青森県障害福祉サービス 実施計画(第4期計画) 【案】 (概要版)

青森県障害福祉サービス
実施計画(第4期計画)
【案】
(概要版)
平成27年2月
青森県健康福祉部障害福祉課
1
青森県障害福祉サービス実施計画の基本的事項
青森県障害者計画(H25~H34)
(障害者のための施策に関する基本的な計画)
1 障害・障害者への理解促進と共生
2 生活支援の充実
3 保健・医療の充実
4 保健・医療の充実
5 教育の充実
6 雇用・就業の促進
7 情報バリアフリー化の推進
8 スポーツ・文化・芸術活動への参加促進
青森県障害者計画の【2 生活支援の充実】に掲げる
障害福祉サービス、地域生活支援事業等の実施計画
青森県障害福祉サービス実施計画(期間3年間)
第2期
(H21~H23)
H21
第3期
(H24~H26)
H24
第4期
(H27~H29)
H27
第5期
(H30~H32)
H30
2
計画の体系図
基本理念
基本的目標
① 障害者がその人ら
しく自立できるようニー
ズに合った障害福祉
サービスの充実
障害者が住み慣れた地域で、その人らしく自立して、安心した生活を送ることができる青森県をめざします
成果目標
地域で暮らす障害者に対する支援を
地域で行う環境づくり
・地域生活支援拠点の整備数 6圏域に1か所
施策の内容
在宅等での支援充実のため訪問系サービス、短期入所の促進
(居宅介護など)
施設入所者の地域移行に係る計画書作成に対する支援
福祉施設の入所者の地域生活への移行
② 障害者支援施設
及び精神科病院から
住み慣れた地域への
移行の推進
・地域生活への移行者数 359人【H27~29】
(359人=H24末入所者の14%)
※国の指針:H24末入所者の12%
・施設入所者数 2,464人【H29】
入院中の精神障害者の地域生活への移行
③ 障害者が自立し安
心した生活を送るため
福祉施設から一般就
労への移行の推進
④ 障害者が安心した
生活を送るための相
談支援体制の充実と
専門性の高い人材の
確保
・入院後3ヶ月時点の退院率 64%【H29】
・入院後1年時点の退院率 91%【H29】
・長期在院者数 1,902人【H29】
(1,902人=H24実績の82%)
福祉施設から一般就労への移行
・福祉施設から一般就労への移行者数 174人【H29】
(H24実績の2倍)
・就労移行支援事業利用者数 654人【H29】
(H25実績の1.6倍)
・就労移行率3割以上の事業所 全体の5割【H29】
居住の場としてのグループホームの整備の促進
高齢者である障害者の介護保険サービスの適切な利用
病院従事者等を対象とした地域移行に係る研修の実施
病院内の退院支援委員会の有効活用
精神障害者に対する適切なデイケアの利用促進
障害者の就労実績に係る就労移行支援事業所の評価・公表
就労移行支援事業所管理者向けの経営力向上研修の実施
施設から一般就労した障害者の活動事例の紹介
相談支援専門員等の専門性の高い人材の養成研修
※以外については、国の基本指針が示す目標値を設定
3
基本的目標① 障害者がその人らしく自立できるようニーズに合った障害福祉サービスの充実
国保連データより
障害福祉サービス等の利用者数(H25)
300,000
4,500
現 状
全国
(左目盛)
200,000
青森県
(右目盛)
100,000
1,500
地域定着支援
地域移行支援
計画相談支援
施設入所
共同生活
短期入所
療養介護
就労B
就労A
就労移行
生活訓練
機能訓練
生活介護
訪問系
0
3,000
●本県の特徴
・訪問系サービス(居宅介護など)利用が少ない
・短期入所(ショートステイ)利用者が少ない
・施設入所支援が多い
0
障害者が地域で生活するための
障害福祉サービスなどの充実が必要
課題
地域で暮らす障害者に対する支援を地域で行う環境づくり
主 な 施 策
成 果 目 標
訪問系サービス、短期入所
サービスの充実
在宅等での障害者支援の充実
を図るため、訪問系サービス
や短期入所等のサービスの充
実を図ります。
4
基本的目標② 障害者支援施設及び精神科病院から住み慣れた地域への移行の推進
H26厚労省調査より
障害者支援施設の入所者数(人口10万人当たり):H25末
250.0
現 状
200.0
150.0
187人
施設入所者の区分割合(H26)
全国104人
25.2
青森県
20.2
54.6
区分3以下
区分4
区分5以上
100.0
50.0
沖縄
鹿児島
宮崎
大分
熊本
長崎
佐賀
福岡
高知
愛媛
香川
徳島
山口
広島
岡山
島根
鳥取
和歌山
奈良
兵庫
大阪
京都
滋賀
三重
愛知
静岡
岐阜
長野
山梨
福井
石川
富山
新潟
神奈川
東京
千葉
埼玉
群馬
栃木
茨城
福島
山形
秋田
宮城
岩手
青森
北海道
0.0
11.8
全国
本県の入所者は全国の1.8倍
0%
20.6
20%
67.6
40%
60%
80%
100%
本県の入所者は比較的障害が軽度の割合が高い
課題
障害者支援施設の入所者の地域生活への移行
地域移行に係る計画書作成
主 な 施 策
成 果 目 標
市町村が入所者の地域移行に係る
計画書を作成する場合に支援を行
います。
グループホームの整備
在宅以外の居住の場の確保のた
め、グループホームの整備を促進
します。
介護保険サービスの利用
高齢者である入所者の介護保険
サービスの適切な利用について促
進します。
5
基本的目標② 障害者支援施設及び精神科病院から住み慣れた地域への移行の推進
長期入院(1年以上)精神障害者の人数(人口10万人当たり):H24
H24 630調査より
400.0
精神科病棟(全)の在院期間別割合(H24)
350.0
300.0
現 状
250.0
200.0
169人
17%
23%
全国154人
13%
150.0
100.0
18%
沖縄
鹿児島
宮崎
大分
熊本
長崎
佐賀
福岡
高知
愛媛
香川
徳島
山口
広島
岡山
島根
鳥取
和歌山
奈良
兵庫
大阪
京都
滋賀
三重
愛知
静岡
岐阜
長野
山梨
福井
石川
富山
新潟
神奈川
東京
千葉
埼玉
群馬
栃木
茨城
福島
山形
秋田
宮城
岩手
青森
北海道
本県の長期入院患者は全国よりやや多い
3月以上1年未満
1年以上5年未満
50.0
0.0
3月未満
5年以上10年未満
10年以上
29%
入院患者の半数以上は1年以上の長期入院
課題
入院中の精神障害者の地域生活への移行
① 入院後3ヶ月時点の退院率を64%以上に(平成29年度)
② 入院後 1年 時点の退院率を91%以上に(平成29年度)
※ 認知症疾患の増加が著しいため、
国の指針である上記目標値の維持向
上をめざす
③ 平成29年6月末において1年以上の在院者数を1,902人
(平成24年6月末時点の在院者の18%)に減少
2,320人 × △18% = 1,902人 (H29年6月末時点の施設入所者数)
(移行者数418人)
内訳
高齢者(介護サービスへ) 217人
グループホーム入居へ 64人
在宅へ 137人
人
主 な 施 策
成 果 目 標
(参考)平成24年度における
3ヶ月時点退院率 68%
1 年 時点退院率 89%
病院従事者等に対する研修の実施
病院従事者等の働きかけによる退
院を図るため、従事者等を対象とし
た研修を実施します。
病院における退院支援
病院内の退院支援委員会の機能を
活性化し、早期退院を促進します。
精神科病院における1年以上の在院者数
3,000
2,000
2,320 △418
1,902
1,000
H24年6月末 H29年6月末
適切なデイケアの利用
退院後の再入院を防止するため、
適切な通院やデイケアの利用を促
進します。
6
基本的目標③ 障害者が自立し安心した生活を送るため福祉施設から一般就労への移行の推進
福祉施設から一般就労した人数(人口10万人当たり):H24
H26厚労省調査より
14.0
12.0
現 状
10.0
6.3人
全国7.7人
8.0
本県は全国に比べ、
福祉施設から一般就労
への実績が低い
6.0
4.0
2.0
沖縄
鹿児島
宮崎
大分
熊本
長崎
佐賀
福岡
高知
愛媛
香川
徳島
山口
広島
岡山
島根
鳥取
和歌山
奈良
兵庫
大阪
京都
滋賀
三重
愛知
静岡
岐阜
長野
山梨
福井
石川
富山
新潟
神奈川
東京
千葉
埼玉
群馬
栃木
茨城
福島
山形
秋田
宮城
岩手
青森
北海道
0.0
課題
福祉施設から一般就労への移行
就労移行支援事業所の評価等
① 福祉施設から一般就労への移行者数を174人に(平成29年度)
(平成24年度実績の2倍)
人 福祉施設から一般就労への移行者数
200
ここでいう福祉施設とは・・
・就労移行支援事業所
・就労継続支援(A・B型)事業所
・自立訓練事業所
・生活介護事業所
100
174
87
2倍
0
H24年度
H29年度
② 就労移行支援事業の利用者数を654人に(平成29年度)
(平成25年度末の数の1.6倍)
平成25年度末における利用者数 409人
409 × 1.6 = 654人
③ 就労移行支援事業所のうち平成29年度中の就労移行率が
3割以上の事業所を全体の50%に
主 な 施 策
成 果 目 標
平成24年度の就労実績 87人
87人 × 2倍 = 174人
就労移行支援事業所の活性化を図
るため、就労実績のある事業所を
公表します。
就労移行支援事業所の資質向上
就労につなげる事業所の資質を高
めるため管理者向けに経営力向上
を図る研修を実施します。
障害者の就労事例の紹介
施設から一般就労した障害者の活
動状況や仕事内容を紹介し、他の
障害者の就労意欲を高めます。
7
基本的目標④ 障害者が安心した生活を送るための相談支援体制の充実と専門性の高い人材の確保
H26相談支援事業実施状況等調査より
障害福祉サービス利用計画の作成
障害者(児)が抱える課題解決や適切なサービス利用が図ら
れるためのケアマネジメント
現 状
従前
重度障害者等に限定
障害者自立支援法・児童福祉法の改正
相談支援事業の利用(見込)者数
1,800
1,374
1,500
1,496
1,595
1,195
1,200
983
900
600
361
300
平成24年度~
障害福祉サービス等を利用するすべての障
害者・障害児に拡大
0
H24
H25
H26
H27
H28
H29
平成24年度の法改正により相談支援事業の利用者が年々増加
課題
相談支援体制の充実と専門性の高い人材の確保
主 な 施 策
地域生活支援拠点等整備
相談支援従事者研修
サービス管理責任者養成研修
強度行動障害支援者養成研修
入所や入院からの地域移行
や地域生活の継続に係る相
談支援など、地域全体で障
害者の生活を支えるシステ
ムの実現を図るため、県内
に拠点を整備します。
(基本的目標①の再掲)
障害者等の心身の状況や
環境、障害者等の意向など
を勘案し、サービス等利用
計画を作成し、指定障害福
祉サービス事業者等との連
絡調整を行う相談支援従事
者の資質向上を図ります。
事業所や施設におけるサー
ビスの質を高めるため、個
別支援計画の作成やサービ
ス提供プロセスの管理を行
うサービス管理責任者の資
質向上を図ります。
自傷や他害行為に代表され
る著しい行動障害がある人
に対して、適切に支援が行
えるよう、基礎的な知識と技
術を高め、様々な事業所に
おける支援者を養成します。
8
第4期計画における障害福祉サービスの見込量
H26計画
(第3期計画)
H26実績
(人換算)
H29見込量
(人換算)
進捗率
(%)
伸び率
(H26→29)
第3期計画に引き続いて設定する見込量
第4期計画から新たに設定
する見込量
訪問系(居宅介護等)
2,136人
2,217人
104%
3,030人
1.37倍
生活介護
3,657人
4,003人
110%
4,497人
1.12倍
自立訓練(機能訓練)
72人
27人
38%
46人
1.70倍
自立訓練(生活訓練)
630人
439人
70%
509人
1.16倍
就労移行支援
732人
415人
57%
654人
1.58倍
就労継続支援A型
673人
799人
119%
1,116人
1.40倍
就労継続支援B型
2,520人
2,996人
119%
3,769人
1.26倍
337人
275人
82%
287人
1.04倍
347人
286人
83%
358人
1.25倍
共同生活援助
1,537人
1,527人
99%
1,790人
1.17倍
施設入所支援
2,573人
2,589人
101%
2,464人
0.95倍
計画相談支援
3,510人
1,158人
33%
1,440人
1.24倍
地域移行支援
187人
17人
9%
75人
4.41倍
地域定着支援
206人
20人
10%
80人
4.00倍
児童発達支援
-
285人
-
500人
1.75倍
放課後等デイサービス
-
1,260人
-
2,010人
1.60倍
保育所等訪問支援
-
2人
-
58人
29.0倍
医療型児童発達支援
-
31人
-
66人
2.13倍
福祉型児童入所支援
-
126人
-
108人
0.86倍
医療型児童入所支援
-
50人
-
44人
0.8倍
障害児相談支援
-
168人
-
1,067人
6.45倍
療養介護
短期入所
地域での生活の充実を
図るため、訪問系サー
ビスや短期入所サービ
スの増を見込む
施設からの就労移行を
目標としており、サービ
スの増加を見込む
地域移行する者の居住
の場の確保のため増を
見込む
施設からの地域への移
行を目標としており、減
を見込む
地域移行を目標とする
ため、地域移行・地域
定着支援の増を見込む
9
障害者の職業生活の充実について
就労継続支援B型事業における工賃の向上
1 これまでの取組
1 青森県工賃倍増計画(平成19~23年度)
2 青森県工賃向上計画(平成24~26年度)
H24
H25
H26
目標工賃
11,289
12,143
13,024
実績
11,294
12,125
-
(月額)
就労継続支援B型の平均工賃(円)
18,000
16,000
14,000
12,222
12,600
12,587
12,695 13,079
13,586 14,190
14,787
12,000
10,000
2 平均工賃の目標値
(月額)
目標工賃
H29
14,787
8,000
6,000
8,194
8,657
10,684
10,356
10,345
11,094 11,294
12,125
4,000
H18
H19
H20
H21
H22
青森県
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
全国平均
平成29年度における目標工賃は、県内事業所の調査結果を踏まえ、14,787円とする
10