空家等対策に係る関連施策等 (個 票)

「空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針」
(平成27年2月26日付け総務省・国土交通省告示第1号)
【参考資料】
空家等対策に係る関連施策等
(個 票)
平成27年2月
国土交通省・総務省
地方公共団体が、空家等対策の推進に関する特別措置法(平成26年法律第127号)に基づく空
家等対策に取組むに当たり、参考となる主な関連施策や諸制度等について、基本指針の参考資料と
して取りまとめたものです。
各施策等については、下記のように分類しています。
Ⅰ
空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
・・・・・・・・・・P 2
⇒ 具体の事案に対する初期の判断として、対応手段の選択肢となりうる空家等対策の推進に関する
特別措置法以外の法令に基づく諸規制等を掲載しています。
2.空家等対策に必要な諸手続規定等
・・・・・・・・・・P10
⇒ 空家等対策に係る事務の円滑な実施に資すると考えられる、諸手続規定等を掲載しています。
Ⅱ
空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
・・・・・・・・・・P15
⇒ 空家等に対する具体の対策として、空家等をそもそも発生させない、又は空家等の増加を抑制す
ることに資すると考えられる施策を掲載しています。
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策
・・・・・・・・・・P25
⇒ 空家等に対する具体の対策として、現に存在する空家等を利活用し、又は除却等する取組を促す
ことに資すると考えられる施策を掲載しています。
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の諸制度等
・・・・・・・・・・P52
⇒ 空家等対策に係る取組方針等を検討する際、考え方を参考にし、また整合をとることが考えられ
る他分野の諸制度等を掲載しています。
※ 記載内容は「平成27年度一般会計歳入歳出概算」閣議決定(平成27年1月14日)時点のものです。
1
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる
諸規制等
2
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
建築基準法に基づく保安上危険な既存不適格建築物等に対する措置
○ 特定行政庁は、特殊建築物等のうち、そのまま放置すれば著しく保安上危険となる恐れがある既存不適格建築物等
について、必要な措置を勧告でき、当該措置がとられなかった場合で特に必要と認めるときは命令できる。
○ 特定行政庁は、現に著しく保安上危険な既存不適格建築物等について必要な措置を命令できる。
○特定行政庁は、上記命令に基づく措置が講じられないとき等は代執行できる。
支援の種類
対応手段の選択肢
施策の種類
他法令等による規制・基準等
○ 特定行政庁は、特殊建築物等のうち、そのまま放置すれば著しく保安上危険となる恐れがある既存不適格建築物等につ
いて、除却、移転、改築、増築、修繕、模様替、使用中止、使用制限等必要な措置を勧告でき、当該措置がとられなかっ
た場合において、特に必要があると認めるときは命令できる。
○ 特定行政庁は、現に著しく保安上危険な既存不適格建築物等については、用途・規模によらず、除却、移転、改築、修
繕、模様替、使用禁止、使用制限等必要な措置を命令できる。
○ 特定行政庁は、上記命令に基づく措置が講じられないとき等は代執行できる。
また、過失がなくて所有者等を確知することができず、かつ、放置することが著しく公益に反すると認められる場合も、
代執行できる。
○ 特定行政庁の命令に違反した者に対し、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
制度の概要
【建築基準法(昭和25年5月24日法律第201号)】(抄)
(保安上危険な建築物等に対する措置)
第十条 特定行政庁は、第六条第一項第一号に掲げる建築物その他政令で定める建築物の敷地、構造又は建築設備(いずれも第三条第二項の規定により第
二章の規定又はこれに基づく命令若しくは条例の規定の適用を受けないものに限る。)について、損傷、腐食その他の劣化が進み、そのまま放置すれば著
しく保安上危険となり、又は著しく衛生上有害となるおそれがあると認める場合においては、当該建築物又はその敷地の所有者、管理者又は占有者に対し
て、相当の猶予期限を付けて、当該建築物の除却、移転、改築、増築、修繕、模様替、使用中止、使用制限その他保安上又は衛生上必要な措置をとること
を勧告することができる。
2 特定行政庁は、前項の勧告を受けた者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかつた場合において、特に必要があると認めるときは、その
者に対し、相当の猶予期限を付けて、その勧告に係る措置をとることを命ずることができる。
3 前項の規定による場合のほか、特定行政庁は、建築物の敷地、構造又は建築設備(いずれも第三条第二項の規定により第二章の規定又はこれに基づく
命令若しくは条例の規定の適用を受けないものに限る。)が著しく保安上危険であり、又は著しく衛生上有害であると認める場合においては、当該建築物
又はその敷地の所有者、管理者又は占有者に対して、相当の猶予期限を付けて、当該建築物の除却、移転、改築、増築、修繕、模様替、使用禁止、使用制
限その他保安上又は衛生上必要な措置をとることを命ずることができる。
4 第九条第二項から第九項まで及び第十一項から第十五項までの規定は、前二項の場合に準用する。
備考
○ 制度根拠:建築基準法第10条
所管
国土交通省住宅局建築指導課
3
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
道路法に基づく禁止行為等に対する措置①
○沿道区域における土地等の管理者の損害予防義務
支援の種類
制度の概要
対応手段の選択肢
施策の種類
○道路保全立体区域内の制限
○道路管理者等の監督処分
他法令等による規制・基準等
○ 禁止行為:
何人も道路に関し、みだりに道路を損傷し、又は汚損することをしてはならない。また、みだりに道路に土石、竹木
等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある行為をしてはならない。
○ 沿道区域における土地等の管理者の損害予防義務:
道路管理者は沿道区域を指定し、沿道区域内にある土地、竹木又は工作物の管理者は、道路の構造への損害又は交通
への危険を防止するための施設を設け、その他必要な措置を講じなければならない。
道路管理者は、特に必要が場合においては、土地等の管理者に対し必要な措置を講ずべきことを命ずることができる。
○ 道路保全立体区域内の制限:
道路管理者は道路保全立体区域を指定し、道路保全立体区域内にある土地、竹木又は建築物その他の工作物の所有者
又は占有者は、その土地、竹木又は建築物その他の工作物が道路の構造への損害又は交通への危険を防止するための施
設を設け、その他必要な措置を講じなければならない。
道路管理者は、特に必要な場合においては、土地等の管理者に対し必要な措置を講ずべきことを命ずることができる。
○ 道路管理者等の監督処分:
道路管理者は同法若しくは同法に基づく命令の規定又は規定に基づく処分に違反している者に対し必要な措置をとる
ことを命じようとする場合において、過失なく命ずべき者を確知することができないときは代執行できる。
⇒ 空家等の敷地内の立木や工作物等が道路施設内に越境し、交通に支障を及ぼしている場合等における適用が想定される。
【道路法(昭和27年6月10日法律第180号)】(抄)
(道路に関する禁止行為)
第四十三条 何人も道路に関し、左に掲げる行為をしてはならない。
一 みだりに道路を損傷し、又は汚損すること。
ニ みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある行為をすること。
(▽次ページにつづく)
備考
所管
○ 制度根拠:道路法第43条、第44条、第47条の11・第48条、第71条第1項・第3項
国土交通省道路局
4
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
道路法に基づく禁止行為等に対する措置②
制度の概要
備考
所管
(沿道区域における土地等の管理者の損害予防義務)
第四十四条 道路管理者は、道路の構造に及ぼすべき損害を予防し、又は道路の交通に及ぼすべき危険を防止するため、道路に接続する区域を、条例(指定
区間内の国道にあつては、政令)で定める基準に従い、沿道区域として指定することができる。但し、道路の各一側について幅二十メートルをこえる区域を
沿道区域として指定することはできない。
2 前項の規定により沿道区域を指定した場合においては、道路管理者は、遅滞なくその区域を公示しなければならない。
3 沿道区域内にある土地、竹木又は工作物の管理者は、その土地、竹木又は工作物が道路の構造に損害を及ぼし、又は交通に危険を及ぼす虞があると認
められる場合においては、その損害又は危険を防止するための施設を設け、その他その損害又は危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。
4 道路管理者は、前項に規定する損害又は危険を防止するため特に必要があると認める場合においては、当該土地、竹木又は工作物の管理者に対して、同
項に規定する施設を設け、その他その損害又は危険を防止するため必要な措置を講ずべきことを命ずることができる。
(道路保全立体区域)
第四十七条の十一 道路管理者は、道路の区域を立体的区域とした道路について、当該道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するため必要があると認
めるときは、当該道路の上下の空間又は地下について、上下の範囲を定めて、道路保全立体区域の指定をすることができる。
2 道路保全立体区域の指定は、当該道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するため必要な最小限度の上下の範囲に限つてするものとする。
3 道路管理者は、道路保全立体区域の指定をしようとする場合においては、国土交通省令で定めるところにより、あらかじめ、その旨を公示しなければな
らない。その指定を変更し、又は解除しようとする場合においても、同様とする。
(道路保全立体区域内の制限)
第四十八条 道路保全立体区域内にある土地、竹木又は建築物その他の工作物の所有者又は占有者は、その土地、竹木又は建築物その他の工作物が道路の構
造に損害を及ぼし、又は交通に危険を及ぼすおそれがあると認められる場合においては、その損害又は危険を防止するための施設を設け、その他その損害又
は危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。
2 道路管理者は、前項に規定する損害又は危険を防止するため特に必要があると認める場合においては、同項に規定する所有者又は占有者に対して、同項
に規定する施設を設け、その他その損害又は危険を防止するため必要な措置を講ずべきことを命ずることができる。
3 第一項に規定する所有者又は占有者は、同項に規定するもののほか、高架の道路の橋脚の周囲又は地盤面下の道路の上下における土石の採取その他の道
路保全立体区域における行為であつて、道路の構造に損害を及ぼし、又は交通に危険を及ぼすおそれがあると認められるものを行つてはならない。
4 道路管理者は、前項の規定に違反している者に対し、行為の中止、物件の改築、移転又は除却その他道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するた
めの必要な措置をすることを命ずることができる。
(道路管理者等の監督処分)
第七十一条 道路管理者は、次の各号のいずれかに該当する者に対して、この法律又はこの法律に基づく命令の規定によつて与えた許可若しくは承認を取り
消し、その効力を停止し、若しくはその条件を変更し、又は行為若しくは工事の中止、道路(連結許可等に係る自動車専用道路と連結する施設を含む。以下
この項において同じ。)に存する工作物その他の物件の改築、移転、除却若しくは当該工作物その他の物件により生ずべき損害を予防するために必要な施設
をすること若しくは道路を原状に回復することを命ずることができる。
一 この法律若しくはこの法律に基づく命令の規定又はこれらの規定に基づく処分に違反している者
二 この法律又はこの法律に基づく命令の規定による許可又は承認に付した条件に違反している者
三 詐偽その他不正な手段によりこの法律又はこの法律に基づく命令の規定による許可又は承認を受けた者
3 前二項の規定により必要な措置をとることを命じようとする場合において、過失がなくて当該措置を命ずべき者を確知することができないときは、道路
管理者は、その者の負担において、当該措置を自ら行い、又はその命じた者若しくは委任した者にこれを行わせることができる。この場合においては、相当
の期限を定めて、当該措置を行うべき旨及びその期限までに当該措置を行わないときは、道路管理者又はその命じた者若しくは委任した者が当該措置を行う
旨を、あらかじめ公告しなければならない。
○ 制度根拠:道路法第43条、第44条、第47条の11・第48条、第71条第1項・第3項
国土交通省道路局
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Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
消防法に基づく火災の予防のための措置①
○ 消防長、消防署長その他の消防吏員は、火災の予防に危険であると認める場合に、みだりに存置された燃焼のお
それのある物件の除去等を所有者等に命ずることができる。また、消防長又は消防署長は、建築物の構造又は管理
等の状況について、火災の予防に危険であると認める場合に、建築物の改修等を所有者等に命ずることができる。
○ 火災の予防のために必要な事項は政令で定める基準に従い市町村条例でこれを定める。
支援の種類
対応手段の選択肢
施策の種類
他法令等による規制・基準等
制度の概要
火災予防や消防活動の障害除去の観点から、以下の権限を付与。
【物件の除去等】
○ 消防長、消防署長その他の消防吏員は、屋内外において火災の予防上危険と認める場合に、みだりに存置された燃焼
のおそれのある物件の除去等を所有者等に命ずることができる。
○ 消防長又は消防署長は上記の命令による措置が講じられないとき等は代執行できる。所有者等を確知することができ
ない場合も消防長等により代執行と同等の措置が可能。
【建築物の改修等】
○ 消防長又は消防署長は、建築物の構造又は管理等の状況について、火災の予防に危険であると認める場合に、建築物
の改修等を所有者等に命ずることができる。
○ 消防長又は消防署長は上記の命令による措置が講じられないとき等は代執行できる。
一般的に、市町村条例において、空き家に対する放火火災の防止を目的として、以下の措置を所有者等に義務付けている。
○ 空き家の所有者等は、当該空き家への侵入の防止、周辺の燃焼のおそれのある物件の除去その他火災予防上必要な措
置を講じる。
【参考】東京都火災予防条例第25条の2
(空地及び空き家の管理)
第二十五条の二 (略)
2 空き家の所有者又は管理者は、当該空き家への侵入の防止、周囲の燃焼のおそれのある物件の除去その他火災予防上必要な措置を講
じなければならない。
備考
所管
○ 制度根拠:消防法第3条、第5条、第5条の3、第9条
消防庁予防課
6
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
消防法に基づく火災の予防のための措置②
制度の概要
備考
所管
【消防法(昭和23年7月24日法律第186号)】(抄)
第三条 消防長(消防本部を置かない市町村においては、市町村長。第六章及び第三十五条の三の二を除き、以下同じ。)、消防署長その他の消防吏員は、屋外
において火災の予防に危険であると認める行為者又は火災の予防に危険であると認める物件若しくは消火、避難その他の消防の活動に支障になると認める物件の
所有者、管理者若しくは占有者で権原を有する者に対して、次に掲げる必要な措置をとるべきことを命ずることができる。
一 火遊び、喫煙、たき火、火を使用する設備若しくは器具(物件に限る。)又はその使用に際し火災の発生のおそれのある設備若しくは器具(物件に限
る。)の使用その他これらに類する行為の禁止、停止若しくは制限又はこれらの行為を行う場合の消火準備
二 残火、取灰又は火粉の始末
三 危険物又は放置され、若しくはみだりに存置された燃焼のおそれのある物件の除去その他の処理
四 放置され、又はみだりに存置された物件(前号の物件を除く。)の整理又は除去
2 消防長又は消防署長は、火災の予防に危険であると認める物件又は消火、避難その他の消防の活動に支障になると認める物件の所有者、管理者又は占有者で
権原を有するものを確知することができないため、これらの者に対し、前項の規定による必要な措置をとるべきことを命ずることができないときは、それらの者
の負担において、当該消防職員(消防本部を置かない市町村においては、消防団員。第四項(第五条第二項及び第五条の三第五項において準用する場合を含
む。)及び第五条の三第二項において同じ。)に、当該物件について前項第三号又は第四号に掲げる措置をとらせることができる。この場合において、物件を除
去させたときは、消防長又は消防署長は、当該物件を保管しなければならない。
4 消防長又は消防署長は、第一項の規定により必要な措置を命じた場合において、その措置を命ぜられた者がその措置を履行しないとき、履行しても十分でな
いとき、又はその措置の履行について期限が付されている場合にあつては履行しても当該期限までに完了する見込みがないときは、行政代執行法 (昭和二十三
年法律第四十三号)の定めるところに従い、当該消防職員又は第三者にその措置をとらせることができる。
第五条 消防長又は消防署長は、防火対象物の位置、構造、設備又は管理の状況について、火災の予防に危険であると認める場合、消火、避難その他の消防の活
動に支障になると認める場合、火災が発生したならば人命に危険であると認める場合その他火災の予防上必要があると認める場合には、権原を有する関係者(特
に緊急の必要があると認める場合においては、関係者及び工事の請負人又は現場管理者)に対し、当該防火対象物の改修、移転、除去、工事の停止又は中止その
他の必要な措置をなすべきことを命ずることができる。ただし、建築物その他の工作物で、それが他の法令により建築、増築、改築又は移築の許可又は認可を受
け、その後事情の変更していないものについては、この限りでない。
2 第三条第四項の規定は、前項の規定により必要な措置を命じた場合について準用する。
第五条の三 消防長、消防署長その他の消防吏員は、防火対象物において火災の予防に危険であると認める行為者又は火災の予防に危険であると認める物件若し
くは消火、避難その他の消防の活動に支障になると認める物件の所有者、管理者若しくは占有者で権原を有する者(特に緊急の必要があると認める場合において
は、当該物件の所有者、管理者若しくは占有者又は当該防火対象物の関係者。次項において同じ。)に対して、第三条第一項各号に掲げる必要な措置をとるべき
ことを命ずることができる。
2 消防長又は消防署長は、火災の予防に危険であると認める物件又は消火、避難その他の消防の活動に支障になると認める物件の所有者、管理者又は占有者で
権原を有するものを確知することができないため、これらの者に対し、前項の規定による必要な措置をとるべきことを命ずることができないときは、それらの者
の負担において、当該消防職員に、当該物件について第三条第一項第三号又は第四号に掲げる措置をとらせることができる。(以下略)
3 消防長又は消防署長は、前項の規定による措置をとつた場合において、物件を除去させたときは、当該物件を保管しなければならない。
5 第三条第四項の規定は第一項の規定により必要な措置を命じた場合について、第五条第三項及び第四項の規定は第一項の規定による命令について、それぞれ
準用する。
第九条 かまど、風呂場その他火を使用する設備又はその使用に際し、火災の発生のおそれのある設備の位置、構造及び管理、こんろ、こたつその他火を使用す
る器具又はその使用に際し、火災の発生のおそれのある器具の取扱いその他火の使用に関し火災の予防のために必要な事項は、政令で定める基準に従い市町村条
例でこれを定める。
○ 制度根拠:消防法第3条、第5条、第5条の3、第9条
消防庁予防課
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Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
災害対策基本法に基づく応急公用負担等
市町村長は、災害が発生した場合等において、応急措置を実施するため緊急の必要があると認めるときは、他人の土
地、建物その他の工作物を一時使用等できる。
支援の種類
対応手段の選択肢
施策の種類
他法令等による規制・基準等
○ 市町村長は、災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合であり、かつ、応急措置を実施するため緊急の必要
があると認めた場合は、他人の土地、建物その他の工作物を一時使用し、又は物件を使用し、若しくは収用することがで
きる。
○ 市町村長は、災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合であり、かつ、応急措置を実施するため緊急の必要
があると認めた場合は、災害を受けた工作物又は物件で応急措置の実施の支障となるものの除去等をすることができる。
⇒ 例えば、雪下ろしのために当該空家等に立ち入ること等が想定される。
制度の概要
【災害対策基本法(昭和36年11月15日法律第223号)】(抄)
(応急公用負担等)
第六十四条 市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、応急措置を実施するため緊急の必要が
あると認めるときは、政令で定めるところにより、当該市町村の区域内の他人の土地、建物その他の工作物を一時使用し、又は土石、竹木その他の物件を
使用し、若しくは収用することができる。
2 市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、応急措置を実施するため緊急の必要があると認
めるときは、現場の災害を受けた工作物又は物件で当該応急措置の実施の支障となるもの(以下この条において「工作物等」という。)の除去その他必要
な措置をとることができる。この場合において、工作物等を除去したときは、市町村長は、当該工作物等を保管しなければならない。
備考
所管
○ 制度根拠:災害対策基本法第64条
内閣府政策統括官(防災担当)、消防庁国民保護・防災部防災課
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Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
1.具体の事案に対する対応手段の選択肢となる諸規制等
災害救助法に基づく救助
災害に基づく救助として、災害によって運ばれた日常生活に著しい支障を及ぼしているものの除去ができる。
支援の種類
対応手段の選択肢
施策の種類
他法令等による規制・基準等
○ 災害救助法に基づく救助として、災害によって居住又はその周辺に運ばれた土石、竹木等で、日常生活に著しい支障を
及ぼしているものを除去することができる。
⇒ 例えば、都道府県知事は、当該市町村に災害救助法を適用した場合で、空家等の管理者が不明であったり、管理者自ら
の資力では除雪を行えない等により、倒壊して隣接する住家に被害が生じるおそれがある場合、災害救助法に基づく障
害物の除去とし除雪することが想定される。
ただし、後日、空き家等の所有者が判明した場合は、所有者に除雪に要した経費を請求することが原則。
制度の概要
【災害救助法(昭和22年10月18日法律第118号)】(抄)
(救助の種類等)
第四条 救助の種類は、次のとおりとする。
(略)
十 前各号に規定するもののほか、政令で定めるもの
【災害救助法施行令(昭和22年10月30日政令第225号)】(抄)
(救助の種類)
第二条 法第四条第一項第十号 に規定する救助の種類は、次のとおりとする。
一 死体の捜索及び処理
二 災害によって住居又はその周辺に運ばれた土石、竹木等で、日常生活に著しい支障を及ぼしているものの除去
備考
所管
○ 制度根拠:災害救助法第4条第10号、災害救助法施行令第2条第2号
内閣府政策統括官(防災担当)
9
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
2.空家等対策に必要な諸手続規定等
10
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
2.空家等対策に必要な諸手続規定等
地方税法に基づく不動産登記情報の通知
登記所は、建物の表示又は所有権等に関する登記をしたときは、10日以内にその旨を当該家屋等の所在地の市町村に
通知しなければならない。
支援の種類
諸手続規定
施策の種類
他法令等による規制・基準等
○ 登記所は、土地又は建物の表示又は所有権、登記名義人の氏名若しくは名称若しくは住所についての変更等に関する登
記をしたときは、10日以内にその旨を当該土地又は家屋の所在地の市町村長に通知しなければならない。
○ 市町村長は、登記所から上記の通知を受けた場合においては、遅滞なく、当該土地又は家屋についての異動を土地課税
台帳又は家屋課税台帳に記載し、又は訂正しなければならない。
⇒ 空家対策特別措置法に基づき市町村が空家等の所有者等を特定し、又は所有者等に関する情報を利用する際には、不動
産登記情報に係る諸手続きを前提として行うことが想定される。
制度の概要
【地方税法(昭和25年7月31日法律第226号)】(抄)
(登記所からの通知及びこれに基づく土地課税台帳又は家屋課税台帳への記載)
第三百八十二条 登記所は、土地又は建物の表示に関する登記をしたときは、十日以内に、その旨を当該土地又は家屋の所在地の市町村長に通知しなけれ
ばならない。
2 前項の規定は、所有権、質権若しくは百年より長い存続期間の定めのある地上権の登記又はこれらの登記の抹消、これらの権利の登記名義人の氏名若
しくは名称若しくは住所についての変更の登記若しくは更正の登記若しくは百年より長い存続期間を百年より短い存続期間に変更する地上権の変更の登記
をした場合に準用する。ただし、登記簿の表題部に記録した所有者のために所有権の保存の登記をした場合又は当該登記を抹消した場合は、この限りでな
い。
3 市町村長は、前二項の規定による登記所からの通知を受けた場合においては、遅滞なく、当該土地又は家屋についての異動を土地課税台帳又は家屋課
税台帳に記載(当該土地課税台帳又は家屋課税台帳の備付けが第三百八十条第二項の規定により電磁的記録の備付けをもつて行われている場合にあつては、
記録。以下本項において同じ。)をし、又はこれに記載をされた事項を訂正しなければならない。
備考
所管
○ 制度根拠:地方税法第382条
法務省民事局民事第二課
11
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
2.空家等対策に必要な諸手続規定等
民法に基づく財産管理制度①
不在者※がその財産の管理人を置かなかったとき、あるいは、相続財産につき相続人のあることが明らかでないときに、
家庭裁判所が、利害関係人又は検察官の請求に基づき不在者財産管理人又は相続財産管理人を選任し、家庭裁判所の
監督の下、これらの管理人をして当該財産の管理等に当たらせる制度。 ※従来の住所又は居所を去り、容易に戻る見込みのない者
支援の種類
諸手続規定
施策の種類
【申立て前の準備の流れ】
他法令等による規制・基準等
・・・申立人が家裁に対して行うこと
不動産登記事項証明書を取得
・所有者の確認
所有者の戸籍謄本・戸籍附票を取得
・所有者の生死を確認
所有者が死亡
所有者が生存
所有者への連絡
所有者の出生から死亡に至る
までの戸籍謄本を取得
・所有者(被相続人)の相続人を調査する
制度の概要
所有者と交渉
所有者の
所在不明
相続人が判明
・戸籍上相続人がいるが、
相続資格がない(相続放
棄等)場合や、戸籍上相続
人がいないが、包括受遺
者がいる場合等もある。
所在不明の
相続人がいる
相続財産管理人
専任の申立て
不在者の調査
・不在者宛ての返送郵便
・捜索願受理証明書
・親族からの聴取書(電話・手紙) 等
不在者財産管理人専任の申立て
備考
所管
相続人がいない
・戸籍附票等で相
続人の住所を確認
し、連絡をとる。
【民法(明治29年4月27日法律第89号)】(抄)(不在者の財産の管理)
第二十五条 従来の住所又は居所を去った者(以下「不在者」という。)がその財産の管
理人(以下この節において単に「管理人」という。)を置かなかったときは、家庭裁判
所は、利害関係人又は検察官の請求により、その財産の管理について必要な処分を命ず
ることができる。本人の不在中に管理人の権限が消滅したときも、同様とする。
2 前項の規定による命令後、本人が管理人を置いたときは、家庭裁判所は、その管理人、
利害関係人又は検察官の請求により、その命令を取り消さなければならない。
(管理人の改任)
第二十六条 不在者が管理人を置いた場合において、その不在者の生死が明らかでないと
きは、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求により、管理人を改任することがで
きる。
(管理人の職務)
第二十七条 前二条の規定により家庭裁判所が選任した管理人は、その管理すべき財産の
目録を作成しなければならない。この場合において、その費用は、不在者の財産の中か
ら支弁する。
2 不在者の生死が明らかでない場合において、利害関係人又は検察官の請求があるとき
は、家庭裁判所は、不在者が置いた管理人にも、前項の目録の作成を命ずることができ
る。
3 前二項に定めるもののほか、家庭裁判所は、管理人に対し、不在者の財産の保存に必
要と認める処分を命ずることができる。
(管理人の権限)
第二十八条 管理人は、第百三条に規定する権限を超える行為を必要とするときは、家庭
裁判所の許可を得て、その行為をすることができる。不在者の生死が明らかでない場合
において、その管理人が不在者が定めた権限を超える行為を必要とするときも、同様と
する。
(管理人の担保提供及び報酬)
第二十九条 家庭裁判所は、管理人に財産の管理及び返還について相当の担保を立てさせ
ることができる。
2 家庭裁判所は、管理人と不在者との関係その他の事情により、不在者の財産の中から、
相当な報酬を管理人に与えることができる。 を準用する。
○ 制度根拠:民法第25条から第29条、第951条から第959条
法務省民事局参事官室
12
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
2.空家等対策に必要な諸手続規定等
民法に基づく財産管理制度②
【不在者財産管理事件の手続きの流れ】
【相続財産管理事件の手続きの流れ】
・・・申立人が家裁に対して行うこと
・・・申立人が家裁に対して行うこと
不在者財産管理人専任の申立て
相続財産管理人専任の申立て
審 理
審 理
・関係官署に対する調査
・親族や財産管理人候補者への照会(申立て前
に親族等への照会がされていない場合のみ)
・戸籍上相続人が存在しない場合
・戸籍上相続人がいるが、相続資格がない場合(相続放棄等)
・戸籍上相続人がいないが、包括受遺者がいる場合
・相続財産が存在することの確認
不在者財産管理人専任の審判
相続財産管理人選任の審判
管理継続
管理継続
権限外行為許可の申立て
・土地売買契約の締結のため
・遺産分割協議のため
等
許可審判
制度の概要
権限外行為許可の申立て
相続財産管理人選任の公告
・土地売買契約の締結のため
・遺産分割協議のため
等
2か月経過後
相続債権者・受遺者に対する請求申出の公告
許可審判
2か月経過後
相続人捜索の公告
6か月以上
管理終了原因の発生
・不在者本人が財産を管理することができるようになったとき
・管理すべき財産がなくなったとき
・不在者の死亡が判明したとき 等
(公告期間満了)相続人不存在の確定
特別縁故者に対する財産分与の申立て
管理人に対する報酬付与の申立て
却下の審判
分与の審判
報酬付与審判
分与の実行
不在者・不在者の相続人等に対する
管理財産の引継ぎ
管理人に対する報酬付与の申立て
不在者の財産管理に関する処分取消しの申立て
報酬付与審判
処分取消しの審判
国庫引継ぎ
管理終了
管理完了
・管理終了報告書を提出
備考
所管
・管理終了報告書を提出
○ 制度根拠:民法第25条から第29条、第951条から第959条
法務省民事局参事官室
13
Ⅰ 空家等に対する他法令による諸規制等
2.空家等対策に必要な諸手続規定等
民法に基づく財産管理制度③
制度の概要
備考
所管
(相続財産法人の成立)
第九百五十一条 相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は、法人とする。
(相続財産の管理人の選任)
第九百五十二条 前条の場合には、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任しなければならない。
2 前項の規定により相続財産の管理人を選任したときは、家庭裁判所は、遅滞なくこれを公告しなければならない。
(不在者の財産の管理人に関する規定の準用)
第九百五十三条 第二十七条から第二十九条までの規定は、前条第一項の相続財産の管理人(以下この章において単に「相続財産の管理人」という。)につ
いて準用する。
(相続財産の管理人の報告)
第九百五十四条 相続財産の管理人は、相続債権者又は受遺者の請求があるときは、その請求をした者に相続財産の状況を報告しなければならない。
(相続財産法人の不成立)
第九百五十五条 相続人のあることが明らかになったときは、第九百五十一条の法人は、成立しなかったものとみなす。ただし、相続財産の管理人がその権
限内でした行為の効力を妨げない。
(相続財産の管理人の代理権の消滅)
第九百五十六条 相続財産の管理人の代理権は、相続人が相続の承認をした時に消滅する。
2 前項の場合には、相続財産の管理人は、遅滞なく相続人に対して管理の計算をしなければならない。
(相続債権者及び受遺者に対する弁済)
第九百五十七条 第九百五十二条第二項の公告があった後二箇月以内に相続人のあることが明らかにならなかったときは、相続財産の管理人は、遅滞なく、
すべての相続債権者及び受遺者に対し、一定の期間内にその請求の申出をすべき旨を公告しなければならない。この場合において、その期間は、二箇月を下
ることができない。
2 第九百二十七条第二項から第四項まで及び第九百二十八条から第九百三十五条まで(第九百三十二条ただし書を除く。)の規定は、前項の場合について
準用する。
(相続人の捜索の公告)
第九百五十八条 前条第一項の期間の満了後、なお相続人のあることが明らかでないときは、家庭裁判所は、相続財産の管理人又は検察官の請求によって、
相続人があるならば一定の期間内にその権利を主張すべき旨を公告しなければならない。この場合において、その期間は、六箇月を下ることができない。
(権利を主張する者がない場合)
第九百五十八条の二 前条の期間内に相続人としての権利を主張する者がないときは、相続人並びに相続財産の管理人に知れなかった相続債権者及び受遺者
は、その権利を行使することができない。
(特別縁故者に対する相続財産の分与)
第九百五十八条の三 前条の場合において、相当と認めるときは、家庭裁判所は、被相続人と生計を同じくしていた者、被相続人の療養看護に努めた者その
他被相続人と特別の縁故があった者の請求によって、これらの者に、清算後残存すべき相続財産の全部又は一部を与えることができる。
2 前項の請求は、第九百五十八条の期間の満了後三箇月以内にしなければならない。
(残余財産の国庫への帰属)
第九百五十九条 前条の規定により処分されなかった相続財産は、国庫に帰属する。この場合においては、第九百五十六条第二項の規定を準用する。
○ 制度根拠:民法第25条から第29条、第951条から第959条
法務省民事局参事官室
14
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する
支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
15
Ⅱ
空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
高齢者等の住み替え支援事業
高齢者等の所有する戸建て住宅等を広い住宅を必要とする子育て世帯等へ賃貸することを円滑化する制度により、子
育て世帯等に広い住生活空間を提供するとともに、高齢者の高齢期の生活に適した住宅への住み替え等を促進。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]
【対象者】
○ 50歳以上の方及び両者の共同生活者
【対象住宅】
○ 利用者が単独所有または第三者と共同所有する日本国内にある住宅で、所定の条件を満たすもの。
一戸建て、共同建て、マンション等の集合住宅のいずれも対象(現在居住しなくても可)。
地方公共団体
高齢者等の住み替え支援事業のスキーム
制度の紹介、相談窓口の設置等
連携
借上げ
●継続して借上げ
●空き家となった場合も賃料支払い
制度の概要
借上げ主体
(一般社団法人等)
転貸
●3年間の定期借家契約
(再契約可能)
準備金
高齢者世帯等
賃料
(賃料差額の一部を留保して、
空き家リスクに備える)
賃料
子育て世帯等へ
(家を貸す高齢者世帯のメリット)
借上げ主体がマイホームを借上げるた
め、安定した家賃収入が得られる
(マイホームがもう一つの年金に)
(家を借りる子育て世帯等のメリット)
基金※
転貸が3年間の定期借家であるため、
マイホームに戻ることも可能
○ 高齢期に適した住宅への住み替え
○ Uターン等による地方への住み替え
備考
所管
子育て期に適した広い家を借りられる
※ 異常に空き家が生じた場合、高齢者世帯へ
の家賃支払いリスクに対する保証
国
○ 制度根拠:住宅市場整備推進等事業費補助金交付要綱
国土交通省住宅局住宅総合整備課住環境整備室
16
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
個人住宅の賃貸流通を促進するためのガイドライン
個人住宅の賃貸流通や空き家管理は、賃貸用物件と比べて取引ルールがなく、市場の形成はまだ不十分な状態である
ため、個人住宅の賃貸流通を促進するための指針(ガイドライン)を策定。その中で、貸主が現状有姿で賃貸し、借
主が自己負担で工事を行う「借主負担DIY型」賃貸借の契約指針を示している。
支援の種類
情報提供
施策の種類
技術支援・人的支援等
● 個人住宅の賃貸流通を促進するための指針<Ⅰ>(取組み推進ガイドライン)
空き家物件の掘り起こしや定住相談など具体的な支援策の提示や先進的な地域の取組み事例を紹介し、官民連携した取組みを推進
● 個人住宅の賃貸流通を促進するための指針<Ⅱ>(賃貸借ガイドライン)
貸主が修繕を行わず現状有姿のまま賃貸し(賃料を相場より安く設定)、借主が自費で修繕やDIYを行う借主負担型の契約指針を新
たに策定
● 個人住宅の賃貸流通を促進するための指針<Ⅲ>(管理ガイドライン)
空き家や留守宅の管理の必要性や管理業者を選ぶ際の留意事項、実際に所有者が管理サービスを選択する際の確認事項等の指針を新た
に策定
制度の概要
【借主負担DIY型賃貸借とは】
・通常の賃貸借(右表のAやB
タイプ)と異なり、借主が工事を
実施するため借主はDIY実施箇
所の原状回復義務を免除される。
一方で、貸主は初期の修繕費用が
不要。
・借主は、自分好みの模様替えが
できるため持ち家と同じ感覚で居
住でき、DIY費用を加味する分
賃料を低減できる。
備考
所管
○ 制度根拠:個人住宅の賃貸流通の促進に関する検討会報告書(個人住宅の賃貸流通を促進するための指針<ガイドライン>)(平成26年3月)
国土交通省住宅局住宅総合整備課
17
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
多世代交流型住宅ストック活用推進事業
地域における重要な資産である個人住宅が多世代にわたって持続的に居住・利用されるよう、既存住宅ストックの活
用や流通・リフォーム等の円滑化を図り、空き家の発生を未然防止するとともに、地域活性化を支援する。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
相談体制・情報提供等のソフト支援
【事業内容】
地域における重要な資産である個人住宅が持続的に居住・利用されるよう、以下の取組みを行う地方公共団体、民間事
業者等により構成される協議会等に対し、その取組みに要する費用を支援
①流通、リフォーム、管理等に関する個人住宅の所有者及び住替え検討者の疑問・不安の解消とニーズに一元的に対応
するため、総合的な相談をワンストップで受け付ける体制整備
②官・民・地域コミュニティが連携した特色ある有効活用事業を誘導するための個人住宅の有効活用に資する関連事業間
の総合調整や住宅の管理活用に係るモデル的な取組み
【補助対象】 ○ 相談体制構築、事業間コーディネート、住宅の管理・活用に係るモデル的取組等への支援に要する経費
【事業主体】 ○ 地方公共団体、関係団体、民間事業者等により構成される協議会等
制度の概要
備考
所管
<事業イメージ>
○ 平成27年度創設(予定)
国土交通省住宅局住宅総合整備課
18
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
住宅金融支援機構(JHF)による中古住宅取得・リフォームの支援
中古住宅・リフォーム市場の活性化や個人のライフステージに合わせた住み替えの支援のため、住宅金融支援機構に
係る制度の拡充により、各種住宅ローンの供給を支援する。
支援の種類
融資
施策の種類
金融支援
①中古住宅取得・リフォーム一体型ローン(フラット35)
【事業内容】
○ 中古住宅の買主が購入に併せてリフォームを行う場合、現行のフラット35では融資対象となる資金
使途が「中古住宅の購入」に係る資金に限定されている。
○ 融資対象となる資金使途を拡充し、「中古住宅の購入と同時に行うリフォーム」に係る資金について
も、フラット35による融資の対象とし、民間金融機関では供給困難な長期・固定金利のリフォーム一
体型ローンの供給を支援する。
制度の概要
②リバースモーゲージ型住宅ローン(住宅融資保険付き)
【事業内容】
○ JHFの住宅融資保険事業においては、既に民間金融機関のリバースモーゲージ型住宅関連ローンに付
保しているところ、資金使途がリフォーム資金やサービス付き高齢者向け住宅の入居一時金に限定され
ている。
○ 付保対象となる資金使途を拡充し、高齢者による住宅の建設・購入に係る資金についても、住宅融資
保険による付保対象とする。
中古住宅活用・住み替えの
促進のイメージ
郊外の住宅をリフォーム
して購入
①中古住宅取得・リフォーム
一体型ローン(フラット35)
備考
所管
中古住宅
差額分をリバースモーゲージで借り
入れ、街中へ住み替え
マンション等
②リバースモーゲージ型住宅
ローン(住宅融資保険付き)
○ 平成27年度創設(予定)
国土交通省住宅局総務課民間事業支援調整室
19
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長く使っていけるストックを壊さずにきちんと手入れして長く大切に使う社会」を構築するため、既存住宅の長寿
命化に資するリフォームの先進的な取り組みを支援し、既存住宅ストックの質の向上及び流通促進に向けた市場環境
の醸成を図る。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[保存]
【対象内容】
消費者の不安を解消するインスペクションや維持保全計画の作成の取り組みを行うことを前提に、長寿命
化に資するリフォームの先進的な取り組みに対して支援を行う。
【補助率】
1/3
【限度額】
1戸あたり100万円
等
※国が広く提案を公募し、学識経験者による評価を経て、先進的な取り組みを採択し支援
省エネルギー性
制度の概要
例)
外壁の断熱
○インスペクションの実施
○性能の向上
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ルを開…
・ 耐震性
・ 省エネルギー性
・ 劣化対策
・ 維持管理・更新の容易性
イメージを表示できません。メモリ不足のために イメージを開く こ とができないか、イメージが破損している可
能性があります。コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い x が表示される場
合は、イメージを削除して 挿入してください。
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開くことが
イメージを表示できません。メモリ不足のために イメージを開く
できないか、イメージが破損している可能性があります。コンピュー
こ とができないか、イメージが破損している可能性があります。
タを再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い
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コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それ
表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
でも赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入し
てください。
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コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それ
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イメ
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それでも 赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
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タを再起動し
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コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それ
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を再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
外壁の断熱材充填
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耐震性
例)
軸組等の補強
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破損している可能性があります。コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。
それでも 赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
等
○維持保全計画の作成
効 果
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開く こ とができないか、イメージが
破損している可能性があります。コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。
それでも 赤い が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
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能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い x が表示される…
イ
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ジ
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が
破
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開く こ とができないか、イメージが破
損している可能性があります。コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それで
も赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
イ
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表
示で
きま
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ん。
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リ不
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ため
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こと
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起
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て再
度
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イル
を開
いて
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い。
それ
でも
赤い
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表
示さ
れる
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合
は、
イ
イメージ
を表示
できま
せん。メ
モリ不
柱脚固定金物、
筋交いプレートの追加
イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開く こ とができないか、イメージが破損し
ている可能性があります。 コンピュータ を再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い x
が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。
劣化対策
イメージ
を表示
できま
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モリ不
○ 住宅ストックの質の
向上、長寿命化
○ リフォーム市場の活
性化と既存住宅の流
通促進
例)
床下防湿・防蟻措置
防湿コンクリート下の
防湿シート敷込
備考
所管
○ 制度根拠:住宅・建築物環境対策事業費補助金交付要綱
国土交通省住宅局住宅生産課
20
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業
空家が現に発生し、また、発生が見込まれる住宅団地において、既存住宅の流通促進等を通じた空家の解消、地域の
活力維持・再生を図るため、地方公共団体等の公的主体、民間事業者等が行うモデル的な取組を支援する。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]、相談体制・情報提供等のソフト支援
【応募主体】
住宅の流通・活用に関する知識・経験を有する宅地建物取引業者、地方住宅供給公社、NPO等又はこれ
らの者を構成員に含む協議会
【補助対象】
① 空家又は空家になることが見込まれる住宅の流通・賃貸化を促進するためのコーディネート業務(実
態調査、権利者特定、住宅所有者の意向把握等)[限度額2,000万円]
② 既存住宅インスペクション[限度額10万円/戸]
③ 売買又は賃貸化される住宅に係る耐震性・防水性、省エネ性又はバリアフリーに係る改修を含むリ
フォーム工事[補助率:1/3、限度額100万円/戸]
④ 生活利便施設の整備費
制度の概要
[補助率:1/3、限度額500万円/施設]
※ 補助金の合計は5,000万円/地区・年を上限とする
●対象地域イメージ
空家が発生、又は発生が見込まれる住宅団地の区域を対象
備考
所管
○ 制度根拠:住宅市場整備推進等事業費補助金交付要綱
国土交通省住宅局住宅生産課
21
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
省エネ住宅に関するポイント制度
一定の省エネ性能を有する住宅の新築や、エコリフォームに対して、様々な商品等と交換できるポイントを発行する。
支援の種類
助成・補助
【対象工事】
制度の概要
施策の種類
ハード支援[保存]
○ エコ住宅の新築
下記の省エネ性能を満たす住宅の新築に対して一定のポイントを発行(賃貸住宅を除く)
① トップランナー基準等を満たす住宅
② 断熱等性能等級4等を満たす木造住宅 等
○ エコリフォーム
下記のリフォームについて、省エネ性能等の内容に応じたポイントを発行
① 窓の断熱改修
② 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
③ 3つ以上の住宅設備の改修を伴うエコリフォーム
④ ①~③と併せて行う以下の工事
バリアフリー改修、住宅設備の改修、リフォーム瑕疵保険への加入、耐震改修 等
※この他、中古住宅の取得と併せてリフォームを行う場合には、ポイントを加算
■断熱改修の例
【発行ポイント数】 ○エコ住宅の新築:1戸当たり30万ポイント。
○エコリフォーム:1戸当たり最大30万ポイント。
(耐震改修を行う場合は15万ポイントを別途加算。)
【ポイントの交換対象】
天井の断熱改修
〇省エネ・環境配慮商品等
複層ガラスへの交換
〇地域産品 〇商品券・プリペイドカード
〇エコ住宅の新築又はエコリフォームを行う工事施工者が追加的に実施する工事(即時交換) など
備考
所管
○ 制度根拠:環境対応住宅普及促進策費補助金交付要綱
国土交通省住宅局住宅生産課
22
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
優良建築物等整備事業(既存ストック再生型) (社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
老朽マンション等の既存の建築ストックについて、耐震化、バリアフリー化等、現在の居住ニーズに合ったストック
への再生を支援。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]
【対象建物要件】
○ 地区面積: 300㎡以上
○建
物: 3階以上、耐火又は準耐火建築物
10戸以上の住宅を整備、又は区分所有者数が10名以上
事業実施後の延べ床面積の1/2以上が住宅
等
制度の概要
【補助対象経費】
○ 調査設計計画費
○ バリアフリー改修、省エネ改修、維持管理対策改修、防災対応改修、
子育て支援対応改修、アスベスト改修、耐震改修に要する費用
※ ただし、耐震性・アスベストについて安全性が確認されていない
場合は、これら改修を行うことが条件
【補助率】
備考
所管
[事業イメージ]
○ 国1/3、地方1/3、民間等1/3
※ ただし、耐震改修・アスベスト改修は、「住宅・建築物安全スト
ック形成事業」と同じ要件等を適用
○ 制度根拠:社会資本整備総合交付金交付要綱
国土交通省住宅局市街地建築課
23
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
1.空家等の発生又は増加の抑制等に資する施策
都市農村共生・対流総合対策交付金
観光・教育・福祉等と連携した都市と農山漁村の共生・対流等を推進し、農林水産業やそれを担う地域の振興を図る。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ソフト支援、ハード支援[活用]
【交付金の内容】
空き家等の活用事例
① 集落連携推進対策〈必須〉
農山漁村の持つ豊かな自然や「食」を福祉・教育・
観光等に活用した、都市と農山漁村の交流に資する
地域の手作り活動を支援
+
② 人材活用対策
地域外の人材や意欲ある都市の若者の長期的な受
け入れを支援
③ 施設等整備対策(※)
活動拠点施設の確保のため、空き家・廃校等の補
修等を支援
制度の概要
【事業主体】 ①②:地域協議会、農業法人、NPO 等
③ :地域協議会、地域協議会の構成員(市町村等)等
【補助率】
備考
所管
空き家と遊休農地を
有効活用した貸し農
園付き週末住宅を整
備し、市街地住民へ
農業体験の場を提
供。
独り暮らしの高齢者を
受け入れ、食事や健
康サポートなど、冬期
の安全な住環境を提
供し、定住を促進。
①②:定額(1地区当たり上限800万円、250万円 等)
③ :1/2以内(1地区当たり上限2,000万円 等))
○ 制度根拠:都市農村共生・対流総合対策交付金実施要綱
農林水産省農村振興局都市農村交流課
24
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する
支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に
資する施策
25
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
空き家再生等推進事業【除却事業タイプ】(社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
老朽化の著しい住宅が存在する地区において、居住環境の整備改善を図るため、不良住宅、空き家住宅又は空き建築
物の除却を行う。
支援の種類
助成・補助
【対象地域】
施策の種類
ハード支援[除却]
○ 空家等対策計画※1に定められた空家等に関する対策の対象地区
○ 空き家住宅等の集積が居住環境を阻害し、又は地域活性化を阻害しているため、空き家住宅等の計画
的な除却を推進すべき区域として地域住宅計画※2又は都市再生整備計画※3に定められた区域
○ 居住誘導区域※4を定めた場合はその区域外で空き家住宅等の集積が居住環境を阻害し、又は地域活性
化を阻害している区域
※1:空家等対策の推進に関する特別措置法に規定する空家等対策計画
※2:地域における多様な需要に応じた公的賃貸住宅等の整備等に関する特別
措置法に規定する地域住宅計画
※3:都市再生特別措置法に規定する都市再生整備計画
※4:都市再生特別措置法に規定する居住誘導区域
【対象施設】
制度の概要
○ 不良住宅 :住宅地区改良法第2条第4項に規定するもの(空き家かどうかにかかわらず対象)
○ 空き家住宅:跡地が地域活性化のために供されるもの
○ 空き建築物:跡地が地域活性化のために供されるもの
【助成対象費用】 ○ 不良住宅、空き家住宅又は空き建築物の除却等に要する費用:
(「除却工事費」+「除却により通常生ずる損失の補償費」)※5×8/10
※5:除却工事費については、除却工事費の1㎡当たりの額(一定の単価の上限あり)に不良住宅又は空き家住宅の延べ面積を乗じて得た額を限度とする。
(注)空き家住宅及び空き建築物に係るものについては、空家等対策計画に基づいて行われる場合に限
る。ただし、平成27年度から3年間の経過措置期間を設ける。
○ 不良住宅、空き家住宅又は空き建築物の所有者の
事業主体
地方公共団体
民間(例)※6
特定に要する費用:所有者の特定のための交通費、
負担割合
国費
国費
証明書発行閲覧費、通信費、委託費等
2/5
2/5
(除却等に要
○ 空家等対策計画の策定等に必要な空き家住宅等の
する費用は
2/5
2/5
地方公共団体
地方公共団体
が交付対
実態把握に要する費用
象限度額)
地方公共団体
1/5
民間
1/5
※6:国費は地方公共団体補助の1/2
備考
○ 制度根拠:小規模住宅地区等改良事業制度要綱
所管
国土交通省住宅局住宅総合整備課住環境整備室
○ 下線部は平成27年度改正(予定)
26
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
空き家再生等推進事業【活用事業タイプ】(社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
居住環境の整備改善を図るため、空き家住宅又は空き建築物の活用を行う。
支援の種類
助成・補助
【対象地域】
施策の種類
ハード支援[活用]
○ 空家等対策計画※1に定められた空家等に関する対策の対象地区
○ 空き家住宅等の集積が居住環境を阻害し、又は地域活性化を阻害している一因となっている産炭等地
域又は過疎地域
○ 空き家住宅等の集積が居住環境を阻害し、又は地域活性化を阻害しているため、空き家住宅等の計画
的な活用を推進すべき区域として地域住宅計画※2又は都市再生整備計画※3に定められた区域(居住誘
導区域※4を定めた場合はその区域内に限る。)
※1:空家等対策の推進に関する特別措置法に規定する空家等対策計画
※2:地域における多様な需要に応じた公的賃貸住宅等の整備等に関する特別
措置法に規定する地域住宅計画
※3:都市再生特別措置法に規定する都市再生整備計画
※4:都市再生特別措置法に規定する居住誘導区域
【対象施設】
○ 本事業を実施しようとする際に使用されておらず、かつ、今後も従来の用途に供される見込みのない
空き家住宅又は空き建築物
※ 民間企業等又は個人に補助する場合は、地域コミュニティ維持・再生の用途に10年以上活用されるものに限る
制度の概要
【事業内容】
○ 空き家住宅及び空き建築物を、居住環境の整備改善及び地域の活性化に資する滞在体験施設、交流施
設、体験学習施設、創作活動施設、文化施設等の用途に供するため、当該住宅等の取得(用地費を除
く。)、移転、増築、改築等を行う
【助成対象費用】 ○ 空き家住宅・空き建築物の改修等に要する費用:
空き家住宅等を滞在体験施設、交流施設、体験学習施設、
創作活動施設、文化施設等の用に供するため行う住宅等の
取得(用地費を除く。)、移転、増築、改築等
○ 空き家住宅・空き建築物の所有者の特定に要する
費用:所有者の特定のための交通費、証明書発行閲覧費、
事業主体
負担割合
(
が
交付対象
限度額)
地方公共団体
国費
地方公共団体
通信費、委託費
○ 空家等対策計画の策定等に必要な空き家住宅等の
実態把握に要する費用
備考
○ 制度根拠:小規模住宅地区等改良事業制度要綱
所管
国土交通省住宅局住宅総合整備課住環境整備室
1/2
1/2
民間(例)※5・※6
国費
1/3
地方公共団体
1/3
民間
1/3
※5:改修等に要する費用に2/3を乗じた額と地方公共団体が交付する補助金
の額のうちいずれか少ない額 ※6:国費は地方公共団体補助の1/2
○ 下線部は平成27年度改正(予定)
27
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
空き家管理等基盤強化推進事業
空き家等の管理、売買、賃貸、解体について、所有者に対する相談体制の整備や関連するビジネスの育成・普及を
支援
支援の種類
助成・補助
施策の種類
相談体制・情報提供等のソフト支援
①空き家の適正管理等の相談体制の整備
【対象事業】
【補助対象】
○ 空き家の適正管理等に関係する民間事業者、専門家等により構成される団体等
(都道府県の関与が必要)
○ 相談業務に必要となる基礎情報調査(事業者リスト等)
○ 空き家等の所有者への情報提供に資する資料等の作成
○ 相談事務の実施
○ 空き家等の診断、調査体制の整備 等
※相談事例集、相談マニュアル、適正管理等の啓発パンフレット等としてとりまとめ
【補助率】
制度の概要
②空き家の適正管理等に関するビジネスの育成・普及
【対象事業】
○ 空き家の適正管理等に関係する民間事業者、専門家等により構成される団体等
【補助対象】
○
○
○
○
【補助率】
備考
所管
○ 定額
消費者保護を図る取組(第三者委員会設置等)
業界コンプライアンスの増進を図る取組(業界団体の設立等)
空き家管理ビジネスの事業環境整備を図る取組(標準モデル契約約款等)
その他空き家の適正管理等に関連するビジネスの育成・普及に必要と思われる取組
※業務適正化マニュアル等としてとりまとめ
等
○ 定額
○ 制度根拠:住宅市場整備推進等事業費補助金交付要綱
国土交通省住宅局住宅総合整備課住環境整備室
○ 事業期間:平成25~27年度
28
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
地域優良賃貸住宅制度(空き家を活用した子育て世帯向け地域優良賃貸住宅の整備)
子育て世帯に対する居住面での支援を強化するため、地域優良賃貸住宅整備事業において、入居対象者を拡大すると
ともに、戸建空き家等を子育て仕様に改修した地域優良賃貸住宅の供給に係る取組みを支援する。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]
1.地域優良賃貸住宅制度について
○ 高齢者世帯、障害者世帯、子育て世帯等各地域における居住の安定に特に配慮が必要な世帯の居住の用に供する居
住環境が良好な賃貸住宅の供給を促進するため、社会資本整備総合交付金等により、①賃貸住宅の整備等に要する
費用に対する助成、②家賃の減額に対する助成を行う。
2.空き家を活用した子育て世帯向け地域優良賃貸住宅の整備(H27予算案)
○ 子育て世帯に対する居住面での支援を強化するため、地域優良賃貸住宅制度において「子育て支援タイプ」を創設
し、戸建て空き家等を子育て仕様に改修して地域優良賃貸住宅として供給する取組みに対して支援する。
制度の概要
【対象事業】
○ 戸建住宅等を子育て仕様に改修して地域優良
賃貸住宅として供給する場合、改良費全体
(民間事業者等の場合は改良費の2/3)
【事業主体】
○ 民間事業者等、地方住宅供給公社等、
地方公共団体、都市再生機構
<戸建て住宅を子育て仕様とする場合の改修例>
事故防止対策
防犯性
例:転落防止措置
手をはさまない建具
すべりにくい仕上材
例:ツーロック
省エネ性
例:断熱性向上
【補助率】
○ 概ね45%
備考
所管
バリアフリー化
例:フルフラット化、手すりの設置
○ 制度根拠:地域優良賃貸住宅制度要綱
国土交通省 住宅局住宅総合整備課
29
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
スマートウェルネス住宅等推進事業(サービス付き高齢者向け住宅整備事業)
「サービス付き高齢者向け住宅」の供給促進のため、整備(空き家等の改修を含む)に対して支援する。
支援の種類
制度の概要
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]
【事業主体】
○ 民間事業者
等
【対象事業】
○ 「サービス付き高齢者住宅」の供給
【事業要件】
○
○
○
○
○
【補助率】
○ 住宅
新築:1/10(上限100万円/戸)
改修:1/3 (上限100万円/戸)
○ 高齢者生活支援施設
(住宅に合築・併設する場合)
新築:1/10(上限1000万円/施設)
改修:1/3 (上限1000万円/施設)
高齢者住まい法の改正により創設された「サービス付き高齢者向け住宅」として登録されること
サービス付き高齢者住宅向け住宅として10年以上登録するもの
入居者の家賃の額が、近傍同種の住宅の家賃の額と均衡を失しないように定められるもの
入居者からの家賃等の徴収方法が、前払いによるものに限定されていないもの
事業に要する資金の調達が確実であるもの
等
<スマートウェ ルネス住宅の実現>
高齢者・障害者・子育て支援、
農作業等の生きがい就労
在宅介護・看護・
医療サービスの提供
公的賃貸住宅団地建替え、既存ストッ
ク活用等により医療・看護・介護や子
育て支援・多世代交流の拠点整備
備考
所管
ICTを活用した見守りや生活支援
サービス付き高齢者向け
住宅等の整備
介護・医療・生活支援・予防
サービスの地域への展開
○ 制度根拠:スマートウェルネス住宅等推進事業補助金交付要綱
国土交通省 住宅局安心居住推進課
30
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業
住宅に困窮している低所得の高齢者、障害者、子育て世帯の居住の安定確保に向け、居住支援協議会等との連携や適
切な管理の下で、空き家等を活用し一定の質が確保された賃貸住宅の供給を図るため、空き家等のリフォームやコン
バージョンに対して支援する。
支援の種類
助成・補助
【補助要件】
制度の概要
【対象工事】
施策の種類
ハード支援[活用]
○入居対象者
収入分位25%以下*の高齢者世帯、障害者世帯、子育て世帯であって、現に住宅に困窮している(狭小
な住宅に居住等)世帯 *居住支援協議会等が認める場合には、地方公共団体が条例で定める高齢者、
障害者、子育て世帯向けの公営住宅の入居収入基準以下にできる
○住宅要件
住戸の床面積は原則として25㎡以上、住宅設備を有すること(台所、水洗便所、収納設備、洗面設備、
浴室)、現行の耐震基準に適合していること、一定のバリアフリー化がなされていること
○家賃
公営住宅の家賃に準じたもの
○バリアフリー改修工事、耐震改修工事、共同居住のための改修工事、入居対象者の居住の安定確保を
図るため居住支援協議会等が必要と認める改修工事
既存ストック改修への支援
【補助率・補助限度額】
○補助率:1/3(上限50万円/戸)
(共同居住用住居に用途変更する場合、100万円/戸)
○事業主体:民間事業者等
【居住支援協議会等との連携】
○各地域における整備量の設定
○住宅情報の登録
○住宅情報の提供
○入居状況の確認
備考
所管
居住支援
協議会等
住宅情報の登録
入居要請・入居
状況確認
ニーズ の把握・
住宅情報の提供
住宅確保要配慮者
向け住宅の整備
入居の適確な推進
住宅に困窮している
住宅確保要配慮者
○ 平成27年度創設(予定)
国土交通省 住宅局安心居住推進課
31
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
重層的住宅セーフティネット構築支援事業(居住支援協議会活動支援事業)
住宅セーフティネット法に規定する居住支援協議会が行う民間の空き家等への入居の円滑化に関する活動に対して支
援する。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
相談体制・情報提供等のソフト支援
【居住支援協議会の構成】
○地方公共団体の住宅担当部局及び
自立支援、福祉サービス等担当部局
○宅地建物取引業者や賃貸住宅を管理
する事業を営む者に係る団体
○居住に係る支援を行う営利を目的と
しない法人 等
制度の概要
【居住支援協議会の役割】
○居住支援に関する情報を関係者間で
共有・協議した上で、住宅確保要配
慮者及び民間賃貸住宅の賃貸人の双
方に対し必要な支援を実施
【補助対象】
不動産関係団体
居住支援団体
宅地建物取引業者
賃貸住宅管理業者
家主等
NPO
社会福祉法人等
地方公共団体
(住宅部局・
福祉部局)
都道府県
市町村
生活福祉・
就労支援協議会
連携
○居住支援協議会が行う住宅確保要配
慮者に対する民間賃貸住宅等への入
居の円滑化に関する取り組み
居住支援協議会
地域住宅協議会
【補助限度額】 ○協議会あたり1,000万円
自立支援協議会
備考
所管
○ 制度根拠:住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(住宅セーフティネット法)
国土交通省 住宅局安心居住推進課
32
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
住宅・建築物安全ストック形成事業【住宅・建築物アスベスト改修事業】
(社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
住宅・建築物のアスベスト対策を促進するため、住宅・建築物のアスベスト含有調査及びアスベスト除去等に対し支
援を行う。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援【活用】、ハード支援【除却】
①アスベスト含有調査等
【対象建築物】 ○吹付けアスベスト等が施工されているおそれのある住宅・建築物
【交付内容】
○吹付け建材中のアスベストの有無を調べるための調査に要する費用
【国費率】
○国100%(限度額は、原則として25万円/棟。民間事業者が実施する場合は、
地方公共団体経由で補助)
アスベスト改修
のイメージ
<除去>
②アスベスト除去等
制度の概要
【対象建築物】 ○吹付けアスベスト等が施工されている住宅・建築物
備考
所管
【交付内容】
○対象建築物の所有者等が行う吹付けアスベスト等の除去、封じ込め又は囲い込み
に要する費用(住宅・建築物の除却を行う場合にあってはアスベスト除却に要す
る費用相当分とする。
【国費率】
○地方公共団体が実施する場合:国1/3以内
○民間事業者が実施する場合 :国1/3以内(地方公共団体の補助額の
1/2以内)、地方1/3以内 → 合計で2/3以内
<封じ込め>
<囲い込み>
○ 制度根拠:社会資本整備総合交付金交付要綱
国土交通省 住宅局市街地建築課
33
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
暮らし・にぎわい再生事業(社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
衰退し利便性の低下した中心市街地において、公益施設(地域交流施設、医療施設、社会福祉施設、教育文化施設
等)を含む建築物の整備等を支援することにより、にぎわいのあるまちなかとして再生する。
支援の種類
助成・補助
【対象事業】
施策の種類
ハード支援[活用]
○ 都市機能まちなか立地支援(公益施設の新築・建て替えに対する支援)
→調査設計計画費、土地整備費、共同施設整備費等、賑わい交流施設※整備費、施設購入費 等
※公益施設のうち、住民が随時利用でき、交流の場となる施設
(多目的ホール、会議室、公民館、研修施設、展示場、活動スペース、屋内公開広場、学習室、情報センター、図書館等)
○ 空きビル再生支援(既存ストックを活用した公益施設の導入に対する支援)
→調査設計計画費、改修工事費、共同施設整備費等、賑わい交流施設※整備費、施設購入費 等
○ 賑わい空間施設・関連空間整備(広場等の整備に対する支援)
→調査設計計画費、建築物除去費、公開空地整備費 等
○ 計画コーディネート支援(計画作成等のソフト活動の支援)
制度の概要
【対象地域】
○ 認定中心市街地活性化基本計画の区域
【交付率】
○ 1/3
(公益施設の割合が高い(1/10以上)等
一定の要件を満たす場合は、交付率加算
(1/3→2/5))
等
新築
郊外の病院をま
ちなかに移転
空きビル再生
空きビル化した百貨店
を、公益施設を含む複
合施設として再生
空きビル
広
場
駐車場
≪活用イメージ≫
備考
所管
○ 制度根拠:社会資本整備総合交付金交付要綱
国土交通省住宅局市街地建築課・都市局市街地整備課
34
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
住宅市街地総合整備事業(密集住宅市街地整備型)(社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
一定の要件を満たす密集市街地等において、老朽建築物等の除却・活用に係る経費を支援
支援の種類
助成・補助
【整備地区要件】
○
○
○
【重点整備地区要件】 ○
○
○
施策の種類
ハード支援[活用]、ハード支援[除却]
重点整備地区を一つ以上含む地区
整備地区の面積が概ね5ha以上(重点供給地域は概ね2ha以上)
原則として住宅戸数密度が30戸/ha以上の地区
重点整備地区の面積が概ね1ha以上(重点供給地域は概ね0.5ha以上)
地区内の換算老朽住宅戸数が50戸以上(重点供給地域は25戸以上)
住宅戸数密度と老朽住宅の割合が一定以上
老朽建築物の除却・建替え
老朽建築物の除却
買収費、除却工事費、通損補償等(交付率:1/2、1/3)
地区内の公共施設の整備
道路・公園等の整備
コミュニティ施設の整備((集会所、子育て支援施設等)
(交付率:1/2、1/3)
沿道建築物の不燃化
制度の概要
延焼遮断帯形成事業
一定の要件を満たす沿道建築物の外壁・開口部・屋根等の
整備等(交付率:1/3)
共同・協調化建替
除却等、階段や通路等の共同施設整備、空地整備等
(交付率:1/3)
防災建替え・認定建替えにより個別の建替を助
成(戸建住宅にも助成)
防災街区整備事業
建築物への権利変換による土地・建物の共同化を基本と
しつつ、個別の土地への権利変換を認める柔軟かつ強力
な事業手法を用いながら、老朽化した建築物を除却し、
防災機能を備えた建築物及び公共施設の整備を行う
調査設計計画(権利変換計画作成を含む)
土地整備、共同施設整備( 交付率:1/3)
除却等、階段や通路等の共同施設整備、空地整備等
(交付率:1/3)
受け皿住宅の整備
事業に関連する公共施設の整備
道路・都市公園・河川等の整備
関連公共施設整備 (交付率:通常事業に準ずる)
備考
所管
従前居住者用の受け皿住宅の整備
都市再生住宅等整備事業
調査設計計画、従前居住者用賃貸住宅整備等
(交付率:1/3、1/2、2/3)
○ 制度根拠:社会資本整備総合交付金交付要綱(住宅市街地総合整備事業)
国土交通省 住宅局市街地建築課市街地住宅整備室
35
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
街なみ環境整備事業(社会資本整備総合交付金等の基幹事業)
一定の要件を満たす住環境の整備改善を必要とする区域において、空き家等の除却・外観修景整備等に係る経費を支
援
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]、ハード支援[除却]
【街なみ環境整備促進区域】
○面積1ha以上かつ、①~③のいずれかの要件に該当する区域
① 接道不良住宅(※)率70%以上かつ、住宅密度30戸/ha以上
② 区域内の幅員6m以上の道路の延長が区域内の道路総延長の1/4未満であり、かつ、公園、広場及び緑地の面積の
合計が区域の面積の3%未満である区域
③ 景観法による景観計画区域又は景観地区の一部又は全部を含む区域、歴史的風致維持向上計画の重点区域の一部
又は全部を含む区域及び条例等により景観形成を図るべきこととされている区域
※接道不良住宅とは、幅員4m以上の道路に接していない住宅をいう
制度の概要
【対象事業・補助率】
○ 住宅等の修景・景観重要建造物、
歴史的風致形成建造物の活用
(交付率:1/2、1/3)
○ 空家住宅等の除却(交付率:1/2)
○ 道路・公園等の整備、生活環境施設の整備、
公共施設の修景、電線地中化(交付率:1/2)
○ 協議会の活動の助成(交付率:1/2)
備考
所管
○ 制度根拠:社会資本整備総合交付金交付要綱(街なみ環境整備事業)
国土交通省 住宅局市街地建築課市街地住宅整備室
36
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
都市防災総合推進事業(防災・安全交付金の基幹事業)
密集市街地や津波発生時に大規模な災害が想定される地域等防災上危険な市街地の総合的な防災性の向上を図るため、
避難路、避難施設の整備や沿道建築物の不燃化、住民の防災活動等を支援。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[除却]
【対象地域】
○三大都市圏の既成市街地
○大規模地震発生の可能性の高い地域
(地震防災対策強化地域、南海トラフ地震防災対策推進地域など)
○道府県庁所在市、指定市
○重点密集市街地を含む市町村
○人口集中地区
制度の概要
等
【対象事業・交付率】
○災害危険度判定調査(交付率:1/3)
○住民等のまちづくり活動支援(交付率:1/3)
○道路・公園等の地区公共施設等整備(交付率:1/3、1/2、2/3)
○沿道建築物の不燃化(交付率:1/3、1/2)
○木造老朽建築物の除却(交付率:1/3)
等
備考
所管
○ 制度根拠:社会資本整備総合交付金交付要綱
国土交通省都市局都市安全課
37
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
集約促進景観・歴史的風致形成推進事業
都市における一定規模の人口を確保するために、景観・歴史資源となる建造物の修理・改修等や景観や歴史文化と
いった地域資源に着目した魅力ある地域づくりに資する取組への支援を行うことにより、地域内外からの人口交流に
よる地域の賑わい等を創出し、居住人口の集約を促進させ、地域活性化を図る。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援【活用】、ハード支援【除却】、ハード支援【保存】
【対象地域】
下記のいずれもの要件に該当する地域が対象
①景観計画区域又は歴史的風致維持向上計画の重点区域
②居住等機能誘導に資する区域(下記のいずれかの地域)
イ 居住誘導区域又は都市機能誘導区域(人口密度40人/ha)
ロ 既成市街地※1内であって、鉄道・地下鉄駅から半径1km内又はバス・軌道の
停留所から半径500m内の区域(立地適正化計画未策定都市に限る)
ハ 観光資源※2を活かして地域活性化を推進する区域(郊外部)
※1市街化区域又は非線引き用途地域をいう。
【支援内容】
制度の概要
※2
地方公共団体によって策定された計画に位置づけのある地域資源で、都市のコンパクト化に効果を有するものをいう。
対象地域で行う一定の要件を満たす下記事業を支援(下記補助率で地方公共団体に直接補助、民間には補助
率1/3で間接補助)
〈景観・歴史資源となる建造物の整備〉
歴史的風致形成建造物
〈その他整備等〉
生活利便向上機能等の導入に資する整備
修理、
買取等
改修
協調増築
1/2
1/3
-
対象地域で行う下記事業(補助率1/3)
○良好な景観や歴史的風致を活用し、地域
活性化の拠点となる施設等の整備
○建築物の外観修景
景観重要建造物
1/3
1/3
-
指定建築物※3
-
1/3
追加経費※4の1/3
○景観阻害物件の除却
○舗装の美装化
※3
※4
備考
所管
○デザインコード検討 等
改修や協調増築の計画が景観・歴史的風致形成に資することを地方公共団体有識者が審査
増築部分の工事費の床単価のうち、標準的床単価(木造の場合は15.8万円/㎡)を上回る工事費を「追加的経費」とみなす。
○ 制度根拠:集約促進景観・歴史的風致形成推進事業制度要綱
国土交通省都市局公園緑地・景観課景観・歴史文化環境整備室
○下線部は平成27年度拡充予定
38
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
地方公共団体の空き家対策に対する地方財政措置
地方公共団体による空き家に関するデータベースの整備、空き家相談窓口の設置、空家等対策計画※に基づき取り組む
空き家の活用・除却等の空き家対策について、特別交付税措置により支援。
※ 空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき市町村が策定する計画
支援の種類
地方財政措置
施策の種類
ハード支援[活用]、ハード支援[除却]、
相談体制・情報提供等のソフト支援
○ 空き家に関するデータベースの整備、空き家相談窓口の設置、空き家の活用・除却等の地方自治体が行う空き家対策の
プロセス全体を特別交付税措置により支援
○ 空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく空き家対策を推進し、空き家の有効活用による地域活性化、危険な空き
家の解消による安心・安全なまちづくりを支援
空き家対策の推進による地域活性化
安心・安全なまちづくりを実現
制度の概要
対象事業に要する経費について、特別交付税措置
備考
所管
空き家等の所有者
特定のための調査
空き家に関する
データベースの整備
空き家の活用
空家等対策計画
の策定
空き家相談
窓口の設置
危険な空き家
の解体・除却
○ 制度根拠:特別交付税に関する省令(予定)
総務省自治行政局地域振興室
○ 平成27年度創設(予定)
39
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
定住促進空き家活用事業(過疎地域集落再編整備事業)
過疎地域の空き家を活用し、地域における定住を促進するための、空き家の改修に必要な経費に対して補助を行う。
支援の種類
制度の概要
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]
【過疎地域集落再編整備事業の目的】
過疎地域の集落再編を図るための事業について、その経費の全部又は一部を交付することにより、過疎地域の自立活性化を推進す
ることを目的とする。
○ 定住促進団地整備事業
○ 集落等移転事業
○ 季節居住団地整備事業
○ 定住促進空き家活用事業
【定住促進空き家活用事業の概要】
○ 事業主体: 過疎地域市町村
○ 補助対象限度額: 一戸当たり3,988千円 ○ 補助率: 1/2以内 ○ 事業実施期間: 原則として1箇年度以内
○ 補助対象経費: 空き家改修費(新たに取得する、又は現に所有している空き家については、譲渡を予定しているものを除く。ま
た、空き家を借り受けて整備する場合には、10年間以上借り受けを約すること。)
○ 要件 ・基幹的集落に点在する空き家を有効活用し、住宅を整備すること。
・空き家を整備する戸数が3戸以上であること。
・公営住宅法第2条第2号に規定する公営住宅、特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律第18条第2項の規定による
国の補助を受けて整備した住宅、その他この事業を実施する市町村が住宅の用に供している住宅は、対象から除外する。
〈事業実施イメージ〉
〈 財源スキーム例 〉
メリット 市町村
過疎債
交付金
一般財源
①中山間地域の集落維持対策
②地域資源を有効活用
メリット 定住者
空き家所有者
50
37.5
12.5
※集落再編整備のための住宅に係る過疎債充当率は75%
備考
所管
○ 制度根拠:過疎地域等自立活性化推進交付金交付要綱
総務省自治行政局過疎対策室
①行政との契約による安心感
メリット ②安定的な賃貸料収入
住宅
住宅
住宅
①行政との契約による安心感
②戸建住宅の確保
③移住に伴う初期費用の軽減
住宅
○下線部は平成27年度改正(予定)
40
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
重要文化財(建造物)の保存修理等
所有者及び管理団体が重要文化財(建造物)の保存修理・整備活用を実施する際に支援を行う。
支援の種類
助成・補助、税制
施策の種類
ハード支援[保存]
〈 文化財建造物の保存修理
【重要文化財(建造物)に係る助成措置】
事項
譲渡所得の非課税
税制優遇
譲渡所得の特別控除
等
相続税の軽減
地価税の非課税
(地価税は、平成10年度以降
課税停止)
固定資産税、
特別土地保有税、
都市計画税の非課税
制度の概要
修理
補助
防災・環境保全
管理費
その他
指定寄付金
重文:小林家住宅(東京都檜原村)〉
内容
●個人が重要文化財として指定された建造物(土地
を除く)を国・地方公共団体、独立行政法人国立文化
財機構・国立美術館・国立科学博物館に譲渡した場
合は非課税となる。
●個人または法人が重要文化財として建物とともに
指定された土地を国・地方公共団体、独立行政法人
国立文化財機構、国立科学博物館に譲渡した場合に
2000万円の特別控除または損金算入が認められる。
●重要文化財として指定されている建造物及びその
敷地の相続税について財産評価額を軽減する。
非課税
2000 万 円 の 特 別
控除(所得税)、
2000 万 円 の 損 金
算入(法人税)
財 産 評 価 額 の
70/100を控除
●重要文化財に係る一定の土地等については、地価
非課税
税が課されない。
●重要文化財として指定された家屋もしくはその敷地
については、固定資産税、特別土地保有税、都市計 非課税
画税が課されない。
●重要文化財の修理につき多額の経費を要し、所有
者又は管理団体がその負担に堪えない場合その他 補 助 対 象 経 費 の
特別の事情がある場合には、国が補助金を交付する 50~85%
ことができる。
●重要文化財の防災施設整備、環境保全事業につ
補助対象経費の
いて、所有者又は管理団体に対し、国が補助金を交
50~85%
付することができる。
●重要文化財の維持管理の万全を期すために、所有
者又は管理団体が行う事業に対し、地方公共団体が 補 助 対 象 経 費 の
その経費を補助する事業又は地方公共団体が自ら行 1/2
う事業について、国が補助金を交付することができる。
●個人又は法人が、国指定文化財を所有又は管理 全額損金算入
する公益法人(宗教法人を含む)が行う国指定文化財 (法人税)1万円以
の保護のために行う修理・防災施設の設置等の事業 上
に要する費用に充てるための寄付をしようとする場合、 ~所得金額の40%
財務大臣個別指定により寄付金控除(所得税)・全額 -5千円まで(所得
損金算入(法人税)が認められる。
税)
修理前
修理後
〈 文化財建造物の防災施設等の整備〉
自動首振り式
放水銃の設置
監視カメラの
設置
〈 文化財建造物の耐震対策 〉
床下ダンパー
の設置
押入れ部分に
耐震壁を設置
※ 重要文化財の現状を変更する等の際は、文化庁長官の許可が必要。(法第43条)
備考
所管
○ 制度根拠:文化財保護法第35条
文化庁文化財部参事官(建造物担当)
41
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
登録有形文化財(建造物)制度
所有者及び管理団体が登録有形文化財(建造物)の保存・活用を実施する際に支援を行う。
支援の種類
助成・補助、税制
施策の種類
ハード支援[保存]
【登録の基準】
原則として建設後50年を経過したもののうち、
① 国土の歴史的景観に寄与しているもの
② 造形の規範になっているもの
③ 再現することが容易でないもの
制度の概要
【登録有形文化財建造物の優遇措置】
○ 保存・活用に必要な修理等の設計監理費の2分の1を国が補助
○ 相続財産評価額(土地を含む)を10分の3控除(国税庁通達)
○ 家屋の固定資産税を2分の1に減税(地方税法)
○ 敷地の地価税を2分の1に減税(地価税法施行令第17条第3項)
「佐藤家住宅旧店舗兼主屋ほか」(大分県)
店舗兼主屋と味噌蔵として登録された2件の建物を郵便局として建築された明治時代の姿
に復原。近世から近代へと受け継がれた城下町竹田の変遷がうかがわれる。現在は公開施
設等として活用。
備考
所管
○ 制度根拠:登録有形文化財建造物修理事業費国庫補助要項
文化庁文化財部参事官(建造物担当)
42
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
伝統的建造物群保存地区制度
市町村が実施する重要伝統的建造物群保存地区の保存や整備に対して支援を行う。
支援の種類
助成・補助、税制
施策の種類
ハード支援[保存]
【伝統的建造物群保存地区(伝建地区)】
○ 個性豊かな歴史的な町並や集落などの保存、整備、継承
○ 文化財であるとともに、多くの住民が暮らし続ける生活の舞台
○ 市町村の申出を受け、重要伝統的建造物群保存地区に選定
○ 地区住民による伝統的な建築物の外観の修理や修景等の保存修理
に市町村を通じて補助
制度の概要
【重要伝統的建造物群保存地区の保存のための優遇措置】
○ 重要伝統的建造物群保存地区の保存のために市町村が行う次の事
業に対する経費の補助
・ 市町村が直接行う修理、修景、防災等の事業
・ 所有者が行う修理、修景、防災等の取組に市町村が補助する事業
・ 市町村による買い上げ事業、標識、説明板等の設置事業
○ 税制優遇措置
・ 伝統的建造物群保存地区の区域内にある土地の地価税→ 非課税
・ 重要伝統的建造物群保存地区の相続財産評価額(伝統的建造物
及び敷地)
→ これらが文化財でないものとした場合の10分の3を控除した
金額により評価
・ 重要伝統的建造物群保存地区の伝統的建造物にかかる固定資産税
→ 非課税
等
伝統的建造物群保存地区の修理・修景事業
<修理>
修理前
(三重県亀山市関宿)
<修景>
修景前
(長野県塩尻市木曾平沢)
所管
竣工
伝統的建造物群保存地区の防災事業
<防災>
消火栓(京都市嵯峨鳥居本)
放水銃(下郷町大内宿)
備考
竣工
防火水槽(うきは市筑後吉井)
○ 制度根拠:文化財保護法第146条
文化庁文化財部参事官(建造物担当)
43
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
文化財建造物等を活用した地域活性化事業
文化財建造物及び伝統的建造物群の公開活用を促進するため、保存活用計画の策定と便益設備整備や安全性確保対策
等の取組を支援し、文化財建造物等を活用した地域活性化を促進する。
支援の種類
助成・補助
【対象事業】
施策の種類
ハード支援[保存]
○ 重要文化財(建造物)及び登録有形文化財(建造物)、重要伝統的建造物群保存地区の公開活用など、
特色ある取組を支援する。
○ 重要伝統的建造物群保存地区については、公開活用における安全性確保に必要な耐震化等各種防災対策
についても支援する。
重要文化財等建造物整備事業
(公開活用の例)
主屋ほか9棟が重要文化財に指定されている「上芳我家(かみ
はがけ)住宅」では、展示設備や案内板整備するとともに、来訪
者が敷地内でゆっくりと楽しめるように休憩設備を整備してお
り、同住宅が所在する内子町八日市護国伝統的建造物群保
存地区(愛媛県)の核となる公開施設となっている。
制度の概要
上芳我家住宅主屋における展示設備
上芳我家住宅土蔵における休憩設備
重要伝統的建造物群保存地区公開活用・耐震事業
(公開活用の例)
三好市東祖谷山村落合伝統的建造物群保存地区では、空屋
となった茅葺民家を、修理・整備して、宿泊施設として活用。特
に、都会人に人気を博している。
(耐震の例)
香取市佐原伝統的建造物群保存地区では、建物の耐震性能
を向上させるために、土台下をコンクリート基礎で強化している。
公開活用整備の施工例
備考
所管
耐震による安全性確保対策の例
○ 制度根拠:文化財建造物等を活用した地域活性化事業費国庫補助要項
文化庁文化財部参事官(建造物担当)
44
Ⅱ
空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業
自立した生活を送ることが困難な低所得の高齢者等が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、社会福祉法人等が実
施する空家等を活用した住まいの確保等の取組等に関する支援を行う。また、これらの事業の継続的な実施のために
必要な、地域連携・協働の持続的なネットワークとなる広域的プラットフォームの構築支援に対する支援を実施する。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
相談体制・情報提供等のソフト支援
【対象事業】
○ 自立した生活を送ることが困難な低所得・低資産高齢者を対象に、社会福祉法人やNPO法人等が、地域支援
の拠点となること等を通じ、
① 既存の空家等を活用した低廉な家賃の住まいの確保を支援するとともに、
② 日常的な相談等(生活支援)や見守りにより、高齢者が住み慣れた地域において継続的に安心して暮らせ
るような体制を整備することについて、国としても支援する。
③ これらの事業を継続的に実施していくために必要な、地域連携・協働の持続的なネットワークとなる広域
的プラットフォ-ムの構築支援に対する支援も併せて行う。
【事業主体】
①、②:市区町村(社会福祉法人、NPO法人等への委託可能)
③:都道府県(社会福祉法人、NPO法人等への委託可能)
【補助単価等】
①及び②: 1事業当たり 5,106千円(定額)※最長3ヶ年
③:7,779千円(1/2相当)※単年限り
制度の概要
①住まいの確保支援 (1事業のイメージ)
空家を活用
住宅情報の提供・
相談・入居支援を実施
高齢者の住まい
②生活支援
戸建て
備考
所管
団地
地域支援
の拠点
事業実施主体
(社会福祉法人
・NPO法人等)
24時間対応
訪問や相談援助等の
生活支援サービスを提供し
つつ、見守りを実施
社会福祉法人
・NPO法人等
家主
地域連携・
協働の
ネットワーク化
福祉事務所 不動産仲介業者
低所得・低資産、家族がいない、
社会的なつながりによる支援が乏
しい、心身の状況の低下により、
居住の継続が困難等
地域ごとに互助
(互いの見守り)
③広域プラットフォーム構築支援等
(イメージ)
社会福祉法人
会費
資金
基金
地域住民
寄付
病院
民間企業等
地域包括支援センター
○ 制度根拠:低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業実施要綱、介護保険事業費補助金交付要綱
厚生労働省
老健局高齢者支援課
45
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
共同生活援助
障害者につき、主として夜間において、共同生活を営むべき住居において相談、入浴、排せつ又は食事の介護その他
の日常生活上の援助を行う。
支援の種類
助成・補助
【支援内容】
施策の種類
○ 障害者の方に対し、共同生活住居において、相談、入浴、排せつ又は食事の介護、家事等の日常生活
上の支援を併せて提供。
【必要な施設】 ○
○
○
○
○
【利用者像】
制度の概要
ハード支援[活用]
共同生活住居ごとに1以上のユニット
ユニットの入居定員は2人以上10人以下
居室及び居室に近接して設けられる相互に交流を図ることができる設備を設ける
居室の定員:原則1人
居室面積:収納設備を除き7.43㎡
○ 単身での生活は不安があるた
め、一定の支援を受けながら地
域の中で暮らしたい方
○ 一定の介護が必要であるが、
施設ではなく、地域の中で暮ら
したい方
○ 施設を退所して、地域生活へ
へ移行したいがいきなりの単身
生活には不安がある方
など
グループホーム(共同生活援助)
(介護サービス包括型)
利⽤対象者
障害⽀援区分にかかわらず利⽤可能
サービス内容
食事や入浴等の介護や相談等の日常生活上の援助
介護が必要な者
への対応
当該事業所の従業者により
介護サービスを提供
外部の居宅介護事業所等に委託
報酬単位
世話人の配置及び支援区分に応
じて645単位〜181単位
世話人の配置に応じて (基本サービス)
257単位〜120単位
サービスに要する標準的な時間に応じて
(受託居宅介護サービス) 99単位〜
(平成26年度)
備考
所管
(外部サービス利⽤型)
○ 制度根拠:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第5条第15項
厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課地域生活支援推進室
46
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
農山漁村活性化法に基づき、市町村等が作成する定住や都市と農村の交流を促進するための活性化計画の実現に向け
て、生活環境施設及び地域間交流拠点施設等の整備を支援。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
【交付金の特徴】 ○
○
○
○
【対象施設】
制度の概要
ハード支援[活用]
地域の創意工夫等による活性化計画の策定・提出
計画主体に対して、交付対象施設整備費の概ね1/2以内で交付
地域の実情に応じて複数年(5年以内)の計画策定が可能
地域独自の提案メニューも支援
○ 生産基盤及び施設
農林漁業の振興を図る生産基盤・生産施設の整備を支援
○ 生活環境施設
良好な生活の場である農山漁村の生活環境整備を支援
○ 地域間交流拠点
都市住民の一時的・短期的滞在等の交流拠点の整備を支援
○ 資源の有効利用等
資源の有効利用を確保するための施設の整備を支援
【事業主体】
都道府県、市町村、農林漁業者等の組織する団体 等
【補助率】
都道府県及び市町村へは定額
(事業実施主体へは事業費の1/2以内等)
廃校・空き家廃屋等の活用事例
廃校・空き家廃屋等の地域資源等を活用し、
都市住民の一時的・短期的滞在のための交
流拠点の整備を支援
空き家廃屋活用
空き家廃屋を改修し、地域の伝統行事に活用
廃校活用
廃校活用
廃校を改修し、農業体験等の学習施設として活用
備考
所管
○ 制度根拠:農山漁村の活性化のための定住等及び地域間交流の促進に関する法律第6条
農林水産省 農村振興局整備部農村整備官
47
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
都市農村共生・対流総合対策交付金〈再掲〉
観光・教育・福祉等と連携した都市と農山漁村の共生・対流等を推進し、農林水産業やそれを担う地域の振興を図る。
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ソフト支援、ハード支援[活用]
【交付金の内容】
空き家等の活用事例
① 集落連携推進対策〈必須〉
農山漁村の持つ豊かな自然や「食」を福祉・教育・
観光等に活用した、都市と農山漁村の交流に資する
地域の手作り活動を支援
+
② 人材活用対策
地域外の人材や意欲ある都市の若者の長期的な受
け入れを支援
③ 施設等整備対策(※)
活動拠点施設の確保のため、空き家・廃校等の補
修等を支援
制度の概要
【事業主体】 ①②:地域協議会、農業法人、NPO 等
③ :地域協議会、地域協議会の構成員(市町村等)等
【補助率】
備考
所管
空き家と遊休農地を
有効活用した貸し農
園付き週末住宅を整
備し、市街地住民へ
農業体験の場を提
供。
独り暮らしの高齢者を
受け入れ、食事や健
康サポートなど、冬期
の安全な住環境を提
供し、定住を促進。
①②:定額(1地区当たり上限800万円、250万円 等)
③ :1/2以内(1地区当たり上限2,000万円 等))
○ 制度根拠:都市農村共生・対流総合対策交付金実施要綱
農林水産省農村振興局都市農村交流課
48
Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
中心市街地再生事業費補助金
民間事業者が実施する地域の中心市街地活性化に必要な施設の改修・リノベーション(例:集客力向上のための街並
や景観の統一)等、雇用や地域の消費活性化に対して即効性が期待できる事業であって、中心市街地及び周辺地域も
含めた経済活力を向上させる事業に絞って支援。
支援の種類
制度の概要
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]
【事業主体】
○ 民間事業者
【対象事業】
○商業施設の改修等の支援
地域の個性や地域住民・近隣市町村・観光客等のニーズに即した事業で、雇用や消費活性化の効果が、
中心市街地及び周辺地域に及ぶ施設整備事業。
【要件】
○中心市街地活性化基本計画に、基本方針で定める「経済活力の向上の為の事業」(第7章)に該当する
事業として記載されていること。
○ニーズ調査等、事業化に向けた調査事業を実施していること
【補助率】
○2/3以内(上限額:2億円、4億円※)
※経済産業大臣による特定民間中心市街地経済活力向上事業の認定を受けたものについては、
補助上限額をかさ上げ
事業イメージ
<改修前>
<改修後>
既存施設を
リノベーション
備考
所管
○ 制度根拠:中心市街地の活性化に関する法律
経済産業省 商務流通保安グループ中心市街地活性化室
49
Ⅱ
空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
地域商店街活性化法認定による土地譲渡所得の特別控除
「地域商店街活性化法」に定める計画に基づいて事業を行う商店街振興組合等に土地を譲渡した者に対して、譲渡所
得の1,500万円特別控除の適用を認め、商店街活性化事業等に必要な土地の譲渡を促す。
支援の種類
税制措置
施策の種類
ハード支援[活用]
【支援策の内容】
○ 経済産業大臣が、都道府県及び市町村に意見を聴いた上で商店街活性化事業に関する計画を認定。
(法第4条)認定を受けた商店街振興組合等やその構成員である商店主などが行う商店街活性化事業に
対し、次の支援措置を講ずる。
【控除対象】
○ 「地域商店街活性化法」に定める計画に基づいて事業を行う商店街振興組合等に土地を譲渡した者
【控除額】
○ 譲渡所得の1500万円特別控除
認定スキーム
制度の概要
所管
都道府県・
市町村
備考
各ブロックの
経済産業局
③地元自治体の意見を踏
まえ、申請計画を認定
沖
※縄では沖縄総合事務局
商店街の組合
①商店街活性化事業計画
を策定し、認定を申請
②申請計画について地元
自治体から意見聴取
○ 制度根拠:地域商店街活性化法第5条3項、租税特別措置法第34条の2・第65条の4、租税特別措置法施行令第22条の
8・第39条の5
経済産業省
中小企業庁商業課
50
Ⅱ
空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
2.空家等の利活用、除却等に対する支援施策等に資する施策
地域商業自立促進事業
少子・高齢化や外国人への対応、創業支援など、社会構造変化の中で商店街が中長期的に発展していくための取組を
支援
支援の種類
助成・補助
施策の種類
ハード支援[活用]、ソフト支援
【事業目的】
商店街が取組む事業のうち、地方自治体との密接な連携を図り、先進性の高い事業をソフト・ハードの
両面で補助し、商店街の中長期的発展、自立化を支援するとともに、支援を行った取組については、モデ
ル事業として、他の商店街への波及を目指す。
【対
○ 商店街組織
○ 商店街組織とまちづくり会社、NPO法人等との連携体
象】
① 地域資源活用
(例)地元商品や商品を販売するアンテナ
ショップの設置、オリジナル商品の開発 等
② 外国人対応
(例)外国語コンシェルジュサービスの提供、
Wi-Fiの設置、免税対応機器の導入 等
③ 少子・高齢化対応 (例)子育て支援、福祉施設の設置、健康支援
サービスの提供 等
【補助率】
備考
所管
④ 創業支援
(例)インキュベーション施設の設置、空き店
舗への店舗誘致 等
⑤ 地域交流
(例)まちなか交流スペースの設置、コミュニ
ティカフェの設置 等
2/3(補助上限5億円)
○ 制度根拠:地域商業自立促進事業費補助金交付要綱
経済産業省
+
地方自治体との連携
まちづくり政策等を担う
制度の概要
○ 下記の5つの分野に係る商店街の取組を支援し、他の商店街への波及を目指す。
モデル事業として、他の商店街へ波及
【支援対象】
等
中小企業庁商業課
○ 事業期間:平成26~30年度
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Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する
支援施策等
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の
諸制度等
52
Ⅱ
空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の諸制度等
都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度
市町村が、都市全体の観点から、居住機能や医療・福祉・商業等の都市機能の立地、公共交通の充実に関する包括的
なマスタープランを作成。
支援の種類
参照すべき諸制度
施策の種類
他分野の諸制度等
背景
・地方都市では、高齢化が進む中で、市街地が拡散して低密度な市街地を形成。大都市では、高齢者が急増。
法律の概要
●立地適正化計画(市町村)
・都市全体の観点から、居住機能や福祉・医療・商業等の都市機能の立地、公共交通の充実に関する包括的なマスタープランを作成
・民間の都市機能への投資や居住を効果的に誘導するための土俵づくり(多極ネットワーク型コンパクトシティ)
居住誘導区域
都市機能誘導区域
生活サービスを誘導するエリアと当該エリアに誘導
する施設を設定
居住を誘導し人口密度を維持するエリアを設定
◆区域内における居住環境の向上
・区域外の公営住宅を除却し、区域内で建て替える際の除却費
の補助 予算
・住宅事業者による都市計画、景観計画の提案制度(例:低層
住居専用地域への用途変更)
◆都市機能(福祉・医療・商業等)の立地促進
○誘導施設への税財政・金融上の支援
制度の概要
・外から内(まちなか)への移転に係る買換特例 税制
・民都機構による出資等の対象化 予算
・交付金の対象に通所型福祉施設等を追加 予算
◆区域外の居住の緩やかなコントロール
・一定規模以上の区域外での住宅開発について、届出、市町村
による働きかけ
・市町村の判断で開発許可対象とすることも可能
○福祉・医療施設等の建替等のための容積率等の緩和
・市町村が誘導用途について容積率等を緩和することが可能
○公的不動産・低未利用地の有効活用
・市町村が公的不動産を誘導施設整備に提供する場合、国が
直接支援 予算
◆区域外の住宅等跡地の管理・活用
・不適切な管理がなされている跡地に対する市町村による働き
かけ
・都市再生推進法人等(NPO等)が跡地管理を行うための協定
制度
予算
・協定を締結した跡地の適正管理を支援
◆歩いて暮らせるまちづくり
・附置義務駐車場の集約化も可能
・歩行者の利便・安全確保のため、一定の駐車場の設置に
ついて、届出、市町村による働きかけ
・歩行空間の整備支援 予算
◆区域外の都市機能立地の緩やかなコントロール
・誘導したい機能の区域外での立地について、届出、市町
村による働きかけ
公共交通
維持・充実を図る公共交通網を設定
◆公共交通を軸とするまちづくり
・地域公共交通網形成計画の立地適正化計画への調和、計画策定支援(地域公共交通活性化再生法)
・都市機能誘導区域へのアクセスを容易にするバス専用レーン・バス待合所や駅前広場等の公共交通施設の整備支援 予算
※下線は法律に規定するもの
備考
所管
○制度根拠:都市再生特別措置法第81条(平成26年8月1日施行)
国土交通省都市局都市計画課
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Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の諸制度等
災害対策基本法に基づく市町村地域防災計画
防災基本計画に基づき、市町村がその地域につき、災害予防、災害応急対策、災害復旧等に関する事項を定める計画。
支援の種類
参照すべき諸制度
施策の種類
他分野の諸制度等
⇒ 地域防災計画を参照しつつ、防災の観点から
対策を推進することが考えられる。
制度の概要
備考
所管
【災害対策基本法(昭和36年11月15日法律第223号)】(抄)
(市町村地域防災計画)
第四十二条 市町村防災会議(市町村防災会議を設置しない市町村にあつては、当該市町村の市町村長。以下この条において同じ。)は、防災基本計画に
基づき、当該市町村の地域に係る市町村地域防災計画を作成し、及び毎年市町村地域防災計画に検討を加え、必要があると認めるときは、これを修正しな
ければならない。この場合において、当該市町村地域防災計画は、防災業務計画又は当該市町村を包括する都道府県の都道府県地域防災計画に抵触するも
のであつてはならない。
2 市町村地域防災計画は、おおむね次に掲げる事項について定めるものとする。
一 当該市町村の地域に係る防災に関し、当該市町村及び当該市町村の区域内の公共的団体その他防災上重要な施設の管理者(第四項において「当該市町
村等」という。)の処理すべき事務又は業務の大綱
二 当該市町村の地域に係る防災施設の新設又は改良、防災のための調査研究、教育及び訓練その他の災害予防、情報の収集及び伝達、災害に関する予報
又は警報の発令及び伝達、避難、消火、水防、救難、救助、衛生その他の災害応急対策並びに災害復旧に関する事項別の計画
三 当該市町村の地域に係る災害に関する前号に掲げる措置に要する労務、施設、設備、物資、資金等の整備、備蓄、調達、配分、輸送、通信等に関する
計画
(以下、略)
○ 制度根拠:災害対策基本法第42条
内閣府政策統括官(防災担当)、消防庁国民保護・防災部防災課
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Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の諸制度等
中心市街地活性化法に基づく中心市街地活性化基本計画の認定
少子高齢化、消費生活等の状況変化に対応して、中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的か
つ一体的に推進。
支援の種類
参照すべき諸制度
【基本理念】
施策の種類
他分野の諸制度等
地方公共団体、地域住民及び関連事業者が相互に密接な連携を図りつつ主体的に取り組むことの重要性にか
んがみ、その取組に対して国が集中的かつ効果的に支援を行う。
制度の概要
備考
所管
○ 制度根拠:中心市街地の活性化に関する法律
内閣府地方創生推進室
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Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の諸制度等
帰るべき場所がない刑務所出所者等の住居確保対策
◎
◎
目 的:帰るべき場所がない刑務所出所者等の改善更生を図ること
枠組み:保護観察所の長による委託
支援の種類
参照すべき諸制度
施策の種類
他分野の諸制度等
◎継続保護事業(更生保護施設)
【事業内容】法務大臣の認可を受けた民間事業者等が、保護観察に付されている者や刑の執行を終わった者等のうち現に
改善更生のための保護を必要としているものを更生保護施設に収容して、その者に対し、宿泊場所の供与、
社会生活に適応させるために必要な生活指導等を行う事業
【事業主体】更生保護法人、社会福祉法人、NPO法人、一般社団法人 等
【予算措置】更生保護委託費(施設入所者1人当たり日額)
<参考>
更生保護施設における処遇の基準等に関する規則(平成14年法務省令第37号)
制度の概要
◎緊急的住居確保・自立支援対策(自立準備ホーム)
【事業内容】更生保護施設以外の宿泊場所を確保している法人等が、宿泊場所と自立のための支援を一体的に提供する
(必要に応じて食事の給与も行う)取組
【事業主体】NPO法人、会社法人、宗教法人、社会福祉法人、一般社団(財団)法人、更生保護法人、医療法人 等
【予算措置】更生保護委託費(ホーム入所者1人当たり日額)
<参考>
「「緊急的居住確保・自立支援対策」の実施について」(平成23年3月31日付け法務省保更第140号法務省保護局長通達)
⇒ 空家等をこれら宿泊場所に転用することを含め、これら事業等への参入を検討する者に対して、ガイドブックや運営の
手引き等の提供を行う。
備考
所管
○ 制度根拠: 更生保護法第61条第2項、第62条第3項、第85項第3項
更生保護事業法第2条第2項、第10条から第29条まで、第45条から第48条まで
法務省保護局更生保護振興課
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Ⅱ 空家等の増加抑制策、利活用施策、除却等に対する支援施策等
3.施策を講じる上で考え方を参照すべき他分野の諸制度等
長期入院精神障害者の地域移行に向けた取組
精神科病院に1年以上の長期にわたり入院している精神障害者(全国で約20万人)の地域生活への移行を推進。
支援の種類
参照すべき諸制度
施策の種類
他分野の諸制度等
○ 検討会における取りまとめ(平成27年7月)で示された方向性を踏まえて、順次施策を推進予定。
⇒ 空家等の活用方策を検討する際、当該
取組と連携することが考えられる。
「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策の今後
の方向性(長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方
策に係る検討会取りまとめ)」 (H26.7.14)(抜粋)
制度の概要
備考
所管
2.長期入院精神障害者本人に対する支援の具体的方策の方
向性
〔イ〕地域生活の支援
(1)居住の場の確保
③その他
a.一般住宅の活用
・ 長期入院精神障害者の退院後の居住先の確保に関し、
空室・空家の有効活用のための取組や、高齢者、ひと
り親、生活保護受給者、DV被害者等への居住支援策
との連携を図る。
○ 制度根拠:「良質かつ適切な精神障害者に対する医療の提供に関する指針」(平成26年厚生労働省告示第65号)
「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策に係る検討会とりまとめ」(平成26年7月14日)
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課
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