橡 第4回教員評価検討委員会会議録要旨正.doc

第4回
教員評価検討委員会
日
時:平成15年10月15日(水)
場
所:NOSAI長野会館
出席委員:市川浩一郎
中島武
6階
北川和彦
中條利治
9: 3 0
1 2: 0 0
大会議室
小林健孜
南部昌敏
∼
会議録要旨
高野忠夫
立岩睦秀
花岡邦明(以上9名敬称略)
南部委員長
ただ今より第4回の教員評価検討委員会を開会させていただきたいと思います。どうぞよろしくお
願い申し上げます。初めに小林次長さんからご挨拶をどうぞよろしくお願いいたします。
小林教育次長
皆 さ ん お は よ う ご ざ い ま す 。 公 私と も 大 変 お 忙 し い 中 、 第 4 回 の 教 員 評 価 検 討 委 員 会 に お 集 ま り い
ただきまして誠にありがとうございます。教育長先程から、この会に出席する皆さん方のご意見をお
聞きしたいとこんなふうに申しておったわけでございますが、ご承知の様に昨日、30人規模学級の
在り方を巡りまして文部科学省と県の教育委員会との話し合いが行われまして、その結果が新聞に報
道されている訳でございます。ちょっとそんな点で詰めなければならない点がございますので、欠席
させていただいておりますものでそんな失礼をお許しいただきたいと思います。
本日は第4回になるわ けでございますが、教育は人なりと申しますように、30人規模学級や色々
な教育の制度が変わりましても最終的には教師と子供との関係性が最も重要でございまして、教員の
資質の向上が色んな方々達から求められているところでございます。この教員評価検討委員会もそう
いう意味で、非常にこの、どうその先生方の資質向上を自ら求めてやっていただけるか、そんな点の
本質に関わったご議論をしていただいておりまして、本当に感謝申し上げている次第でございます。
本日もまた、色々お世話になるわけでございますけども、どうぞよろしくお願いいたします。
南部委員長
はい、ありがとうございました。それでは本日の議題でございますが、お手元に会議次第としてお
配りいただいていると思います。このような協議題でこれから進めてまいりたいと思います。
まず最初に前回の議事録に関しましては、すでにお手元にかなり分厚いものでございますが、綴じ
られたものとしてお手元にあろうかと存じます。ご確認いただいたと思いますが、前回のこの議事録
に関しましては、特にこの場でよろしいでしょうか。ご意見等ご訂正するものがございましたらお願
い し た い と 思 い ま す が よ ろ し ゅ う ご ざ い ま し ょ う か 。 は い 、で は 議 事 に 関 し て は 確 認 い た だ け た と い
う事で議事を進めさせていただきたいと思います。
協議事項に入らせていただきたいと思います。まず資料の1、2、3と事務局の方で一応ご準備い
ただいていると思います。これに関しましてはまた来週21日も、この会予定されておりますけれど
も、資料につきましては特にこれ全部を今日でということではなくて、次回までも含めて資料を作っ
ていただいているようでございますので、よろしくお願いしたいと存じます。
それではまず、資料1をご覧いただきたいと思いますが、A4、1枚の資料でございます。まず、
これまで当会議でずっと話し合ってまいりまして、毎回確認をさせていただいてきましたが、資料1
は第3回検討委員会における課題等についてということで、このような形で一応これまでずっと審議
1
し、まとめてまいりましたが、一番上の「教員評価の理念」につきましては前々からの協議にもあり
ました議事録にもありますように自己啓発や人材育成という言葉が前の回では入っておりましたが、
そのところをとりまして、現在のところまでで皆さんが共通理解はかられたところという意味でこの
ようなかたちで一応皆さんの合意ということでまとめた資料として作 っていただいてございます。
それから2の「具体像、求める教師像」につきまして、皆さんからたくさんの忌憚のないご意見を
賜りまして、特にそのアンダーラインを引いておりますところでですが、このように表現をさせてい
ただいたということでございます。皆さんこれにつきましてはご確認をしていただきたいと思います
が、よろしゅうございましょうか。この場でもしあれば、是非お出しいただければと思っております。
どうぞ中島委員さん。おはようございます。
中島委員
確 認 で す け ど 、「 求 め る 教 師 像 」 の と こ ろ に か か わ っ て で す ね 、 前 回 花 岡 委 員 さ ん の 方 か ら 、 憲 法
や教育基本法の目指す方向にかかわった部分とか提議とか、あるいは娘さんの例ということで、子供
から見た教員の教師像といいますかね、いつも教師を見ている側からの意見がありました。私の理解
では、その部分については、何か別立てでといいますか、そうした形で、全体の求める教師像という
形で記述をしよう、というお話があったというふうに思います。確認ですけど、今日は途中でありま
すので、改めてそういう事があったということでの理解でよろしいかちょっと確認をしていただきた
いと思います。
南部委員長
皆さんその辺い かがでございましょうか。今、中島委員さんからそのようなご提案ございましたが、
受け止め方でございますが、今の中島委員さんのご発言に対しまして小林委員さんどういうふうに受
け止められますか。どうでしょう。
小林委員
ちょっともう一度確認なんですが、児童生徒に。
中島委員
前 回 、「 求 め ら れ る 教 師 像 」 と い う の で 、 問 題 提 起 の よ う な 形 も と り な が ら 花 岡 委 員 さ ん が 、 い ろ
いろな点・角度から意見を述べられました。今小林さんの言われた子供たちの云々ということについ
て言えば、花岡委員さんの娘さんの例をとられて、そしてその子供たち が教師に求めている教師像と
いうか、子供から見た教師像はこういうものがあるんじゃないかということで、意見を述べられたと
いうふうに思うんです。その際それをめぐって、何人かの皆さんのご意見もあって、そういう面では
合意をされているのではないかなと理解しています。そしてその扱いは今論議をしているところにす
ぐに入れるということではなくて、何か別立てでとそうした論議がされたわけでありますし、今回委
員の皆さんの大方の合意が得られたご意見だったというふうに、理解を私はしてるんですが、そうい
う面でそういう別立ての記述が、全体をまとめていく過程ではあるというふうに理解をしていいか、
確認をさせていただきました。
2
高野委員
前回その話があったという事私も思います。これでこの報告書をまとめる段階で、例えば前文であ
るとか、あるいはリード文の部分であるとか、そういう中にいうような理念ですね、これを据えたら
どうかということで大方の意向が固まったのではないかというふうに受け止めておりますね。いかが
でしょうか。
南部委員長
高野委員さんからそのようにまとめて頂きましたが他の委員さん、いかがでございましょうか。そ
れではそういうことでご確認という 事で、とりあえず今回の資料1としては中島委員さんもこれで、
一応いいとおっしゃると思いますが。しかし前回も非常に忌憚のない素晴らしい、協議で議論が深め
られたことにつきましては報告書の段階でですね、前文かリード文等々どこかに必ずそういう内容を
含めた記述を設けるという方向でこの場で確認と、いうことで他の委員さん方よろしゅうございまし
ょうか。中島委員さんそんなふうな方向でということで、ありがとうございました。この辺をメモさ
せていただきたいと思います。よろしくお願いします。では資料1につきまして他にもしあれば。小
林委員 さ ん 先 に ど う ぞ 。
小林委員
ご確認でございますが、具体像の④の「特別活動」がございますね。このところに活動は最初のこ
ろ入っていたんですけれど確か削除されておりましたんですが、この特別活動は中学・高校で行って
います。小学校でも行っているところがあるわけですけど、クラブ活動という形で行っているところ
があるわけですが、この部分も入るという判断でよろしかったでしょうか。ちょっとその部分を確認
したいと思います。
南部委員長
はいそうですね。そうですね、はい。どうでしたかしら、このへん。特別活動のところ、特別活動
という表記に変えてございますが、次この部活動の部分だそうでございますけども。いかがでしょう、
どうぞ。ご意見もふくめまして中島委員さんどうぞ。
中島委員
同じ質問。いいですか。私は特別活動の、生徒会活動とか色々あるわけですけども、いわゆる部活
動という部分につきましては、慎重に取り扱う必要があるんではないか、この時点で私は、部活動と
いうのは入れるべきでないというふうに申し上げたいと思います。後ほどまた、具体的な評価項目等
で関わる事が出てくると思うんですけれども、そこでまた意見を述べたいと思います。この時点では
部活動は別のものとして、ここで言う4番目の④には含まれないというふうなことでいいのではない
かと申し上げたいと思います。
南部委員長
そういった中島委員さんのご意見もございますが、じゃあ小林委員さんご発議、それについてご意
見お願いします。
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小林委員
この部活動あるいはクラブ活動というのは取り扱いが非常に難しくなるわけでございますが、1つ
は具体像というものが評価の対象という事になってきますと、仕事内容をもある程度これは規定して
くるかな、こんな事を思うわけです。そうなった時、特に中学では、この部活動なしではな かなか学
校が活性化しないし、運営・子供たちのエネルギーっていうことから無視は出来ない大きな部分が占
められているわけです。それで部活動におきましては、難しい問題であるということは承知している
んですけれども、最後にこの「特別活動をとおして、個々の児童・生徒の特性・個性を伸ばす」のと
ころ、例えばですね、なお学校の状況等により、部活動の指導をできる範囲で協力するとか、部活動
を指導するとそういう表現じゃなくて、協力していただく。こんな範囲でとどめていただければなあ
と、こんな事を思うわけです。
南部委員長
はい、もう 1度ちょっと確認ですが。小林委員さんのご意見は、この具体像の現在ある表記の次に、
なお文をつける方向のご意見と、こういうふうに受け止めて。
④にですね。
小林委員
④にですね。なお文をつけて。これは部活動を強制するものではないし、仕事と位置づけるってい
う性格のものではないんですけれど、現実問題としては子供たちの多大なエネルギーがここに吸収さ
れ て い る わ け な ん で す 。 そ う い う 現 状 を 見 ま し た ら 、「 な お そ の 学 校 の 状 況 等 に よ り 、 部 活 動 指 導 に
協 力 で き る 範 囲 で 」 と か な ん か 、 協 力 し て い た だ く こ ん な 言 葉 が 入 る な ら 、 そ れ が 考 え でご ざ い ま す 。
南部委員長
はい、具体的な文面で言いますと、今ちょっと私メモ準備できませんけども、なお学校の状況等に
より、部活動の指導に協力・・・
小林委員
出来る範囲で協力すると。
南部委員長
出来る範囲で協力するという文面になりますか。行うだからするでいいのかな。
小林委員
その辺はまだちょっとまだ詰めてはないんだけれど。
南部委員長
文末がどういう表記になりますか。
小林委員
なお、ここのところにつきましては非常に難しい問題であるということで充分に承知してございま
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すので、先生方にとって。現在 中学では、協力というような形でお話していただいてるわけなんです
け れ ど も 、 で す の で 、「 出 来 る 範 囲 で 協 力 す る 」 と 、 こ の 言 葉 は 非 常 に 、 全 体 の 中 か ら い え ば バ ラ ン
スの悪い言葉かもしれませんけれど、もし、いいものがありましたら入れていただければな、とこん
な事を思っております。
南部委員長
はい、ありがとうございました。ただ今の小林委員さんのご意見に対してよろしくお願いします。
花岡委員さんどうぞ。
花岡委員
私は基本的にはここの部分について先ほどの口頭の確認にとどめておいていただいて、部活動につ
い て は 今 後 検 討 す る と いう よ う な 意 味 合 い で こ こ の 文 章 の 中 に 特 に 表 記 し な い ほ う が い い だ ろ う と い
うふうに考えます。今日の事前にいただきました、また後ほど扱われると思いますが資料3の中の
「自己申告制度に関わる課題」の中にも「課外活動や補習の位置づけを検討する」という項目があり
まして、またそこで私は話題にしたいというふうに考えていたところです。そんなところも含めて、
実際にこの自己申告その他に関わって必要だということになれば、また書き換えていただく事もある
かもしれませんけれど、当面ここはそのままにしておいていただいたらということが一点です。
もう一点はこの検討委員会と別にですね、中学校の運動部活動長野モデル検討委員会が、やはり県
教委の主催で立ち上がっておりまして、現在第7回までか、検討委員会が開催されております。私そ
ちらの委員も努めておりまして現在は部活動の在り方・位置づけ等めぐって議論している部分もござ
いますので、その辺もまた一点ふまえた扱いにしていく必要があるだろうということも思っています。
とりあえずは、ここでまとめている具体像の中では特に文等訂正しないでいただいた方がよろしいん
ではないかとそんなふうに考えます。
中島委員
ま っ た く 同 意見 で す 。 ク ラ ブ 活 動 ・ 部 活 動 に つ き し ま し て は 教 育 的 な 意 義 、 大 変 学 校 の 中 で は 実 態
として、発揮しているということは充分承知しておりますし、そのことを否定するわけでもないわけ
でありますけれども、評価の対象として云々という事になりますと、いろいろなことがありますので、
その実態なども後ほど、資料3のところに「特別活動」がありますのでそこで意見を述べたいと思い
ます。
南部委員長
はい、他にこの件に関しましてご意見のおありの方もしあればなんですが。さ、どういたしましょ
うかね、高野委員さん、今の意見についてどのようにお考え でございましょうか。
高野委員
今日の段階はそういうことにとどめて、後でまた。
そこで改めて、しっかり議論はしないと、というふうに思います。
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南部委員長
そうですね。資料3でね。はいありがとうございました。
高野委員
こういうことになりますと、特別活動というのは当面、何が含まれるかということで我々話を進め
たらいいのかということは今日はっきりさせていかないと。
立岩委員
高野委員さんと同意見ですね。
南部委員長
ありがとうございました。市川委員さん、ちょっと学校のことまだね、あれだとは思いますが。
市川委員
意見わからないです。
南部委員長
ありがとうございました。中條委員さん、学校のことはあまり具体的に、少しはおわかりになられ
ますか。
中條委員
推測はできますが、どうしていいのか。
学校現場でどういう課題かというのが。評価という意味でいけば、先ほど自己啓発をどうするかと
いう話があったんですけれども、本人の啓発に資するという意味でいけば、それは仕事だけじゃなく
ても例えば自分自身の育成目標みたいなものも対象にするという事であれば、それは学校活動すべて、
場 合 に よ っ た ら 学 校 以 外 の も の も 含 め て 対 象 に な るか も し れ ま せ ん の で 、 そ れ は 後 で ・ ・ ・ ・
南部委員長
はい、またという。はい、ありがとうございました。皆さんからお寄せいただいて。ちょっと方向
性を整理させていただいて、とりあえず小林委員さん、最初にご発議いただいたんですが今のような
取り扱いでよろしゅうございましょうね。
小林委員
ええ、わかりました。この部活動あるいはクラブ活動あるいは班活動という言葉もあるわけですけ
れども、それについてこの中に入ってる部分もあるわけでございますが、改めてしていただくと。で
もいずれにしても学校教育活動の中ではあるということ を認識していただいて、そのことをどこかで
扱っていただくと、このことをここでご確認できればいいと思います。
南部委員長
はい、後ほどの議論にしていただくということで、小林委員さんからもそのようにおっしゃていた
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だきましたので、それではこの具体像の中身としては一応この文面で留めておかさせていただいて、
後ほどの自己申告等の段階でまた是非皆さんから忌憚のないご意見をいただく方向にさせていただき
たいと思います。
高野委員さんから、特別活動とはどこまでの範疇をさすのかをここで確認しておいた方がよろしん
じゃないかというご提議がございますので、ここをどのようにしたらいいか、まずそこだけ押さえて
次に行きたいと思いますが、この特別活動はどうでしょうか。学校関係の委員の方々じゃないとわか
らないと思いますので、ちょっと、事務局のほうで何を考えていらっしゃるのか。
事務局篠原
そうですね、はい。お願いいたします。特別活動というふうに一般的にいわれているものを想定し
て、ここに書いてあります。つまり、学校行事、それから生徒会活動、それから部活動、いずれにし
ましても、いわゆる勤務時間内というこの条件があって、ここに盛っておかなければいけな いだろう
なという気はいたします。勤務時間外についてどうするかということも今後この委員の皆さんのご検
討を含めてお願いできればそんなふうに思っておりますけれども。以上でございます。
南部委員長
事務局としてこのように考えていただいた中身としては、先生方が勤務時間内に行ってくださるお
仕事の中の、例えばでいえば学校行事へのご指導とか、生徒会等の活動のご指導とか、その辺をとい
うことでございますが、そういうご確認でよろしいかどうか。さらに付け加えるといった、いう方が
いらっしゃるとありがたいのですが。事務局の今のご発議 は、勤務時間外のことを今後どう考えてい
くか考えていかなければいけないけど一応事務局案としては勤務時間内にお仕事してくださる範疇の
中の、特別活動にあたる部分とこのような意味のご提案ということでありますが、さて、高野委員さ
んそんな方向でのご確認でよろしゅうございますか。
高野委員
はい。それに連動してですね、ここにある文章は「個々の児童・生徒の特性・個性」ということで、
個に光があたっているという事になるわけでですけど、特別活動は個の特性・個性を伸ばすと同時に、
お互いの関係をどう培っていくかという大事な要素があ る、一口でいえば社会性とでもいうんでしょ
うか、うまい言葉また考えてみなければと思いますが、そういう観点もここに据えないと、特別活動
という意味の大きな側面がおちた、という感じがいたします。いかがでしょうか。
南部委員長
そういう意見もありがとうございます。その辺どうでしょうかね。せっかくですのでここでいい文
面にしていただければと思いますが。もちろん個々の個性・特性を伸ばすということは当然なんでし
ょうが、まさに仲間でですね、一緒に、そういう社会性を伸ばすような意味合いも当然本来あるので、
と お っ し ゃ る と お り な んで す が い か が で し ょ う 、 ご 意 見 く だ さ い 。 事 務 局 の 方 に そ の 、 特 別 活 動 を 本
来願っている目標等に書かれている文面で何かこれに代わるような文面がどこかの資料から持ち出せ
ませんかね。
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事務局篠原
今、高野委員さんの方からいわれました社会性という部分、これは色々な先行する他府県の具体例
がございます。実際に特別活動というのが項目に入るというふうな形になった場合に、例えば前回ま
での議論の中にでておりますけども、具体的にその基準といいますか、そういうものをもう少し枝分
か れ し た 形 で 作 ら な け れ ば い け な い 。 今 に そ う い う 議 論 の 方 向 にな れ ば 準 備 し た い と い う ふ う に 思 っ
ております。従いまして、ここにある①から⑦までの項目のこの文面というのはかなり大きくこの項
目を捉えたものであり、これだけで評価をしていくということではなくて、これに基づいて枝を作る。
枝を作りながら1つ1つ点検をしていく、そんなふうに考えておりますので、そういったことを含め
てご意見をいただければ直していきたいと思っております。以上です。
南部委員長
はい、ありがとうございました。今後具体的なところでですね、まだまだ当然基本的な方向性とし
てこの文面を使われるんですが。基本的な枠組み、総括的な記述としてこの文面の中にも個々の児
童・生徒ということだけに限らず社会性のようなものも組み入れてはどうかという高野委員さんのご
意見でもありますが、どうでしょうかね。何かいい言葉がもしあれば。あるいはここで文面がまだ決
まらないようでしたら、その社会性のようなものとして色々事務局にちょっと探していただいてです
ね、その社会性も伸ばしつつ、個性も伸ばすというような文面にこれを来週までに1週間しかないん
ですが、いい案を考えていただいて、お示しいただいて次回にまた確認したいと、そんな方向でよろ
しゅうございましょうかね、今この段階としては。よろしいですか。花岡委員さんどうぞ。
花岡委員
この今まとめていただいたことで結構です。それで今やや不明確な部分がありまして、先ほどのご
説明では行事・生徒会・部活動等というお話があったんですが、特別活動は厳密に言うとまだ学級活
動でありますとか、あといわゆる給食指導の扱いとか、実際には厳密に言えばあるんで、次回までに
共通の理解として特別活動についても資料等ご用意いただいて、一応皆さんの共通理解を図った方が
いいだろうと思います。私、現場の立場からすればわかりますけども全員で共通理解きちっと図っと
いた方がいいだろうというふうに思いますのでそんな扱いも併せてお願いできればと思います。
南部委員長
ありがとうございました。事務局、そんな事でお願い可能でしょうか。特別活動とはどういう範疇
を目指しているのかというあたりを、委員さんみなさんで共通理解のための資料をご準備いただくこ
とと、それからこの文面の中に高野委員さんがおっしゃって下さったような、社会性のようなものの
伸張を目指す方向も加味した文面に、解説して定義したものをまた次回にお示しいただくと、そんな
方 向 で よ ろ し い で し ょ う か 。 他 の 委 員さ ん 、 皆 さ ん よ ろ し い で す か 。 は い 、 あ り が と う ご ざ い ま し た 。
次にこの資料1に関して何かございましたらよろしくお願いします。とりあえずよろしいですか。
当然また議論を具体的に始めていく中でこういったことも当然あっていいかと思いますので、とりあ
えず現段階では今のようにここで確認させていただくということであります。よろしいですね、はい、
ありがとうございました。
現段階で意見交換をとりあえず締めさせていただきまして、ご準備いただいている次の資料に関し
ましてまた、ご意見いただきたいと思います。資料2をご覧いただきたいと 思います。綴じられてい
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る2枚目でございます。ここではこれから具体的な制度を設計していく上で、基本的な大きな方向性
を決めていくとそういう考え方の協議、非常に重要な内容でもございます。基本的な考え方の協議を
していただくことになるかと思います。
特に今回この協議で是非皆さんにいろいろご意見出していただいている基本はですね、他県はどう
でもいいと、どうでもいいということはないんですけど、他県は色々な取り組みをされているけれど
も、私たちはやっぱり長野県らしい、当県らしいこの教員評価の在り方制度等を考えていくというこ
とに関しましては多分この委員さん皆さんがですね、そういう方向で意見を賜っているのではないか
なと思います。そこで、広く在り方、基本的な考え方につきましても、なんとか長野県らしい教員評
価の基本的な考え方のあり方というところでですね、充分にご審議を賜れればありがたいなと思って
おります。何もないところでは始まらないと思いましたので、事務局のみなさまにですね、一応のた
たき台ということで、皆さんにお示しをするということで作っていただいてございますので、まずは
ご 説 明 い た だ い た 後 で 、 是 非 た く さ ん の ご 協 議 を い た だ き た い と こ ん な ふう に 思 い ま す の で ど う ぞ お
願いします。それでは事務局の方から、資料2のご説明をよろしくどうぞお願いします。
事務局篠原
資料2は1番から6番まであるわけでありますけどれも、どのように進めてまいりましょうか。
南部委員長
はい。ではみなさんのご意見をと思いますが、順番に1、2、3といく方向がいいか、ある意味で
は後ろの方は、指導力不足等を昨年お話をさせていただいた事との関係が後ろにありますが、1つ1
つ進めていく方がいいでしょうか。あるいは全部を一通りご説明いただいた後でご協議いただく方が
い い の か 、 み な さ ん ど ちら が よ ろ し い で し ょ う か 。 ど う ぞ ご 意 見 く だ さ い 。
中島委員
全体をご説明いただいて、討議は一つづつか、いくつかまとめるか後ほど決めて進めてたらいかが
でしょうか。
南部委員長
そういう発言もありますがそんな方向でよろしゅうございますか。はい、じゃあ全体のご説明をと
いうことでよろしくお願いします。
事務局篠原
はい、わかりました。それではお願いいたします。1番ですけれども、今作ろうとしている新しい
教員評価制度のどこにその必要性というものが現在あるのかということでございます。これは第1回
目 の 時 に い わ ゆ る 教 員 評価 の 目 的 等 々 の 中 で お 示 し し た 文 面 、 こ れ は 最 初 に 載 せ て ご ざ い ま す 。 こ れ
は前回の会議の中で、みなさんにご覧いただいた他県を含むという委員長のお話もございましたけれ
ども、他の6都府県これらにも共通する現代の教育の課題というものがございます。そうしたものを
前段におきまして、そして留意点を述べてあります。特にその必要性の中でこの大きなものというの
は、これまでのいわゆる勤務評定、勤評ですけども、その中になかった観点がどうしても今後これか
ら の 教 員 評 価 の 中 に は 求 め ら れ る そ ん な ふ う な と こ ろ を 基 に つ く っ て ご ざ い ま す 。 留 意 点 を 見な が ら 、
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その辺がご確認ご理解いただければというふうに思っております。
1 番 で す け れ ど も 、( 1) ( 2) ( 3) と 順 番 に 見 て ま い り た い と 思 い ま す 。( 1 ) 番 で す け れ ど も 、 1
つは評価にかかわる者について、これは評価する、評価されるということがどうしてもでてきますけ
れ ど も 、「 評 価 に か か わ る 」 と い う 表 現 に し た の は そ の 辺 こ れ か ら の 議 論 の 中 で ど ん な ふ う な 関 係 で
お互いにその評価というものを考えていったらいいのか、という意味合いでかかわる者という表現に
してあります。継続的な意思疎通をはかる。つまりここで一定の評価をしたから後は君 次第だよ、と
いうふうな発想ではなくて、評価しながら継続的に意思疎通を図って個々の自己啓発・人材育成とい
うものを進めていく、そういう意味合いでございます。
適正に相互確認をする。お互いに確認をして自己啓発や人材育成に生かしていく。この部分という
のはこれまでにはあることはあったんですけれども、強調されていなかったといいますか、あまり重
要視されていなかった部分というふうに考えております。自己啓発・人材育成に生かしていくという
観点、これがどうしても必要だというように思います。
2 点 目 ( 2 ) で す け れ ど も 、 教 育 活 動 の 在り 方 と い う 点 で す け れ ど も 、 こ れ も 今 ま で な か っ た 観 点
でして、いわゆる協働性であるとか、組織の中で自分がどのような活動をし、組織全体としてどのよ
うなその役割を担ったかというふうな観点もどうしても必要になるとそういうことでございます。
( 3) 番 で す け れ ど も 、 こ れ は 制 度 を 今 作 り つ つ あ る わ け で す け れ ど も 、 制 度 と い う も の の 目 的 も 含
めて、相互に関わるものが共通理解をする。第1回目も話題になりましたけれども、教員評価という
のがあまりにも1つのイメージを強く植えつけてしまう言葉ではないかというふうな事もありました
け れ ど も 、 この 仕 組 み と い う も の が 、 先 ほ ど 言 い ま し た よ う に 自 己 啓 発 あ る い は 人 材 育 成 と い っ た よ
うなものに繋がっていくという、そういう非常に大きな目的というものを充分に理解していただく。
そのためには広報活動であるとか評価する者、評価者含めてそういったものが必要になろうか思うん
です。そういったことも含めて共通理解等をもって実施できるものが、制度として必要になってくる
だろうというふうに考えております。
以上の3点に留意するということで、現在あまり重きがおかれていない、あるいは現在そういう評
価 の 観 点 が な い 、 そ ん な も の を 導 入 し て い くと い う 事 が 大 事 に な っ て く る よ う に な る と 思 う わ け で ご
ざいます。
そうしますと、そういうものがうまく制度として必要性が満たされるということを考えていきます
と、いろいろな評価の方法があるんでしょうけれども、どうしても「目標管理」という手法が、上で
述べたことを実現する上では最もシステムとしては合った手法ではないかというふうに思います。つ
まり自分で目標を立て、そしてその結果能力・意欲・成果というものを評価し、そしてその評価結果
を更に次に活用していくという、こういうサイクルが最も適した手法ではないかというふうに考えて
おります。それらの意義ですけれども、以下4点に示してある通りでございます。
1点目ですけれども、自己目標を設定するというのがどうしても個々の先生方にとって必要になっ
てまいります。そうしますと今まで目標設定しなくても、同じような活動が出来ているという先生方
もいらっしゃるわけですけれども、自分がある一定の期間を通じて、これこれの事をこんなふうにや
っていきたい、やりたいというその目標設定というものは自分が取り組む仕事に対する自覚や意欲に
つ な が る と 思 い ま す 。 1 つ の 学 校 の 、 1 つ の 活 動 の 中 に 参 加 し て い る と い っ た 意 識 と い うも の が こ れ
までよりも深まるというふうに考えます。
2点目ですけれども、この部分非常に大事になろうかというふうに事務局としては考えているんで
すけれども、自分の目標をつくる、それから自分の評価をする、自分で自分の評価をするそういう過
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程の中で、校長、教頭、同僚等々の意見を聞くと。つまり話し合いの場を作るということで、より一
層協働意識というものが作られていくのではないかというふうに考えております。
3点目ですけれども、これは自己啓発に繋がっていくわけですけれども、ある程度その授業であれ
ば 生 徒 か ら 「 こ こ が わ か ら な い 」「 こ こ を も っ と こ ん な ふ う に 教 え て 欲 し い と 」 い う よ う な 事 が あ る
わけですけれども、今こういった目標を立て、そして活動してみて、で、他の目というものも参考に
しながら自分を見る、というのが自分のよい点、あるいは自分の欠けている点といったものを見る非
常に大事なきっかけになっていくだろうというふうに思います。
4点目ですけれども、これは管理する立場からということですけれども、先生方のそれぞれのお持
ちになっている目標というものをしっかり把握する。それを結局人事異動であるだとか、あるいは校
務 分 掌 、 特 に 校 務 分 掌 等 に 反 映 し て それ ぞ れ の 得 意 な 分 野 、 と い う も の を フ ル に 発 揮 し て 活 動 し て い
ただく。これが学校全体の活性化にも繋がっていくだろうとそんなふうに思います。以上、目標管理
の利点、重要な課題点というのがこんなふうにまとめられているんだ、というふうに考えております。
それから、次のページでございますけれども、運用はどんなふうにしていったらいいか。かなりこ
こ は 具 体 的 な こ と に 踏 み 込 ん で ま い り ま す け れ ど も 、( 1 ) 番 は フ ロ ー 図 で す の で 、 こ の 辺 を ご 覧 に
なりながら、お願いできればというふうに思います。
( 2 ) の ① に 年 度 当 初 で す け れ ど も 、 当 該 年 度 目標 を 設 定 す る 。 そ し て 自 己 申 告 を 行 う 。 先 ほ ど 申
し上げましたように、自己申告というのは面談・話し合いをすること。それからその事によって自分
自身が、これをこんなふうに解決したい、あるいはこの自分の努力をもっと伸ばしたいといったよう
なことを共通理解しながら進んでいくということが非常に、意義のある事であるというふうに思いま
す。
それから2点目②です。この辺から、多少長野県らしさ、というふうなところに結びついていけば
いいなあというふうな意味合いで作ってみました。我々教育活動を展開していく場合に1年間で達成
されているもの もあります。それから2ヶ月、3ヶ月という比較的短期に達成されていくものもあり
ます。それから逆に、この学校に赴任し、これから後4年間この学校で何かやるという場合に、4年
かけなければ達成出来ないといったようなものもあります。従いまして、1年という区切り、1年経
ってどうするかという区切り、こういう区切りも大切なんですけれども、このように考えてみました。
年度途中に当初の目標が達成されたと判断した時に、次に進まなければならない。というふうに判断
されたときには、随時結果の申告を行う。
上 の フ ロ ー 図 の 1 番 左 、 4 月 5 月 が 自己 申 告 で す が 、 真 ん 中 に 随 時 と い う こ と 。 つ ま り 中 間 例 え ば
9月なら9月に絶対に中間申告をするのかというふうなことではなくて、この結果を申告するという
のは随時行っていいのではないか。そして更に新しい自己目標の設定を行っていくということです。
そこにありますように「内省と確認のサイクル」考えながら仕事した結果、自分で判断し、そして確
認を複数の中で、自分を含めた複数の中で確認しながら次に進んでいく。こういうサイクルが大切で
はないかと思います。
こ れ は 学 校 と い う 性 格 が 多 分 に あ る と い う ふ う に 思 い ま す 。 例 え ば 会 社 で あ る と す れば 年 度 目 標 と
いうふうなものを1年間で達成したいという形になるわけですが、実際に学校現場では、具体的にこ
ういったその特質を持った生徒たちをどうするか、あるいはまた別の生徒たちをどうするか。授業に
は様々な評価と様々な分野がありますけど、これをどうするかということは場面場面、状況状況、現
実現実によってかなり違いがあるということですので、いわゆる時間的なロスというふうなものはあ
まり考えずに、タイミングよく次へ課題を設定して進んでいく。生徒たちは成長が止まっているわけ
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ではありませんので、そういう点ではこういったものは ある意味大切なポイントになるんだなという
ふうに思っているわけです。
そ れ か ら ③ で す け れ ど も 、「 最 終 の 申 告 」 こ れ は 年 度 の 区 切 り と い う 意 味 合 い で す け れ ど も 、 当 該
年度中に作成した自己申告書というのはその都度、もし2ヶ月で終わればそこでまた、ということが
出 来 る と 思 い ま す 。「 自 己 申 告 書 」「 教 育 活 動 と 内 省 の 記 録 」 と い う ふ う な も の を 提 示 し て 、 評 価 に 臨
むということができると思います。
4点目④ですけれども、校長や教頭は、個々の教員の指導力を伸ばすということを中心に据えて、
面 談 、 教 育 活 動 の 観 察 を 行 う 。 先 生 方 の 「 反 省 的 実 践 」 とい う も の を 促 し て い く 。 先 ほ ど 前 の ペ ー ジ
のところで、継続的な関わりというものを申し上げましたけれども、校長先生あるいは先生方が継続
的にかかわる中で、指導する側もそれから先生方の側もいわゆるその力を断続的ではなくそのなんて
いうんですか、らせん状に伸ばしていくというふうな事がイメージとしてはあります。
5 点 目 ⑤ で す け れ ど も 、 実 は 上 の フ ロ ー 図 の 下 の ほ う に 、「 教 育 活 動 の 観 察 」 矢 印 で 2 つ に 分 け ら
れ て お り ま し て 、 右 の 方 で す が 、「 面 談 ・ ○ 次 評 価 」、「 面 談 ・ ○ 次 評 価 」 と い う ふ う に 1 次 2 次 と 、
いうふうな数字を入れてないわけです が、ここのところその校長先生、教頭先生以外の評価者という
ものが考えられないかどうか、ということでございます。この辺につきましてもここでご審議いただ
ければありがたいと思っております。いろいろな考え方ができるのではないかと思っております。
そ れ か ら 、 次 の ペ ー ジ に ま い り ま す 。 4 番 で す け れ ど も 、「 指 導 力 不 足 等 教 員 へ の 対 応 と の 関 連
性」ということであります。これは指導力不足等教員への対応と関連させながら、どういうことがこ
の教員評価では観点として大事になってくるかと思います。もちろんこれがすべてではということで
は教員評価 ですからありませんが、この関連性も当然でてくるというふうに考えております。資料の
中 に で す ね 、 上 の ゴ シ ッ ク の 部 分 で す け れ ど も こ ん な ふ う に 書 い て あ る わ け で す 。「 教 員 は 自 ら の 指
導力向上に努めるとともに、職員集団の一員として同僚らと切磋琢磨しながら協働して教育活動にあ
たることが大切である。指導を適切に行うことが出来ない教員を生み出さないために、校長は教頭と
ともに、一人ひとりの教員の持っている個性・能力を最大限に生かして、学校を活性化させることが
重要である」と。その4行下にあります、指導力不足等の教員を生み出さないという視点。この視点
をいれた制度設計これが大事だろうというふうに思います。具体的に申し上げますと、常に校長先生
や教頭先生あるいは他にも評価する方がいらっしゃれば、そういう方々とそれから先生方が常に関わ
りあいながら、お互いの力を常につけていくというようなことの中で指導力不足教員を生み出さない
というそういう視点が全校にずいぶんと生かされていくのではと思います。
5 番 で す け れ ど も 、「 学 校 自 己 評 価 制 度 と の 関 連 性 」 で す 。 こ れ に つ き ま し て も 今 回 の 議 論 の 中 で
学 校 自 己 評 価 制 度 と の 関 連 性 を 強 く つ け た ほ う が い い の で は な い か と い うふ う な ご 意 見 も い た だ い て
おります。確かに一個人が自己目標を設定するということについては、学校の「今年度の重点目標」と
いうものに配慮する、それを考えるという事は当然大事なことであろうというふうに思います。
ここで、十分に配慮する事が望ましいという表現にしているのは、学校全体として学校がそれぞれ
の分野でどんな現状にあり、今後どんな方向へ行くかというのが学校自己評価であろうかと思います。
それとピッタリ重なるようにしてそれぞれ個々の先生方が、同じ項目の中で同じ内容の評価できるか、
あるいは自己申告できるかということは、組織としてはそういう方向に向かうということは当然なん
でしょうけれども、個々としては伸ばしたい分野は、それぞれ当然いっぱいあると思います。それか
ら、少し力が足りない、従ってその部分はカバーしなければいけないという分野もでてくるだろうと
思います。個々それぞれがそれぞれの長い教員のライフサイクルの中で、今何を力をつけておかなけ
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ればいけないかと、そういう観点も必要だということで十分配慮することが重要かと思います。
6番ですけれども、これは「給与・処遇への反映」つまり評価結果の活用というところに入ってく
る か と 思 い ます が 、 こ れ は こ の く ら い の 記 述 に と ど め さ せ て い た だ き た い と 思 い ま す 。 公 務 員 制 度 改
革の動向をふまえると、ここが1番大きなところであろうということ。教員評価制度の定着状況を勘
案し検討していく必要があるというふうに述べられていると思います。以上、6点でございます。
南部委員長
はい、ありがとうございました。全体を通しまして事務局で作っていただいた内容をご説明いただ
きました。今のご説明で、更に追加の説明をぜひ述べてというところもきっとあったろうかと思いま
す 。 も う ち ょ っ と こ こ 詳 し く ど う い う 意 味 で し ょ う か と い う 部 分 も あっ た の で は な い か と 思 い ま す 。
当然ご意見はたくさんみなさんお持ちだと思いますのでどうでしょう、司会進行ですが、まず事務局
案のこの案の考え方を理解していただくということに関して、この部分はどういう意味でこういう文
言になったのかというあたりで、もしあればその辺からまずはお出しいただければと思いますが。北
川委員さんご苦労様です。始めておりました。どうでしょう、まず事務局案として書いていただいた
ものについて、ご質問等がもしあればご意見ちょっと教えていただいて。ご質問は特によろしゅうご
ざいますか。なんとか今の説明でご理 解いただけたと。
どうぞ、高野委員さん。
高野委員
ちょっとよろしいですか。1番のところの4行目中ほど、新しい観点から教員評価制度を云々、と
あるんですけれど、新しい観点ということをどういう意味合いでここに据えられたか。今までの議論
の中でわかるような気もするんですが、もう1回ご説明いただければ大変ありがたい。
南部委員長
はい、ありがとうございました。この案件について、では1つ1つお考えを。こういうふうに文面
にしたなどお考えをちょっとご説明いただけませんか。お願いします。
事務局篠原
2点あろうかと思います。1点は、この下の言葉の中にありますけれども、自己啓発だとか人材育
成という観点。この評価というのは自己啓発・人材育成のためにやるんだ、大事なんだっていうのが
なかなかとられてこなかったし、理解もされてこなかったという、そういうことがあるんです。それ
で、1点は自己啓発・人材育成という考え方。
それからもう1点はその教育活動の協働性。いわゆる一人一人の活動、これが合わさった形で全体
として教育活動というものが1つの力を発揮しているという協働性という観点だと思います。その2
つ が 今 ま で に 全 く な か っ た と い う よ う な 言 い方 は 語 弊 が あ る と 思 い ま す け れ ど も 、 中 々 そ の 評 価 と い
うことの中でははっきりと方向性として出されてきていなかったとそんなふうに思うわけです。
南部委員長
というご説明がございました。高野委員さんいかがでございますか、よろしゅうございますか。そ
ういう意味だそうでございます。ありがとうございます。他にもしご質問ということであれば。中條
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委員さんどうぞ。
中條委員
すみません、基本的な質問で恐縮です。今の1番のこの1行目に「今日、山積する学習指導や生徒
指導に関わる教育課題」というふうにあるんですが、これはそういうこ と含めてですね、世間一般で
言われている課題という理解でよろしいのか、長野県特有のなんらかの問題があって、それについて
という事が何かこうイメージとしてあるのか、何も説明がないんですけど、学校現場でこれを述べら
れれば、先生方、学校の共通理解として課題イメージ問題イメージが浮かんでくるということなら敢
えて説明はよろしいかと思いますけれど。
南部委員長
は い 、 大 事 な ポ イ ン ト が 上 が っ た と 思 い ま す が 。 1 番 上 の 、「 山 積 す る 学 習 指 導 や 生 徒 指 導 に 関 す
る教育課題を」という部分について、現場の先生方わかっているでしょうが、でも やっぱりこれを広
くやっぱりパブリックコメントをとり、一般市民の皆さんにご理解をいただくということからすると、
この辺がこのような文言でいいのかどうか、ということなんですが事務局どうでしょうか。これにつ
きましては。
事務局篠原
本当にありがとうございます。虚を衝かれる思いなんですけれども。一般的に「山積する学習指導
や生徒指導に関わる課題」と、日々新聞紙上等で見受けられる課題というものは当然共通の課題とい
うふうに受け止めて、この文面は書かせていただきました。例えば学習指導であれば、基礎学力を向
上させる事、それから生徒指導であれば学級崩壊等々、あるいはさまざまな非行、そういったものを
解釈していくと。そんなふうなことでごく一般的な意味合いでほんとにわれわれここに出させていた
だいたものです。
南部委員長
中島委員さんからのご質問で、特に長野県のということでのことではないでしょうかというご質問
でしたが、特に長野県ということではないということでよろしいですか。立岩委員さんどうぞ。
立岩委員
よろしいですか。先ほど全体像といいますかね、教師像ということの中で、色々その具体的なこう
いう例えば学習指導それから生徒指導・生活指 導が打ち立ててありますよね。その中でこの教員評価
の必要性の中で今お話あったその教育課題としてこの2つしか提示してないわけですけれども、細か
い話かもしれませんけれどもこの辺りのところはどのように理解すればよろしいでしょうか。
南部委員長
ということで先ほど、具体的な教師像①から⑦を挙げておりましたが、特にこの必要性のところで
課題を学習指導・生徒指導というところだけの文言になっているが、どうでしょうかということ。あ
えてこの文面で学習指導や生徒指導にかかわる教育課題というふうにしたことのお考え等、もしあれ
ばどう ぞお願いします。
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事務局篠原
いわゆるその課題として、ある1人の教員として現場を見る場合に、学習指導・生徒指導の課題と
いうのはすぐに思いつくといいますか、すぐに出てくる言葉というふうに考えます。最終的には先ほ
どの①から⑦までの項目というのは、1人1人の先生方がそれぞれの分野でどのような目標を持ちな
がら活動を展開するのかという、1人1人の先生方の個々のその目標分野というふうにお考えいただ
ければいいかと思います。そしてそういったものをその解決していくといいますか、自分の目標を達
成していくといいますか、そういう中で学校全体の力というものが上がる。そうした中でこの学習指
導・生徒指導に関わる教育課題というようなものも多少なりとも解決の方向に向かうという考えでお
ります。
ですから学習指導・生徒指導が大きなその何と言いますか教育にとっては目標に掲げなければいけ
ないことには違いないんですが、ただそれだけで学校全体の教育力向上が図られるかというと必ずし
もそういうことではなくて、他の部分でもそれぞれ先生方が頑張れる部分があって、そういったもの
が調和し合って、ひとつの力になるとそのようにご理解いただければと思います。繰り返します と、
①から⑦というのは個々の先生方が、それぞれ1つ1つについてそんな思いを抱いて目標を作ってい
ただく分野であると、そんなふうにご理解いただければと思いますが。
南部委員長
立岩委員さん、そのような意味合いでその教育課題のところの最初の書き出しの部分は学習と生徒
指導に関わる現場の教育課題の解決でしたけれど、具体的に先生方に今後考えていただく項目として、
1つの枠組みとして、身近なものを考えたとそんな意味合いのご説明がありましたですが。
立岩委員
た だ ち ょ っ と 私 と し て は あ ま り に も 限 定 的 と な る と 、 問 題 が 出 て し まう ん で は な い か な と そ ん な と
ころで。要するに学習指導・生徒指導に関わるという2点にこう絞ってしまうんじゃないかとね。そ
うするとそのためのだけなのかという捉えがちのような気がするんですがね。
南部委員長
じゃあ後で解説説明を。より良いものにしていただくために、その辺を一応事務局側の案、作った
理由はそうでしたと、そんな事でご確認ください。ありがとうございました。他に事務局の方にご質
問おありの方いらっしゃいますか。
全体でもかまいません。どうぞ。いいですよ。
花岡委員
全体でよろしいですか。一字一句じゃなくていいです?一字限定じゃなくて。
2ページ目のところで先ほど、お話いただいたんですが、その内省と確認とか反省的実践とかって
いう言葉があるんですが、先ほどの説明でわかるといえばわかるような気もするんですが、やや一般
に馴染みのない表現であるんですが、あえてこういう表現を使われた意図といいますか、もうちょっ
とその辺説明いただけるとわかりやすいんですが。
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南部委員長
一応2ページ目の運用の留意事項のご説明①から⑤までお寄せいただいた中で、内省と確認という
表現、それからゴシックでわざわざ書いていただいてございますが、反 省的実践という書き方をして
いますが、これについて事務局側にご説明を賜りたいと、このように。お願いします。
事務局篠原
実際に教育分野で一般的なのかどうかというのがありますけれども、いわゆる一人の教員がある課
題を持ち、そしてそのそれをどのように達成していくかというそういう流れの中で、使われる言葉と
いう意味でこの言葉を使わせていただきました。
上のほうの言葉で、難しければ、的確でなければもちろん分かる言葉に代えていかなければいけな
いというのは当然でございますので、ご意見をいただければと思います。
上 の ほ う に つい て は 、 随 時 自 分 の 目 標 、 立 て た 目 標 あ る い は そ れ に 向 か っ て そ の 実 践 を 行 う 、 そ れ
について常に自分自身で点検をするという意味の内省。それを自分でも確認しますし、面談をしてい
く中で確認をしていく。そういうサイクルの中で継続的に教育活動というものが1人の教員に展開さ
れる。そういう意味合いでこの内省と確認のサイクルという言葉を使っております。それから非常に
似た意味で使っていますけれども、逆に評価する側といいますかいわゆる校長先生・教頭先生の方か
ら 言 え ば 、 そ う い う も の を 受 け て 指 導 を 行 っ た り 相 談 に 乗 っ た り し て い く 中 で 、 さ らに 次 の 実 践 活 動
に結びついていく。それに反省的実践という言葉を使っています。
同じ意味合いで3行目のところ、それから下から3行目、これがいずれにしましても前のページで
もお話ししましたように、継続性という事、これが非常に大事だろうと。これを、例えば1年間のサ
イクルという中で、4月自己申告、それで展開して3月あるいは2月ですか、最終的な自分の申告で
こうだった、ではじゃあ次というような形の上で展開するということに陥りがちな、部分だろうと思
います。間違いだと。それは実質中身のあるものにする為にはそういった継続性を持っ た、一ヶ月で
も半年でもそういうサイクル、これをどうしても作りあげていく必要がある。そんなふうな意味合い
でこの言葉を使っております。もし適切な代わる言葉があればまたお願いできればというふうに思い
ます。
南部委員長
はい、ありがとうございました。そのような意味合いでこのような文言に取り上げさせていただい
たという事でございます。またご意見は花岡委員さんよろしくお願いいたします。そういう事だそう
です。今のご回答でとりあえずよろしゅうございますか。
花岡委員
意見はのちほどで。
南部委員長
のちほどで結構です。
北川委員さん、どうぞ。
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北川委員
はい、まずじゃあ。評価の結果については先生本人への開示っていうかそれは、考えているのかと
いうことを質問したいのですけど。
南部委員長
はい。評価の結果の本人への開示のあたりを、このいわゆるこの基本的の考え方の中で
折り込んであるかどうかというあたりですが、事務局方この中のどこの辺でそれが受け取れるかとい
う事についてですが。まったく考えてなかったということかもしれませんが。どうでしょう。本人へ
の開示の事だそうです。どうぞ。
事務局篠原
昨年度の終わりにワーキンググルー プでの考えをまとめ、第1回目でお渡ししてあるものですけれ
ども、これは本当に慎重に議論をしていただければと思うんですが、一応ワーキンググループの中の
案は本人への開示というものはしていくと。むしろその開示というふうななんていいますか要するに
制度にのっとった営みといいますか、行為ですか。そういうことをしなくても、結果的に開示になっ
ているようなそんなふうな仕組みが取れればと、こういうふうなこともワーキンググループでは考え
ていました。考えてその方向でやれればということで事務局の方は思っております。
南部委員長
制度として開示というのをきちっと文言としてうたうということではなくて、制度を運用していく
過程の中で結果として開示になっているような形になれば望ましいと考えておられるんですか。こう
いうことですか。
事務局篠原
本人への評価結果を開示するというそういう文言は、ワーキンググループの中にも入っております。
おりますけれども、出た議論の中では結果として開示になっていればいいというような仕組みがと
れていると、というふうなことも出ているのは確かです。
北川委員
今のお話は結局、評価する方が君の場合はいくらか評価しておくよ というふうなことを口頭で告げ
ていくというようなそんなイメージですか。文書で正式に通知するんじゃなくて。
事務局篠原
先ほど来、お話しているわけですが、内省と確認のサイクルだとか、反省的実践を促すだとかとい
うふうな場合には、これはあきらかに対象になられる先生がどのような思いをされるか、ということ
ももちろん判断の対象にはなっていくわけなんですけれども、あきらかに客観的にここのところはこ
うで、お互いにそれを確認しあわなければ次のステップというのは生まれていかない。で、いわゆる
次のステップが生まれていかなければ学校の教育力というのが高まるということに繋がっていかない
と。これはあきらかだろうというところで。従って、例えば開示請求をして開示して、そしてその評
価に対する不満があって、そういうふうなサイクルはとらない方がいいだろうと。むしろそうじゃな
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くていけるような方法というものがいいんじゃないか、そんな議論が出てございます。
南部委員長
とりあえずワーキングの時の話し合いを通してのご紹介でありましたが、またご意見を賜れると思
いますが、北川委員さん、とりあえず今のところはよろしいですか。では、ちょっと私ですね、司会
進行不 手際で申し訳ないんですが、先ほど本当は会議の初めにお話しなければいけなかったんですが、
この会議ですけど当初、皆さんにご通知・ご連絡が行っているぶんによりますと日程、時間的にです
ね、12時30分までというご予定でご案内さしあげたかと思いますが、事務局の方のご都合で、で
きれば12時までにということを先ほど事務局からご提案がありました。また来週もこの会あります
ので、とりあえず12時までということで一旦、今日の会議の終わりのところを進めるという事でご
確 認 で よ ろ し い で し ょ う か ね 。 す み ま せ ん が 最 初 に し て な く て 申 し 訳 ご ざい ま せ ん で し た 。 は い 、 あ
りがとうございました。
この資料2についてご説明と、それからご質問について解答いただくという段取りでこの会進めて
まいりましたが、それではいよいよ皆さんのご意見をたくさん賜りながら、より良いものにしていく
という方向の話し合いの段階に移らせていただきたいと思います。どうぞご意見をお願いします。ど
こからでもよろしいかと思いますので、上から順番でもいいし後ろの方からでもいいですが、すべて
関係してくる事ではないかと思いますので、どうぞご意見どうぞ。はい北川委員さんどうぞ。
北川委員
意 見 で すけ れ ど も 、 2 つ あ り ま す 。 1 つ は こ の 2 ペ ー ジ 、 資 料 2 の 2 ペ ー ジ の 一 番 下 「 校 長 、 教 頭
以外の評価者の選定について、今後検討していく」この校長、教頭以外の評価者の選定について、今
後検討していくというところで、これは私はいわゆる校長先生が評価者になるという事になるかと思
うんですけれども、校長先生が評価する資料を集めるのは出来るだけ広くしてもらいたいということ
で、保護者、生徒自身、PTAまあ地域まで含めるかどうか、少なくても保護者とか生徒からの意見
はきちっと把握していただきたいということ。あと、同僚の先生方からも情報を聴取するという形を
とっていただくと。これは不服申し立ても関係してくるんですけれども、集めた資料は客観的なデー
タとして保存してもらいたいと。それが1つの意見です。
それからもう1つ。今事務局で言われた評価の開示のことなんですけれども、正式な不服申し立て
の制度という事は考えないで、校長先生と先生が話をしながら、お互いに確認しあいながら進めてい
くということをイメージされていて、それはそれですごく制度としてその気持ちはよくわからないわ
けじゃないんです。
し か し こ う い う き ち ん と し た 評 価 を し て 、 そ れ を 次 年 度 に そ の 先 生 の自 己 啓 発 に 繋 げ て い く 。 で 、
まあ場合によっては公務員制度の改革の動向によっては、それが給与・処遇まで反映していくという
ことになると、もっと客観的なものにしなきゃいけないと思うものですから、不服申し立て制度をつ
くり、本人への評価の開示をし、それに対する不服申し立てに備えるということを制度としてしっか
り作っておとかないとまずいなというふうに思います。以上です。
南部委員長
ありがとうございました。いくつかご意見あろうかと思います。お出しくださったご意見・課題、
検 討 課 題 に つ い て 1 つ 1 つ に つ い て こ う 進 め て い く と い うふ う に は な か な か い き ま せ ん の で 、 こ の 場
18
ではさまざまなこの原案に対して、この辺が是非議論して欲しい、ここは議論してほしいっていうの
をどうぞお出しいただくという方法がいいかなと思うんですが。1つ1つよりどうですか、みなさん
そんな進め方。
皆さんまずはこれに関して検討課題がここにもあるんだというあたりをどうぞ出していただくとい
うことにしましょうか。いいですね。では北川委員さんから不服申し立て制度というようなものも、
それから評価の開示等々に関してもきちっと制度とし、きちっと明文化し、きちっとしたものにして
いくという ことも大切でしょうというご意見がありますので、その辺はまた今後議論する1つの議題
としてお願いしたいと存じます。どうぞ。中島委員さん
中島委員
そ れ で は 何 点 か に わ た っ て 意 見 を 述 べ た い と 思 い ま す 。 1 つ は 、 1 ペ ー ジ の 1 、「 新 し い 教 員 評 価
制度の必要性」のところで先ほど中條委員さんからご質問がありましたが、教職員の場合には、あう
んの呼吸といいますか、この一行目の表記でだいたいわかるわけでありますけれども、内外に明らか
にしているということもありますので、もう少し詳しく、山積する教育課題の具体例を。全部あげら
れないとは 思いますけれども、一定程度あげることが必要ではないかというふうに思います。
2 つ 目 は 、( 1 ) の 関 係 で 、 1 行 目 の と こ ろ に 「 教 員 の 能 力 や 実 績 等 」 こ う い う ふ う な 言 い 方 が ご
ざいますが、私は実績という見方ではなくて、実践といいますか、教員がどういう実践をしたかとい
うふうな見方のほうが現場の教職員の立場からいってもスムーズに理解が進むのではないかというふ
う に 思 い ま す 。 あ わ せ て 、( 1 ) の 2 行 目 に あ り ま す 、「 自 己 啓 発 や 人 材 育 成 」 と い う と こ ろ も 、 自 己
啓 発 や 、 例 え ば 指 導 力 向 上 と い う ふ う な 言 葉 で 人 材 育 成 に 代 え た ら い い と 思 い ま す 。ち ょ っ と 後 先 に
なりましたが、私はこの必要性の1から3は、大変優れていると思います。
その理由は相互確認をする点です。評価に代わるものという言い方で、多数といいますかいろいろ
な人たちが評価に関わっているんだということ。そしてとりわけ(3)番は、評価に関わる者、これ
についてはまたのちほど意見も述べたいと思いますが、先ほど北川委員さんからもありましたけれど
色々な人たちが評価に参加するわけですけれども、この制度の本来の意味をお互いが共通認識をして
そ し て こ の 評 価 に 関 わ る と い う 点 が 、 と て も 大 事 だ と 思 わ れ ま す の で 評 価 い たし ま し た 。
さ て 、 次 の 点 で す が 、「 新 し い 教 員 評 価 制 度 の 考 え 方 」 と い う と こ ろ に 「 目 標 の 自 己 申 告 」 と い う
のがありますけれども、その(1)で、学校目標等というふうに入っておりますので急に目標と言っ
てもその部分にも出来れば学校の目標に沿う目標の自己申告というようなことがあったほうがいいの
ではないかなと思います。これは(1)がありますのでそれほど強い意見ではありませんが。
その後の、能力・意欲・成果の評価とありますけれども、私は成果という言い方につきましても能
力・意欲・実践のような、言いかえが必要ではないかというふう に思います。
そ れ か ら 、( 4 ) の 、「 校 長 は 教 職 員 の 自 己 目 標 を 的 確 に 把 握 す る こ と に よ っ て 、 人 事 異 動 や 校 務 分
掌に反映できる」とありますが、私はこの検討委員会に臨むに当たって、最初にもこの評価制度が、
いわゆる人事や処遇には連動させるべきではないという基本的な意見を述べましたけれども、そうい
う意味でこの(4)は、人事異動や校務分掌というのではなくて、文字どおり学校運営に反映という
ふうな言い方で、とりわけ校務分掌等に関わる中身を表現することになるのではないかと思います。
それから、いろいろ言っていいんですね。
そ う い う面 で フ ロ ー 図 に あ り ま す 一 番 右 下 の 人 材 育 成 と い う 言 い 方 で す ね 、 私 は 実 践 と 行 動 と い う
ふうなことで言い換えた方がいいのではと思います。
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次に、運用留意点の②でありますが、先ほど説明をお聞きしました。とりわけ「随時結果の申告を
行い、更に新しい目標の設定を行う」ことの意義を否定をするものではありません。生徒達は常に変
化をしている、発展的な方向で変化をしているということですから、それに1つ1つ対応していくた
めに、一連のサイクルだけでないところでの、文字通り内省と確認が必要であるということはその意
義を否定するわけではあり ませんが、ちょっとこれは欲張りすぎではないかと正直思います。随時自
分の目標の達成度をその都度その都度検討し、そしてまた新しいことをそこへ作って、そしてそれを
目指してまたいろいろやるというのは、いくらなんでもちょっと欲張りすぎですし、教職員は本当に
追い立てられてるというか、働き蜂にされているといいますか、そんな思いになっていくところがあ
るのではないか。私は事務局側の説明されたことを全面否定する訳ではありませんが、もう少し大ら
かに、学校には学校の一定の期間を持ちながらのサイクルがあるわけですから、随時という言い 方は、
あまりにも教職員を追い立てる結果にはならないかということを申し上げたいと思います。
それから、5番⑤につきましては先ほど北川委員さんとまったく同じで是非幅広い評価委員の参加
をお願いしたいというふうに思います。
今回の意見発表の最後ですけれども、6番の「給与・処遇への反映」というのがありますけれども
これは入れるべきではない。こういう制度がいろいろな意味で論議されていることは私共はもちろん
承知をしておりますし、そのことが制度化された時に私共どういうふうな対応をせまられるのかとい
うことについての予測もありま すけど、私はこの委員会としては別に給与・処遇への反映ということ
を触れる必要はないというふうに思います。
指導力を向上し、学校の目標に沿ったトータルとしての学校の教育力を向上させるというそのため
に、いろんな意味での評価をしていこうと、そして指導力・実践力を向上させようというころに目標
を持つべきであると考えます。私はそれが一方で長野県らしいところになるのではないか。更に言え
ば新しい教員評価のあり方は、教職員が、評価される側もする側もこの共通理解で進んでいける、そ
ういうことになる非常に重要な観点が給与・処遇への反 映を入れないことが、そういうことにつなが
って行くのではないかと考えるのです。改めて公務員制度が明らかになった時点で改めて教育委員会
等々の中で考えるべきではないかというふうな意見を持っています。以上です。
南部委員長
ありがとうございました。1つずつ的確に明確に説明いただいたので、皆さんたぶんご理解いただ
けたと思います。復唱いたしません。今中島委員さん、たくさんおっしゃってくださいましたのでそ
れと同じところに触れるご意見もお持ちの方もたくさんあろうと思いますが、またそれぞれの委員さ
ん な り に 違 っ た 捕 ら え 方 も され て い る と 思 い ま す の で 、 す で に 出 さ れ た 事 も 同 じ よ う に ま た 関 わ っ て
いただきながら、ご発言をいただければと思いますのでよろしくお願いします。どなたからでもよろ
しいですが、感じからして花岡委員さん早かったですかね。どうぞ。
花岡委員
いくつかあるんですが、最初に一番大きな問題としまして、3ページのほうの「学校自己評価制度
との関連性」と関わって意見を申し上げたいと思います。前回の委員会の折にお願いいたしまして、
それぞれの委員さんのところにこの「より良い学校づくりを目指して」という冊子を事前に配布いた
だきました事務局のほうに感謝申し上げます。
実は先ほどのフロー図とも関わってくるんですが、この冊子のところでまいりますと6ページのと
20
ころになりますけれども、ここに「評価計画の作成、重点目標の設定」という項目がございます。こ
こをずっと読ませていただきますと、前回ここを引きながらご意見申し上げたんすが、大きく教育活
動領域とか学校運営領域にわけて物事を考えていこうというご提案でありますし、その教育活動領域
の中がさらに細分化されております。
この図でいきますと1番下のところ、教職員1人1人が課題を認識するというふうに設定されてお
ります。まさにこういうものだろうというふうに思うんですが、で、教職員全員がこの中に触れられ
ていますが充分に話し合い、1人1人が責任を持ってこういう目標を設定していくんだということが
ここで述べられておりまして、学校自己評価この制度そのものがそういった趣旨に則ってこう目標設
定等を行っていこうという提案でありますし、また後ほど詳しく触れていただければいいかと思いま
すが、それに基づいてこれに対して外部の評価とかいろいろを受けていこうということであります。
その中に保護者のみなさんの評価もありますし、子供たちからの意 見聴取等も含めてずっとあるわ
けでして、先ほどこれを充分配慮する事がのぞましいという指摘でしたけども、ここで全校が話し合
って、協働の営みとして学校作りとして、こういう課題を今年持ってやっていこうということをやっ
ているわけで、これが自己目標とリンクしてこないことは逆に言うとおかしいし、決して学校作りや
学校の活性化に繋がらないだろうというふうに思います。私とすればまさにこれに基づいた自己目標
の設定でなければならないのではないかというふうに思います。
それがなければ校長・教頭と面談した時に共通の課題として、これに基 づいて全体がこれで動こう
というふうになっている中で校長・教頭と面談する中で、今年先生ここのところ幾分頑張ってほしい
んだとか、そういう部分でじゃあ頑張りましょうとかという話し合いがあるべきであって、こういう
ものと掛け離れたところで個々の課題としてやっていくことは私はかえってマイナスではないかとい
う気がするわけです。
つまり全体にやろうとしてることに沿った評価でなければならないんではないか。従いましてこの
図が、実は先ほどの右のフロー図の頭にくっつかなければいけないんではないか、という思いをして
います。
さ っ き 言っ た 2 ペ ー ジ の と こ ろ の 、 運 用 の フ ロ ー 図 の 頭 の 部 分 に こ う い う も の は で て く る し 、 学 校
の活動をこういうふうな捉えで行動する。教育活動領域とか学校運営領域というふうに分けて捉えて
るということからしても先生たちの活動をこういうふうな捉えをしていきましょうということがあっ
ていいのではないかと。従いましてさっき確認しました①から⑦の項目についてもそういう範疇の中
で整備した方がいいだろうということを前回ご意見申し上げたところです。従いましてこのへんにつ
いて充分議論していただく必要があるだろう。
それから、中島委員さんのほう にもありましたように、率直なところ現場が今非常に多忙だという
ことが言われています。確かに学校を活性化していくためにこう新たなことを様々と考え、実践して
いくことの重要性はあるんですが、何かこういうことだけに追われてしまって、本来的なその実践に
力が割けないといいますか、そんな状況も実はありまして、この学校評価制度の1年間のサイクルを
見ましても、先生方が個票を提出するわけですね。この中でいきますと、例えば21ページですかこ
れは例ですけど、こういう個票をそれぞれ先生が提出しそれをまた学校でもって検討委員会なりなん
なりが集めてそれをまとめて学校の評価ということにしていく。こういうようなところに教員評価制
度を並列させながら、絡めて行かなければまったく別なことをですねこれはこれでやりなさい、これ
ではやっぱり学校現場回らないだろうし、決していい評価になっていかないだろうというふうに思い
ますので、もうちょっとこの学校自己評価との関連をきちっと捉えながらやっていく必要があるだろ
21
うということを強く思います。
それから別のことになります。先ほどのフロー図と先ほどのご説明の中で非常にわかりにくいなっ
て い う ふ う に 思 い ま す の は 、 こ こ で 新 しい 教 員 評 価 制 度 の 考 え 方 と い う こ と で 全 体 像 を 示 さ れ て い る
かというふうに思うんですが、先ほどのご説明の中で自己申告に基づいて自分が自己評価をしていく
と、それに対して校長先生・教頭先生なんかと面談しながら振り返ってまたやっていくんだとそれが
ですね、このフロー図の中でどの部分かといいますとその辺がよくわからないんです。
先ほど北川委員さんからご意見がありました、いわゆる評価の開示はどうなっているかというご質
問がありましたけれど、おそらくここのフロー図でいうと右下の面談・○次評価これがいわゆる評価
なのかな。その辺がよ くわからないんです。これとその最終申告、この間が先ほどのご説明でいうと
この開示だとか話し合いによるというようなご説明あったんですが、要するにその辺がよく分からな
いんです。自己申告に基づいて選択してやっていくんだというこの理念の部分といわゆるこの評価っ
ていうふうに言ってる部分ですね、その関係がよくわからないので、先ほどの理念とすれば事務局の
ほうからの説明で非常に理解できる部分がありますので、そうであればその辺をもう少しこうスッキ
リわかるような形にしていかなければならないのではないか。
最 後 に 6 点 目 の 「 給 与 ・ 処遇 へ の 反 映 」 に つ き ま し て は 中 島 委 員 さ ん と 同 様 で あ り ま す 。 現 時 点 に お
いては全体に共通理解している資質向上や学校の活性化とそういうなところに向けての評価について
当委員会として検討していくということでありまして、結果としてそれがどうなのかと問題について
までも委員会が現時点では扱うべきではないんではないかというふうに考えますので、そんなふうに
お願いできればというふうに思います。
南部委員長
ありがとうございました。どうもありがとうございました。よくおわかりいただけたと思います。
花 岡 委 員 さ ん の ご 意 見 は 。 じ ゃ あ 順 番 通り に い き ま す か 。 立 岩 委 員 さ ん ど う ぞ 。
立岩委員
新しい教員評価制度の運用のところでちょっと感じたことを話させていただきたいんですが。この
教員評価制度というのは確実にこう実現できて初めて意義があるんじゃないかなと。まあそういうこ
と中で、確かに先ほどからお話がありますが、随時結果のまあ申告を行い、更に新しい目標の設定を
行うと、これは確かに理想的なことかもしれないんですけれども、今の教育現場とかそういうところ
から見てですね、ほんとにこういう事が実現できていくのかこのあたりをよく検証してですね、決め
てった方がいいんじゃないかな、と思うわけです。以上です。
中條委員
全 体 的 な イ メ ー ジ か ら 言 っ て2 つ あ り ま す 。 1 つ は 目 標 管 理 と い い ま す か 、 目 標 管 理 を ベ ー ス に し
たその成果主義って言う、 今いろいろな企 業の人事部門で進めている中で、 いくつか欠点が指摘され
ていますんで、そういう意味から見たところから評価をというのが1つと、もう1つは先ほどから学
校 自 己 評 価 制 度 、 そ れ か ら こ の 教 員 評 価 制 度 さ ら に は資 料 3 で つ い て き ま す 自 己 申 告 制 度 を み た と き
に 、 わ れ わ れ 今 企 業 現 場 で 悩 ん で い る ん で す け れ ど も 、 そ の い わ ゆ る な んて 言 い ま し ょ う か 、 我 々 は
目 標 の 連鎖 、 チ ェ ー ン 、 鎖 と い う ふ う に 呼 ぶ ん で す が 、 目 標 の 連 鎖 と い う 観 点 か ら ど う か と い う 大 き
くまず2つの観点があります。
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また目標管理をベースにした成果主義でよくある欠点として指摘されますのが、個人主義に陥るん
じゃないかとか、結果だけにこうとらわれてという結果主義に陥るのではないか。それからその、中
長期的な観点がなくなって要は1年の目標・半年の目標の結果だけ、成果だけを出せばいいんだとい
う短期主義に陥るんではないかというのが3点目。
そ れ か ら も う 1 つ は 低 い 目 標 、 ハ ー ド ル を 低 く し て 達 成 す れ ば 評 価 が 高 く な る と い う も の 。 要は そ
のチャレンジ性がなくなるという部分に大きく4つに分けられると思うんですね。
ご説明をお聞きすると、個人主義という観点は、是非協働性を入れていきたいというお話でしたか
ら、そこはそういうことでカバーできると思うんですが、結果主義でいうと、先ほど中島先生からも
あったんですけれど能力達成の成果、結果だけであるとすると、それに至るその努力だとかプロセス
をどう評価するのかっていう観点がないと結果主義、最終結果だけで評価される・するっていう部分
がでてくるのかなあという心配が1つ。
そ れ か ら 短 期 主 義 に つ い て は 先 ほ ど 篠 原先 生 の 方 か ら 、 例 え ば そ の 教 員 の 自 分 の 資 質 を 高 め る 為 に 、
その学校に赴任して3年なり5年なりの中で達成していく目標もあるんですというお話があったと思
うんですね。それがそのフローの中からもしくはその留意事項の中からは特に読み取れませんでした
ので、是非1年とか半期、もしくは3学期の学期というのではなくて、2年3年4年5年という中長
期的な視点を、もしくは目標をどういれるかというのを、短期主義に陥らないという観点からも、是
非その中長期的な視点を是非盛り込んでいっていただきたいなあという気がしました。
チ ャ レ ン ジ 性 は 、 隣の 学 校 よ り 高 い 目 標 を 掲 げ る と か 、 あ ま り そ の 競 争 意 識 は 多 分 学 校 現 場 に は な
いと思いますので、企業の現場は他より遅れてしまいますと売れないということがあるんですが、ま
あそういう意味で個人的には気にしなくていいのかなあという気がしております。
それから目標の連鎖なんですがこれは、先ほど花岡先生等々おっしゃられていたんですが、企業で
も経営理念から、その経営方針から部の方針から課の実行計画へと繋がってきて、最後は個人個人へ
のブレイクダウンという、これが一応連鎖という捉え方です。そういう意味からすると、学校目標が
あ る ん であ れ ば 、 個 人 が 一 律 平 均 的 で は な い と 思 い ま す け れ ど も 、 生 徒 指 導 の 先 生 だ と か 進 路 指 導 の
先生だとかによってその分担度合い、内容は当然違うと思いますが、学校の目標が最終的に個人にブ
レイクダウンされていないと、それはその目標管理という面からの連鎖になり得ませんし、それから
自己目標だけではないだろうと。学校としてのベクトルの中に自己目標も最終的には加わって、経営
方針なり部の方針に課員部員全員の目標が掲げられるわけではないですから、そこに書かれないもの
は 個 人 の 自 己 目 標 と し て き ち っ と や っ て い く 。 そ れ か ら 自 己 啓 発 的 な 目 標 を 必ず 入 れ て い く と い う 観
点から必ず繋がりがないと、サイクルは回っていかないんじゃないのかなと。そういう意味で決して
自己申告だけではなくて上の目標とのすり合せも必要でしょうし、その辺を是非、目標管理をベース
にするということであれば学校自己評価制度もまさしくこれは目標管理ですので、そういう意味では
同じ目標管理をベースにきちっとその連鎖もとられるということが必要だろうと思います。
それと文言で気になりましたのが、2ページ目の(2)のご説明いただいた留意事項の中で、ちょ
っ と す み ま せ ん 。 そ の 反 省 と い う の は で す ね 、 長 野 県 人 真面目 で す か ら 、さ ら に 変 な修 飾 語 が つ く ほ
ど真面目だと思いますので、ややもすると自虐的にならないかなあという心配がありまして。むしろ
こ れ は セ ル フ チ ェ ッ ク で あ り 、 自 ら 省 み る と い う 意 味 だ と 思 い ま す け れ ど も 、 そ う い う 中で 反 省 と い
うと私はそういう意味に捉えてしまうものですから。何かそういう前向きな言葉があればいいなとい
う気がしました。
それから開示をするというのは、ある意味公平性を保つという意味では必要なんですが、例えば保
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護者・父兄の意見を聞くことは、いろいろな上からだけでない横から下からといういわゆる360度
的な評 価を参考にして、自ら気づかないところを伸ばすなり気づくっていうことが必要かもしれませ
んが、開示をしたときにですね、あの先生はこの分野は不得意なので、自分の子供はどうこうと、以
前の検討委員会でもそういうご指摘があったと思いますけど、開示の効果なり結果、影響度といった
ことを考えていただければいいかという気がしました。あと苦情処理、不服申し立てについては自ら
を伸ばすということで使うんであれば、そこまでは個人的には必要ないかなと。われわれは苦情処理
委員会を持ってます。評価が必ず給与といいますか処遇に反映されますから 、それについては一方的
なその上下だけの評価ではない、その中での苦情処理ができなければ、それは公な立場で労働組合も
入ってですね、苦情処理委員会で取り上げると。きちっとその双方に伝えていくということはありま
すが、処遇制度がここできちっと議論されそこに結びつかない中でのその必要性は是非検討といいま
すか、議論いただいた方がいいかなという気がしました。以上です。
南部委員長
はい、ありがとうございました。じゃあお一方でなく、それでは皆さんからご発議いただきましょ
うか。よろしくお願いします。じゃあ高野委員さん、お願い します。
高野委員
先ほど北川委員さんのほうから、申し合わせ等々の評価、これをやってそれを保存してというお話
があったわけですけれども、結局この評価制度というものは最終的にどういう使い方をするのかとい
うところからその辺のところの必要性程度というものが決まってくるんだろうなあというふうに思う
んです。例えばですね、昨年私どもの学校で授業評価、生徒による教員評価をやりました。各人自分
の思っている講座で全部やってみようというわけでやったんですけれども、そうしますと生徒の方が
大変なんですね。60人位の職員が全員自分の 持っている講座へ行ってさあ評価しなさいと、こうい
う話になるわけです。またですかという話がどうしても出てくるわけです。
今度教員に対して、1人1人の自己評価というのが出てくるわけですから、これに対して親御さん
からそれぞれが評価をしてもらうというふうなことになりますとこれは大変なことになるんだろう。
どうやってやればいいかという具体的なところを考えた時に非常に難しさがでてくるというふうに思
うんです。従ってその辺りのところはあまりこの複雑なシステムにならないようなことを考えていか
ないと、実際には回っていかないという事に結果としてなるというふうに思いますので、最終目標、
最終的な使い方はどこにあるのかというところと連動して、その辺のところを考えないと実際に活用
できないというところも出てくるかなあということが、昨年私の学校の授業評価をしてみた感じであ
ります。以上です。
小林委員
細かなことがいくつかあるわけでございます。すべて話は出ているわけなんですが、6番のこの
「給与・処遇への反映」という関係でですね、資質向上・それから自己啓発とこういうことを支える
その制度といってはおかしゅうございますが、認めるあるいは称えるですね、 これが給与とか処遇と
いうここに直接結びつくかはどうかとしましてもね、このことは僕は今は必要なんじゃないかと、こ
れから必要なんじゃないかと思います。
誇りだとか責任とかステータスということだけで今までやってきていたわけなんですけれでも、教
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師としての誇り・責任・使命とこういう言葉で私たちは今まで研鑚したり仕事に打ち込んできたわけ
でございますが、こういうことだけで満たしきれなかったからこの検討委員会自身が私はできたとこ
ういう風に捉えているわけなんです。6番の給与・処遇への反映ということがどうなるかわかりませ
んが、 ここにありますように検討していく必要がある、このように思います。例えば認め称えるとい
うようなことですから、あなたよく頑張りましたと、こういうことの顕彰だけでもかまわないわけで
すが、こういうものも、処遇の中に入っているとすれば、私は検討していかなければならない時期に
来てるんじゃないかと思います。これが1点でございます。
あとはすでに話が出てきたもんですから、1ページの1番上の1の(1)のこの実績は実践とかで
すね、あるいは能力は努力・実践と、こういうふうに、実績だけで効果が表れなければダメだとかと
いうものにならないことが私は望ましいんじゃないかと思います。
同時にもう1つ中條委員さんからご指摘いただきました2ページの(2)の④反省的実践というと
ころですね、ほんとうに反省というと自分のところをマイナスマイナスというふうに捉えがちなとこ
ろがあるわけでございますが、1番最初の1番の新しい教員評価制度の必要性のなかで、教育課題を
解 決 す る と 、 こ う い う 言 葉 で あ る と す れ ば 、「 適 切 な 支 援 に よ っ て 教 員 の 課 題 解 決 的 実 践 」 と か 、 あ
るいは「課題追求的実践」とかなにかこのようにしていただいた方が、この項におきましては校長及
び 教 頭 が 指 導 す ると い う こ と で ご ざ い ま す の で 、 反 省 と い う と ど う し て も 問 題 点 と い う 傾 向 に な っ て
しまうわけですけど、教員のよさを伸ばすという意味ではそういう表現がいいんじゃないかとこんな
ことを思います。以上です。
南部委員長
ありがとうございました。じゃあ北川委員さん、もしあればなんですが、まず市川委員さんから先
にお話いただいて。はい、お願いします。どうぞ。
市川委員
全体的な印象さっきの中島さんのお話の通りなんですけど、1つは我々民間でも個人の目標管理は
実 施 し て い る 中 で 、 例 え ば 成 績 が 悪 い と 評 価 さ れ た 事 を 開 示 す る と い う こ と は私 は 非 常 に 問 題 が あ る
んではないか。そうするとその個人の資質や能力が低下する可能性があるので、これは慎重にするべ
きであろう。ただ、評価した側とされた側、個人間レベルで、あなたはこういう所が悪いから直しな
さい等は是非やるべきであるけど、公開的な開示というのは非常に慎重にすべきではないかという印
象でした。
それともう1つ、われわれ民間の中でもやっていますけれど、評価をした結果の利用方法ですが、
適材適所という捉え方からして人事の異動に利用することはあり得るんではないかな。これが無く評
価だけ進めることが目的では意味が ないと思う。すべてが人事異動への目的ではないでしょうけど、
その人の持っている能力を高めるためにはこっちに行くべきであるということはその人事異動の1つ
であるので、私はそういうこともふまえてよろしいのではないかなと感じがしております。意見でご
ざいます。
北川委員
付け加えて言えば、私がさっき言った開示の制度というのは、まあ本人に対する開示の制度を考え
て発言していました。それから、あなたの評価はこうですよ、ということを言ってそれに対して不服
25
があるんだったら不服申し立てをしていくと、いう制度を考えての発言です。ただし言われるように
どんな制度を作るかによってその制度が必要なのだろうかを考えるべきで、給与処遇に反映するんだ
ったら確かにそれは絶対にやらなければいけないし、単に自己啓発だったらいらないかもしれないし、
それはもうちょっと議論していきたいと思います。
南部委員長
はい、ありがとうございました。一通りこう皆さんが先ほどのこの事務局の案に対して非常に熱心
に議論し、ご提案・課題をたくさん出していただいてありがたかったと思いますが。さて、それでは
ま あ 一 通 り は 行 な っ た ん で す が 、 ま だ あ ろ う か と 思 い ま す が 、 最 終 的 に は こ の 新し い 教 員 評 価 の あ り
方を全体的に煮詰めたいと思いますので、どの辺からいったらいいかというふうにちょっと私もたく
さん今ありましたんで、大変かなと思っていますが。必要性等について一応事務局の案に方向性とし
てわかるんだけど、というご意見もありました。
でもちょっと今悩んでおりますが、先ほど花岡委員さんからですね、その学校自己評価制度という
その冊子にまとめられているもの、というものとして、学校全体がどういうふうに動くかという方向
がある中で、とりあえずこの事務局案では配慮することが望ましいというような意味合いでの方向な
んだけど、もっとこの学校自己評価制度ということでいえば一丸となって取り組もうという方向が、
結構そこをベースにおきながらというご提案があったように思いますが、この辺についてから始める
のがいいのかどうかなと思いながら今思ったんですけど、どの辺からの議論がいいですかね。
細かいこと、すべて大事なことなんですが、全体的なこの教員評価制度の基本的な考え方のこの位
置づけの部分をはっきりさせていきながら、制度の必要性をより明確化していきながら、具体的なと
ころへ迫っていく方がいいかなあと思いながら今いるので、この会議のこれ からの進行にあたり、ご
意見を賜りたいんですが。どうでしょう。
花岡委員さん、先ほど学校自己評価制度との関係がより密接な教員評価制度も作っていきたいとご
意見がありましたので、その辺から入っていってよろしいですか。みなさんどうでしょう。他のとこ
ろからでもいいんですが。先ほど、先ほど中島委員さんからも当然目標の連鎖というお話をしてくだ
さいましたし、当然その辺があるんじゃないかということがありますので、学校全体で取り組むこと
をまったく違う観点で自己申告というか自己目標を掲げても、というその辺を題材にしたいというと
ころがありましたので、その辺から入っていくというこの会議の進め方でよろしいかどうか。よろし
いですか、その辺からで。はい、頷いていただいていますのでじゃあその辺で。
花岡委員さん、その辺から始める事にして、もう一度繰り返しでもよろしいんですが、この辺のと
ころもう一度再度ご発議いただいて、皆さんからその観点についてご意見を賜りたいと思うんですが。
どうぞ、お願いします。
花岡委員
整理いたしますと、1点目としましてはこちらの冊子のほうでいう6ページにあります、それぞれ
の領域における今年度の重点目標というものが設定 され、これがこの冊子ではそれぞれの校務分掌、
あるいは担当に応じてそれぞれの係が審議してこの重点目標を設定し、それをまた職員会議等で全体
のものにしていくという作業をやりましょうという提示なわけで、そうしますとそこに関わって1人
1人が今年は自分の分担の中でここはきちっとした目標を持ちましょうというのを自ずとこれは作ら
れるはずだし、作られなければこの学校自己評価制度は回転しないだろうというふうに思います。当
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然これと教員のもつその年の重点課題あるいはこの目標というものは充分リンクしなければいけない
し 、 当 然 す る は ず のも の で あ ろ う と い う 事 で す 。
2点目なんですが、外部評価に関わりまして、8ページ9ページのところにこんな外部評価が考え
られますという事で、さまざまな機会にさまざまな方からこの学校に対する評価をいただくというこ
とになっていまして、当然これには先ほどからありますように先生方の実践に関わった部分が問われ
るわけであります。そうしたものが当然先ほどからあります教員評価とリンクするはずですし、10
ページ11ページに児童・生徒による授業評価というものがあるわけで、先ほど高野校長先生からも
お話あったとおり、こういったものをやることそのものが、自らを振り返っていくことに当然これ繋
がってくるわけです。こういう作業を実際に一方ではやろうという提起がされ今年からこれに向けて
動いているわけです。
それをどう総括していくかということで、12ページのフロー図の1番上のところに教職員1人1
人が自己評価個票に記入してそれをまた集めて、外部評価ともあわせて学校評価を作り上げてくとこ
ういう仕組みになっているわけで、ここでやる自己評価とこっちの自己評価がまったくリンクしない
ということもまたおかしな話になってくる。学校自己評価という仕組みとこの教員評価 という仕組み
をどこでリンクさせていくのか、そのままでいいのか、あるいはそれに何か加えなきゃいけないもの
があるのか、その辺を充分考えないと、なんだ評価ばかり色んな形でやるんだということになってし
まうんではないかということを非常に懸念してる訳なんです。そういった意味でその辺どういうふう
に関連させるかという議論を是非お願いできればと。
南部委員長
はい、ありがとうございました。まずはこの課題を出していただきましたので、その辺の学校自己
評価制度のこちらと、今私たちが検討しているこの教員評価制度のあり方についてどの ようにリンク
させていったらいいかこの点に絞ってですね、皆さんからのご意見を賜りたいと思いますが、どうで
しょうか。北川委員さんどうぞ。
北川委員
勉強不足でちょっとあまりこの冊子をよく読んでなくて申し訳ないんですが、この制度がほんとに
うまく機能して、先生方の意見がきちんと職員会議で民主的に運営されて、そしてそれが学校全体の
運営方法になっていくっていうシステムがほんとにきちんと出来てるんなら、それはまさに花岡先生
が言われるように教員評価制度と繋げていくのが非常にいいことかなと、これは私の前回の発言とち
ょ っ と 違う か も し れ ま せ ん け ど 。 私 の イ メ ー ジ が 、 学 校 自 己 評 価 と い う の は 校 長 先 生 が 目 標 を 決 め て 、
お前これやれと、上から下ろしてくるような感じのイメージだったもんですから。そうすると個々の
先生が、いや俺はちょっとそれには反対なんだっていう場合、その先生の評価が落ちるっていうよう
な問題があるんじゃないかと思ってああいう発言させていただいたんですけど。1つはそこが1番心
配で、ほんとにこのパンフレットの通りであればそれはいいと思います。
それからもう1つ、義務教育の方ではそんなに学校間で違いがあるものだろうか、高校だと進学校
から音楽科の小諸高校まで、特色があるわけですから、高校間で特色をだそうと色々こう努力するの
はわかるんですが、義務教育だと、そんなに学校によって違ってくるのも、そこがちょっとわからな
い。
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南部委員長
はい、そういうところからまずはご質問がでたようでございますので。はいどうぞ。
中島委員
今の発言は北川さんの温かい思いやりのあらわれと思いますが、学校自己評価制度の実情ですね、
私どもでアンケートをとっておりますので概略だけ申しますと、今心配されたような学校がないとは
申しません。
1つはちょっと現場を擁護する言い 方で申し訳ないんですが、県のほうから指定されたもの、そう
いう提起がされて作業をしてそしてそれぞれの学校が独自に作っていくという期間が、ちょっと余裕
がなかったというようなこともあるんですが、いずれにせよあんまり公にされずに、ごく一部の管理
職の皆さんや、あるいはそれに関わる例えば教務係などで作られたというところもわずかはあります
けれども、全体としては公にされ、職員会の中で論議がなされ、そして作られていると認識していま
す。
そのために学校自己評価検討委員会を立ち上げて、そしてその検討委員会の中で、この問題が論議
をされて、職員会に出されて学校の目標が決められるという手順が原則的にとられたところも現実に
ありますし、それから中にはその過程で、この冊子にも示されていますけれども、父母の皆さんにあ
るいは学校評議委員のみなさんに、それから子供たちの声もそこへ反映をさせて作られているとそう
いうところもありますので、北川委員さんが心配されるような状況よりも、むしろ民主的にといいま
すか、職員全体の合議と合意で今度のものが作られてきてる実態にあるといえます。もちろんスター
トしたところですのでまだ万全とは言えませんけども、それを目指そう ともしている、そんなふうに
なっているのではないかと思います。
南部委員長
北川委員さんのご質問に対し、中島委員さんから、学校自己評価制度は理念の方向に万全ではない
けれども一応前向きに動いているという事だそうでございます。
さて花岡委員さんがご提案くださった、学校自己評価制度と今考えている教員の評価制度とどうリ
ンクさせるかということですが、どうぞご意見を。どうでしょう。それから今の北川委員さんの質問
の中に、いわゆる高等学校はまあ特色ある学校はあるけど、小中では学校間で学校の目標はかなり似
かよってくるんではな いかというご質問がありましたけど、この辺校長先生の立場からどうですかね。
小林先生どうですか。やっぱり特色があると。
小林委員
今、特色づくりということではですね、いろんなところで取り組んでいるわけですけれど、それぞ
れ義務の場合は就学指定ということで、地域の子どもたちが就学する所を指定されるわけです。高等
学校の場合は自分たちで選んでいくということでございますが、義務の場合はどうしても就学指定と
いうことでございまして、大きな地域あるいは小さな地域それぞれございますので、そういう点では
それぞれ特色があるとそんな ふうに思います。
南部委員長
ということであれば、その地域のお子さん方をこのように伸ばしたいということは、学校でそれぞ
28
れの学校で特色ある目標を掲げるということが、当然起こるということですね。
小林委員
そうですね。小さい地域のところと、長野市のように大きな規模で、私達冗談に多民族国家なんて
言うんですが、いわゆるいろいろな人たちが入ってきて、一つの町を作っている。保護者の半分は、
自分達の学校の出身じゃない。こんなようなところとそれから言ってみれば8割ぐらいはじいちゃん、
ばあちゃんそしてまた今のお父さんも通っていると、こういうところにおいてはそれぞれ特徴がござ
います。それにあわせて学校にはそれぞれ考えがございますので、そんなところで取り組んでいると
ころでございます。
中島委員
前回の委員会でちょっと先走って、学校自己評価とリンクさせるべきだと意見を述べたわけですが、
その考えは今も変わらないわけですけれども、この「より良い学校づくりをめざして」という冊子は
大変優れものだと私は評価をしています。後半の資料編あたりが数値なんかでの評価があったりしま
す の で 、 ち ょ っ と 問 題 が あ り ま す が 全 体 は 、 大 変 よ く 練 ら れ た も の だ と 思っ て い る ん で す け ど も 。 ど
うでしょうかね。今私はここに少しは持ってはいますが、それぞれの学校で行われている学校自己評
価の実態を少し知ってもらおうというか、交流しなければと思うんですよ。この冊子のとおりではな
いわけですし、いろいろなやり方をして多分事務局でもお持ちでしょうし、わたしどもも調べる事は
できますので、学校自己評価制度が今行われているということを、次回以降まずは実態を知っていた
だくと、お互い共通認識に立つということができ、そのことも大事かと思うんですよね。
南部委員長
と い う こ と で す が 。 ど う ぞ 、 事 務 局の 方 お 願 い し ま す 。
山浦教学指導課長
その学校自己評価指針を作りました、教学指導課でございますので、ちょっといろいろご説明いた
します。今、委員さん方お話のとおりでございますが、私ども昨年2月にこれを、小中高全校に配布
いたしまして、高等学校におきましてはこの15年度からこれを基に、先ほどのような手続に従って、
まあそれぞれ学校に事情がありますから、できるところからやっていただきたいと言うような形を取
っておりまして、できる内容をやっていただきたいということをお願いしてあります。それから小中
学 校 に つ き ま し て は 市 町村 教 委 を 通 じ ま し て 、 ま あ 1 5 年 度 か ら あ る い は 今 年 勉 強 を し な が ら 来 年 度
から始めていただいても結構ですというようなことで、やっていただいております。
現在掴んでおります所は、高等学校において、やりましたものについてはそれぞれ各学校のホーム
ページに掲載していただいてですね、それぞれの参考に供するようお願いしてございますが、まだあ
まり載っておりません。それから、小中学校についても各市町村教委、かなりやっていただいており
まして、それぞれ地区の教頭研究協議会等においては、こういったところが主に大きな議論になって
い る わ けで す が 、 全 体 的 に は 学 校 で も 戸 惑 っ て お る と い い ま し ょ う か 、 あ れ は 一 つ の マ ニ ュ ア ル と い
うか試案でございましてですね、この通りやって欲しいということではございませんので、やっぱり
やり方はいろいろ違いがございます。
従いまして、この11月から高等学校には各先生方にお集まりいただいて、さらに詳細な説明他そ
29
の趣旨等について、徹底して参りたいと思いますし、義務教育関係につきましては、地区別にですね
そういった会合を持ってより徹底して、今年度中にそれぞれ学校が意識を共通にしていただきながら
取り組んでいただくようなことです。
中島委員さん、ちょっとお話ありましたが、現在私どものほうではどこの学校がどういうやり方を
しておるのかという実態を特に把握しておるわけではございませんが、ホームページをご覧になれば、
大体解ると思っております。
南部委員長
ご丁寧にご説明ありがとうございました。ということで、この学校自己評価制度については、教育
委員会としてはより趣旨をご理解いただき徹底して、その学校で充分に共通理解をはかっていただい
て、出来るところからというような形で皆さんにお願いしているということですが、さらに教育委員
会 と し て 学 校 の 先 生 方 への ご 説 明 の 会 と か 、 あ る い は 地 区 の 方 々 へ の 説 明 会 等 も 大 い に 密 に し な が ら
ということで、なんとかこの学校自己評価の実施というご提案が学校現場でうまく定着するような方
向でご努力をはかっているということがあるそうでございます。
特にどこがどうのこうのという実態をお掴みいただいているわけではないというふうにご理解いた
だいてよろしいですね、中島委員さん、先ほどご意見ございましたが。なんかそんな。
どうぞ。
中島委員
ちょっとだけいいですかね。
私 ど も ア の ン ケ ー ト で 7 月 の 末 で す け ど 、 6 7 の 学 校 か ら 回 答 が あ り ま し て ね 、 教 育目 標 や 重 点 目
標をどのように決めているかというと、特別な委員会を立ち上げて原案を作成し、職員会議に諮るの
が26校、教務や将来検討委員会など既存の係や委員会で検討し、職員会に諮るのが38校、管理職
が原案を作成し職員会にはかるというのが1校、後はその他ということで、圧倒的多数は北川委員さ
んの質問に答えて言えば、全体としては公式にといいますか職員会でそういうことが論議されていま
す 。 そ れ か ら 、「 学 校 の 教 育 目 標 は 生 徒 や 保 護 者 の 意 向 を 反 映 し た も の で す か 」 と い う 問 い に は 、 反
映しているというのは9。概ね反映しているというのが 35。あまり反映していないというのが12。
その他10というような形になっていますね。今教学指導課の方では掴んでおらない、ホームページ
に載っているのも少ないというような話がありましたけど、学校現場では割と進んでいる、進みつつ
あるという状況です。
山浦教学指導課長
その辺の数字的なことはわかりますが、細かいことは。
南部委員長
そうですね。まあ、中島委員さんのほうはそういうことのアンケートをなさったという中で説明し
て下さいましたが、一応教育委員会のほうは細かい数字までは掴んでいないけどということだと思い
ます。ありがとうございました。
そういうふうなこの制度の現状であるということでございますが、それとのリンクのほうの話で、
どうリンクさせるか。どうでしょうか、みなさん。基本的にこの「新しい教員評価制度のあり方」に
30
ついての案の文面ですが、一応充分に配慮することが望ましいという事務局案で、後ろのほうの5番
目の表記で、文面も充分に配慮することが望ましい、というような形でとりあえず事務局案になって
おりますが、この辺もかなりリンクして充分にそれを関連づけてというふうな、新たなこの関連を非
常に明確に持たせるような制度のあり方の意味合いで、そこを強調する、きちっと記述していくとい
う方向でみなさんいかがでしょう。そんな方向になりますか、ご意見。はい、小林委員さん、どうぞ。
小林委員
その件でございますけど、この1ページの2
新しい教員評価制度の考え方の1の(1)に、学校
目標等にも配慮しながらとなっているわけでございますね。ですから、今花岡委員さんがおっしゃら
れた学校目標については無視して教員評価を行なうということではないという、これ取れると思うん
で す 。 あ と 、 こ の よ り よ い 学 校 作 り を め ざ し て の 1 2 ペ ー ジ の 「 評 価 の 総 括 」 の 中 に も 、 一 人一 人 が
個票に記入して出すようになっている。こういうことを指摘されているわけですけれども、精神とす
れば、今ここにありますように、学校目標等に配慮しながらという表現にしていただいて、具体的な
技術的なことにつきましては、なるべく簡略にと言ってはおかしいですけど、あまりそういうことま
でここで規制されてしまいますと、そのとおりにしなければならないということになって、複雑にな
るんじゃないかと思うんです。
ですから学校目標等に配慮しながらと、これ配慮するんですよということを私たちは承知していな
がら、具体的には各学校どのよ うにしていくかということはそれぞれのところで、工夫というような
ことでいかがでしょう。ここで、どういうふうにどうやってとあまり細かく書いてしまうと運用が非
常に複雑になってしまって、先ほど高野委員さんからお話がありましたように、生徒たちも全部の先
生に書かなくちゃならないということを同じように教員もいろんなところでしなければならない、こ
ういうふうになってしまうことが問題になってしまうのではないかと思います。技術的な問題につい
ては今後検討というようなことで、いかがなもんなんでしょうか。
南部委員長
はい、そのようなご意見をいただきました。一応事務局案でもですね、当然学校自己評価のことを
全く無視して考えたわけではないということでもありますし、ここにありますように学校目標等にも
配慮しながら、先生方お一人お一人に自己目標をという一つの考え方はこのページ1の2の(1)に
示してくださっているので、あまりその学校自己評価制度とこの教員評価制度というものをガチガチ
にはしないほうがいいんじゃないかという小林委員さんのご意見でありました。高野委員さん、どう
ぞ。
高野委員
先ほど資料1のところで、議論いただいた具体像の①から⑦これを 見ますと、これは例えば私のと
ころの学校自己評価の項目全部入っているんです。これ自体おそらく各校表現は違っても、そうだと
思 い ま す 。 従 っ て 資 料 2 の と こ ろ の 2 の ( 1 )「 学 校 目 標 等 に も 配 慮 し な が ら 」 と い う 、 も し 必 要 な
らば配慮するという言葉をもう少し違う表現に変えるということは考えられると思いますけれども。
(1)冒頭にこれがセットされていることで、これはそういう解釈で私はできるかなと。必要であれ
ば配慮という言葉を変えるということは可能だと思います。
それから学校目標等と書いてあるわけですから、自分自身が1年間こういう事を、学校目標以外の
31
ことでもやってみたいということが当然あるだろうと思うんです。そういうものは尊重しなければな
らない、そういう意味の等だと受け取れば、これも適切な表現というふうになるではないか、という
ふうに思います。
それで具体像のところの①から⑦のところ、例えば③の進路指導ということを考えたときに、各学
校でそれぞれの先生方が進路指導というものの関わる度合いというか、深さというかこういうものは
全部違ってくるわけで、一律ということはあり得ない。また高等学校の場合には、それぞれ生徒達の
状 況 が 違 う と い う こ と も 、 先ほ ど も 普 通 高 校 と 専 門 高 校 ・ 職 業 高 校 違 う と い う お 話 が あ り ま し た 。 と
いうことになりますと学校によっても、進路指導というものへの関わりの度合いというものが違って
くるということがあります。これはもう正に、それぞれの学校目標にのっとった関わり方というふう
にならざるをえない。従って今本検討委員会で議論しているところの教員評価制度というものと、学
校自己評価制度というものが繋がらないというはずはないというふうに思います。
そんなふうに考えますと具体像の①から⑦はこれは各校の共通項目そのものと見ていいだろうと。
まあ高等学校サ イドから見ますと、そういう風に見えるということであります。そんな観点で(1)
を捉えて多少の表現を変える必要があれば変えるということで、これはそういう意味合いも含めた表
現だというふうに、私は受け取っておるわけです。すでにもうリンクされておるという風に解釈して
おります。
中條委員
今、高野先生、花岡先生とまったく同じなんですが、いずれにしても現場は制度は運用も含めてシ
ンプルじゃないと絶対定着しません。うちも絶対評価、相対評価を含めて、大昔ですが6回やってま
して、現場から不満が出まして止めています。今はもう、目標管理に完全に移行させています。そう
いう意味で今も高野先生がおっしゃったように学校目標であれ、個人目標であれ、それをどの段階で
学校としての組織成果がどうかというのが、学校の評価でしょうし、個人の成果がどうかというのが、
教員の自己か他人かは別にして評価ですから、いずれにしても目標管理をベースにやろうというとこ
ろにお互いが立っていれば、分ける分けないの議論でなくて同じ共通ベースで考えているものが、早
いか遅いかだけ、制度としてスタートしたのが早かったか遅かったかだけだと僕は思います。
これをうまく体系化し、リンケ ージをちゃんととって、現場が混乱しないように同じ評価を何度も
しなくていいように、同じものが 1 つ作ったものが2つ3つに使えるようにする。ただ組織目標と個
人目標はきちんと連動がないとそれはおかしいはずだと。それが連動しないんであれば職員会なり、
それから校長先生や進路指導の先生が侃侃諤諤の議論をすればいいのであって、それをしないから連
動しないとかそういう問題ではないと思いますので、ぜひちゃんとリンクを取って、できるだけ制度
はシンプルに作りやすいように、それから評価も随時、何度もできれば理想的ですけど、運用面を考
えて運用によって制度って変わっていってしまいますので、その辺もぜひ今日決めたから明日変わっ
ちゃいけないということはないと思いますけれど、ぜひ使いやすいように作っていただいたほうが、
いいだろうというふうに思います。
南部委員長
はい、ありがとうございました。他どうでしょうかね。これ実際に花岡委員さんの最初のご提案で
ありましたが、小林委員さん、高野委員さんからは、ページ1の2番の考え方の(1)あたりにその
精神は盛りこまれていて、もうちょっとそれを検討するならば、表記法を変えてみるということでも
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なんとかいいのではないかというご意見があったりしておりますが、さあどうでしょう。他の委員さ
ん、どう受け止められておられるでしょうか。花岡委員さん、もう一度ご発言をいただきたいのです
が、この辺ご意見としては、どのような形にこの制度のあり方を明文化したらいいというお考えか、
ちょっとご意見を賜れますでしょうかね。
花岡委員
はい、具体的にということになると、充分にこちらとどうリンクさせようかというとこまで、自分
できちっと作業をやってあるわけではないんですけども、一番先程提案いただいた、3ページの5番
で す ね 。 や は り こ れ で は ま ず い とい う ふ う に 思 い ま す 。 学 校 自 己 評 価 制 度 に つ い て 先 程 も お 話 が あ り
ましたように、目的とする部分は若干違うかもしれませんけれども、充分な関連性を持ちながらそれ
ぞれの必要とする部分がですね、発揮できるような制度にしていかなければいけないというような趣
旨でなければ、ここの考え方はまずいだろうというふうに思います。で、先程具体的にはこのフロー
図の中に、パンフレットのほうの6ページにある、重点目標の設定と目標設定について充分細かく述
べられているわけですので、こういったものが目標設定と大きく関わっていく。
先程お話がありましたように①から⑦までありましたけれど、まさにこの学習指導とか生徒指導と
か進路指導とかまあ校内研修とかこういった項目が、先程あがっていたわけでそれぞれに対する、評
価の観点や評価項目を設定しながら1年間やって行きましょうと、こういうことをやろうとしている
わけで、これが正に私は個人の目標になってくるだろうし、具体的に見ますとこれは例ですけど、今
開いたら21ページが出てきたんですけれども、ある学校が少人数の特色を生かした授業実践と体力
作りとか、算数の授業研究を中心にした、わかる授業、基礎・基本の定着の研究、こういう 目標を重
点目標として立てたとすれば、これを自分がどう実践していくかということが、その年の重点目標に
なってこないと、これと違うことをやったっていいんですけど、これについての目標は目標として持
つべきだし、それに対しての見返しは当然やる、それがこの個人個票の意味だというふうに思います
し、当然こちらのこれから考えていく自己申告や最終申告等の中でやっていく個票とまったく同じこ
とを2回やってもしょうがないんで、やっぱり先程のようにそのへんのところをシンプルにもう少し
整理されていけば、実質的に機能するんじゃないかなという ふうに思っております。
南部委員長
はい、今のご意見とお話を受けますと、その今2つあると思うんですが、3ページの5番のところ
の表記は、これでは皆さんが今たぶん共通理解になってきているような方向の文面としては、この表
記では不充分だというご指摘がありました。この学校自己評価制度との関連性は、項目を一応事務局
案としてつくってくださっておりますので、今後これはどうするかは別として、今あるここの部分の
どこをどうすれば、学校自己評価制度との関連を持たせたこの教員評価制度になるのか、この辺どう
い う 文 面 に な れ ば 、 十 分 配 慮す る 事 が 望 ま し い 、 と い う 文 面 を 直 す こ と な り ま す で し ょ う か ね 。 花 岡
委員さん。
花岡委員
そうですね。
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南部委員長
ここをどう、例えばでいいですからちょっと言ってみていただけませんか。学校の今年度の重点目
標、正に先程ご指摘いただいたことなんですが、充分に配慮することが望ましいではなくて、なんか
文言を置き換えることでとりあえずどうでしょうかね。
どなたからでもいいです。他の方でも。
どうぞ、立岩委員さん。
立岩委員
ちょっとその前に。確かに学校の目標がですね、それぞれの条件と違ってきたらおかしいわけなん
ですけれども、まあ事務局側がですね、教員評価制度の考え方として(1)の中で、学校目標等にも
配慮しながらということを述べながら、さらに5では「学校自己評価制度との関連性」の中で「学校
の今年度の重点目標・・・」ということを言っているということは、何かそのところがあるのか、そ
のあたりをちょっとお聞きしたいと思うんですが。
南部委員長
そうですね。はい、まずは事務局案を作ってくださった篠原先生、ちょっとそこを先程一応ご説明
はいただいたんですが、さらにP1のほうではこう書いてありながら、5番目のところではこうとい
うとこ ろをどうぞ。
事務局篠原
学習指導それから生徒指導・進路指導は、私ども学校の中で活動する場合に、大きな分野を占める
活動であるというふうに思います。で、そうした場合に例えば学習指導で学校が1つの目標を作り上
げたとすると、確かにその目標に向って各個人個人が努力をしていくということが、必要になろうし、
生徒指導でも、例えば昨年度の生徒指導の問題行動がこれくらいあったと、今年はこんなふうな努力
をしてこのくらいにしようと、それも個人として生徒指導の目標を掲げるときにはそんな風になる。
大きな学校としての活動の柱、これ は当然各個人の先生方が協働して、正にそれに立ち向かってい
かなければ解決していかない、そういう課題があると思います。そういう意味で、配慮するという表
現にしております。
ただ、すべてがそうかというのが事務局あるいは案を作った者としては考えるわけです。例えばそ
うですね、先程委員さんから出ましたけども、進路指導というような点をとって見ますと、高校の立
場で言いますと進路指導は進路指導の一つの分掌がございます。チームがありそのチームがある一つ
の進路指導の目標、年間目標を立てる、でそれに沿ってそれぞれ進路指導をやっていく わけなんです
けれども、ただその何といいますか、力の入れ方の度合いといいますか、それは当然その関わり方の
濃淡、それで変わってくると違ってくるいうことになってきます。ですから充分その学校の目標に沿
って活動していく部分と個人が個人としての力を発揮したり、長い教員の生涯のサイクルの中で力を
つけていきたいという部分があるというふうに思います。
そんな所で、結局はこれは思うわけですけれども、個人個人が持っている目の前の目標でもいいん
で す け れ ど も 、 そ れ を き ち ん と や っ て い く こ と が 最 終 的 に は 今 年 度 の 重 点 目 標 に 充 分 繋 が っ て い くだ
けの広さ、今年度の重点目標そのものが広さを持っているというふうには思います。
一番心配するのは、いわゆる学校目標はこうなんだからそれに沿った形でなければだめなんだとい
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うふうなことになってしまうと、先生方個々の自由な発想であるとか、あるいは自分としてこの分野
についてはこんなふうに伸ばしていきたいんだという、そういう芽が割合と抑えられてしまうんでは
ないかということを心配するわけです。さらに評価というところになってきますと、自分が努力した、
あるいは成果というふうな言葉についてはご意見もありますけれども、努力した分野あるいは難しい
分野で努力したけれどもこれだけだったいうふうなところで評価をしていくということも大事になっ
てくると思います。そんなところで、即その学校目標とピッタリ合うというその辺が本当に馴染むの
かどうかというところはあると思います。教育力を伸ばすというのは目に見える形もそうですけれど
も、目に見えないところでも、それぞれ先生方の努力の中で最終的には作り上げられていくものだと
思っているものですから、そうガチガチに固めてしまうことに対する危惧は今お話を伺っていました
けれども、いささか危惧はあります。以上です。
南部委員長
というようなお考えで、この十分に配慮するという言葉を使ってみたという事務局の案のお考えな
んですが、立岩委員さんそれを受けまして何か。
立岩委員
今、それをお聞きしながらですね、そういう意味合いも含まれる中で、先程高野委員さんからもあ
りましたけども、1の中での学校目標の言い回しあたりを考えながら対応していったらどうかなと、
こう思いますけれども。
南部委員長
はい、ありがとうございました。そうしますと立岩委員さんの今のご意見をお聞きしますと、5の
ほうは充分配慮することが望ましいという事務局案 のままにしておいて1ページ1番の2の(1)の
「学校目標にも配慮しながら」この辺の文言をまた皆でよい文面を考えていくという方向でいいので
はないかというご意見と受け止めてよろしいですか。はい、ありがとうございました。他の方どうぞ。
いかがでしょうか。中條委員さんどうぞ。
中條委員
目標を設定する時に、今篠原先生がおっしゃった先生方の自主性だとかすべてが学校目標だけでは
ない他の部分もあって、あまり上からの強制力が働くとどうしても縛られてしまうというような多分
ご心配だと思うんですけども、逆に企業も、上位目標から個人 目標へのブレークダウン、目標連鎖の
話をした時に、すべてがガチガチにつながっているわけでもなくて、トップダウンですべてが決まる
わけでもなくて、ボトムアップもあれば部方針に課方針が、例えば3課編成だったらそれらがすべて
盛り込まれているわけでもありません。
従って何が言いたいかというとですね、学校の目標に当然連動して、先ほど高野先生が、学校と個
人の目標が共通部分で違うわけがない、はずがないとおっしゃれば、正にその通りの部分があって、
それには盛り込まれない個人の目標が当然あっていいと思うんですね。従って要は会社があ って部が
あって課があって個人がある、こういう組織の時に学校の場合は、例えば社会科の研究会みたいなも
のがあり、学年っていう括りがあり、生徒指導なら生徒指導といういろんなチームがあって最後は個
人にブレイクダウンされていくという、組織目標とチームの目標と個人の目標と、場合によったら自
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己啓発目標と2,3年先の育成目標といろんなものがあってそれらがガチガチではなくきちっと連携
がとれていることが、目標管理だと思います。
あまり独裁的に上からの押し付けが強いというのが長野県の学校経営方針であればそれは別かもし
れ ま せ ん が 、そ う じ ゃ な い 中 で は 聞 い て い て 思 っ た の は あ ま り 神 経 質 に な ら な く て も い い ん じ ゃ な い
かと。現場が違うと言えばそうかもしれませんが、学校のみならず企業でも同じ問題がありそれをど
う連携するか、トップダウン、ボトムアップできちんと連携つけていくというところが、大事だとい
う認識でやってきていますので。
南部委員長
はい、ありがとうございました。高野委員さん。時間になりましたが、ちょっと続けましょうきり
のいいところまで、はい。
高野委員
従ってどういう評価項目を、自己評価項目を作るかという段になった時に、例えば先程話が ありま
したが、高等学校でいえば、部活動、班活動これを共通におきましょうという考え方もあるかもしれ
ませんし、共通ということではなくて、教科の学習以外のそういうところで生徒たちに、非常に大き
な生徒の成長への影響を現に与えている先生もいるわけですから、そういう方は自分の自己目標のと
ころへは、今年はこういうことについてはこういうふうにやりたいということを据えることは当然あ
っていいというふうに思いますし、またなければいけないんだろうなと思います。そのくらいに自己
目標をセットするときに、弾力性を持たせた形を作っていけば 今の話というのはある程度クリアーで
きるんではないかと、そういう方法があるんではないかというふうに思います。
はいどうぞ、中島委員。
中島委員
もうひとつ。現場の多忙の実態からいいますとね、学校自己目標での目標設定と教員評価での目標
設定とが、できるだけ多くリンクできるようなもの、私自身も考えたいと思いますけど、そんなこと
が必要じゃないかなと考えます。2本立てで違ったものが、今の論議でかなりリンクする部分がある
ということがありますけれども、できるだけその辺は負担の無いようなものを検討したいと思ってお
ります。
南部委員長
はい、ありがとうございます。重要な部分なので重点的に意見交換してまいりましたが、じゃあ、
花岡委員さんからは3ページの5番目の表記を少し変えてみてはどうかという、意見もありましたし、
それはそのままでもいいというご意見もあって、ページ1の2の(1)のあたりに一応触れているの
でその辺がより強調できるように、あるいはこれを読んでくださる方々に混乱が起こらないように表
現をよりはっきりとするような記述にしたほうがいいんじゃないか。制度が作られて、動かない制度
じ ゃ 困 り ま す の で 、 ぜ ひ 受 け 入 れ て い た だ け る よ う にす る た め に 、 充 分 に 趣 旨 が 伝 わ る よ う に と い う
考えが、ここの記述の中に充分に盛り込まれる必要があると。この辺は多分みなさん充分にご理解い
ただいているところなんじゃないかなと思います。
事務局案にまだまだたくさん修正すべき点、細かい点でもたくさんあろうかと思います。今日たく
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さんのご意見を出していただきました。次回もまた継続してこの協議になろうかと思いますが、特に
今日中心的に話し合っていただいた、花岡委員さんからのご提言の学校自己評価制度とこの教員評価
制度とのリンク、関係性その辺がどのような文面で表記すれば、充分に 関係の方々にご理解いただけ
るか。
また宿題じゃいけないんですけれど、ぜひ皆さんの知恵を出し合ってその辺のリンクがうまく図れ
るような文言にするために、どこにどういうふうな表記をすればいいか、先生方からご意見をたくさ
ん出していただきながら、この「在り方」がより解りやすい、現場の先生方にも充分理解していただ
けるような、あるいは現場学校の先生方だけじゃなくて関係者の皆さんにご理解いただけるような表
記にしていくということが大事なんではないかなとこんなふうに思います。
具体的にどこをどうしたらいいかというご意見もありますが、今日時間も後ろが切られて過ぎてし
まいましたので、今日は結論が出ないまま、どこまで確認できたかということもなかなか確認できな
くて難しいんですが、一応意見交換しどこが課題でありどこが議論すべき点であるかというあたりが、
一応ポイントが明確になったあたりで今日は打ち切らせていただくということでよろしいか、皆さん
どうでしょうかね。課題が見えてきたというあたりでというふうな捉え方をさせていただいて。
具体的に次回にはここをこうしましょうと、こういうような表記にして、例えば花岡委員さんがお
っ し ゃ っ た の で 言 え ば 、 評 価制 度 の こ の 辺 を 、 フ ロ ー 図 の 中 に こ う い う ふ う に 記 述 す る と も っ と よ く
なるんだけどというあたりも、ご提案いただきながら皆さんで共通理解を図れればと思いますので、
ぜひまた次回継続審議ということでお願いするということで、今日の進行はこれで打ち切らせていた
だくという確認でよろしゅうございましょうかね。
花岡委員さんよろしいでしょうか。そんなところで。なんかあれば、いいですかね。はい、ありが
とうございました。事務局、5分伸びてしまって申し訳ありませんでした、今日は。
はい、どうぞ。
中島委員
ち ょ っ と 。 く ど く な っ て 申 し訳 な い ん で す が 。 今 日 も 、 委 員 長 さ ん は 、 民 主 的 に 十 分 な 議 論 を 保 証
していただいてやってきているんですが、事務局の皆さんも大変だと思うので、あえて申し上げます
けども、委員会の開催等についてもあまりヒステリックにならずにもう少し余裕を持った設定をぜひ
お願いをしたい。これは事務局の責任じゃないと思うんですよ。そうじゃないところに原因があると
思いますけど、是非強く要望したいと思います。よろしくお願いします。
南部委員長
ありがとうございました。それでは12時30分までと予定しておきながら事務局のほうのご都合
でちょっと 短くさせていただき、申し訳ございませんでした。それではまた次回10月21日午後1
時30分でございますが、またこの会場で続きの議論を深めさせていただければと思います。そこで
次回でございますが、どうしてもご都合が悪くてご出席できない方はいらっしゃいましたでしょうか。
ちょっと確認で。遅れて。どうぞお願いします。すみませんですね。中條委員さんがちょっと遅れて
来てくださるそうです。他の委員さんは大丈夫でしょうかね。はい、事務局のほう、中條委員さんが
ちょっと遅れて来てくださるそうなので。それからもうひとつお願いなんです が、事前に資料をお送
りした時に皆さんの封筒の中に、委員さんのご都合をお聞きする、11月と12月のスケジュール表
でございますが、なんとかご都合の良い日をお知らせいただければ次回からの会議の日程が詰められ
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ますので、よろしくどうぞお願いします。それでは、次長さん。
小林教育次長
それでは終わりにあたりまして一言ご挨拶申し上げます。本日は南部委員長さんの明快な司会のも
と、新しい教員評価制度のあり方について進めていただきました。ありがとうございました。事務局
の 都 合 に よ っ て 本 当 に お 忙 し い 中 お 集 ま り い た だ い た に も か か わら ず 、 日 程 を 調 整 さ せ て い た だ い た
り、また、近日中に第5回を行なう日程にしてしまったこと、改めてお詫びさせていただきます。
本日のお話し合いの中で事務局としても考えてはいたんですけども、非常に漠然としていた点をい
ろんな面で教えていただいたなあと思っております。何点かあるわけですけど、時間の関係で2点だ
け私の感想として申し上げさせていただきたいわけなんでありますが、1つは教員評価制度を前向き
で先生方の良さを伸ばすそういう視点にたつことが大事であると教えていただいたかなと思います。
特に教育現場で評価する、たとえば 君を評価するという場合、評価って言葉は良いところを賞賛する、
認める、伸ばすという意味で使われているわけでございます。
教員評価制度の評価になると、文言の中にも反省的実践とか内省という言葉もご指摘いただいたよ
うに、非常に教師のマイナス面を評価するようなそんなイメージがあるわけなんですけども、教員評
価というのはそういう面もあるかもしれませんけども、全面的に先生方の良さをどう出すか、どう先
生方の能力を引き出すか、そんな点を教えていただいたと思っております。
2 点 目 で ご ざ い ま す け ど も 、 学 校 の 先 生 方 が 実 際 に 運 用 で き るそ の た め に ど う し た ら い い か と い う
点を教えていただいたなあと思います。特に学校現場は多様になっている中でこれを入れることにつ
いてまた、先生方に負担をかけることになるかと思います。特に私、たいへんありがたく思いました
のは学校自己評価の制度をですね、これとリンクしたらどうかというご提言でございます。私ども昨
年度この手引書をガイドラインとして現場や市町村教育委員会にお送りした時に、学校自己評価と教
員評価がリンクしてくるだろうけれども、リンクすることによって、学校自己評価のこのしくみその
も の が 現 場 で 拒 否 さ れ て し ま っ たら ど う し よ う と い う こ と を 、 危 惧 と し て 持 っ て い た わ け で ご ざ い ま
すけれども、今日のお話し合いの中でそれをリンクしながらやることによって、どちらもより発展し
ていくのではないか、そんなような見通しを持たせていただいたというように思っております。短時
間の中に非常に密度の濃いご議論いただきまして、いろんな点を教えていただいたことを感謝申し上
げます。本当に今日はありがとうございました。また今後もよろしくお願い致します。
南部委員長
ありがとうございました。これをもちまして、第4回の教員評価検討委員会を閉じさせていただき
ます。先生方ご苦労様でした。ありがとうございました。
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