訪問看護人材育成事業(地域人づくり事業) 1 委託業務仕様書 実施目的 高齢化の進展に伴い、住み慣れた地域で必要な医療・介護サービスが受けられ、安 心して生活できる社会を目指すには、在宅医療の充実・強化が必要であるが、その中 核を担う訪問看護事業所においては、看護師の不足や、訪問看護に特有な看護技術向 上のための研修等の機会の不足などの問題を抱えている。 このため、訪問看護事業所において、失業中(又は求職中)の看護師を雇用し、ス キルアップのための研修や業務に従事しながらの職場訓練等を実施することにより、 訪問看護師の人材の確保、育成、定着を図る。 2 委託期間 契約日から1年間 3 委託内容 訪問看護事業所において、人材育成・研修計画を定め、雇用した看護師に対し、業 務外の研修(OFF - JT)に加え、業務に従事しながら的確な指導者の下での職場訓 練(OJT)を行うことにより、スキルアップを図り、訪問看護人材の育成を行う。 4 雇用条件 雇用条件は次のとおりとする。 (1)雇用期間 1年間以上(事業期間は1年間) (2)賃金及び諸手当 受託者の給与規定等により算出される額とする。 (3)社会保険 法令の定めるところにより厚生年金保険、健康保険、介護保険、雇用保険及び労 災保険に加入しなければならない。 (4)労働時間 原則、1日8時間かつ週40時間とし、時間外労働は行わせないものとする。 (5)休日、休暇、賃金支払日、被服貸与その他の労働条件 労働関連法規及び受託者の就業規則の定めによるものとする。 5 研修等 雇用した看護師のスキルアップと業務の習得による人材の定着を図るため、人材育成 ・研修計画に基づき、訪問看護に関する研修への参加(OFF - JT)及び業務に従事し ながらの職場訓練(OJT)を行う。 (1)研修(OFF - JT) 公益社団法人岡山県看護協会が開催する訪問看護師養成講習会又は訪問看護に関 する知識や技術を習得するための研修会等へ新規雇用者を参加させるものとする。 訪問看護に関する E-ラーニングの受講も対象とする。 (2)職場訓練(OJT) 業務の中で的確な指導者の下、実務を通じた実践的な技能及び知識を習得するた めの現任教育を行う。 6 委託料 (1)県は、受託者に対し、本事業による新規雇用の看護師1人当たり、次に掲げる費 用を委託料として支払うものとする。 ア 賃金及び諸手当、社会保険料 4(2)及び(3)の規定による イ 現任教育費用 指導職員1人分の人件費の一部(事業開始後3か月は指導職員人件費の1/3 を上限、その後は人件費の1/5を上限)で、実際の指導時間を踏まえ妥当と認 められる額 ウ 研修費用 図書等資料代、研修受講料、研修参加旅費等 エ 職場訓練費用 旅費、燃料費、訪問車両リース料、パソコンリース料、訪問看護用具等 (※職場訓練費用は新規雇用者が職場訓練を行う際の費用に限られ、本来業務の実施のた めの経費は対象外とする。また、備品購入費は原則として認めない。) オ その他、事業実施に必要と認められる経費 カ 消費税等 前記アからオに係る消費税及び地方消費税 (2)委託料に占める失業者に係る人件費の割合を5割以上としなければならない。 (3)委託料の額は、受託者の報告を県が審査し、確定するものとする。 (4)委託料は、精算払いとする。 (5)委託料の確定及び支払いについては(3)及び(4)によるほか、委託契約書の 定めるところによる。 (6)委託契約に要する費用は、受託者の負担とする。 7 契約保証金 契約保証金は、岡山県財務規則(昭和61年岡山県規則第8号)第153条、第15 4条及び第155条の規定による。 8 契約の解除 県は、次のいずれかに該当するに至ったときは、委託契約を解除するものとする。 (1)本事業による雇用者が退職したとき。(但し、別の失業中(又は求職中)の看護 師を直ちに採用する場合を除く。) (2)その他受託者が、委託事業を遂行することが不可能であると県が認めたとき。 9 実績報告 (1)受託者は、平成26年度の終了後及び委託事業が完了したときは、次の事項につ いて、速やかに県に報告しなければならない。 ア 事業の実施状況 イ 委託料の精算額 ウ 委託料の精算の根拠となる書類 エ その他県が必要と認める書類 (2)県は、前記(1)に定めるもののほか、本事業の実施状況につき報告を求めるこ とがある。 10 留意事項 (1)委託料の支給事由と同一の事由により支給要件を満たすこととなる各種助成金の うち国が実施するもの(国が他の団体等に委託して実施するものを含む。)との併 給はできないものとする。 (2)受託者は、雇用を行った労働者の使用者として、労働基準法、労働者災害補償保 険法、職業安定法その他関係法令を遵守するとともに、これら法令上の一切の責任 を負い、かつ責任をもって労務管理を行うものとする。 (3)受託者は、総勘定元帳、現金出納簿等の会計帳簿及び労働者名簿、出勤簿、賃金 台帳等の労働関係帳簿並びに活動記録、領収証等、事業費の内容を確認できる書類 を整備し、委託業務完了後5年間保存するものとする。 11 本事業終了後の措置 受託者は、本事業終了時に、正規職員として雇用契約を締結するよう努めるものとす る。
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