交付単価のイメージ>
助成額
(円/10a)
数量払いの単価(傾き):約167円/kg
10.5万
収量が上がるほど助成額が
増えるのかぁ・・・
努力が報われる仕組みだね!
8.0万
5.5万
380 ※
530 ※
680 ※
単収(kg/10a)
(標準単収値)
・ 数量払いによる助成については、農産物検査機関による数量の確認を受けていることを
条件とします。
・ ※は全国平均の平年単収(標準単収値)に基づく数値であり、各地域への適用に当たって
は、市町村等が当該地域に応じて定めている単収(配分単収)を適用します。
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(2)二毛作助成
 水田における主食用米と戦略作物助成の対象作物、又は戦略作物助
成の対象作物同士の組み合わせによる二毛作を支援します。
15,000円/10a
(3)耕畜連携助成
 耕畜連携の取組(飼料用米のわら利用、水田放牧、資源循環)を支援し
ます。
13,000円/10a
(4)産地交付金
 地域で作成する「水田フル活用ビジョン」に基づく、①水田における麦、
大豆等の生産性向上等の取組、②地域振興作物や備蓄米の生産の取
組等を支援します。
 国から配分する資金枠の範囲内で、都道府県や地域農業再生協議会
が助成内容(交付対象作物・取組・単価等)を設定できます。
 また、地域の取組(下表)に応じた配分を都道府県に対して行います。
対象作物
取組内容
配分単価
飼料用米
米粉用米
多収性専用品種への取組
12,000円/10a
加工用米
複数年契約(3年間)の取組
12,000円/10a
備蓄米
そば
なたね
平成27年産政府備蓄米の買入入
札における落札
※ 平成23年度に県別優先枠として配分した
6万トンについては対象外。
7,500円/10a
(基幹作)20,000円/10a
(二毛作)15,000円/10a
作付の取組
なお、主食用米作付面積が生産数量目標の面積換算値を下回ることとなる都道府
県に対して配分(0.5万円/10a)します。
3
交付ルート
農
業
者
地域農業
再生協議会
交付申請書・営
農計画書等
(期限:6月末)
市町村、農協、
農業者団体等
交付申請書・営農計画
書・確認結果データ等
交付金交付
地域
センター
地
方
農
政
局
詳細については、生産局穀物課水田農業対策室(☎03‐3597‐0191)までご連絡ください。
(※ 最寄りの地方農政局、地域センター、農業再生協議会(市町村、JA等)にもお気軽にご相談ください。)
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米価下落対策として新たな対策を緊急的に実施します
~ 稲作農業の体質強化緊急対策事業 ~
米農家が27年産米で資材費低減の取組等を行う
計画書を提出した場合、26年度内に支援します
1
対象作物
平成27年産主食用米
2
対象者
○ 農地中間管理機構から農地を借り受けている農業者
○ 集落営農
○ 認定農業者
○ 認定新規就農者
○ 人・農地プランに位置付けられた地域の中心となる経営体
○ 農業者が組織する団体(5戸以上※ )
※都道府県農業再生協議会長が特に必要と認める場合にあっては3戸以上
3
支援対象となる取組メニュー
A、B、Cいずれかひとつに対し、支援を受けることができます。
A
肥料・農薬代などの資材費の低減や育苗作業などの労働時間を短縮
する取組を以下の①~⑮より2つ以上実施
①
③
⑤
⑦
⑨
⑪
⑬
⑮
新たな品種導入による作期の分散
② 疎植栽培
乳苗移植栽培
④ 無代かき移植栽培
堆肥散布を踏まえた施肥
⑥ 土壌分析を踏まえた施肥
生育診断を踏まえた施肥
⑧ プール育苗
温湯種子消毒
⑩ 流し込み施肥
育苗箱全量施肥
⑫ 側条施肥
農薬の苗箱播種同時処理
⑭ 農薬の田植え同時処理
地域設定メニューの実施(農林水産省が承認した取組)
助成金額(万円)
1ha未満
1ha以上2ha未満
2ha以上
2.0
3.0
1ha単位で
2万円ずつ増
※20ha以上は41万円に固定
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B
直播栽培の実施
助成金額(万円)
1ha未満
1ha以上
2ha未満
2ha以上
5.0
7.5
1ha単位で
5万円ずつ増
※20ha以上は102.5万円に固定
C
農業機械の共同利用
助成金額(万円)
4
7ha未満
7ha以上
10ha未満
10ha以上
15ha未満
15ha以上
20ha未満
20ha以上
25.0
42.5
62.5
87.5
125
支援を受けるためには
①
②
最寄りの地域農業再生協議会に申込書※を提出
生産コスト低減計画※を作成し、計画に基づき取組を行うことを約束
③
地域農業再生協議会から支援
計画書に従って27年産米の生産へ!
※申込書、生産コスト低減計画書は、お近くの地域農業再生協議会にお問い合わせくださ
い。以下のホームページでもダウンロードできます。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/nosan/inasaku_kyouka.html
このほか、需要に応じて販売できる環境を整備するため、産地において、あらかじめ生産者等が積立てを行い、主
食用米を長期計画的に販売する取組、輸出用向けや業務用向け等の販売促進等の取組、非主食用への販売の取
組を実施する場合に支援します(値引きや価格差補てんのための費用は支援の対象外)。
詳細については、生産局穀物課水田農業対策室(☎03‐3597‐0191)までご連絡ください。
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農地や農業水利施設の整備を支援します
~ 農業農村整備事業 ~
事業概要
農業農村整備事業は、
○
○
競争力強化のための農地の大区画化・汎用化、畑地かんがい施設等の整備
国土強靱化のための農業水利施設の長寿命化・耐震化、洪水被害防止
等の対策を推進する事業です。
農地の大区画化・汎用化
畑地かんがい施設の整備
農業水利施設の補修・更新
排水施設の整備
事業申請
○ 内容・規模によって適用する事業が異なりますので、まずはお住まいの地域
の土地改良区、市町村又は都道府県にご相談ください。
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農業競争力強化基盤整備事業
【事業内容】農地の大区画化・汎用化、水利施設の整備 等
【実施主体】都道府県等
【実施要件】農地整備:受益面積20ha以上、担い手への農地集積率
50%以上 等
水利施設:受益面積200ha以上 等
【補 助 率】50%等
農地整備事業等について、人・農地プランに位置づけられた中心経営体への農地
集積率に応じて促進費の交付が受けられます(事業費の最大12.5%)
農地の大区画化
農業基盤整備促進事業【拡充】
【事業内容】畦畔除去による農地の区画拡大、暗渠排水の整備等の農
地・農業水利施設等のきめ細かな整備
【実施主体】都道府県、市町村、土地改良区、農地中間管理機構等
【実施要件】総事業費200万円以上 等
【補 助 率】定額、50%等
簡易整備の定額助成の対象工種に、これまでの田・畑の区画拡大、暗渠排水、湧
水処理等に加え、客土(層厚10cm以上)や除礫(深度30cm以上)を追加します
畦畔除去による区画拡大
農業水利施設保全合理化事業
【事業内容】農業水利施設の長寿命化や水管理の省力化等の整備
【実施主体】都道府県等
【実施要件】農地集積計画が策定されていること、受益面積20ha以上
【補 助 率】50%等
等
農業水利事業について、人・農地プランに位置づけられた中心経営体への農地集
積率に応じて促進費の交付が受けられます(事業費の最大7.5%)
水路の補修
水利施設整備事業(農地集積促進型)【新規】
【事業内容】パイプライン化、水管理のICT化等の水管理を省力化するた
めの整備
【実施主体】都道府県等
【実施要件】受益面積20ha以上、担い手への農地集積率50%以上 等
【補
助 率】50%等
農業水利事業について、人・農地プランに位置づけられた中心経営体への農地集
パイプライン化
積率に応じて促進費の交付が受けられます(事業費の最大12.5%)
農村地域防災減災事業【拡充】
【事業内容】地震、豪雨、地すべり等に対する防災・減災のための調
査・計画策定、施設整備(ため池整備、湛水防除等)等
【実施主体】都道府県等
【実施要件】ため池整備:受益面積2ha以上(地震対策の場合)
湛水防除:受益面積30ha以上 等
【補 助 率】定額、50%等
ため池一斉点検の結果を踏まえ、平成27年度から、決壊した場合に下流の人家等
に影響を与えるおそれのあるため池を対象に、監視・管理体制強化、ため池の廃
止、権利関係調整等への支援をします
ため池の廃止(堤体の切開)
[写真は堤内側から撮影]
※これらの他、農山漁村地域整備交付金を活用して、都道府県の裁量によりこれらと同様の事業を実施することも可能です。
詳細については、農林水産省農村振興局設計課(03–3502–8695)までご連絡ください。
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国産農畜産物の安定供給・輸出拡大のため、
共同利用施設の整備を支援します
~ 強い農業づくり交付金 ~
実施主体
○ 都道府県、農協、農業生産法人、農業者の組織する団体 等
※ 原則として5戸以上の農家の事業参加が必要です。
事業要件
○取組によりそれぞれ要件が異なりますが、主に次のような要件があります。
・原則として5戸以上の農家に受益があること
・成果目標の基準を満たしていること
・品目毎に設定する面積以上の産地であること
・費用対効果分析を行い、投資効率が1以上であること
事業の流れ
地 域 段 階
農業者の組織する団体 等
地域が抱える課題の明確化
課題解決に向けた方向性と
成果目標の設定
目標達成のため必要な施設の決定
・乾燥調製施設
・集出荷貯蔵施設
・処理加工施設
・需要に応じた生産量の確保
・施設利用率の向上
・高温耐性品種の作付拡大 等
等
都 道 府 県 ・国 段 階
市町村を経由し、都道府県へ事業実施計画の提出
都道府県
都道府県段階での審査・取りまとめ、成果目標に基づくポイントの設定
都道府県計画を国へ提出
国
事業要望を取りまとめ、ポイントの高い順に都道府県へ配分
交 付(成果目標の妥当性について国と協議)
都 道 府 県 ☆予算の割り振りは都道府県の裁量☆
地域段階
A市
a地区
b地区
B町
c地区
C村
d地区
- 23 -
e地区
D町
f地区
g地区
h地区
国内農畜産物の安定供給・輸出拡大のため、生産から流通まで
の強い農業づくりに必要な共同利用施設の整備等を支援します。
支援対象施設
① 共同利用施設等整備
乾燥調製施設、集出荷貯蔵施設、農産物処理加工施設、生産技術高度化施設、家畜市場、畜産物
処理加工施設、小規模土地基盤整備、飼料作物作付条件整備 等
カントリーエレベーター
フリーストール牛舎
非破壊センサー
② 卸売市場施設整備
売場施設、貯蔵・保管施設、駐車施設、搬送施設、衛生施設、情報処理施設
等
1/2以内等(整備する施設によって異なります。)
補助率
優先枠の設定
1 農畜産物輸出に向けた体制整備
輸出先国の求める衛生条件等を満たすために必要な施設の整備を支援します。
2 「強み」のある産地形成に向けた体制整備※
新品種・新技術等の導入により、需要に対応した産地の形成に必要な施設の整備
を支援します。
※26補正予算では設定しません。
3 集出荷・加工の効率化に向けた再編合理化
高収益な産地体制への転換を図るために、集出荷・処理加工施設の再編合理化
を支援します。
事業申請時のポイント加算(5ポイント)など
特例を設けて支援します。
詳細については、生産局総務課生産推進室(☎03‐3502‐5945)までご連絡ください
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畜産・酪農の収益性向上に取り組みます
~高収益型畜産体制構築事業、畜産収益力強化対策~
事業の概要
○ 関係事業者が連携・結集した地域ぐるみの
高収益型畜産体制(畜産クラスター)の構築を推進します
○ 畜産クラスター計画に位置づけられた中心的な経営体の
収益性の向上、畜産環境問題への対応に必要な
機械のリース整備や施設整備等を支援します
【 畜産クラスターの取組の流れ 】
① 畜産クラスター協議会
の立ち上げ
地域の関係者※が連携
し、畜産の収益性向上
のための取組みを検討
③ 都道府県知事
の計画認定
② 畜産クラスター
計画の作成
収益性向上のため
の取組、地域の関
係者の役割分担等
を記載した計画を
作成
※畜産農家、地方公共団
体、JA、畜産経営支援組織、
畜産関連業者 等
都道府県知事が
必要事項を確認し
た上で、計画を認
定
④ 国庫補助事業等の
活用
必要に応じて、国庫補
助事業へ申請。
高収益型畜産体制構築事業
地域ぐるみで収益性を向上させる畜産クラスターの推進のための、
新たな取組の実証や、全国的な普及活動等を支援します
<畜産クラスターのイメージ>
TMRセンター
コントラクター
生産者
JA
コスト削減
高付加価値化
新規需要の創出
ヘルパー組合
乳業・食肉センター
卸小売業
飼料メーカー
機械メーカー
行政
普及センター
畜産コンサル
畜産農家をはじめ、地域に存在する各関係者が有機的に連携・結集し、地域
ぐるみの高収益型畜産体制(畜産クラスター)を各地に展開し、コストの削減
や付加価値の向上・需要の創出を目指す取組を支援
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畜産収益力強化対策
畜産収益力強化支援事業
畜産クラスター計画に定められた中心的な経営体
の収益性の向上等に必要な機械のリース整備を支援
実施主体
補助率
民間団体
1/2以内
個別経営体、法人 等
: 補助金交付の流れ、
中心的な経営体
農
林
水
産
省
事業実施主体
(
公募団体)
(
独)
農畜産業
振興機構
手続きの
流れ
搾乳ロボット
支援対象者
バルククーラー
汎用型(稲WCS、トウ
モロコシ等に活用)飼料
収穫機
: 計画申請の流れ
畜産競争力強化整備事業
畜産クラスター計画に定められた中心的な経営体
の収益性の向上、畜産環境問題への対応に必要な
施設整備等を支援
実施主体
1/2以内
: 補助金交付の流れ、
中心的な経営体
事業実施主体
(
畜産クラスター
協議会)
農
林
水
産
省
個別経営体※、法人 等
(※法人化の計画を有する家族経営)
都道府県
(
市町村)
手続きの
流れ
支援対象者
補助率
民間団体
ミルキングパーラー
: 計画申請の流れ
飼料調製施設
畜産環境対策施設
その他、以下の事業にも畜産クラスターが活用できます!
(各事業の詳細は、P27、28をご覧下さい)
畜産・酪農生産力強化緊急対策事業
(酪農経営改善緊急対策、肉用牛繁殖性向上緊急対策)
詳細については、農林水産省生産局畜産企画課(03-3502-5979)に御相談ください。
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畜産・酪農の生産力の強化を図ります
~畜産・酪農生産力強化緊急対策事業~
酪農経営改善緊急対策
酪農経営における優良な乳用種後継雌牛の確保及び和牛主体の
肉用子牛の生産拡大の取組を支援します
対象者
畜産クラスター協議会に位置づけられた農協、農協連等の構成員で
ある酪農経営
支援内容
1.性判別受精卵・精液を活用した優良後継雌牛の確保、和牛受精卵を活用
した和子牛生産の拡大等の経営改善に向けた計画的な取組
2.和牛受精卵等の生産拠点の機器整備
3.性判別精液生産機器の導入
4.受精卵移植技術の高位平準化のための実技研修会等の開催
乳用牛から
生産した子牛
乳めす
乳おす
肉用牛から
生産した子牛
交雑種
① 乳用種性判別受精卵の活用
② 乳用種性判別精液の活用
和牛受精卵の活用
→ 優良後継雌牛の確保
性判別受精卵
性判別精液
和牛
酪農家由来
→ 和子牛の増頭
♀
和牛受精卵
計画的な
後継雌牛の生産
計画的な
和子牛の生産
事業の流れ
国
民間団体(公募)
取組主体(農協、農協連等)
実施主体
民間団体
※農林水産省が公募により決定した民間団体が別途支援内容の1を行う取組主体を採択します。
補助率
1/2以内
ただし 乳用牛性判別受精卵:100,000円/頭上限
乳用牛性判別精液:6,000円/頭上限
和牛受精卵:70,000円/頭上限
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肉用牛繁殖性向上緊急対策
和牛繁殖経営におけるICT等を活用した繁殖性の向上等を図るための
取組を支援します
対象者
畜産クラスター協議会に位置づけられた農協、農協連等の構成員で
ある繁殖経営
支援内容
1.発情発見装置や分娩監視装置の導入
2.牛群の血液及び飼料分析の実施とその解析結果等を活用した
飼養管理の改善・指導の取組
3.牛群データの活用体制の整備
4.繁殖成績の向上等に資する技術の実証
クラウド
和牛繁殖経営
発情発見装置
全国団体
地域の指導組織
分娩監視装置
① 発情発見装置の導入
② 分娩監視装置の導入
→ 繁殖成績の向上
獣医師等
① 血液・飼料分析の実施
② 飼養管理の改善・指導
→ 繁殖機能の向上
クラウドに蓄積される牛群データ
牛群データの活用体制の整備
→ 繁殖性関連データの活用
繁殖成績の向上のための新たな測定・分析技術の実証
→ 技術の精度向上や簡便化を推進
事業の流れ
国
民間団体(公募)
取組主体(農協、農協連等)
実施主体
民間団体
※農林水産省が公募により決定した民間団体が別途支援内容の1及び2を行う取組主体を採択します。
補助率
1/2以内、定額
※ 畜産クラスターについては、P25【畜産クラスターの取組の流れ】をご参照ください。
詳細については、農林水産省生産局畜産振興課(03-6744-2524)に御相談ください。
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自給飼料の生産拡大や飼料用米の利用拡大を図る
取組を支援します
~飼料増産総合対策事業、草地関連基盤整備、
飼料用米の利用拡大に向けた畜産機械リース事業、
配合飼料供給体制整備促進事業、飼料生産型酪農経営支援事業~
飼料増産総合対策事業
国産飼料の生産と利用の拡大、飼料生産の外部化や食品残さ等の飼料利用
の拡大の取組を支援します
支援内容
1. 高位生産草地等への転換(難防除雑草の駆除※・牧草等の優良品種の導入)、 ※【26年度補正】
自給飼料生産技術向上(イアコーン等の生産・給与技術の実証)等を支援
2. コントラクター等の育成、肉用繁殖牛・乳用牛の放牧を推進
3. 関係者の連携によるエコフィード生産・利用体制構築、分別や国産飼料作物との
混合等による生産拡大の取組等を支援
高位生産草地
濃厚飼料原料の
生産給与技術の実証
放牧の推進
分別が必要な食品残さ
実施主体
1.
2.
3.
コントラクター等の育成
成分調整等が必要な食品残さ
補助率
農業者集団、民間団体
農業者集団、民間団体等
農業者集団、民間団体
1.
2.
3.
定額、1/2以内、1/3以内
定額、1/2以内、1/3以内
定額、1/2以内
草地関連基盤整備<公共>
実施主体
支援内容
1. 農地集積の加速化、農業の高付加価値化のための大型機械体系に
対応した効率的な飼料基盤の整備を支援
2. 離農農家の草地の円滑な継承を図るため、草地改良と併せて行う施
設用地確保のための離農施設の撤去を支援するとともに、牧柵の除去
等の簡易な基盤整備を推進
- 29 -
都道府県等
補助率
1/2 等
飼料用米の利用拡大に向けた畜産機械リース事業
対象者・支援内容
畜産クラスター計画に位置づけられた中心的な経営体(畜産農家等)が行う飼料用米の
保管・加工・給餌等に必要な機械のリース整備を支援
<機械のリース導入を支援>
米粉砕機
飼料保管タンク
実施主体
(独)農畜産業振興機構
による公募
飼料用米等の
利用拡大
補助率
自動給餌機
混合機
1/2以内
配合飼料供給体制整備促進事業
飼料用米等の国産飼料原料を活用した配合飼料の供給・利用の促進等のための
飼料供給体制の整備を支援します
対象者・支援内容
1. 国産飼料原料供給業者や配合飼料工場などで構成する協議会が行う、国産飼料原料の供給
利用拡大や流通コスト低減等にかかる配合飼料供給整備計画の策定や、低コスト流通モデルの
普及啓発に向けた取組を支援
2. 配合飼料供給体制整備計画に基づく設備導入等を支援
供給モデルを他地域へ波及
協議会における検討、計画の策定等
実施主体
計画に基づくバラ出荷施設や受入施設の導入等
民間団体
補助率
定額、1/2以内、1/3以内
飼料生産型酪農経営支援事業
自給飼料生産基盤に立脚した経営を行う酪農家を支援します
対象者・支援内容
自給飼料生産基盤に立脚した経営を行う酪農家に対し、飼料作付面積に応じた交付金を交付。
平成27年度からは飼料作物の二期作、二毛作の2作目の面積や契約栽培により耕種農家が飼料
作物を作付けする面積も、飼料作付面積に参入。
○ 対象者の要件
・飼料作付面積が、北海道で40a/頭、都府県で10a/頭以上
・環境負荷軽減に取り組んでいること
○ 交付金単価 飼料作付面積 1ha当たり15千円
実施主体
都道府県協議会、生乳生産者
詳細については、農林水産省生産局畜産振興課(03-6744-2524)に御相談ください。
- 30 -
畜産農家・酪農家の皆様の経営の安定を支援します
~平成27年度畜産・酪農経営安定対策~
平成27年度はここが変わります!
【共通】
畜産クラスター事業により、地域における収益性向上を図る場合、中心的経
営体に対して、施設整備※、機械のリース導入を支援(補助率:1/2以内)
※施設整備については、法人経営、法人化の計画を有する家族経営が対象
(事業の詳細は、p25、26をご覧下さい)
【酪農】
○加工原料乳生産者補給金
・補給金単価
(脱脂粉乳・バター等向け)12.80円/kg→12.90円/kg
(チーズ向け)15.41円/kg→15.53円/kg
○1ha当たり1.5万円の交付金の対象として、二期作、二毛作の2作目、耕種農
家による契約栽培の飼料作付面積を追加
○都府県で実施している暑熱対策や飼養管理の改善、簡易牛舎の整備、後継者対
策等を北海道にも拡充するとともに、全酪農家を対象にする乳房炎対策を追加
○生乳流通コストを削減するため、大型タンクローリーや生乳検査機器の導入等
を支援
○性判別受精卵・精液を活用して優良な乳用種後継牛を確保する取組を支援
【肉用牛】
○肉用子牛生産者補給金
保証基準価格の引上げ
黒毛:32.9万円→33.2万円
乳用種:12.8万円→13.0万円
等
○肥育農家への資金対策(2年間無利子で一括借換できる新畜特)を1年間延長
○肉用牛の繁殖雌牛の増頭支援(8万円/頭、10万円/頭)、導入支援(4万円
/頭、5万円/頭)を拡充
○和牛の受精卵移植を活用して和子牛を増産する取組を支援
【養豚】
○高度な人工授精等導入のための研修会開催や先進的な経営改善の取組の普及活
動を支援
【採卵鶏】
○鶏卵価格差補塡事業
補塡基準価格の引上げ:187円/kg→188円/kg
安定基準価格の引上げ:166円/kg→167円/kg
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主な経営安定対策
肉用牛
酪農
肉用子牛対策
加工原料乳生産者補給金制度
加工原料乳地域(北海道)の生乳の再生産の確保等を図ること
を目的に、加工原料乳について生産者補給金を交付。
(子牛価格)
発動基準
27年度:脱脂粉乳・バター等向け :単価12.90円/kg、交付対象数量 : 178万トン
:単価15.53円/kg、交付対象数量 : 52万トン
チーズ向け
チーズ向け生乳
価格
脱脂粉乳・バター等
向け生乳価格
生産者の手取り
補給
金
補給金
肉用牛繁殖経営支援事業
肉用牛繁殖経営支援事業
肉用子牛の平均売買価格(四半期ごとに設定)が発動基
準を下回った場合に差額の3/4を交付
生産者団体と乳業
者との交渉で決定
保証基準価格
乳業者の支払分(買取価格)
肉用子牛生産者補給金制度
肉用子牛生産者補給金制度
補給金単価及び交付対
象数量は毎年度決定
肉用子牛の平均売買価格(四半期ごとに設定)が保証基
準価格を下回った場合に補給金を交付
政府からの交付分
飼料生産型酪農経営支援事業(関連対策)
肉用牛肥育経営安定特別対策(新マルキン)事業
差額
自給飼料生産基盤に立脚した経営を行う酪農家(自給飼料の
生産を行うとともに環境負荷軽減に取り組んでいる者)に対し、
飼料作付面積に応じた交付金を交付。
とうもろこし等の二期作、二毛作の2作目の面積や契約栽培
により耕種農家が飼料作物を作付けする面積も含め、交付対
象となる飼料作付面積を拡大。
家族
労働費
粗収益
物財費等
生産コスト
○ 対象者の要件
・ 飼料作付面積が、北海道で40a/頭、都府県で10a/頭以上
・ 環境負荷軽減に取り組んでいること
補塡金
粗収益が生産コストを
下回った場合に積立金
(生産者1:国3)から差
額の8割を補塡
(注)
原則として四半期ごと
(当面は月ごと)に算定
○ 交付金単価
飼料作付面積1ha当たり15千円
◎一部の県において地域算定をモデル的に実施
養豚
養鶏
養豚経営安定対策事業
差額
家族
労働費
鶏卵生産者経営安定対策事業
[価格]
補塡金
粗収益
物財費等
生産コスト
粗収益が生産コストを下
回った場合に積立金(生
産者1:国1)から差額の
8割を補塡
この期間は40万羽以上規模は
補塡しない
標準取引価格
補塡基準価格
差額の9割を
補塡
(注)
安定基準価格
四半期終了時に計算
(前の四半期に発動がな
かった場合は通算)
30日前
奨励金の対象となる成鶏の出荷
30日後※
※安定基準価格
を上回る日の前
日までに、食鳥
処理場に予約さ
れている場合
詳細については、農林水産省生産局畜産企画課(03-3502-5979)に御相談ください。
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地域資源エネルギーを利用し、生産、調製・出荷までを行う
大規模な拠点整備を進めます
~ 次世代施設園芸導入加速化支援事業 ~
対象者
民間企業、生産者、地方自治体等からなるコンソーシアム(協議会)
事業要件
・整備地区において、地域資源を活用したエネルギー利用により温室の加温に
係る化石燃料使用量を5年間で3割削減するとともに、地域の所得向上や雇
用創出を実現する。
・環境が制御された温室の栽培面積が、概ね3ヘクタール以上の拠点。
主な内容
1.次世代施設園芸推進に必要な環境整備
補助率:定額
コンソーシアム(協議会)で運営方針等を協議し、異業種連携・直接流通等の差別
化販売のためのマッチング等の取組を支援します。
2.次世代施設園芸拠点の整備
補助率:1/2
拠点の中核施設となる木質バイオマス等の地域の未利用資源を活用するエネル
ギー供給センター、完全人工光型植物工場を活用した種苗供給センター、高度な環
境制御を行う温室、集出荷施設等の整備を支援します。
3.次世代施設園芸推進に必要な技術実証の推進
補助率:定額
生産コスト縮減のための新技術実証や野菜の機能性等を向上させる生産技術実
証、未利用資源・エネルギーの活用に係る実証等の取組を支援します。
- 33 -
次世代施設園芸団地のイメージ
集積された団地
種苗供給
センター
完全人工光型
植物工場
木質バイオマ
ス等の地域資
源エネルギー
出荷
センター
エネルギー供給
先端技術導入
[例]遠隔管理による
大規模施設の環境
制御技術
先進技術導入
[例]トマトの低段密植
養液栽培
事業申請
・コンソーシアム(協議会)を設立する必要がありますので、申請する場合は、
都道府県へご相談していただく必要があります。
●都道府県に相談してコンソーシアム設置
民間企業
コンサル
生産者
研究者
自治体
民間企業、生産者、地方自治体等からなるコンソーシアム
(※民間企業、生産者、都道府県は必須構成員)
都
道
府
県
要望調査
申請
農
林
水
産
省
お問い合わせ・御相談は、お気軽に農林水産省生産局花き産業・施設園芸振興室
( ☎ 03-3593-6496)までお電話ください。
- 34 -
果樹産地の優良品目・品種への転換などを支援します
~ 果実等生産出荷安定対策事業 ~
支援内容
1.優良品目・品種への改植・高接等を支援します。
改
植
22万円/10a (みかん等のかんきつ類)
補助率 16万円/10a (りんご等の主要落葉果樹)
32万円/10a (りんごわい化栽培、なしジョイント栽培等)
※
27年度からの運用見直しにより、りんご以外の主要落葉果樹の助成を定額化(1/2相当)。
また、新技術導入要件を緩和し、産地計画に位置づけられた同一品種の優良系統への改植を支援。
高
接
補助率 1/2以内
(すべての果樹)
新
植
補助率 1/2以内
(すべての果樹)
※
27年度からの運用見直しにより、産地が特に規模拡大を志向する新品種について、産地計画に
対象品種や目標面積を位置づけ、農家ごとの対象面積の下限を設けるなど、一定の要件の下で支援。
2.改植後の未収益期間を支援します。
1の優良品目・品種への改植に伴う未収益期間の育成経費の一部を定額で支援します。
補助率 5万円/10a×改植の翌年から4年分 (下限面積:5a)
※ 面積単価×支援年数を初年度に一括交付
3.生産性向上に向けた小規模園地整備を支援します。
園内道の整備、園地の傾斜の緩和、
土壌土層改良、かん水施設の設置等が対象となります。
園内道の整備
補助率 1/2以内 (すべての果樹)
[計画申請(→)、補助金交付(←)の流れ]
(
産地で果樹産地構造改革
計画(産地計画)を策定!
生
産
J
出
A
荷
等
団
体
)
)
支
援生
対産
象者
者
(
手続きの流れ
産
地
協
議
会
県
基
金
協
会
等
民
間
団
体
詳細については、生産局園芸作物課需給調整第2班(☎03‐3502‐5957)までご連絡ください
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農
林
水
産
省
茶の改植や輸出、発酵茶等への転換などを支援します
~ 果樹・茶支援関連対策のうち茶対策 ~
支援内容
1.優良品種への改植・新植を支援します。
改植
補助率
優良品種への転換
茶園の若返り
改 植
12万円/10a
茶園の老齢化
2.改植等後の未収益期間を支援します。
補助率
改 植
12万円/10a(改植の実施年から3年分相当)
(異なる品種への改植は16万円/10a(4年分相当))
台切り
7万円/10a(台切りの実施年から2年分相当)
棚施設
4万円/10a(栽培法への転換の実施年から1年分相当)
3.輸出用茶園における海外ニーズに応じた茶の生産・加工技術の導入
や発酵茶等の加工機器の導入に対する支援を行います。
○輸出拡大に向けた取組支援
輸出用茶園における海外ニーズに応じた茶の生産・加工技術の導入、輸出相
手国での残留農薬基準の設定を支援
○国内マーケットの創出に向けた取組支援
発酵茶等に適した品種の栽培技術、発酵茶用の加工機器の導入、機能性成分
を有する品種の機能性成分を高める栽培技術や加工技術の導入等を支援
○生産コストの低減に向けた取組支援
茶樹の根元にピンポイントで最適な時期に適量の施肥をする点滴施肥技術の
導入等を支援
○産地の実情に応じた生産体制の強化
中山間地域における防霜ファンなど、産地の気象条件等に応じた生産体制の
強化・安定化の取組を支援
検討会の開催等:定額
補助率
機械等リース経費:1/2以内
手続きの流れ
(
受生
益産
者者
事
主業
体実
施
水
農
産
林
省
計画申請(→)
補助金交付(←)
)
詳細については、生産局地域作物課茶業復興推進班(☎03‐6744‐2117)までご連絡ください
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施設園芸に係る燃油価格高騰緊急対策を
27年度まで延長します
支援対象
省エネ推進計画を策定した施設園芸(野菜、果樹、花き)産地を対象
支援内容
1.施設園芸省エネ設備のリース導入の支援(補助率:1/2以内※)
※リース料のうち物件購入価格の1/2以内
ヒートポンプ
木質バイオマス利用加温設備
保温効果向上により燃油削減効果を助長
2.施設園芸セーフティネットの構築の支援
A重油価格
セーフティネット
の発動
参考:A重油価格104.5円/リットル(H26年10月)
補てん額16.3円/リットル(うち1/2補助)
セーフティネット
の発動
省エネ推進計画への
悪影響を回避
A重油価格
循環扇など
被覆設備
燃油削減率
ほぼ100%
燃油削減率
約60%
セーフティネット発動価格(88.2円/リットル)
基準価格(76.7円/リットル)
事業の流れ
全国団体(一般社団法人日本施設園芸協会)
・事業計画承認
・資金造成への拠出
・事業計画申請
都道府県協議会(資金の造成・管理)
・省エネ計画申請
A農協連合会
(支援対象者)
B農協
(支援対象者)
C野菜生産協議会
(支援対象者)
リース契約
Aリース事業者
リース導入支援
・省エネ計画承認
・補助金交付
セーフティネット
D生産法人
(支援対象者)
リース契約
Bリース事業者
Cリース事業者
Dリース事業者
お問い合わせ先:1の事業 生産局農業環境対策課 ☎03-3593-6495(直)
2の事業 生産局園芸作物課
☎03-6738-7423(直)
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茶に係る燃油価格対策を実施します
~茶に係る燃油価格高騰緊急対策~
省エネ推進計画を策定した茶産地を対象
支援対象
支援内容
1.省エネ型茶加工機械の導入支援(産地活性化総合対策事業)
※リース料のうち物件購入価格の1/2以内の補助
省エネ型粗揉機
茶葉に熱風を当てて揉みながら乾燥させる工程にお
いて、燃料消費量を削減。
省エネ型熱交換機
燃焼炉の煙管の数を増やし、伝熱面積を大幅に増
加することで、燃料消費量を削減。
省エネ型粗揉機
省エネ型熱交換機
燃油削減率
10~20%
2.茶のセーフティネットの構築の支援
A重油価格
セーフティネット
の発動
参考:A重油価格104.5円/リットル(H26年10月)
補てん額17.8円/リットル(うち1/2補助)
セーフティネット
の発動
省エネ推進計画への
悪影響を回避
A重油価格
セーフティネット発動価格(86.7円/リットル)
基準価格(75.4円/リットル)
事業の流れ
全国団体(資金の造成・管理)
一般社団法人日本施設園芸協会
・事業計画承認
・資金造成への拠出
・事業計画申請
茶の全国団体(資金の造成・管理)
・省エネ計画承認
・補填金交付
・省エネ計画申請
A農協連合会
(支援対象者)
B経済連
(支援対象者)
C茶業会議所
(支援対象者)
お問い合わせ先: 生産局地域作物課茶業復興推進班 ☎03-6744-2117(直)
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加工・業務用野菜への転換を推進する
産地の取組を支援します
~ 加工・業務用野菜生産基盤強化事業
加工・業務用野菜生産基盤強化事業 ~
対象品目
○ キャベツ、たまねぎ、にんじん、ねぎ、ほうれんそう、かぼちゃ(※)、レタス(※)
※ 26年度補正から追加
取組期間
○ 1計画当たり、3年間
実施主体
○ 農協連合会、農協、農事組合法人、農業生産法人 等
助成単価
○ 事業対象面積当たり、
7万円/10a(1年目)、5万円/10a(2年目)、3万円/10a(3年目)
※1 事業対象面積は、加工・業務用の契約に基づく栽培面積(数量契約の場合は、契約数量を単
収で割り戻した面積)のうち、作柄安定のための取組等を行う面積になります。
※2 補助金は、年度毎に交付されます。
産地要件
○ 面積要件:事業対象面積10ha以上
○ 戸数要件:事業参加農家5戸以上
成果目標
○ 次の指標から一つ選択して5年後の目標を設定
①単収の向上(現状より10%以上向上)
②生産又は流通コストの削減(現状より10%以上削減)
③契約数量の増加(現状より10%以上増加)
- 39 -
取組要件
○ 次に掲げる取組を一体的に行うこと。
1.生産・流通の構造改革の取組
以下の取組を毎年全て実施
①加工・業務用ほ場の設定
②実需者との一定期間の事前契約の締結
③実需者ニーズに即した生産・出荷 ④生産コストの低減
⑤流通コストの低減
⑥トレ-サビリティシステム等の導入
2.作柄安定のための取組
以下の取組を3年間計画的に実施(1年目は3つ以上、2年目は2つ以上、3年目は1つ以上)
①土層改良・排水対策
②病害虫防除・連作障害回避対策
③地温安定・保水・風害対策
④土壌改良資材施用
手続きの流れ
国
補助金
農畜産業振興機構
提出
採択通知
協議
都道府県法人
(内容確認)
事業計画応募
都道
府県
円滑な協議のため、
都道府県に事前に
ご相談下さい。
事業実施主体
※1 都道府県法人とは、野菜価格安定対策事業の窓口となっている●●青果物基金協会等の名称の
団体です。
※2 上記のほかに、補助金の交付の翌年度に事業実施状況報告書を提出する必要があります。
※3 定款上の制約等により法人が実施できない場合は、機構が当該事務を実施します。
【問い合わせ先】
農林水産省生産局農産部園芸作物課
(事業全般)
1/2以内等
(侵入防止柵の自力施工を行う場合は、資材費相当分を
定額補助します)
☎ 03-3502-5961
独立行政法人農畜産業振興機構野菜需給部助成業務課
(公募手続き)
 計画承認
☎ 03-3583-9797
詳細については、生産局農業環境対策課鳥獣災害対策室(☎03‐3591‐4958)までご連絡ください
 補助金の交付
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国産花きの強みを活かす生産・供給体制の強化や
需要拡大等に向けた取組を支援します。
~国産花きの生産・供給対策~
実施主体
花き業界関係者 ※が組織する協議会(地域協議会)、民間団体
※地域の生産者、研究機関、流通業者、販売業者、花文化関係者等
支援内容
1 国産花きイノベーション推進事業
(1)地区推進事業
補助率:定額、2分の1以内
○広域連携による花き加工流通の実証(拡充)
県域を越えた協議会等による、花束・ブーケ等加工技術の向上、低温化に要する設備や、
出荷用資材の開発等に要する経費を支援。
生産者
市場・仲卸
加工業者
フラワーデザイナー等
関係者が連携した高付加
価値商品の検討・開発
商品化のための加工技術
の開発・導入
花束・ブーケ、プリザーブドフラワー等加工技術の開発・導入
直売所、インターネット等を通じた販売方法を推進
新たな商品を消費者に
直接アピール
高付加価値商品の
販売による所得向上
○物流の効率化の検討・実証
産地における共同集出荷所の配置、効率的な集配ルートの調査及び荷姿(箱サイズ)の
統一等、物流の効率化の検討・実証の取組を支援。
○園芸資材リサイクルシステムの検討・実証
枯れた鉢花や観葉植物などの使用済みの鉢、培養土等を花き小売店等を通じて回収、
再利用するリサイクルシステムの検討・実証の取組を支援。
○フラワーコンテスト、花文化展示会、シンポジウム等の開催
花きの魅力を発信し、消費者の花きの利用増進を啓発するフラワーコンテスト、花文化
展示会、シンポジウム等を開催。
○学校・福祉施設等での花育体験推進
花きの効用や魅力の浸透を図るため、地域における花育活動や小中学生の花育体験
授業、福祉施設での園芸体験等を推進。
(2)全国推進事業
○オリンピック・パラリンピックフラワー安定供給対策(拡充)
真夏に開催される2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に
おいて、ビクトリーブーケや会場内外で装飾される国産花きを安定
的に生産・供給する体制整備に向けた取組を支援。
- 41 -
(2)全国推進事業(つづき)
○くらしに花を取り入れる新需要の創出(拡充)
花き業界関係者と異業種(食品、服飾、インテリア等)関係者の連携により、日常生活に
おける花きの利用増進につながる、新たな花文化を創出するための検討、全国的なプロ
モーション活動等を実施。
新たに花を生活
に取り込む提案
○生け花等伝統文化の継承のための支援(拡充)
生け花文化の継承及び生け花用花材の確保のため、生け花界及び
生け花用花材の生産、流通、小売関係者等によるネットワーク形成等を推進。
○花き日持ち性向上対策実証
生産者や花き市場、流通業者、小売店等が連携した切り花の日持ち性を向上させるため
の生産・供給体制の整備及び花き日持ち保証販売を普及する取組を支援。
○花育実践者の育成等推進
花育活動実践者を育成するための研修会の開催、花育マニュアル等の作成・普及。
○花きの効用の検証・普及
ストレスの軽減等、花きの効用を検証・普及。
国産花きイノベーション推進事業における手続きの流れ
農林水産省
(全国推進事業)
地方農政局
申請
採択
申請
採択
民間団体等
地域協議会
※各都道府県を区域として、都道府県及び生産者、育種家、
研究者、流通業者、販売業者、輸出事業者等、花き業界
の関係者が一堂に会する協議会
2 トルコ・アンタルヤ国際園芸博覧会政府出展事業(新規)
委託事業
平成28年にトルコにて開催される国際園芸博覧会への政府出展に向けた準備、運営・
管理を進めます。
詳細については、生産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室(☎03‐6738‐6162)までご連絡ください。
- 42 -
青果物流通の合理化・効率化のため、物流業界との連携
による新たな輸送システムの導入実証を支援します
~青果物流通システム高度化事業~
対象品目
産地から消費地まで、高品質な青果物の
低コストで安定的な輸送を実現
○ 野菜及び果樹
物流事業者
取組期間
○ 1計画当たり、1年間
生産者
事業主体
実需者
(コンソーシアムのイメージ)
○ 生産者、物流事業者、実需者等からなるコンソーシアム(協議会)
支援内容
1.新流通方式の導入に向けた関係者の連携促進
補助率:定額
コンソーシアムにおいて、流通の合理化、効率化を図るためのモーダルシフト
(トラックから鉄道・船舶への輸送方法の切替)の現地調査やツーウェイ輸送の
ための異業種間の荷主とのマッチング等の取組を支援します。
○モーダルシフトのイメージ
○ツーウェイ輸送のイメージ
福岡貨物
ターミナル
青果物を輸送
JRコンテナ
宅配便を輸送
越谷貨物
ターミナル
ツーウェイ輸送:往復路の積み荷を確保し、効率
的な輸送が可能
船舶
- 43 -
2.青果物流通の合理化・効率化の推進
(1) 最先端物流合理化技術の導入実証
補助率:定額、1/3
コンソーシアムにおいて、モーダルシフト等により、流通の合理化、効率
化を図る際に必要となる技術や機器・設備等の導入実証を支援します。
【例】
○多段階温度管理システム
積載効率の向上を図るため、青果物、食品等多品目の混載を可能とするシステム
の導入実証
○輸送体系の変革に必要な機器・設備(大型鉄コンテナ、低温設備)
輸送の合理化、効率化に向けた輸送体系の変革(段ボールから大型鉄コンテナ
出荷、モーダルシフト等)により、必要となる大型鉄コンテナやストックするための
低温設備等の導入実証
【段ボールから大型鉄コンでの出荷体系への切替え】
(2) 最先端青果物長期貯蔵技術等の実証
補助率:定額
消費地に隣接した貯蔵保冷設備や集出荷貯蔵施設における長期保存
技術、新たな加工技術等の実証を支援します。
【例】
○精密な温度管理が可能な貯蔵技術
○低温、低酸素保存、菌数制御など長期品質保持が可能な技術 等
手続きの流れ
農林水産省
地方農政局
申請
採択
コンソーシアム
※生青果物輸送の合理化・効率化を進めるため、生産者、物流事業者、
実需者等からなるコンソーシアム(協議会)
詳細については、生産局園芸作物課園芸流通加工対策室(☎03‐3502‐5958)までご連絡ください。
- 44 -
漢方薬の原料となる薬用作物の生産を支援します。
~ 薬用作物等地域特産作物産地確立支援事業 ~
支援内容
1.実証ほの設置
安定した生産に資する栽培技術確立のための実証ほの設置 を支援し
ます。
補助率
定額
(ただし、農業機械リースは1/2以内)
事業メニュー
○ ほ場借り上げ代
○ 肥料・農薬等の資材費
○ 農業機械のリース
○ 技術指導の講師のための旅費・謝金
等
2.農業機械の改良
低コスト生産体制確立に必要な農業機械の改良を支援します。
補助率
定額
事業メニュー
○ 農業機械の改良に係る経費
○ 農業機械の購入費(改良用に限る。)
(※農業機械の改良は機械メーカー等と一体的に行います。)
3.栽培マニュアルの作成
栽培技術を普及させるための栽培マニュアルの作成を支援 します。
補助率
定額
4.検討会の開催
地域の実情に応じた品種の選定、事業の進行管理、成果のとりまとめ
等のための検討会の開催を支援します。
補助率
- 45 -
1/2以内
事業実施主体
○
○
○
○
○
○
○
・何を栽培したら良いのか。
都道府県
・どうやって作るのか。
市町村
農業協同組合
農事組合法人
・よし!
薬用作物を栽培するぞ!
農業生産法人
協議会
その他農業者の組織する団体 等
対象作物の範囲
○ 漢方製剤・生薬製剤等の漢方薬の原料に使用されるもの
○ 健康食品向け等漢方薬の原料以外に使用されるもの
(とうき)
(しゃくやく)
(甘草)
補助要件
○ 受益農家及び事業参加者が3戸以上
○ 1薬用作物当たりの実証ほ設置面積が原則5アール以上
○ 栽培面積又は生産量の拡大に結びつく取組であること
手続の流れ
計画申請
事業実施
主
体
農林水産省
補助金交付
詳細については、生産局地域作物課地域作物第3班(☎03‐6744‐2117)までご連絡ください
- 46 -
6次産業化の取組に対して、出資・経営支援等を行います
~ 農林漁業成長産業化ファンド ~
支援内容
農林漁業者の皆様が主体となって、流通・加工業者等と連携して取り組む6次産業化の
事業活動に対して、出資等による支援を行います
1. 出資
農林水産物等を生かした新たな事業活動の開拓に取り組む6次産業化事業体を支
援するための出資を行います
2. 貸付
出資を受けた6次産業化事業体に対する、民間金融機関等からの借入円滑化を図
るための貸付(資本性劣後ローン)を行います
※資本性劣後ローンは、金融機関が財務状況を判断するに当たって、負債ではなく、資本と見なすことができる
借入金です
支援対象者
六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画を作成し、国の認定を受けた6次産業
化事業体(農林漁業者と2次・3次産業の事業者による合弁会社等)
※出資にあたっては、同法の計画の認定とともに、サブファンド等による事業計画・資金計画等の審査が必要です
ファンド活⽤のメリット



出資等の期間は最⻑15年間
経営に必要な⽤途であれば、⾃由に使⽤が可能(設備投資、運転資⾦等)
⾃⼰資本の充実により、更なる⺠間融資等の活⽤が可能
ファンドを活用した6次産業事業の例
○ カット野菜等の製造販売事業
農
業
6次産業化事業体
者
 加⼯⽤野菜、
果物の⽣産
 契約農業者へ
の技術指導
出資
野菜・果物
の供給
 カット野菜・カッ
ト果物、サラダ等
の製造
 新たな販路の拡⼤
パートナー企業
出資
技術
提供
 加⼯技術や販売
ノウハウの提供
 販路の提供
出資
契約農業者
サブファンド
連携
経営⽀援
野菜の⽣産・供給
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農林漁業成長産業化ファンドによる資金・支援の流れ
株式会社農林漁業成長産業化支援機構と民間等との共同出資により、地域に設立され
たサブファンド等を通じて、6次産業化事業体に対して、出資等を行います
出資案件のご相談については、
(株)農林漁業成長産業化支援機構(A‐FIVE) (☎ 03‐5220‐5885 (代表))
または、各サブファンドまでご連絡ください
各サブファンドの連絡先は機構HPの以下のURLをご参照ください
⇒ http://www.a-five-j.co.jp/subfund/subfund_list.html
サブファンドの設立状況 (平成26年12月22日現在)
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農林漁業者が主体となって、多様な事業者とネットワークを
構築して実施する6次産業化の取組等を支援します
~ 6次産業化ネットワーク活動交付金 ~
事業者タイプ
実施主体
都道府県、農林漁業者、農林漁業者の組織する団体 等
事業要件
① ソフト事業
② ハード事業
農林漁業者等が2次・3次事業者とネットワークを構築して行う取組であること
六次産業化・地産地消法(※1)又は農商工等連携促進法(※2)の認定計画に
基づく取組であって制度資金等の融資を活用して行う取組であること
(※1) 地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律
(※2) 中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律
支援内容
① ソフト事業
各地域で6次産業化の取組を戦略的に進める
ため、都道府県及び市町村段階に、行政、農林
漁業、商工、金融等の関係機関で構成する6次
産業化・地産地消推進協議会を設置し、「6次産
業化戦略・構想」を策定する取組を支援
補助率
補助率
定額
定額
流通・加工業者等を交えた推進会議
を開催し、ネットワークの構築を支援
補助率
6次産業化プランナーが、6次産業化
の事業の構想、総合化事業計画の作
成方法等についてアドバイス
1/3以内。市町村の6次産業化戦
略・構想に基づく取組は1/2以内。
② ハード事業
6次産業化の事業展開に必要となる農林水産
物の加工・販売施設等の整備について支援
新商品の試作品やパッケージデザイン
を開発するための人件費、資財購入費、
成分分析等検査費などについて支援
補助率
補助率
1/3以内。市町村の6次産業化戦
略・構想に基づく取組は1/2以内。
交付金額は以下1~3の一番低い額の範囲内
1 事業費×3/10
2 融資額
3 事業費-融資額-地方公共団体等による助成額
新商品の消費者評価を行うために必要
な試食会等評価会の会場借料費、商談
会等への出展費について支援
補助率
3/10以内、上限額:1億円
1/3以内。市町村の6次産業化戦
略・構想に基づく取組は1/2以内。
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地域タイプ
地域資源を活用した6次産業化事業体を創出しやすくするため、市町村の6次産業
化戦略・構想に沿って、新しい6次産業化商品の開発等を進める地域ぐるみの6次産
業化の取組を支援します
加工品が競合しているので、
新しい商品を作ってブランド
化し、大きな事業を展開し
たい・・・。
地域資源が豊富なので、6次産
業化で地域おこしをしたい・・・。
でも、小規模な農林漁業経営が
多く、地域でまとまって取り組ん
でもらいたい・・・。
でも、自分独りでやるのは難
しい・・・。
地域の農林漁業者
市町村
このような地域のために、以下の支援を用意しています。
実施主体
市町村、民間団体等
(ハード事業は六次産業化・地産地消法に位置づけられた促進事業者を含む。)
事業要件
市町村の6次産業化戦略・構想に沿って、市町村等が地域ぐるみで行う6次産業化の取組である
こと
支援内容
① ソフト事業
補助率
1/ 2 以内
市町村の6次産業化戦略・構想に沿って、市町村等が地域ぐ
るみで地域資源を活用した新商品開発等を行う場合、材料費、
成分分析等検査費などを支援
② ハード事業
補助率
(地域の希少品種である小麦を
活用したパンの開発)
1/ 2以内、上限額:30百万円
市町村等(六次産業化・地産地消法に位置づけられた促進事
業者を含む。)が地域ぐるみで新商品開発を行うための加工機械
等の整備を支援
詳細については、食料産業局産業連携課(☎03‐6738‐6473)までご連絡ください
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日本食・食文化の普及・拡大や国産農林水産物・食品の地域内
利用促進、全国的な消費拡大の取組を支援します
~ 日本食・食文化魅力発信プロジェクト ~
○ 「和食」のユネスコ無形文化遺産登録等を受け高まる日本の食への関心を捉え、
地域の農林水産物の利用促進や全国的な消費拡大のためのイベントの実施等を
推進し、国産農林水産物・食品の消費拡大を図ります。
事業実施までの主な流れ
選定審査会
事業公募
通知
通知
③交付申請書提出
②事業計画書提出
①課題提案書提出
交付決定
事業計画承認・内示
結果通知
事業着手
例えば・・・
(1)新たな米需要創出支援事業
簡便化志向、健康志向などに対応した米の新商品・サービスの開発・提供を支援
実施主体
全国推進協議会(技術又はノウハウの保有者、商品・サービスの開発者等需要開
発の関係者で構成する組織)
事業要件
新商品・サービスが求める米の特性に応える産地との連携を図り、新たな米の需要創
出に取り組むものとします。
主な支援内容
補助率
○ 推進協議会の運営
○ 試作機開発
定額
○ 展示品開発
○ 事業者向け普及活動
(例)米のゲル化技術を用いたパン、菓子、アレルギー対応食、医療食、介護食等の開発
「米ゲル」の特徴
米ゲルを用いた食品例
パン、ケーキ、ムース、練
り製品、食品添加剤、介
護食、アレルギー対応食
等幅広い分野で利用可能
(2)食のモデル地域育成事業
地域の主たる国産農林水産物を中心とした地域食材の利用拡大の取組を支援
実施主体
都道府県又は市町村、農林漁業者、食品関連事業者等から構成される組織
事業の対象となる産品
(1) 米、麦、大豆、米粉、(2) 食肉、牛乳・乳製品等畜産物、(3) 青果物、地域作物、伝統作物、有機農産物、
(4) 特用林産物(乾しいたけ等)、(5) 水産物 に係る取組
主な支援内容
補助率
○
1/2
協議会の合意形成、事業企画・検討・運営
(地域食材の利用促進、消費拡大に向けた事業企画等に係る費用)
○ 現状調査や総合的なマーケティング
(地域食材の利用状況調査、市場評価調査等に係る費用)
○ 新商品の開発や研究活動
(試作品や新たなパッケージデザインの開発に係る費用)
○ 新たな販路の開拓や購買促進活動
(商談会等への出店、試供品やパンフレット作成等に係る費用)
- 51 -
(3)消費拡大全国展開事業
食のモデル地域と連携して、品目別の課題に対応した消費拡大を図る取組を支援
実施主体
民間団体等
事業の内容
(1) 品目(①米・米粉等、②麦、③青果物、④畜産物、⑤水産物)別の課題に
対応した消費拡大の取組
(2) 品目を組み合わせて相乗的な消費拡大を図る取組
主な支援内容
補助率
定 額
○
人材・後継者等育成
(研修や交流会の実施に係る費用等)
○
消費拡大促進対策
(消費拡大方策の検討、調査、消費者への普及・啓発に係る費用)
○
商談会、消費拡大促進フェア等の開催
(商談会、展示会、消費者との意見交換、アンケート実施に係る費用)
(4)学校給食地場食材利用拡大モデル事業
小中学校等の子ども達に地場食材を利用した給食を食べてもらうため、市町村が
主体となって、学校、農林漁業者、食品関連事業者等が連携して行う取組を支援
実施主体
主な支援内容
市町村等
補助率
定 額、1/2以内
地場産農林水産物を安定的に生産・供給する体制を構築するために
実施する次の取組を支援。
○ 推進会議の開催
(地場産農林水産物の利用拡大のための新たな生産・供給体制の構
築を検討する推進会議の開催に係る費用)
○ 調査・検討
(推進会議の開催)
(地域内の生産量や学校給食での需要量の調査等に係る費用)
○ 研修活動
(地場産農林水産物の生産現場や学校給食の調理施設の見学、研修
会の開催に係る費用)
○ メニュー・加工品開発
(地域の伝統的な食文化を踏まえた新メニューや加工品等の開発に
係る費用)
○ 新メニューの導入実証
(開発した新メニューや加工品等を使った給食の提供に係る経費
(原材料費として1食当たり50円を上限として、10回までの導
(献立の導入実証)
入))
(1)、(2)、 (3)については、生産局穀物課(☎03‐3502‐7950)までご連絡ください
(4)については、食料産業局産業連携課(☎03‐6744‐1779)までご連絡ください
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輸出に取り組む事業者にワンストップサービスを提供します
~ 輸出総合サポートプロジェクト ~
実施主体
(独)日本貿易振興機構(JETRO)
事業内容
○ JETROが、品目別の輸出拡大方針やオールジャパンで輸出拡大に取り組む
品目別輸出団体の活動とも連携しつつ、輸出に取り組む事業者に対して各種
サービスを提供します。
支援内容
農林水産物・食品の輸出を行いたいが、今まで全く経験が無く、どうすればよい
かわからない。
⇒JETROの専門家による助言を受けたり、セミナーに参加して貿易の基本を
学ぶことができます。
・農林水産物・食品の輸出の専門家による
有望事業者への一貫した支援(計画作成
から商談成立まで)を受けることができま
す。
・貿易実務に必要な知識や、輸出を行いた
い国の市場情報、HACCP、ハラール等に
関するセミナーを受講できます。
輸出相手国の制度・規制について知りたい。
⇒各種相談への対応体制を整えています。お気軽に御相談ください。
・各種調査を実施し、情報をホームページ等
で提供しています。
・農林水産物・食品の輸出に関するあらゆ
る相談に対応いたします。
・JETRO
農林水産物・食品輸出相談窓口
03-3582-5646
・農林水産省
農林水産物・食品の輸出に関する
総合窓口
03-6744-7155
(地方農政局でもお問合わせに対応します。)
- 53 -
海外の事業者と商談を行いたいが、相手を見つけられない。
⇒海外見本市への出展や商談会を開催し、商談機会を提供します。
・世界各地の主要な見本市にジャパン・
パビリオンを設置し、参加した事業者の
方々に海外バイヤーとの商談機会を提供
します。
・JETROが国内外で開催する商談会に参
加することで、海外バイヤーと直接商談
できます。
自社の商品が海外で売れるか試したい。
⇒海外の百貨店等に設置したインストア・ショップで試験販売が行えます。
・海外の百貨店等における試験販売を通
じ、自社の商品が海外で売れるかなど、
マーケティングに役立つ情報が手に入り
ます。
・輸出したい商品を海外の小売店でプロ
モーションする機会を提供します。
事業の流れ
③報告
国
①事業に応募
事業者
JETRO
④評価・改善
②選定
詳細については、食料産業局輸出促進グループ(☎03‐3502‐3408)までご連絡ください
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伝染性疾病・病害虫(PED・PPVなど)の
発生予防・まん延防止などの取組を支援します
~ 消費・安全対策交付金 ~
事業実施主体
○ 都道府県、市町村、農業協同組合、自衛防疫団体、生産者の組織する団体※等
※ 農家3戸以上により構成されている団体である必要があります。
事業申請
○ 都道府県、政令指定都市に申請してください。
<交付の流れ>
協議
申請
事業実施主体
(都道府県、市町村、
農業協同組合等)
都道府県、
政令指定都市
交付
承認・
交付
地方農政局長、
北海道農政事務所長、
内閣府沖縄総合
事務局長
支援内容
1.家畜衛生の推進
● 農場バイオセキュリティの向上
・PED(豚流行性下痢)等の発生及び拡大防止の
ための地域における消毒 等
● 地域における車両消毒施設の整備
・と畜場・食鳥処理場、家畜市場等の消毒施設の
整備 等
交付率
定額(1/2以内)
このほか、
黄色水様性下痢便
(出典:日本獣医師会)
● 家畜衛生対策による生産性向上の推進
● 飼養衛生管理による畜産物の安全性向上 等
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2.重要病害虫の特別防除等
葉の病徴(Psa3系統)
● 病害虫のまん延防止措置
・キウイフルーツかいよう病(Psa3系統)、アリモドキ
ゾウムシ、カンキツグリーニング病菌等の病害虫の
根絶又はまん延防止を図るための防除等の取組
● 緊急防除による病害虫のまん延防止措置
・プラムポックスウイルス(PPV)の根絶を目指した防
除等の取組
葉と実の病徴
(カンキツグリーニング病)
定額(10/10、9/10、1/2以内)
交付率
プラムポックスウイルスの緊急防除
国内で確認された病徴
交付率
左:ウメの葉の症状
右:セイヨウスモモの果実の症状
・感染のおそれがある植物の移動禁止
・感染植物等の処分(伐採・焼却)
定額(1/2以内)
植物防疫法に
基づく緊急防除
左:ウメの苗生産園地
右:感染植物の処分
このほか、「地域」の自主性・独創性を発揮しつつ、生産から消費にわたって安全
で信頼できる食料の安定供給の取組を支援します。
○
農畜水産物の安全性の向上
・有害化学物質及び有害微生物低減への取組
・安全な農薬の供給及び適正な使用の確保の取組 等
○
地域における食育の推進
・日本型食生活等の普及促進の取組
・農林漁業者等による教育ファームの取組
・地域の食文化の保護・継承の取組
○
食品トレーサビリティの普及
・入出荷記録の作成・保存による食品トレーサビリティの
普及促進の取組
詳細については、お近くの地方農政局にご相談ください。
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農業の多面的機能の維持・発揮のための
地域活動や営農活動に対して支援します
~ 日本型直接支払制度 ~
日本型直接支払制度の概要
日本型直接支払制度は、27年度から法律に基づき実施します。
多面的機能支払
農地維持支払
交付単価例 : 3,000円/10a(都府県・田)
多面的機能を支える共同活動※1を支援します。
※1
・農地法面の草刈り、水路の泥上げ、農道の路面維持等の
基礎的保全活動
・農村の構造変化に対応した体制の拡充・強化、保全管理
構想の作成
等
①農業者のみの活動組織でもOK(非農業者の参加を要件としない)
②農業生産を営むために不可欠な基礎的な保全活動を支援
とするなど、農業者が取り組みやすい制度です。
農地法面の草刈り
水路の泥上げ
資源向上支払
交付単価例:2,400円/10a((共同活動)都府県・田)
4,400円/10a((長寿命化)都府県・田)
地域資源(農地、水路、農道等)の質的向上を図る共同活動※2を
支援します。
※2
水路のひび割れ補修
・水路、農道、ため池の軽微な補修
・植栽による景観形成、ビオトープづくり
・施設の長寿命化のための活動
等
植栽活動
中山間地域等直接支払
交付単価例 : 21,000円/10a(田・急傾斜)
中山間地域等の農業生産条件の不利を補正することにより、農業
生産活動を将来に向けて維持する活動を支援します。
中山間地域の田
環境保全型農業直接支払
交付単価例 : 8,000円/10a(緑肥の作付け)
自然環境の保全に資する農業生産活動の実施に伴う追加的コスト
を支援します。
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緑肥の作付け
構造改革を後押し
対策前
鳥獣被害
このまま高齢化等が進めば…
・水路や農道等の保全・補修に係
る担い手の負担が増大
・農地を預けた人の中には地域を
離れる人も
規模拡大しようとすると、
水管理や農道補修が
大変になるなぁ・・・
雑草の繁茂、路肩の崩壊
農道
農業の多面的機能は、これまで集
落の人々が無償で水路、農道を守
ることにより維持
高齢化、人口減少
により集落活動が
低迷
水路のひび割れ
農地は担い手に預けて、隠居するか、
息子の元へ引っ越そうか・・・
多面的機能支払の導入
対策後
規模拡大しても水路、農道
はみんなが守ってくれるの
でありがたいなぁ。預かった
農地でしっかり稼ぐぞ!
みんなで6次産業化
に取り組むぞ!
農地は担い手に預けたけど、
水路や農道はみんなで守ろう!
水路や農道等を保全・補修する地
域の共同活動を支援
・担い手の負担が減り、安心して規
模拡大に取り組める
・担い手への農地集積という構造改
革を後押し
○多面的機能を維持・発揮
○担い手を支える集落共同活動
や担い手以外の人達を含めて6
次産業化、都市との交流で地域
が活性化
手続きの流れ
日本型直接支払制度の申請手続等は、平成27年度から次のとおり一本化されます。
事業計画の申請
交付金の申請
都道府県
事業計画の認定
市町村
農業者の組織
する団体等
交付金の交付
(国負担分
+都道府県負担分)
実施状況の確認
・事業計画の作成
交付金の交付
・事業計画に基づ
(国負担分+地方負担分)
く活動の実施
国
交付金の交付
(国負担分)
○ 事業計画には、各事業において作成する活動計画書や協定等を添付して申請します。
○ 複数の事業に取り組む場合、1つの事業計画で申請することもできます。
- 58 -
多面的機能支払(農地維持支払・資源向上支払)の概要
交付対象者(活動組織)
農地維持支払
○農業者のみで構成される活動組織 又は
農業者及びその他の者(地域住民、団体など)
で構成される活動組織
農業者
農業者
農業者
農業者
地域
住民
生産
法人
○資源向上支払と同組織でも取組が可能
地域住民
参加型
水土里ネット
JA等
資源向上支払
農業者
農業者
消防団
○地域住民を含む活動組織
地域
住民
地域住民
参加型
水土里ネット
JA等
都市
住民
PTA
都市・農村
交流型
水土里ネット
JA等
自治会
自治会
NPO
地域
住民
対象農用地
○ 農振農用地区域内の農用地
○ 農地維持支払については、地方公共団体が多面的機能の維持の観点から
必要と認める農用地も対象
交付単価
国と地方公共団体の合計額
都府県
①農地維持支払
田
3,000
畑
2,000
草地
北海道
250
①農地維持支払
田
2,300
畑
1,000
草地
130
②資源向上支払
(共同活動)(注)
計
2,400
[1,800]
1,440
[1,080]
240
[180]
5,400
[4,800]
3,440
[3,080]
490
[430]
②資源向上支払
(共同活動)(注)
計
1,920
[1,440]
480
[360]
120
[90]
4,220
[3,740]
1,480
[1,360]
250
[220]
(単位:円/10a)
③資源向上支払 ①、②及び③に
取り組む場合
(長寿命化)
4,400
9,200
2,000
5,080
400
830
③資源向上支払 ①、②及び③に
取り組む場合
(長寿命化)
3,400
7,140
600
1,960
400
620
(注)これまでの農地・水保全管理支払の5年以上継続地区又は③の資源向上支払(長寿命化)に取り組む場合は75%単価([ ]の単価)を適用。
- 59 -
対象活動
次の①及び②の双方に取り組む場合が支援対象です。
農地維持支払
①地域資源の基礎的保全活動
主な活動例
研修
実践活動
組織運営に関する研修
農地法面の草刈り
水路の泥上げ
ため池の草刈り
農道の路面維持
点検・計画策定
施設点検
年度活動計画の策定
②地域資源の適切な保全管理のための推進活動
これからの農地、水路、
農道などの保全管理に
ついて、みんなで考えて
体制を強化していこう!
・構造変化に対応した体制の拡充・強化
・保全管理構想の作成
等
資源向上支払
(1)地域資源の質的向上を図る共同活動
主な活動例
①施設の軽微な補修
②農村環境保全活動
機能診断
啓発・普及
③多面的機能の増進を図る活動
防災・減災力の強化
田んぼダムのイメージ
田んぼ
施設の機能診断
生き物調査による啓発
実践活動
実践活動
水路のひび割れ補修
植栽活動
出口を絞る
パイプの
直径15cm
5cm
田んぼダム(田んぼに降った雨を、排水口を絞り、
ゆっくり排水。一時的に水を貯め、洪水被害を軽減)
農村環境保全活動の幅広い展開
水田魚道の設置
(注)上記③の活動に直ちに取り組めない地区については、交付単価の5/6を乗じた交付金を受けて①及び②の活動に取り組むことも可能
主な活動例
(2)施設の長寿命化のための活動
・農地周りの農業用用排水路、農道など
の施設の長寿命化のための補修・更新
等の活動を実施
老朽化した水路壁の
コーティング
未舗装の農道を
アスファルトで舗装
詳細については、各地方農政局農地整備課(北海道においては北海道農政事務所農政推進課、
沖縄県においては内閣府沖縄総合事務局土地改良課)までご連絡ください。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kanri/tamen_siharai.html
- 60 -
中山間地域等直接支払制度の概要
○ この制度は、中山間地域等において、農業生産条件の不利を補正するため、農
業生産活動(耕作放棄地の発生防止や機械・農作業の共同化等)を将来に向けて
維持するための活動を支援する制度です。
平成27年度から実施する第4期対策では、新たな人材確保や集落間で連携し
た活動体制づくりを後押しします。併せて、超急傾斜地の農用地の保全・活用に関
する活動への支援を強化します。
対象地域等
(1)対象となる地域
○ 山村振興法、過疎法など地域振興立法の指定地域
○ 都道府県知事が特に定めた基準を満たす地域
(2)対象農用地の基準
傾斜度等を満たすことが要件で、それによって交付単価も異なります
<傾斜地基準>
2.7m
0.5m
① 急傾斜地
10m
10m
田
(傾斜:1/20以上)
畑、草地、採草放牧地
(傾斜:15°以上)
1.4m
0.1m
② 緩傾斜地
10m
10m
田
( 傾斜1/100以上1/20未満 )
畑、草地、採草放牧地
( 傾斜:8°以上15°未満 )
○ 小区画・不整形な田、高齢化率等の高い集落の農地、草地比率の高い草地等
○ 都道府県知事が特に定める基準に該当する農用地
交付単価
(単位:円/10a)
田
急傾斜
21,000
畑
草地
採草放牧地
急傾斜
緩傾斜
急傾斜
緩傾斜
草地比
率の高
い草地
急傾斜
緩傾斜
8,000 11,500
3,500
10,500
3,000
1,500
1,000
300
緩傾斜
- 61 -
活動内容
①農業生産活動等を継続するための活動:基礎単価(単価の8割を交付)
農業生産活動等を継続するための基礎的な活動(例:周辺林地の管理、水路の簡易補修など)
②体制整備のための前向きな活動:体制整備単価(単価の10割を交付)
将来に向けて農業生産活動を継続するためのより前向きな取組
□ 機械・農作業の共同化・農地集積等(人・農地プランの活用)
【機械の共同化】
□ 女性・若者等の新たな人材の参画を得て行う、農産物の加工・販売等
□ 持続可能な農業生産体制の構築
【地場産農産物の加工】
☆①と②の活動を両方実施すると、交付単価の満額を受け取ることができます。
○上記の活動に加えて特別な活動を行うことで、加算措置を受けることができます
【集落連携・機能維持加算】
①広域で集落協定を締結し、
将来の集落維持に向けた活
動を支援(拡充)
複数集落が連携した広域の
集落協定を対象に、新たな
人材の確保や集落間で連携
した活動体制づくりを支援。
[単価]
地目にかかわらず
3,000円/10a
【超急傾斜農地保全管理加算】(新規)
超急傾斜地(田:1/10以上、畑:20度以上)
の農用地について、その保全や有効活用に取
り組む集落を支援。
広域の集落協定を締結
A集落
[単価]
田・畑
6,000円/10a
共同育苗
B集落
農作業の共同化
C集落
石積みのある
超急傾斜地
超急傾斜
②小規模・高齢化集落の農用地の生産維持を支援(継続)
協定集落が小規模・高齢化集落の農用地を取り込んだ形で行う
農業生産活動を支援。
[単価]
田
畑
4,500円/10a 1,800円/10a
急傾斜
緩傾斜
制度のポイント
○ 交付金は、活動要件を満たしていれば、幅広い使途に充てることができ、協定参加者の合意により、
共同取組活動への支出や、個人への配分を行うことができます。
詳細は、農林水産省農村振興局中山間地域振興課(03-3501-8359)に御相談ください。
ホームページで詳しい情報をご覧頂けます
http://www.maff.go.jp/j/nousin/tyusan/siharai_seido/index.html
- 62 -
環境保全型農業直接支払の概要
対象者
○ 農業者の組織する団体、一定の条件を満たす農業者等
エコファーマー認定を受けていること※及び農業環境規範に基づく点検
を実施していること
※ ①共同販売経理を行う集落営農、②導入指針が定められていない主作物を生産する農業者、
③有機農業に取り組む農業者、④都道府県の特別栽培農産物認証等を取得している農業者に
ついては、エコファーマー認定を受けていない場合も対象となります。
事業要件
○ 環境保全型農業の取組を広げる活動(技術指導や理解増進の活動等)
に取り組むこと
対象農地
○ 農業振興地域内の農地
○ 生産緑地地区内の農地
交付単価
対象取組
全国共通取組
地域特認取組の例
都道府県により対象取
組や交付単価が異なり
ますので、詳細について
は都道府県、市町村に
お問い合わせ下さい。
10アール当たりの交付単価
(国と地方の合計)
緑肥の作付け
8,000円
堆肥の施用
4,400円
有機農業
(うちそば等雑穀・飼料作物)
8,000円
(3,000円)
IPMを実施する取組
(総合的病害虫・雑草管理)
4,000円~8,000円
冬期湛水管理
(冬期間の水田に一定期間水を張り、
水田地帯の多様な生き物を育む取組)
- 63 -
8,000円
支援対象取組
化学肥料・化学合成農薬を原則5割以上低減する取組と合わせて行う地球
温暖化防止や生物多様性保全に効果の高い営農活動を支援します。
地球温暖化防止に効果の高い
営農活動
生物多様性保全に効果の高い
営農活動
支援対象となる取組(例)
緑肥の作付け
支援対象となる取組(例)
有機農業
堆肥の施用
全国共通取組
※地域特認取組
全国共通取組
全国共通取組
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冬期湛水管理
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5割低減の取組の前後のいずれかに緑肥
の作付や堆肥を施用する取組
化学肥料・化学合
成農薬を使用しな
い取組
(エンバク)
5割低減の取組の
前後のいずれかの
冬期間に水田に水
を張る取組
※ 地域特認取組は、地域の環境や農業の実態等を勘案した上で、地域を限定し
て支援の対象とする取組です。対象となる取組については、都道府県、市町村
にお問い合わせください。
2つの取組を行う場合も支援の対象となり、この場合は最大16,000円
/10aが交付されます。(例:緑肥の作付+冬期湛水管理)。ただし、内容
が一部重複する取組の組み合わせは不可
詳しくは、最寄りの地方農政局・地域センター、又は、農林水産省生産局農産部農業
環境対策課 ☎03-6744-0499 へお問い合わせ下さい。
ホームページで詳しい情報をご覧頂けます
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_rearaku/index.html
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交流による地域の振興を目指す皆様を支援します
~ 都市農村共生・対流総合対策交付金 ~
実施主体
○ 地域協議会、農業法人、NPO等
(集落が市町村、NPO等多様な主体と連携する集落連合体)
支援内容
○ 農山漁村が持つ豊かな自然や「食」を活用した、都市と農山漁村の交流に資
する地域の手づくり活動を支援。
○ 人材確保・活用、施設等整備のための対策メニュ-も用意。
○ 地域の手づくり活動への支援
子どもの農山漁村宿泊体験やグリーン・ツーリズムなど、都市と農山漁
村の共生・対流を進めるための取組を支援します。
補助率: 定額 上限800万円/地区 等
実施主体: 地域協議会、農業法人、NPO 等
実施期間: 上限2年
田舎体験ツア-
○ 人材確保・活用を支援
外部人材や若者の活用経費を支援します。
補助率: 定額 上限250万円/地区
実施主体: 地域協議会、農業法人、NPO 等
実施期間: 上限3年
若者の活用
○ 施設等の整備を支援
農産物販売強化促進施設や農家レストランなど
交流拠点施設等の整備を支援します。
補助率:
1/2等 上限2,000万円/地区 等
実施主体: 地域協議会、農業法人、
地域協議会の構成員(市町村) 等
実施期間: 上限2年
- 65 -
農産物販売強化促進施設
主な地域の手づくり活動への支援
○子ども農山漁村交流や体
験教育
○社会人や大学生の研修の
受入れ
○直売所、観光農園や古民
家を活かしたグリーン・ツー
リズム
○福祉農園や園芸療法、障
害者等の雇用など、医療・
福祉サービス等の提供
○空き家、廃校等を活用した
定住、移住、冬期の集住
○地域からの自由提案
「食」を通じた世界との
交流など
人材活用対策への支援
総務省と一体的に「地域おこし協力隊」を運用し、募集説明会や研修会等を合同で開催。
事業の申請手続等
農林水産省
(地方農政局等)
事 業 主 体
集落連合体の立ち上げ
公募開始
インターネットで周知
公募締め切り
提案書作成
提出
審査
公募結果発表
審査
採択通知等
提出
事業計画の承認
交付金の交付決定
事業計画書作成
交付申請書作成
交付決定通知
事業実施
助言指導
詳細については、農林水産省農村振興局都市農村交流課(☎03‐3502‐5946)
にご相談ください。
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農山漁村の活性化に向けた
地域の創意工夫と主体的な取組を支援します
~ 農山漁村活性化プロジェクト支援交付金 ~
事業概要
○
地方公共団体が地域の自主性と創意工夫により、定住者や滞在者
の増加などを通じた農山漁村の活性化を図る計画を作成し、その実
現に必要な施設整備を中心とした総合的な取組を支援します。
特
徴
○ 活性化計画(※)を作成する都道府県又は市町村を通じて事業実施主
体へ交付します。
○ 予算の対象施設間の流用や年度間融通により、地域の実情に合わ
せた整備が可能です。
○ 地域の創意工夫による独自の提案メニューへの支援も可能です。
(※)農山漁村が有する地域資源を活用しつつ創意工夫を発揮して定住、二地域居住及び地域間交流
の促進による地域の活性化を目指す計画。
実施主体
○ 都道府県、市町村、農業協同組合、土地改良区、漁業協同組合、森林
組合、NPO法人、農林漁業者等の組織する団体、PFI事業者 等
事業申請
交付金の交付
- 67 -
交付金の配分
③
④
事業完了の報告
事業実施主体
②
計画主体
農林水産省
①
(
都道府県又は市町村)
活性化計画の提出
支援内容
○
交付率:1/2以内 等
農林漁業の振興を図る生産基盤・生産施設の整備を支援します。
【主な対象施設】
柿の集出荷施設
農林水産物集出荷貯蔵施設
○
味噌加工施設
区画整理、農業用用排水路、
育苗施設、農林水産物処理
加工・集出荷貯蔵施設 等
農林水産物処理加工施設
良好な生活の場である農山漁村の生活環境整備を支援します。
【主な対象施設】
浄水施設
簡易給排水施設
○
廃屋利用の一定期間宿泊施設
簡易給排水施設、防災安全
施設、農山漁村定住促進施
設 等
農山漁村定住促進施設
都市住民の一時的・短期的滞在等の交流拠点の整備を支援します。
【主な対象施設】
宿泊体験施設
廃校・廃屋等改修交流施設
○
農産物直売施設
廃校・廃屋等改修交流施設、
農林漁業体験施設、地域連
携販売力強化施設 等
地域連携販売力強化施設
農山漁村の地域資源を有効利用するための施設等の整備を支援します。
【主な対象施設】
木質
バイオマス
ボイラー
自然・資源活用施設
堆肥化施設
リサイクル施設
遊休農地解消支援、自然・
資源活用施設、リサイクル
施設、集落拠点強化施設
等
詳細については、農村振興局農村整備官(☎03‐3501‐0814)までご連絡ください。
- 68 -
農村集落の維持・活性化を図る取組を支援します
~ 農村集落活性化支援事業 ~
事業概要
○ 集落機能の維持が困難になっている農村地域において、地域全体の存
続を図るための将来ビジョンを策定する取組や、集落間の連携等によって
互いの労働力不足を補完する取組を支援します。
支援内容
補助率: 定額
1.住民が主体となった「将来ビジョン」づくりを支援
アドバイザーを活用した
ワークショップの開催
セミナーへの参加
や現地調査
魅力ある農山漁村に向けた
将来ビジョンの作成
2.地域の維持・活性化に必要なサービスの提供が可能な体制の構築
及び活動の実践を支援
農産物の庭先出荷
高齢農家に対する
声かけ
- 69 -
農業資材の
購入サポート
事業実施主体
○ 地域協議会(市町村を含むこと)
特 徴
○ 地域住民間で、今後、地域課題等にどのように取り組んでいくのか話
し合い、地域の活動指針となる、「将来ビジョン」を作成する取組を支援
します。
○ 「将来ビジョン」でまとめた地域の課題に対する取組を支援することに
より、地域の活性化を目指します。
○ 小さな拠点関連事業として、総務省及び国土交通省の関連施策と連
携を図ります。
・ 初年度は1地区あたり1,000万円を上限に支援します。
・ 2年目以降は1地区あたりの補助額の上限を徐々に減額していきます。
・ 事業実施期間は最長5年とし、それ以降は国の支援なしで、地域活動を
継続していただきます。
事業の申請手続き等
事 業 主 体
(地域協議会)
農林水産省
(地方農政局等)
① 公募開始
② 提案書作成
提 出
③ 公募締 切 り
農林水産省
(地方農政局等)
審 査
④ 公募結果発表
通 知
⑤ 集落活性化計画作成
⑥ 補助金交付申請書作成
提 出
⑦ 事業計画の承認
⑧ 補助金の交付決定
通 知
⑨ 事業実施
詳細については、農林水産省農村振興局農村計画課(☎03‐3502‐6001)にご相談ください。
- 70 -
山村の豊かな資源の活用を通じた、
地域の活性化の取組を支援します
~ 山村活性化支援交付金 ~
事業概要
○ 山村の豊かな地域資源の活用を通じた地元の所得や雇用の増大に向け、
農林業を営む方々をはじめとする地域住民の方々が協力して行う取組を支
援します。
支援内容
補助率:定額
(1地区当たり上限 1,000万円)
○ 地場の農林水産物やその加工品など山村の魅
力ある地域資源の利用状況・活用可能量の調査
を支援します。
資源量調査、文献調査、聞き取り調査
地域資源の管理・保全形態等の調査 等
現地での調査
○ 地域資源を地域ぐるみで活用するための活動
組織づくり、技術研修などの人材育成を支援しま
す。
住民意向調査、体制づくりのため地域住民による
ワークショップ開催、資源活用の推進体制・組織の
整備、実施計画づくり、技術研修会等の開催 等
合意形成・計画づくり
○ 特色ある地域資源を活用した産品の販売促進
や付加価値向上のためのマーケティング調査、
商品開発、山村景観を活用した商品パッケージ
のデザイン検討などを支援します。
マーケティング調査、地場農林水産物を使った地域産品
づくり、既存の直売所等と連携した販売促進、地域ブラン
ドづくり、商品パッケージ等のデザイン検討 等
地域産品の加工及び商品化
※ 本事業は、ソフト活動を支援するものです。
- 71 -
事業要件
○ 山村振興法に基づき指定された振興山村の活性化に向けた取組である
こと。
○ 山村の地域資源を活用して所得・雇用を増大する取組であること。
○ 農林水産業やそれを担う地域の振興を主目的とする取組であること。
<地域資源のイメージ>
・エネルギー資源
・食材
(薪炭、間伐材等)
(山菜、きのこ、伝統野菜等)
・伝統工芸品
(木工品、竹細工等)
事業実施主体
○ 山村地域の市町村等
対 象 地 域
○ 山村振興法に基づき指定された振興山村
事業の申請手続き等
事 業 主 体
(市町村等)
農林水産省
(地方農政局等)
提出
事業計画書作成
提出
交付申請書作成
事業計画の審査・承認
採択通知等
交付金の交付決定
交付決定通知
事業実施
助言指導
詳細については、農村振興局中山間地域振興課(☎03‐3502‐6005)まで
ご連絡ください。
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鳥獣被害を防止する取組を支援します
~ 鳥獣被害防止総合対策交付金 ~
実施主体
○ 市町村、農林漁業団体、狩猟者団体などで構成する地域協議会 など
※ 施設整備を行う場合、地域協議会の構成員である市町村やJA等が単独で実施主体になれます。
※ 実施隊の体制強化に向けた取組を行う場合、地域協議会の構成員であるJA等が単独で実施
主体になれます。
※ 捕獲に対して1頭払いを行う取組については、市町村や都道府県も実施主体になれます。
事業要件
○ 鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止計画等を作成している市町村で
あることが必要です。
事業の流れ
都道府県
交付金の交付
申請
地域協議会等
農林水産省
申請
補助金の交付
支援内容
1.地域ぐるみの様々な鳥獣被害対策を支援します。
オリやワナ、ICTセンサー
など捕獲機材の導入
補助率
サルの
複合対策
他地域の
人材活用
捕獲技術など
の研修
1/2以内等※
※ 鳥獣被害対策実施隊が中心となって行う取組や実施隊活動強化の取組、新規地区の取組、JA等
民間団体の取組(1市町村(1団体)あたり原則200万円まで等)
※ ICT等を用いた新技術実証等高度な対策への取組、サルの複合対策、他地域の人材活用(1市町
村あたり原則100万円まで)
上記取組は、定額での支援が受けられる場合がありますので、お問い合わせください。
- 73 -
2.より多くの捕獲を行う活動を支援します(1頭払い)
・ 捕獲活動にかかる費用
・ 処理にかかる費用
3頭捕獲したぞ
獣種
上限単価
(円/頭・羽)
イノシシ、シカ、クマ、サル、
カモシカ(幼獣は除く)
8,000
その他の獣類
1,000
鳥類
200
補助率
定額
(頭数に応じた捕獲活動経費や処理費用)
3.被害防止関連施設の整備を支援します
食肉処理加工施設や
焼却施設の整備
捕獲技術高度化施設
(射撃場)の整備
捕獲機材の導入
侵入防止柵の整備
ワイヤーメッシュ柵
電気柵
多獣種対応型柵
※ 侵入防止柵については、捕獲罠との一体整備とするなど、捕獲に資する整備とする必要が
あります。詳しくはお問い合わせ下さい。
補助率
1/2以内等
(侵入防止柵の自力施工を行う場合は、資材費相当分を定額補助します)
詳細については、生産局農業環境対策課鳥獣災害対策室(☎03‐3591‐4958)までご連絡ください
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木材の需要拡大に向けた取組を支援します
~ 新たな木材需要創出総合プロジェクト ~
支援内容
1
CLT(直交集成板)等新たな製品・技術の開発・普及の取組を支援します。
(1)CLTに関する建築基準の整備等の促進
内
容
補助率
CLTの建築基準の整備等に必要な強度データ、長期挙動データ、
接合部データの収集、CLT施工マニュアル等の整備を実施
委託で実施
(2)中高層建築物等に係る技術開発等の促進
内
容
補助率
木質耐火部材の開発、住宅分野における新たな製品・技術開発を実施
建築物の実証、加工機械の開発・普及の取組を支援
1/2以内等 (一部を委託で実施)
(3)設計者等の担い手の育成等の促進
内
容
補助率
2
木材を利用した建築物の建設に携わる担い手を育成する取組を支援
木造建築物等の健康・省エネ性についての調査等を実施
定額 (一部を委託で実施)
地域材利用の促進の取組を支援します。
(1)公共建築物等の木造化等の促進
内
容
補助率
公共建築物の木造化・内装木質化に向けた設計段階からの技術支援
定額
(2)新規分野における木材利用の促進
内
容
補助率
工作物・土木分野等における木材利用の全国的な実証・普及等を支援
定額(1/2以内相当)
(3)木づかい協力業者による木材利用の促進
内
容
補助率
工務店と川中及び川上の関係者で構成する「木づかい協力業者グルー
プ」が実施する地域材の利用拡大に向けたモデル的な取組を支援
定額
(4)木づかい・森林づくり活動の全国的な展開
内
容
補助率
木づかいや森林づくりに対する国民の理解を醸成するための幅広い普
及啓発、木育等の取組を支援
定額
- 75 -
(5)木質バイオマスの利用拡大
内
容
補助率
木質バイオマスのエネルギー利用及びマテリアル利用の促進に向け、
サポート体制の構築及び技術開発等を支援
定額
(6)海外での地域材利用
内
容
補助率
海外での地域材の利用技術の普及・向上のため、モデル建築における
日本産木材の利用・展示等を行う取組を支援
定額
(7)合法木材の普及促進
内
容
補助率
3
合法木材の国内外での調査や普及などの取組を支援
定額
地域材の安定供給体制の構築の取組を支援します。
安定供給体制構築への支援
内
容
補助率
4
民有林と国有林が広域に連携した協議会を開催し、ストックヤードの整備等による流通効
率化の取組や、CLT等に利用するラミナ等を供給する中小製材工場の連携等を盛り込ん
だ地域循環型の取組等を支援
定額
森林認証・認証材の普及を促進します。
(1)森林認証材の供給体制の構築
内
容
補助率
都道府県単位で関係者による協議会等を設置し、合意形成や現地調査、認証材の分別管
理マニュアルの作成等を支援
定額
(2)森林認証・認証材の普及促進
内
容
補助率
協議会間の連絡調整や取組状況のとりまとめ、国内において森林認証・認証材を普及させ
るために必要な情報の提供等を実施
委託で実施
実施主体
○ メニューごとに提案していただきます。
○ 応募の中から、審査委員会で審査し、
補助金交付候補者を選定します。
課題提案書提出
審査・選定
補助金交付申請
補助金交付決定
支援内容の1、3及び4(1)の詳細については、林野庁木材産業課(☎03‐3502‐8062)、
支援内容の2の詳細については、林野庁木材利用課(☎03‐6744‐2296)
支援内容の4(2)の詳細については、林野庁計画課(☎03‐6744‐2300)まで御連絡ください。
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事業実施主体
事業申請
公 募
農林水産省
○ 民間団体
○ 林業関係団体等
里山林の手入れなどの地域活動を支援します
~ 森林・山村多面的機能発揮対策交付金 ~
実施主体
○ 3名以上で構成された活動組織
事業要件
○ 活動する森林の所有者と協定を結んでいること
○ 活動する森林の面積が1箇所当たり0.1ha以上あること 等
支援対象活動及び単価
① 【地域環境保全タイプ】
荒れている里山林や竹林の手入れを支援します。
・里山林景観を維持するための活動等
《交付単価 16万円/ha》
・侵入竹の伐採・除去活動等
《交付単価 38万円/ha》
② 【森林資源利用タイプ】
薪などとして利用するための伐採活動を支援
します。
・広葉樹等の搬出活動等
《交付単価 16万円/ha》
③ 【教育・研修活動タイプ】
森林内で行う環境教育・研修活動を支援しま
す。
・森林環境教育、技術研修の実践等
《交付単価 5万円/回 上限12回》
- 77 -
④【森林機能強化タイプ】
事業の円滑な実施に必要な路網や歩道の機能
強化等を支援します。
・作業道の補修等
《交付単価 1千円/m》
⑤【資機材の購入支援】
①、②、④の取組に必要な資機材の購入を支援します。
《購入額の1/2以内を助成》
1組織当たりの上限額
500万円(各タイプ、資機材への支援の合計額)
※交付単価(上限回数)は全て1年度当たりの金額(回数)です。
事業申請・交付の流れ
3名以上で構成された活動組織
地域住民、森林組合、 NPO法人 等
【申請】
【交付金】
地域協議会
構成 : 都道府県、市町村、学識経験者、関係団体等
【申請】
【審査】
【交付金】
国
詳細については、林野庁森林利用課山村振興・緑化推進室 (03‐3502‐
0048)に御相談下さい。
地域協議会の連絡先は以下のホームページに掲載しています。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/sanson/tamenteki.html
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森林施業の集約化に向けた取組を支援します
~ 森林整備地域活動支援交付金 ~
事業概要
○ 森林経営計画の作成、森林施業の集約化に向けた森林情報の収集、森林の
現況調査、境界の確認、森林所有者の合意形成活動を支援します。
○ あわせて、既存路網の簡易な改良も支援します。
実施主体
○ 森林所有者、森林組合、林業事業体等(※)
※市町村長と活動内容について協定を締結していただく必要があります。
支援対象活動
①森林情報の収集活動
※森林経営計画作成時の活動に限ります。
森林経営計画作成に必要な、森林所有者や施業履歴など
の基本的な森林情報を取得するための作業です。
現地確認
情報の収集・整理
②森林調査
施業量や施業方法を決定するために必要な詳細な調査です。
立木調査
③合意形成活動
森林経営計画作成や間伐などの施業実施に関する関係者
との合意形成をはかるために必要な活動です。
現地での説明
戸別訪問による説明
④境界の確認
施業実施に当たって、現地杭がないなど境界が不明瞭と
なっている地域において、森林所有者などの関係者の立会
いのもとで、境界の確認を行う作業です。
所有者立会いのもと境界を確認
○不在村森林所有者情報の取得(経営計画作成時の加算措置)
不在村者の現地立会いやGPSを活用した境界の確定などが含まれます。
現地での境界確定
路網線形調査
※
各欄の活動の例に限らず、森林経営計画作成や施業集約化に必要な調査や合意形成活動であれば
幅広く支援できるものとなっています。
森林経営計画作成・施業集約化に向けた条件整備
施業の集約化等を進める上で必要となる既存路網の簡易
な改良活動です。
例えば、木製の横断溝、土留、洗い越しなどの改良活動
が含まれます。
- 79 -
路網の改良(例)
土留
排水施設
交付単価
1.森林経営計画作成、施業の集約化に対する支援
支援の内容
交付金の算定の基礎となる森林
森林経営計画の作成
森林経営計画作成の同意が得られた森林
4,000円/ha ※2
集約化間伐の同意取得
間伐を実施することの同意が得られた森林
15,000円/ha
森林境界の確認
森林境界の確認等が実施された森林
8,000円/ha
※1:これらの支援を組み合わせて実施した場合、それぞれの単価を合計した金額の交付を受けること
ができます。
※2:不在村森林所有者を対象とした現地立会いを実施する場合は7,000円/ha(それと合わせてGPS
を活用した境界の確定を実施する場合は15,500円/ha)が加算されます。
2.森林経営計画作成・施業集約化に向けた条件整備
支援の内容
既存路網の簡易な改良
に対する支援
交付金の算定の基礎となる森林
上記1の活動を実施するための協定が締結されている対象森林
2,500円/ha(森林経営計画の対象とされていない森林)
3,000円/ha(森林経営計画の対象とされている森林)
5,000円/ha(森林経営計画の対象とされている森林であって、林班面
積の1/2以上を占めている場合)
※1:金額については、国費のみを記載しています。地方公共団体(都道府県・市町村)からの交付額に
ついては市町村等の担当者にお尋ねください。
※2:交付対象者本人や従業員などが活動を実施した場合についても、労務費を人件費の中に含めること
ができます。
また、適切な計算手法に基づいて、地域活動分として算出した一般管理費も含めることができます。
事業の流れ
①
市町村と対象森林、取組内容等について協定を締結します。
②
協定に基づき活動を行います。
③
活動の実施状況等について市町村に報告書を提出します。
④
市町村が報告書の内容を確認後、交付金が支払われます。
事業主体
市町村長と協定
を締結した者
②活動実施
①協定
締結
③実績
報告
④交付金
の交付
市町村
申請
交付金
国・県
詳細については、林野庁森林整備部森林利用課森林利用指導班(☎03-3501-3845)まで御連絡ください。
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林業への就業を支援します
~ 森林・林業人材育成対策 ~
緑の青年就業準備給付金
林業への就業に向け、林業大学校等において必要な知識の習得等を行う方に給付金
(最大150万円/年(最大2年間))を給付します。
事業要件
将来的には林業の中核を担う強い意欲を有しており、就業予定時の年齢が原則45歳
未満であること等の要件を満たすことが必要です。
「緑の雇用」現場技能者育成対策事業
①新規就業者の確保・育成・キャリアアップ
新規就業者の確保・育成やキャリアアップのため、雇用者の研修に取り組む林業事業体
を支援します。(研修生1人当たり9万円/月等)
事業要件
○助成対象は、「林業労働力の確保の促進に関する法律」に基づく改善計画の認定を
受けている等の要件を満たす林業事業体です。
○研修対象者には、就業経験等一定の要件があります。
確保
 トライアル雇用
(対象:就業を目指す者)
育成 ・・・基 本・
・
・
・
・
・
・ キャリアアップ
 林業作業士(フォレストワーカー)研修
(対象:新規就業者等)
集
合
研
修
林業への適性の見極めや林業の作
業実態等の理解を図るための研修
(3ヶ月間)
林業に必要な資格等(※)の取得に
加え、基本的な知識・技術等習得のた
めの集合研修とOJT研修(職場内研
修)を組み合わせた研修(3年間)
(※チェーンソー、高性能林業機械等)
 現場管理責任者(フォレストリーダー)研修
(対象:林業就業経験5年以上)
 統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)研修
(対象:林業就業経験10年以上)
- 81 -
担当現場の効率的な運営や管理に
必要な知識・技術・技能等を習得する
ための研修
担当現場の統括管理や販売に必要
な知識・技術・技能等を習得するため
の研修
②林業機械・作業システム高度化技能者育成
事業要件
○架線作業に必要な高度な技能を習得しようとする者、森林作業道作設経験者
のうち基本的な工法を理解している者等が育成対象者となります。
索張り等の架線作業は、地形
等に応じて異なり、高度な技
術が必要です。
急傾斜地等における木材の生産
性向上を図るため、高度な索張り
技術を有する技能者の育成等(※)
を推進(研修受講料は無料)
(※このほか高度な森林作業道作設オペレーターの
育成も実施します。)
事業の流れ
【緑の新規就業準備給付金】
都道府県等
(実施主体)
①
②
給付対象者
⑤
⑥
③
④
林業大学校等
(研修実施機関)
①計画・給付金申請
②計画承認・給付金支払
③研修参加
④研修実施
⑤研修実施機関の認定
⑥研修実施状況確認等への協力
【新規就業者の確保・育成・キャリアアップ】
林業事業体
国
②
①
(雇用契約)
⑥
③
④
研修生
⑤
民間団体
(実施主体)
①公募・補助
②計画・助成金申請
③計画承認・助成金支払、OJT研修に
対する安全指導等の実施
④集合研修参加
⑤集合研修による指導
⑥OJT研修の実施、集合研修へ研修生
を派遣
【林業機械・作業システム高度化技能者育成】
②
研修生
(
実施主体)
民間団体
国
①
①委託契約
②研修生の募集
③研修参加
③
詳細については、林野庁経営課林業労働対策室 (03-3502-1629)に御相談ください。
また、「緑の雇用」事業のうち、林業機械・作業システム高度化技能者育成については、
林野庁研究指導課(03-3501-5025)に御相談ください。
インターネットで
- 82 -
緑の雇用
検索
高性能林業機械の導入や木造公共建築物の整備等を
支援します
~ 森林・林業再生基盤づくり交付金 ~
実施主体
○ 地方公共団体、森林組合、林業者等の組織する団体 等
事業要件
○ 原則として5戸以上に受益があること
○ 目標を定量化する指標(間伐実施面積や素材生産量等)を都道府県及び施設毎
に定めていること
○ 施設毎に導入により期待される効果(生産増大、生産経費の節減等)から費用対
効果分析を行い、総費用額に対する総効果額の比率が1以上であること
○ この他、取り組む事業ごとにそれぞれ要件があります。
事業の流れ
実施主体
地方公共団体、森林組合、林業者等の組織する団体 等
【交付金】
【事業申請】
都道府県の裁量により実施
事業、実施箇所を決定
都道府県(市町村)
各事業の必要性・有効性・効
率性を審査の上、事業計画
を策定
【交付金】
都道府県ごとに一括して交付
金額を提示(総額のみ)
【申請】
国
・各事業ごとの指標に応じてポイントを算出
・ポイントの高い事業から予算の範囲で交付金を
割当て
- 83 -
交付率
定額(1/2、1/3等)
※各事業における要件により異なります。
主な支援対象施設
〔高性能林業機械等の整備〕
〔森林づくり活動基盤の整備〕
〔特用林産振興施設等の整備〕
森林学習歩道
ほだ場造成
ハーベスタ
〔木材製品の安定的・効率的な供給体制の構築〕
木材加工施設
CLT加工施設
〔木造公共建築物等の整備〕
ストックヤード
木造公共建築物
内装木質化
〔木質バイオマス利用促進施設の整備〕
移動式チッパー
木質バイオマスボイラー
この他、主に地方公共団体を事業対象としているソフト事業(山地防災情報の周知、森林資源の保護、林業担い
手等の育成確保)があります。
詳細については、林野庁林政部経営課構造改善班(03‐3502‐8055)まで
御相談下さい。
- 84 -
間伐や路網整備、地域材の加工流通施設、木造公共施設
の整備など総合的な対策を支援します
~ 森林整備加速化・林業再生対策 ~
事業概要
地域の創意工夫を活かし、木材の需要拡大、安定的・効率的な地域材の生産・供給
体制の構築や持続的な林業経営の確立に向けた総合的な取組を支援します。
① 森林整備加速化・林業再生交付金
モデル的な木造公共施設や木材加工流通施設の整備、間伐、路網整備及び高性能林業機械の
導入などを支援します。
② 森林整備加速化・林業再生事業
木質バイオマス発電施設の整備を資金融通により支援します。
川上から川下に至る
林業・木材産業の総合対策
川上
未利用間伐材利用促進対策
高性能林業機械等の導入
路 網 の 整 備
特用林産物競争力強化
木材加工流通施設等整備
高性能林業機械
等の導入
路網整備
新規用途導入促進事業
木造公共施設等整備
川下
木質バイオマス利用施設等整備
木質バイオマス利用施設
新規用途導入促進
木材加工流通施設
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木造公共施設
1 森林整備加速化・林業再生交付金
① 木造公共施設等整備
・モデル的な木造公共施設の整備や公共施設の内装木質化を支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、民間団体等
・補 助 率 1/2等
② 木質バイオマス利用施設等整備
・木質ボイラーや木質チップ・ペレットの製造施設の整備等を支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、森林組合、民間団体等
・補 助 率 1/2、10/10
③ 新規用途導入促進事業
・建築施工性のデータ収集等を目的としたCLT建築物の実証や地域の特性に応じた木質部材や工法の開
発・普及等に対する取組を支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、森林組合、民間団体等
・補 助 率 定額、1/2
④ 木材加工流通施設等整備
・地域材の競争力強化に資する木材加工流通施設等の整備を支援します。
・事業主体 森林組合、民間団体等
・補 助 率 1/2
⑤ 路網の整備
・原木の安定的・効率的な生産・供給に不可欠な路網の整備や、それに必要となる森林情報の整備等を
支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、森林組合、森林所有者等
・補 助 率 定額
⑥ 高性能林業機械等の導入
・低コスト作業システムの構築に必要な高性能林業機械の導入を支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、森林組合、民間団体等
・補 助 率 定額(1/2以内)
⑦ 未利用間伐材利用促進対策
・7齢級以下の森林を対象に未利用間伐材等の利用のための伐倒・集材経費等を支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、森林組合、森林所有者等
・補 助 率 定額
⑧ 特用林産物競争力強化事業
・原木しいたけの生産資材の導入、特用林産物の消費拡大等に向けた取組を支援します。
・事業主体 森林組合、農業協同組合、民間団体等
・補 助 率 定額、1/2等
2 森林整備加速化・林業再生事業
【木質バイオマス発電施設整備】
森林整備加速化・林業再生基金を活用し、木質バイオマス発電施設の整備を資金融通により支援します。
・事業主体 都道府県、市町村、民間団体等
・補 助 率 定額
手続の流れ
2の場合
1の場合
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申請
申請
交付
申請
交付
申請
交付
申請
交付
申請
交付
申請
交付
交付
詳細については、以下の担当部局まで御相談ください
・都道府県庁及び出先機関(林務担当)
・林野庁
事業全体
:計画課
 03-6744-2300
1の①、②及び2の事業 :木材利用課  03-3591-5794
1の③、④の事業
:木材産業課  03-3502-8062
1の⑤、⑦の事業
:整備課
 03-6744-2303
1の⑤の事業
:森林利用課  03-3501-3845
1の⑥、⑧の事業
:経営課
 03-3502-8084
交付
申請
間伐等の森林施業や路網整備等を支援します
~ 森林整備事業 ~
事業概要
森林整備事業は、
○ 地拵え、植栽、下刈り、枝打ち、除伐、間伐、更新伐等の森林施業
○ 間伐と一体的に行う森林作業道や林業専用道などの路網整備等
を支援する事業です。
なお、森林整備事業のうち、特に森林環境保全直接支援事業については、森林経
営計画※等に基づき集約化を図った上で施業を行うことを要件としています。
※ 森林経営計画については、平成26年4月より、これまでの林班計画(林班の1/2以上)、属人
計画(所有森林100ha以上)に加えて、市町村が定める一定の区域内で30ha以上の森林を対象
とする区域計画の作成も可能となり、現場の実態に応じて計画を作成しやすくなりました。
所有者が放置して手入れが遅れ
ている森林をなんとかしたい
路網を整備して、間伐を進めたい
事業申請
申請
補助金を受けようとする森林所有者、森
林組合、林業事業体等の事業主体は、都
道府県の出先機関に補助金交付申請を
行います。
- 87 -
国
交付
都
道
府
県
申請
交付
森
林
所
有
者
等
森林環境保全直接支援事業
【事業概要】 再造林や間伐等、森林作業道の整備
【事業主体】 都道府県、市町村、森林所有者等
【実施要件】 1施行地の面積が0.1ha以上 等
【補 助 率】 3/10等
拡充
搬出間伐の推進に向け、平均搬出材積10m3/ha未満の
箇所について、一定の条件を満たす場合に、支援対象に
追加します。
林業専用道等整備事業
【事業概要】
【事業主体】
【実施要件】
【補 助 率】
林業専用道等の整備
都道府県、市町村、森林組合等
全体計画延長が0.2km以上等
1/2等
環境林整備事業
【事業概要】
【事業主体】
【実施要件】
【補 助 率】
地方公共団体等との協定等に基づく間伐等
都道府県、市町村、森林組合等
1施行地の面積が0.1ha以上 等
3/10等
水源林造成事業
【事業概要】
【事業主体】
【実施要件】
【補 助 率】
水源地域における間伐等、森林作業道等の整備
(独)森林総合研究所
事業主体等と分収造林契約を締結
10/10
美しい森林づくり基盤整備交付金
【事業概要】
【事業主体】
【実施要件】
【補 助 率】
特定間伐等促進計画に基づく間伐等
市町村、森林組合等
特定間伐等促進計画に基づくものであること
1/2
詳細については、各都道府県の森林整備担当課または林野庁整備課(☎03‐6744‐2303)に御相談
ください。
- 88 -
効果的な資源管理、漁業経営の安定のための活動を
支援します
~ 資源管理の推進・漁業収入安定対策事業 ~
支援内容
<資源管理の推進>
○ 効果的な資源管理に向け、IQ(個別割当)方式導入の効果実証等を実施するとともに、
漁業者等が行う資源管理計画の評価・検証を支援します。
また、他魚種転換等の経営多角化等、収益性向上のための取組を支援します。
<漁業収入安定対策事業>
○ 漁業共済・積立ぷらすの仕組みを活用し、漁業者による資源管理の取組に対する補
助として、収入額が減少した場合に減収を補塡します。
○ 太平洋クロマグロの未成魚の漁獲量削減に伴い厳しい資源管理に取り組む漁業者に
ついては、減収の補塡割合を引き上げます。
事業の流れ
<①資源管理高度化推進事業>
資源管理計画への参画を促進し、既存計画の評価・検証を踏まえた、見直し・改善
を行い、水産日本の復活に向けて資源管理指針・計画体制の強化を図ります。
実施
計画
・漁業者等による資源管理計画等
の作成
・見直し・改善した計画の作成
・計画に基づく資源管理の取組
・資源管理協議会の開催、履行確認
(
③漁業収入
安定対策事業)
評価
改善
・漁業者等による計画の
自己点検
・資源管理協議会が計画
を科学的に評価・検証
・評価・検証の結果を踏まえた計画
の見直し・改善
- 89 -
共済金等の支払い
・資源の悪化が著しい広域魚種の管理措置
〔太平洋クロマグロ、トラフグ〈日本海・東シナ
海・瀬戸内海系群〉〕
・個別割当(IQ)方式の効果実証等、新たな
管理措置の導入検討
<②漁業構造改革総合対策事業>
改革計画の策定及び実証
① 地域協議会の設置
水産庁長官
承 認
水産庁、水産業・漁村活性化
推進機構による計画づくりの
支援
② 改革計画の策定
地域協議会において、
・ 漁業者グループによる検討
・ 他魚種転換等の経営多角化 等 について検討。
③ 中央協議会による審査、認定
承 認
水産庁長官
(一部のメニューでは、「浜の活力再生プラン」の策定が必要。)
④ 認定された改革計画に基づく実証事業の実施
助 成
・ 地域協議会において取組状況をチェック
補助対象経費の考え方
収入
(補助)
(補助)
〈用船料相当額〉
減価償却費
漁具等償却費
消耗品費
修繕費 など
(自己負担分)
返還は不要
〈運航経費〉
人件費
燃油費
えさ代
氷代
魚箱代
その他資材費
販売費
その他経費
水揚金
- 90 -
基金に返還
基金から助成
用船料相当額の
1/3,1/2等を 償却前利益が
発生するライン
補助金から助成
経費
<③漁業収入安定対策事業>
資源管理への取組
 国・都道府県が作成する「資源管理指針」に基づき、漁業者(団体)
が自ら取り組む「資源管理計画」を作成し、これを実施
 養殖の場合、漁協等が作成する漁場改善計画の下、適正養殖可能
数量を遵守
漁業収入安定対策
 基準収入(注)から一定以
上の減収が生じた場合、「漁
業共済」(原則8割まで)、
「積立ぷらす」(原則9割まで)
により減収を補塡
太平洋クロマグロの未成
魚の漁獲量削減に伴い、厳
しい資源管理に取り組む漁業
者については、減収の補填割
合を引き上げ
 漁業共済・積立ぷらすの仕
組みを活用して、資源管理の
取組に対し補助
積立ぷらす
(国と漁業者の積
立て方式)の
発動ライン
(原則9割)
収入変動
太平洋クロマグロ
のより厳しい資源
管理を行う場合、
原則95%まで引上
げ
基準収入(注)
100%
漁業共済
(掛け捨て方式)
の発動ライン
(原則8割)
※ 補助額は、漁業共済掛金
の30%(平均)、積立ぷらす
の積立金(漁業者1:国3)
の国庫負担分に相当
- 91 -
(注) 基準収入:個々の漁業者の直近
5年の収入のうち、 最
大値と最小値を除いた
中庸3カ年(5中3)の
平均値
①資源管理高度化推進事業
【事業内容】
資源管理指針・資源管理計画体制における資源管理計画等の評価・検証及び高度化の推進と
IQ方式を試験的に導入する実証調査等に係る体制整備や調査等に支援します。
【実施主体】①民間団体等、②都道府県資源管理協議会
【事業要件】①IQ方式の実証試験、大臣管理漁業等における資源管理計画等の評価・検証等を
実施し、公募要件を満たす民間団体等
②知事管理漁業における資源管理計画等の評価・検証等を実施し、都道府県資源管
理協議会の要件を満たす協議会
【補助率】 定額
②漁業構造改革総合対策事業
【事業内容】
漁業者の新しい操業・生産体制への転換を促進するため、高性能漁船の導入等により、収益
性向上の実証に取り組む場合に必要な経費を支援します。
【実施主体】漁業協同組合等
【実施要件】強度な公的資源管理措置が導入される場合に他魚種転換等の経営多角化等を行い
ます。
【補助率】定額(用船料相当額の1/3、1/2以内等の一定額を助成)
③漁業収入安定対策事業
【事業内容】
漁業共済・積立ぷらすの仕組みを活用し、漁業者による資源管理の取組に対する補助として、
収入額が減少した場合に減収補塡を行います。
また、太平洋クロマグロを対象とする漁業のうち、沿岸くろまぐろ漁業、定置網漁業を積立
ぷらすの強度資源管理タイプ(原則9割5分まで減収補填の発動ラインを引き上げ)へ追加し
ます。
【実施主体】全国漁業共済組合連合会
【実施要件】
漁業共済の加入者のうち資源管理計画に参加する漁業者又は漁場改善計画に参加する養殖
業者を対象とします。
【補助率】定額
詳細については、
①の事業については、水産庁資源管理部管理課(☎03-3502-8437)
②の事業については、水産庁資源管理部漁業調整課(☎03-3502-8469)
③の事業については、水産庁漁政部漁業保険管理官(☎03-6744-2356)
へ御相談ください。
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漁業用燃油消費量を減らすための活動を支援します
~ 省燃油活動推進事業 ~
支援内容
以下のような漁業用燃油消費量を減らすための活動に取り組む「漁業者グ
ループ」を支援します。
① 漁船の燃費向上のための船底状態改善
② 効率操業のための漁場データ収集・分析
③ 省エネ漁具等による省エネ操業の実証
④ 省エネ効果がある活動として水産庁長官が認めるもの
※ 「浜の活力再生プラン」の策定により、事業の優先採択が受けられます。
助成額
実施した省燃油活動に対し、地域水産業再生委員会に属する漁業者のうち、
特別対策※1に加入している漁業者の燃油使用量に応じて支援します。
補助率
省燃油活動の費用の定額・1/2以内
※1 漁業用燃油緊急特別対策(平成25年6月5日水産庁決定)のことです。
※2 具体的な支援額については、地域水産業再生委員会により異なります。個別に御相談ください。
※3 委員会が小規模漁業者で構成される場合、支援の特例が認められる場合があります。
実施主体
水産業協同組合又は漁業者団体、市町村等で構成する地域水産業再生
委員会
事業の流れ
① 地域水産業再生委員会の立上げ
② 省燃油活動プランの策定(※)
※(一社)漁業経営安定化推進協会のプラン承認が必要です
③ 省燃油活動推進事業の実施及び助成
⇒地域水産業再生委員会から当該委員会に属する漁業者に配分
詳しくは、漁業経営安定化推進協会(☎03‐6895‐0100)、
お近くの漁協、もしくは水産庁企画課(☎03‐6744‐2341)までお問い合わせください。
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漁業における省エネ機器の導入を支援します
~ 省エネ機器等導入推進事業 ~
支援内容
省エネに取り組む漁業者グループに対し、省エネ型機器設備の導入を支援
(LED集魚灯、船内機、船外機、乾燥機など)
補助率
導入する機器本体金額の1/2以内(機器は1人1機種1台)
実施主体
原則5人以上のグループ ※ グループ構成員の全員が漁業経営セーフティー
ネット構築事業の加入者であることが必要です。
事業要件
現在使用の機器と比較し、燃油使用量が10%以上削減できる場合、本事
業を活用できます。
※ 船内機及び船外機を導入する際には、燃油使用量を5%以上の削減し
て頂ければ本事業の対象としますが、導入機器は省エネ機器リストから
選択して頂く必要があります。
※ 「浜の活力再生プラン」の策定により、事業の優先採択が受けられます。
事業の流れ
① 漁業者のグループ化
・ 漁協等が調整し、5人以上でグループを結成
・ グループ全体で、導入の要件を満たせるか検討。導入経費を見積り、応募の書類を作成
② (一社)漁業経営安定化推進協会(漁安協)に申請
③ 漁安協内の「省エネ機器等評価委員会」で審査
・ 導入の要件を満たしているか、確実に省エネが可能なのか専門家が審査
・ 申請が多数の場合は、優先順位付けを行い、助成を決定
④ (漁安協承認後)事業スタート(省エネ機器の導入開始)
詳しくは、漁業経営安定化推進協会(☎03‐6895‐0100)、お近くの漁協や漁連の担当
もしくは水産庁企画課(☎03‐6744‐2341)までお問い合わせください。
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水産物の輸出とHACCP認定の取得を目指す
加工業者、流通業者の皆様を支援します
~ 水産物輸出倍増環境整備対策 ~
1.HACCP対応のための施設改修等支援事業(ハード事業)
(平成26年度補正予算)
支援内容
補助率
輸出先国のHACCP基準を満たすための水産加工施設の改修等
を支援します。
1/2以内
※1 新設については、掛かり増し部分が対象
※2 補助金の額の上限は2億円、下限は500万円
実施主体
•
•
•
•
•
•
•
•
水産加工施設を改修し
て海外のHACCP基準
に適合させ、輸出拡大
を図るぞ!!
水産加工業を営む者
水産加工業協同組合
水産加工業協同組合連合会
事業協同組合
水産物卸売業者
漁業協同組合
漁業協同組合連合会
漁業生産組合
※ 公募により決定します。
事業の流れ
事業要件
水産庁
輸出拡大を目指す水産加工・流通業者
が行う輸出先国のHACCP基準を満た
すための施設の改修又は、新設整備
であることが必要です。
補助金の
交付
申請
実施主体
(施設の改修整備の例)
(手洗場)
(床面)
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2.水産物輸出倍増環境整備対策事業(ソフト事業)
(平成27年度予算)
支援内容
補助率
① EU・HACCP認定に必要な、二枚貝の海域
モニタリングや養殖魚の動物医薬品の残留
検査を支援します。
② HACCP認定に必要となる衛生管理に関す
る講習会等や現地指導の活動を支援します。
① 二枚貝の海域モニタリング
動物医薬品の残留検査
② 講習会等の実施
現地指導
実施主体
民間団体
(HACCP講習会)
1/2以内
: 定額
: 1/2 以内
※公募により決定します。
HACCP認定のためには、
養殖魚の動物医薬品残留検査が必要だったのか!
輸出はしたいが、
検査費用がネックになるなあ…
・HACCPとは?
・ハザード分析
・CCPの設定
HACCP認定の取得や
衛生管理の向上のためには、
何をすれば良いんだろう??
事業の流れ
水産庁
補助金の交付
申請
実施主体
①
・二枚貝の海域モニタリングの支援
・動物医薬品の残留検査の支援
② ・HACCP講習会の開催
・現地指導
水産加工業者等
お知らせ
平成26年10月より、厚生労働省に加えて水産庁も認定主体として、
水産加工施設のEU・HACCP認定業務を開始しました。
詳細については、水産庁漁政部加工流通課(03-3591-5613)までご連絡ください。
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漁業の将来を担う人材を確保するため、
新規就業者の育成を支援します
~ 新規漁業就業者総合支援事業 ~
支援内容
【新規漁業就業者確保事業】
1.就業相談会の開催、長期研修における指導謝金を支援します。
就業相談会を開催
※
各漁協・漁連、実施主体等に
お問い合わせください
マッチングが成立したら
面談を通じてやる気のある新規
就業希望者を見つけられます。
漁業現場で研修生を受入れ
研修生の漁業就業形態により、
指導謝金月9.4~28.2万円
(最長3年間)
が、指導漁業者に助成されます。
補助率
定額
2.研修生に対して、傷害保険等の安全対策費や漁業活動に必要
な技術や経理・税務、流通・加工等に関わる講習等を支援します。
補助率
定額
【青年就業準備給付金事業】
3.漁業への就業に向け、漁業学校等で学ぶ若者に対して、給付
金(150万円/年)を支援します。
補助率
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定額
民間団体等
実施主体
主な事業要件
【新規漁業就業者確保事業】
○ 研修生は漁業への就業意欲が高く、これまで1年以上漁業に従事したことがないこ
と等が必要です。
○ 指導者については、研修生との関係が4親等以上であること、漁業研修のみを目
的としていないこと等が必要です。
【青年就業準備給付金事業】
○ 給付金研修生は都道府県が認めた漁業学校等において研修を受けること
○ これまでに漁業を経営したことがないこと
○ 常勤の雇用契約を結んでいないこと
○ 就業予定時の年齢が45歳未満であること
○ 学校卒業後、3親等以内の親族の下で就業しないこと
等が必要です。
※実施主体は公募により決定します。
※「浜の活力再生プラン」の策定により、事業の優先採択が受けられます。
事業の流れ
③
助成申請
実施主体
①
漁協
指導漁業者
新規就業者
マッチング
②
漁連・協議会等
【新規漁業就業者確保事業】
助成決定
①事業申し込み ②研修計画等書類提出
③研修計画承認・指導開始
【青年就業準備給付金事業】
①
④
漁
業
学
校
等
②
③
実施主体
給
付
対
象
者
①承認申請
②とりまとめ、申請書提出
③審査・承認通知
④給付金給付
詳しくは、水産庁漁政部企画課(☎03‐6744‐2340)までお問い合わせください。
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漁港や漁場の整備を支援します
~ 水産基盤整備事業 ~
支援内容
水産基盤整備事業は、
○競争力強化のための高度衛生管理型漁港や漁場の整備
○国土強靱化のための地震・津波対策、長寿命化対策
等を推進する事業です。
○高度衛生管理型漁港の整備
衛生管理に対応した市場
岸壁に張り出した屋根
(密閉型の市場)
(陸揚された水産物を直射日光や鳥糞から防止)
○漁港における地震・津波対策
漁港及び背後集落のイメージ
防潮堤
防波堤の津波対策
(ねばり強い構造)
越流
津波
の力
津波の力
に耐えられ
るよう防波
堤の拡幅
人工地盤
岸壁の
地震・津波対策
陸揚用岸壁
越流に対し
て基礎が
掘られない
よう捨石の
嵩上げ
緊急搬送用岸壁
(耐震強化岸壁)
防波堤
防波堤と防潮堤による多重防護の活用
堤外地(漁港)
堤内地(集落)
地震や津波の力
に耐えられるよう
岸壁の拡幅
防潮堤
防波堤
多重防護によって、
①堤外地の水産関連施設や漁船等の減災
②堤内地の人命・財産等の防災・減災
を効率的かつ効果的に推進
事業申請
内容・規模によって適用する事業が異なりますので、
まずはお住まいの地域の市町村または都道府県にご相談ください。
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水産流通基盤整備事業
【事業内容】
流通拠点漁港における高度衛生管理型荷さばき所や岸壁等の整備
【実施主体】地方公共団体等
【実施要件】
・計画事業費が一事業につき5億円を超えるもの
・利用漁船隻数200隻以上または属地陸揚げ量5千トン程度以上
(第1種、第2種漁港) 等
【補助率】1/2等
拡充(H27年度予算より)
密閉型荷捌き所
大規模な流通拠点漁港において、衛生管理に係る基本計画を定めることにより、荷さばき所
の附帯施設として衛生管理設備(冷凍・冷蔵設備、計量・計測等の設備)を補助対象に追加。
水産環境整備事業
【事業内容】
水域環境保全、魚礁や増殖場などの漁場施設等の整備
【実施主体】地方公共団体等
【実施要件】
・水域環境保全:計画事業費が5千万円以上(都道府県事業)、
1千万円以上(市町村等の事業)
・漁場施設の整備:3億円を超えるもの(浮魚礁を除く) 等。
【補助率】1/2等
藻場の保全・創造
拡充(H27年度予算より)
水産環境整備マスタープラン(水産生物の生活史に対応した漁場の総合対策)を定めること
により、整備した漁場において、海藻類等の播種・移植、食害生物の駆除等を補助対象に追加。
漁港施設機能強化事業
【事業内容】
高潮や波高増大または地震や津波対策として既存の漁港施設
の機能診断および機能強化、防護対策を図るための整備
【実施主体】漁港管理者
【実施要件】計画事業費が一地区あたり5千万円(機能診断のみ
の場合は2千万円)以上20億円未満のもの 等
【補助率】1/2等
耐震強化岸壁
水産物供給基盤機能保全事業
【事業内容】
老朽化した漁港施設等の長寿命化を図るための整備
【実施主体】漁港管理者
【実施要件】
・計画事業費が漁港ごとに20億円未満
・利用または登録漁船隻数50隻程度以上、または陸揚げ
金額1億円程度以上(第1種、第2種漁港) 等
※「浜の活力再生プラン」の策定により、事業採択において配慮されます。 防波堤の老朽化(鋼管の腐食等)
【補助率】1/2等
※
この他、農山漁村地域整備交付金を活用して、都道府県の裁量によりこれらの水産基盤整備を実施
することも可能です。
詳細については、水産庁漁港漁場整備部計画課(☎03-3502-8491)に御相談ください。
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産地における水産業強化の取組を支援します
~強い水産業づくり交付金(産地水産業強化支援事業)~
「ソフト」(講習会など)と「ハード」(水産業共同利用施設の整備)の
両方で支援が受けられます。
※「浜の活力再生プラン」の策定により、事業の優先採択が受けられます。
※実施主体は公募により決定します。
Ⅰ.ソフト事業 ※最初の3年間の取組に対して支援
支援内容
産地協議会が策定した「産地水産業
強化計画」に基づいて実施する取組を
総合的に支援します。
(例)検討会、技術講習会、マーケティ
ング等
補助率
1/2以内 ※補助金額の上限は250万円
実施主体
・ 産地協議会 ※漁協、地元の市町村等、関係者により設立されたもの
事業要件
・ 産地水産業強化計画が策定されていること
・ 事業の内容が成果目標の達成に結びつく取組であること
・ 原則として、事業が3年間継続して実施される見込みであること
事業の流れ
水産庁
補助金の
交付
申請
実施主体
- 101 -
等
Ⅱ.ハード事業
※最初の3年間のいずれかの年度に対して支援
支援内容
産地協議会が策定した「産地水産業強化計画」に基づく施設整備を支援します。
(対象施設例)
水産物加工処理施設
補助率
種苗生産供給施設
鮮度保持施設
船舶離発着施設
1/2以内等 ※補助金額の上限は3億円
実施主体
・ 市町村
・ 漁業協同組合 等
事業要件
・ 産地水産業強化計画における成果目標の達成のために整備される
施設であること
・ 原則5戸以上の漁業者が共同で利用する施設であること
・ 費用対効果が1以上であること
等
事業の流れ
申請
水産庁
申請
実施主体
市町村
補助金の交付
補助金の交付
詳細については、水産庁防災漁村課(TEL 03‐6744‐2391)に御相談く
ださい。
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問い合わせ先一覧
農林水産省
北海道農政事務所
北海道
東北農政局
青森・岩手・宮城・秋田・山形・
福島
関東農政局
茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・
東京・神奈川・山梨・長野・静岡
北陸農政局
新潟・富山・石川・福井
東海農政局
岐阜・愛知・三重
近畿農政局
滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・
和歌山
中国四国農政局
鳥取・島根・岡山・広島・山口・
徳島・香川・愛媛・高知
九州農政局
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・
宮崎・鹿児島
内閣府 沖縄総合事務局
沖縄県
代 表
03-3502-8111
大臣官房予算課
(直)03-3501-3716
(林業に関すること)
林野庁林政課
(直)03-6744-1777
(水産業に関すること)
水産庁漁政課
(直)03-3502-0339
代 表
011-642-5461
企画調整室
(直)011-642-5433
代 表
022-263-1111
企画調整室
(直)022-263-0564
代 表
048-600-0600
企画調整室
(直)048-740-0309
代 表
076-263-2161
企画調整室
(直)076-232-4206
代 表
052-201-7271
企画調整室
(直)052-223-4610
代 表
075-451-9161
企画調整室
(直)075-414-9037
代 表
086-224-4511
企画調整室
(直)086-224-9400
代 表
096-211-9111
企画調整室
(直)096-211-8552
代 表
098-866-0031
農林水産部農政課
(直)098-866-1627